復習の際は、とにかく「これ完」をひたすら解きました。

さいたま市役所

S.Yさん(21歳)
 

学習院大学法学部法学科4年在学中
◆最 終 合 格/さいたま市役所、国家公務員Ⅱ種、特別区Ⅰ類
◆内   定/さいたま市役所、総務省(国家Ⅱ種)、豊島区(特別区Ⅰ類)
◆予定進路先/さいたま市役所
◆受 講 形 態/通学フレックス
◆伊藤塾受講講座/〔入門講座〕地方上級・国家Ⅱ種本科生+択一・記述トレーニング 
※プロフィールは、2010年合格時点のものです。

はじめに

私が公務員を目指したのは、塾講師のアルバイトでの経験がきっかけです。アルバイト先の先輩から、自分の子供に満足な教育を受けさせたいにもかかわらず、金銭面の問題でどうしても塾に通わせることができないような人もいるということを聞き、よりたくさんの人たちが充実した教育を受けられるような環境づくりに携わりたいと思い、公務員の仕事に興味を持ちました。
その際、独学の勉強だとどうしても外からの情報が入ってこないのでモチベーションの維持に苦労すると思い、受験指導校に通うことにしました。その中で、友人から伊藤塾のインターネットクラスの話を聞き、当時アルバイトや大学のサークルで忙しく、直接受験指導校に通う時間がなかった自分にぴったりだと思い、大学3年生の7月から受講しました。

私がとった勉強方法

(1)専門科目試験(択一式)について

専門科目については、法律や経済について幅広く勉強しなくてはなりません。また、法律も経済も基礎の部分を理解していないと、本番で多少ひねった問題が出た場合に太刀打ちできないと思います。
私は法学部の学生だったのですが、大学の法律の授業をあまりよく理解していなかったので、最初は不安だらけでした。しかし伊藤塾の講義では、講師の方々が民法や憲法の基礎の部分から、初学者でもわかりやすいように難しい言葉をかみくだいて説明してくださったので、非常にわかりやすかったです。
また、経済科目についても、重点的に復習すべき分野がどこで、さほど重要でない分野はどこかということを詳しく説明してくれたので、最低限の努力で合格するスキルを身につけることができました。
また、憲法や行政法に関しては判例が大変重要になってくるのですが、実際判例は膨大な量があるので全ての判例を網羅することは不可能です。しかし、伊藤塾の講義では重要な判例をピックアップしてくれるので、勉強するうえでの無駄を省くことができました。
また、講義の最初に体系マスターを受けることにより、試験の全体像やこれからの学習計画を立てることができました。モチベーションの維持という点では、講義の中で講師の方が精神面などでの様々なアドバイスをしてくださるのも、独学では得られないメリットだと思います。

(2)教養科目試験(択一式)について

教養科目に関しては、試験が終わってから振り返ってみると、数的処理が最も重要だと感じました。数的処理に関しては文系の方は特に苦手な方が多いと思いますが、難しい問題は解けなくても全く問題ないので、基礎的な問題や頻出の問題を、解き方を暗記するくらい繰り返し解くことが重要だと思います。講義では初歩的なことから丁寧に説明してくれるので、大変わかりやすいです。
人文科学に関しては、伊藤塾のテキストがコンパクトに1冊にまとまっているので、復習する際に大変便利でした。坂本講師の講義もわかりやすく、日本史や世界史の流れを大まかにつかむことができました。暗記分野に関しては、テキストに講義で習ったことを書き込んで1冊に情報をまとめることで、移動時間や寝る前のちょっとした時間に復習をすることができます。

(3)面接対策について

公務員試験では面接のウェイトが年々高まってきているので、きちんとした対策を取らなくてはいけないと思います。私は民間企業の就職活動も併行して行っていたのですが、その経験が役に立ちました。公務員試験一本に絞っている人の中には、面接対策は筆記試験を通過した後から始めても間に合うという人もいますが、年が明けたあたりから少しずつ自己分析などを始めていると、直前の面接対策がスムーズに行えます。
また、面接対策は一人でやるのではなく、家族や友人に相手をしてもらったほうが自分では気づかなかった改善点などが見つかるので、参考になります。実際私も、伊藤塾の模擬面接で、担当の講師から話す態度や内容のことなど細かな指導を受け、そのおかげで本番でもスムーズに面接に臨むことができました。また、伊藤塾で配付された「面接対策BOOK」にも、面接での細かなやり取りや合格した先輩方の面接体験談などが載っているので、直前期に読み返すことで非常に役に立ちました。

(4)官庁訪問について

官庁訪問に関しては、試験を受ける前にある程度自分が受ける官庁の情報をつかんでおく必要があります。実際、私が受けた総務省は一次試験の時期にはすでに個別の説明会を開催しており、一次試験が終わった後に問い合わせをしても予約が埋まっていて参加することができませんでした。また、官庁訪問の初日が特別区の面接と重なっていたこともあり、あきらめかけていたのですが、直前に伊藤塾の講師の方からアドバイスと励ましの言葉をいただいたことで、絶対に内定を勝ち取るという意識が芽生え、無事内定を得ることができました。ただ、やはり第一志望の官庁には、初日に訪問するべきだと思います。合格した人に聞くと、早い時期に訪問した人の方が内々定を通知される時期が早いそうです。
様々な官庁の中でも総務省は特に待ち時間が長いらしいので、他の受験生と情報交換をするなどして時間を有効に活用することがおすすめです。

自宅での学習と伊藤塾の学習個別フォロー

インターネットクラスを受講していたので、自宅や大学などで、空いた時間に取り組むことができ、時間を有効に活用しながら勉強を進めることができました。自宅での学習は、その日の講義を復習する時間にあてました。復習の際は、「これ完」を繰り返し解くことで、問題を頭に定着させました。わからなかった箇所は、インターネットを活用することで何回でも復習することができました。また、インターネットでは聴きたい部分だけを選んで受講することができますし、倍速機能が付いているので、時間を短縮して復習することができ、時間の有効活用にもつながりました。

直前期と試験当日

直前期には、新しいことには一切手をつけずに、ひたすら「これ完」と過去問を繰り返し解いていました。また、間違えた箇所や苦手な分野を1つのノートにまとめて暇なときに読むようにしました。試験が近づくにしたがって、頻出事項や苦手分野などの情報は1つにまとめていつでも見られるようにしておいた方が、勉強効率は上がると思います。
試験当日は時間に余裕をもって行動することを心がけました。面接試験の際も、早めに集合することで心に余裕を持って臨むことができました。

合格、内定と進路決定

総務省、豊島区、さいたま市から内定をいただきました。総務省や豊島区の仕事にも魅力を感じたのですが、もともと生まれ育った土地で働きたいという気持ちがあり、また、さいたま市でなら住民との協働によるまちづくりを実現できると思い、さいたま市に進路を決定しました。

モチベーションの維持について

勉強に飽きてきてしまったときは、自分がこれから働くことになるかもしれない官庁や役所を調べたり、訪問したりするといいかもしれません。私の場合も、実際に訪問してみて初めて気づくことがたくさんありましたし、志望動機がより明確になったので、面接対策にも役立ちました。
また、伊藤塾で一緒に勉強している友人と話したり、自習室で必死に勉強している人たちを見ることで、モチベーションを維持することができました。また、直前期に講師の方々にいただいたアドバイスも、非常に励みになりました。これらは、独学では得られない強みだと思います。

最後に

地方自治体の間で最近課題になっているのは、いかにして住民との協働によるまちづくりを実現していくかです。私は、住民と同じ目線に立つことで、住民が進んでまちづくりに参加できるような環境づくりに携わっていきたいと思います。
私は周りの人より勉強を始める時期が遅く、焦ったり大変なことも多かったのですが、その分時間を有効に活用することで、要領よく勉強を進めていくことができました。勉強時間が短くても、きちんと集中して取り組めば、合格に必要な力はつくと思います。最後まであきらめずに、伊藤塾の講師やスタッフの方々を信じて頑張ってください。

(2010年9月・記)