講義で指摘された点が、択一でも論文でも数多く出題されていました。

厚生労働省

N.Iさん(25歳)
 

国立大学院2年在学中
◆最 終 合 格/国家公務員Ⅰ種試験 法律職
◆内   定/内閣府
◆予定進路先/内閣府
◆受 講 形 態/在宅インターネット
◆伊藤塾受講講座/
[入門講座〕国Ⅰ専門マスター、国Ⅰ教養マスター、国Ⅰ直前マスター、 裁事直前マスター
[オプション〕国Ⅰ法律職記述試験対策講座、国Ⅰ直前総合試験対策講座

※プロフィールは、2010年合格時点のものです。

はじめに

私は、自身の経験から公務員を志望し、大学院1年次の11月頃に伊藤塾へ入塾し、2年次の春に無事合格することができました。まず、伊藤塾を選択した理由ですが、法科大学院入試用の伊藤塾の講座を受講していた友人にすすめられたということがきっかけでした。それに加えて国家Ⅰ種法律職を目指していた私にとって法律に力点を置く伊藤塾の指導体制が魅力的に感じたことが主な理由に挙げられます。
私は、独学ではなく伊藤塾という受験指導校に入ることを選択しましたが、全ての学習プランを伊藤塾に任せたわけではなく、独学+伊藤塾という形で自分に足りないところを補ってもらうように講座を選択しました。この点、伊藤塾は「専門マスター」や「教養マスター」のみを受講することもでき、自身の勉強の必要性に合わせた選択が可能で、勉強のプラン設計がとても立てやすかったです。また、金銭的にもとても助かりました。 

私がとった勉強方法

(1)専門科目試験(択一式)について

私は大学院を法律科目で受験していまして、ある程度の基礎知識はあったことから専門科目の法律科目についてはひたすら過去問を解くことに専念しました。ですが経済科目については、苦手意識が強かったため伊藤塾で経済学のインプット講座を受講し、その講義の進行に合わせて過去問を解くという形で勉強しました。また、労働法も初学であったことから伊藤塾の講座を受講し、付属の問題集と過去問を解きました。そして、試験が近づいてくると「直前マスター」を受講し、最後の知識の整理をしました。試験の一週間前には、過去10年分程の過去問を解き、本番に臨みました。

(2)専門科目試験(記述式)について

ここでも憲法・民法・行政法については大学院入試にて学習経験があったので、一次試験合格発表後に急いで、国Ⅰ法律職記述試験対策講座、国Ⅰ直前総合試験対策講座を受講し、講義内容を何度も復習しました。また、それ以外には法科大学院入試用の論文規範集のようなものを読み込みました。私は、正直なところ予想問題を扱った講座は当たるわけがないと思っていたのですが、試験を受けてみると「直前マスター」を含めた講義での指摘点が、択一でも論文でも多く出題されており、試験後「もっとちゃんと見ておけばよかった」と後悔したことを覚えています。

(3)教養科目試験(択一式)について

教養試験に関しては、「教養マスター」を受講し、配付された問題集と市販の問題集を毎日少しずつ解いていきました。もともと教養は得意ではなく勉強をすることがとても億劫であったので、効率的に勉強するため講義で頻出とされたポイントを問題集で補強することに力点を置き勉強しました。

(4)教養科目試験(記述式)について

記述式の教養試験は、2~3ヶ月前から市販の公務員試験小論文の対策本を読み、直前期に国Ⅰ直前総合試験対策講座を受講して対策しました。この講座を担当されている坂本講師は、総合試験に取り組む姿勢を体系的に指導してくださったので、本番は例年とは少し毛色の違う問題が出題されたのですが、落ち着いて解くことができました。

(5)面接対策について

面接については、伊藤塾の「面接対策BOOK」を読みこみ、模擬面接を受け評価をいただき、改善するという対策を行いました。伊藤塾の模擬面接は、本番よりも厳しめで、面接カードの添削などもしてもらえるので、面接対策としてとても有用でした。他の受験指導校でも模擬面接を受けましたが、そちらでは面接カードの添削はありませんでした。このように伊藤塾での面接対策はとても役立ったのですが、私は面接対策として受験指導校の講座を受けるだけでは不十分で、やはり自分を知っている家族や友人、先輩などに話を聞き、面接カードを見てもらうこともまた重要だと試験を終えて感じました。模擬面接は面接対策の成果を見せ、若干の微調整を行う場と考えた方がよいと思います。

(6)官庁訪問について

官庁訪問については、合格発表の翌日からということもあり、準備不足で臨んでしまいましたのであまり参考にならないかもしれません。素直な感想としては「直前マスター」の中の省庁研究の講座の内容と各省庁のパンフレットを何回か読む程度で対策は十分だと思いました。しかし、訪問省庁の志望動機や入ってからやりたいことを、説得力を持って記述・発言するには、やはりある程度の事前調査をする必要があります。総じて述べると、一般的なアドバイスになりますが、官庁訪問対策は説明会に参加するなど長期的に広く浅く情報を集め、志望動機などに関わる点だけ掘り下げていくことが有効だと感じました。

自宅での学習と伊藤塾の学習個別フォロー

私は伊藤塾の講座をインターネットで受講していました。伊藤塾のインターネット講義は、とても使いやすく音声も無料でダウンロードできるので、学習プランを立てるという点でとても役立ちました。また、私のように比較的対策を遅めに始めた者にとっては、効率的な学習という面でもとても有効でした。しかし、インターネット講義はこのようなメリットがある反面、モチベーションを維持しにくいとういデメリットもあります。ですので、通学受講かインターネット受講かの選択は、自身の学習環境と相談のうえで行うべきだと思います。 

直前期と試験当日

直前期は、ひたすら過去問の間違えた所と伊藤塾の直前対策のレジュメを見直していました。あまり新しい問題には手を出さず、今までやってきたことを振り返る方が私は有効だと思います。そして試験当日ですが、私はあまり気負わず「他の公務員試験もある」程度の気持ちで臨みました。これはあくまで私の場合ですので、こんな人もいるのだという程度に留めていただけたら幸いです。
次に、解答用紙のことを述べますが、国家Ⅰ種の論文の解答用紙には、書きやすいようにとの配慮から小さい区切り線が入っています。しかし、これはそのマス目通りに書けということではありません。無視してどんどん書いてよいと思います。私はそのマス目通りに書いて、総合試験で文字数がとても少なくなってしまいました。また、論文はボールペンでも解答可能です。ボールペンを好む方は持参するとよいと思います。 

合格、内定と進路決定

私は、国家公務員Ⅰ種試験に合格し、内閣府に内定をいただきました。そう決断した最大の要因は、ここで働いていきたいと思った点にあると思います。特に官庁訪問では、職員の方や期間中同じ省庁を希望した方とたくさん話すことになります。業務内容に加えて、そのような場の雰囲気というのも進路決定の参考にしていくことも、後悔のない決断のためには必要なように思います。

モチベーションの維持について

私は、国家公務員Ⅰ種試験に合格し、内閣府に内定をいただきました。そう決断した最大の要因は、ここで働いていきたいと思った点にあると思います。特に官庁訪問では、職員の方や期間中同じ省庁を希望した方とたくさん話すことになります。業務内容に加えて、そのような場の雰囲気というのも進路決定の参考にしていくことも、後悔のない決断のためには必要なように思います。

最後に

今まで偉そうにアドバイスじみたものを並べ立ててきましたが、受験期はこんなことを考えていられるわけもなく、ただ「落ちたらどうしよう」と不安に思ったまま勉強をしていました。こんな私でもなんとか合格できたのですから、無理に不安を抑えることなくそれを受け入れ、ただ必死に勉強すれば、何かしらの結果はついてくると思いますので、後悔のないよう今は精一杯頑張ってください。皆様の合格を心からお祈りしております。 

(2010年9月・記)