「絞り込み」絞りすぎれば知識不足、
広げすぎれば密度が下がる
伊藤塾の「絞り込み」が合格に直結しました

K.Aさん(40代)

◆受験回数 5回
◆主な受講講座
中上級講座》中上級コース、演習コース、
       択一クイックマスター総整理講座
直前対策講座》プレ模試、全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 大学時代法学部だったこともあり、伊藤塾長の入門講座を受講。しかし、旧司法試験には歯が立たず、やる気を失い、勉強はしないのに受験だけを続けるという不毛な数年を送りました。旧司法試験の終了にあたり何か法律を勉強した証が欲しくて行政書士試験を受験。やっと真剣に勉強に取り組みはじめました。なんとか合格できると、今度はもう一度法律家を目指そうという欲が出てきました。実務家登用試験である司法書士試験なら、より早く実務家になれるのではないかと思い司法書士試験の勉強をはじめました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

①入門段階の学習法について

 私は、入門講座を受講せず、市販のテキストで勉強を開始しました。しかし、やる気が上がらずテキストを一通り読むのだけで1年かかってしまいました。
 そこで、直前期に「択一クイックマスター総整理講座」を受講してテキストを繰り返し、1 回目の受験をしました。しかし、午前午後とも大きく基準点に届きませんでした。その後は、過去問を解いては「択一クイックマスター総整理講座」のテキストに戻るという学習を続けました。

②中上級段階の学習法について

 年内は、過去問を解きながら、「択一クイックマスター総整理講座」のテキストを読み込みました。隔年で3回受講しましたが、受験期間を通してメインテキストとして使用しました。
 年明けは、「演習コース」についていくだけで精一杯でした。「演習コース」は3年連続でインターネットにて受講しました。「択一実戦力養成答練」は、1年目は民法まで、2年目は会社法までで挫折しました。答練を受ける前の予習が追いつかなかったことと復習に時間が掛かり過ぎたことが理由です。3年目の今年は、なんとか最後まで答練を受けて解説講義も聴くことができました。「記述式答案構成力養成答練」は、1年目は答練を受け、講義を聴き、間違いノートを作るだけで精一杯でした。2年目は、レジュメを読み、間違いノートを少し発展させて直前期に活用できるように工夫しました。3年目の今年は、答案構成と山村拓也講師が講義中に解説された点をノートにまとめ、ノートを見返せば、問題の復習ができるようにしました。復習時間が増えましたが、「この時期は、汗をかく時期」という山村講師の言葉に従って、直前期ひいては試験当日の自分に届けることを意識して、ノートを作成しました。当日は、このノートだけを携行しました。

③直前期の学習法や試験当日について

 昨年までの直前期は、択一は「択一クイックマスター総整理講座」のテキストを3~5回繰り返す、記述は「記述式答案構成力養成答練」の問題を毎日1問書いて3回繰り返すという過ごし方をしてきました。
 今年は、「択一実戦力養成答練」の最終回で宇津木卓磨講師が提示された「直前期の学習方針」を聴き、「これだ!これに乗っかろう」と直感し、それに従って勉強しました。具体的には、まず「択一実戦力養成答練」の出題予想問題だけを時間を計って3回解きました。その後、全問題を、やはり時間を計って3回。ラストの1週間で苦手な問題だけを集めて1回解きました。加えて、講義の中で暗記を指示された表を自身のテキストに戻って繰り返しました。同じ問題を繰り返していたので、6月に入ると短時間で答練が終わるようになったため、浮いた時間を利用してテキストを2回ほど通読しました。
 試験当日は、「絶対に受かってやろうとか思わずに、目の前の問題を淡々と解いてくる」という宇津木講師の言葉を意識して会場に向かいました。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

宇津木卓磨講師
 今年の私の合格は、本当に宇津木講師のおかげです。講義は抑揚を抑えた感じで聴きやすく、暗記をすべきところの指示も明確でメリハリのあるものでした。そして、何より試験に対する考え方を学ばせていただきました。「過去を振り返らず、未来に捉われず、今を大事に」という言葉はこれからも人生の指針にさせていただきます。
山村拓也講師
 私のここ2年半の記述式対策は、ほぼ「記述式答案構成力養成答練」とひな型の練習のみです。山村講師が講義の中で示される思考過程をとにかく真似てみました。答案構成のメモもほぼ山村講師のものと同じです。不登法に関してはややメモの量が多いくらいです。それでも、本試験では5分ほどあまらせて見直しができました。

最後に

 「絞り込みと繰り返し」というのは、伊藤塾の直前期の一貫した方針です。問題は、「絞り込み」の範囲です。絞り込みすぎると、知識不足で戦えません。一方で広げすぎると密度が下がります。
 そこで「絞り込み」こそ、定評ある受験指導校にお任せする部分なのだと思いました。受験指導校に絞ってもらった部分を繰り返す。それによって、安心して繰り返すことができ、メンタルが安定していきました。
 去年の私と今年の私で知識量に大きな差はないと思います。結果を分けたのは、直前期の学習方法とメンタルコントロールの差だったと思っています。
 最後に、この場をお借りして、文句はおろか不平不満さえ一切言うことなく私の我儘を許し、私を支え続けてくれた家族に心から、本当に心からの感謝を伝えさせていただき、私の合格体験記とさせていただきます。ありがとうございました。