後から受講料が発生するシステムではないので、学習に打ち込むことができました。

千葉大学

R.Tさん(21歳)
 

中央大学法学部法律学科4年在学中
◆最 終 合 格/国税専門官、国立大学法人職員
◆内   定/千葉大学(国立大学法人職員)
◆受 講 形 態/通学フレックス
◆伊藤塾受講講座/
〔入門講座〕地方上級・国家Ⅱ種本科生+択一・記述トレーニング
〔オプション〕併願会計学、併願商法

※プロフィールは、2010年合格時点のものです。

はじめに

両親が公務員だったので公務員になろうと思い、大学2年の3月から公務員試験に向けての受験指導校を探し始めました。受験指導校の場所や先輩からのそれぞれの受験指導校の情報を聞いて、受講料も安くインターネットで自分の見たい時に講義を聴けるインターネットクラスのある伊藤塾に決めました。先輩に聞いた話では、途中から受講料が加算される受験指導校もあるとのことだったので、伊藤塾に説明を聞きに行って、伊藤塾は途中から受講料が加算されない旨を確認して決定しました。
そして講義の配信が始まった大学3年の4月頃から公務員試験に向けて勉強を始めました。最初のころは、それまでの勉強不足がたたり、講義を聴いているときに、呆けてしまうことがあったのですが、インターネット講義の受講で巻き戻して聴き直すことができたので、きちんと修得することができました。 

私がとった勉強方法

(1)専門科目試験(択一式)について

公務員試験の勉強は専門科目に重点を置いて勉強しました。勉強を始めた頃(4月~8月)は、経済学が難しいので、経済学の復習を講義と併行して重点的に行いました。勉強方法としては、基本的に問題集を解くという方法でした。テキストを読み、問題集を解き、またテキストを読むというサイクルを何度も繰り返しました。経済学は5~6周したと思います。段々慣れてくると問題を見ただけで答えの枝がわかるようになっていくので、そうなってからは、わからない所だけをノートに書き出し、ちょっとした時間に見るように心がけました。

(2)専門科目試験(記述式)について

専門科目の記述は、都庁は受けなかったので、国税専門官試験と裁判所事務官Ⅱ種試験に向けて憲法に絞って勉強しました。勉強は伊藤塾の憲法テキストの巻末についている「論証カード」という論点に応じてまとめられたものを使いました。方法としては、「論証カード」を自分なりのキーワードだけで簡素にまとめ直し、書く練習を何度もして覚えました。裁判所事務官Ⅱ種、国税専門官の試験の前にもいろいろな試験があったので、専門記述は試験前の1週間を使って本格的に暗記しました。

(3)教養科目試験(択一式)について

教養科目は、専門科目に比べ、時間をかけずに勉強しました。ただ、夏の終わり頃から、毎日の反復が必要だと考えたものは毎日少しずつでも継続して勉強しました。もともと数学系が得意だったので、数学、物理は問題集をやるくらいで割とできたので、他に時間を割くようにしました。数的処理も、もともと割とできたのですが、毎日少しでもやるように心がけました。資料解釈、文章理解は毎日2問ずつ問題を解くようにしました。日本史や世界史などといった内容の多い分野は、自分で4時間×7日くらいかけて簡素にまとめ、流れをつかみ、問題を解く中で、まとめたものを読み返すようにして、全体の流れを忘れないようにしながら学習しました。

(4)教養科目試験(記述式)について

論文は、最初は書き方が全然わからず、どうしていいのかわからなかったのですが、伊藤塾の講義を聴き、自分で何度か書くうちに、一定の型にはめる書き方を覚えることができました。それからは、いろいろなテーマ、論点を自分で書いてみて練習しました。伊藤塾でも論文を2本くらい添削してくれるので、それを顧みながら漸進させていきました。論文は、得意不得意がすごく出る分野だと思います。私は論文が不得意だったので、特に人一倍勉強するようにしました。なるべく多くの文章を書き、それを他人に添削してもらったり、自分でもおかしいところをチェックしたりして、その後の論文に活かすようにしました。

(5)面接対策について

面接については、民間企業を受けていなかったので、公務員試験の二次試験についての面接カードが送られてくるまで準備はしていませんでした。面接カードを埋めていくうちに、自己アピールなどの面接対策ができていき、あとは面接で質問されそうなことを、友人から聞いたり、本で読んだりなどして調べ、その質問について準備しました。また、伊藤塾の模擬面接を受けました。伊藤塾の模擬面接は、実際に個別面接などを受けることができ、少し圧迫面接気味なので本番は緊張もあまりせず臨めました。また、その際、面接カードも見てもらえるので、本番の面接にとてもプラスになりました。

自宅での学習と伊藤塾の学習個別フォロー

インターネットで受講していました。経済学は複雑なので、独学だと理解しづらいので、インターネット、ライブにかかわらず、講義を受けた方が理解は断然早いと思います。ただ、講義を受けるだけでなく、学んだことを復習することが大事です。
インターネットは、自宅、大学、伊藤塾の校舎などインターネットにつないだパソコンがあれば、どこでも見ることができます。いまひとつ集中できないときは、場所を変えたり、見る時間帯を変えたりしました。実際、校舎で見る回数は多くはなったのですが、校舎に行くと、「何か質問はありませんか?」と話しかけられたりするので、インターネット講義の受講でわからないことがあっても気軽に質問ができる環境でした。また、ハガキなどでも質問をすることができるので、「ライブじゃないから」といった不安感よりは、時間の弾力性の方が魅力だと感じました。

直前期と試験当日

直前期は問題集を解いていく中で、覚えていたはずなのに忘れていること、これは覚えておきたいことなどをノートに書き出し、繰り返し読むようにしていました。一次試験のテストが始まると毎週のように一次試験があるので、1ヶ月、2ヶ月があっという間です。それまで、勉強中心の生活だったので、一次試験が終了した後には、友達と気分転換で遊んだりしていました。あとはきちんと睡眠時間をとり、それまでの努力が活かせるよう準備しました。

モチベーションの維持について

面接対策としてはあまりプラスにならないのですが、説明会に参加することで、モチベーションという意味では効果的でした。また、模擬試験などにも積極的に取り組み、友人と比較することで切磋琢磨することができました。あとは、近年、公務員試験はどんどん厳しくなっているという情報はいやでも入ってきたので、その焦りが一番のモチベーションの維持だったと考えています。そんな中でも、友達と模擬試験が終わった後は息抜きをするなどして、勉強で煮詰まりすぎないようにしました。

最後に

公務員試験は、範囲も広く、期間も長い試験となっています。また、昨今の不況により4~5年前とは比べものにならないほど倍率も増加しています。つまり、精神的にとてもつらい試験です。とくに11月から4月までの期間は、勉強中心の生活となり、周りも就職活動モードに入り息抜きもしづらい状況になっていきます。そういった中で、どれだけ頑張れるかが重要です。頑張るためにも、きっちり勉強・息抜き・睡眠のバランスを考えて、長期的な勉強に取り組むべきと考えます。
(2010年9月・記)