伊藤塾の丁寧な答案添削は、正しい勉強方法を示してくれます。法律科目の指導は感動するほど質が高いものです。

経済産業省

M.Aさん(21歳)
 

合格者イラスト
◆ 出身大学 : 私立大学文系学部4年在学中
◆ 最終合格 : 国家総合職、北海道
◆ 内  定 : 経済産業省(国家総合職)、北海道庁
◆ 予定進路先: 経済産業省
●伊藤塾受講講座:
〔入門講座〕国家総合職(法律区分・教養区分)併願本科生+リーガルトレーニング(2年コース)

※プロフィールは、2015年合格時点のものです。


はじめに

私が公務員になることを考えたのは、日の丸を背負うことにあこがれたというのが本音です。でも、スペインに留学していた時、自分の将来に希望を持てない若者が中心街にあふれかえっている現状を目の当たりにし、日本の将来も他人事でないと思うようになりました。そこで、日本を変えることを先導できる仕事をしたいと、本格的に公務員を目指すことにしました。国を変えることが目標であったため、はじめから国家公務員総合職以外考えていませんでした。

私がとった勉強方法

専門試験(多肢選択式)について
 

法学部に在籍していながら、政治学科であるため法律の知識は伊藤塾の教材に頼っていました。特に過去問演習の教材は、解説が丁寧かつ簡潔に書いてあるため、重宝していました。まず、民法、憲法、行政法の基本書を一読した後、判例百選のそれぞれ第1巻、第2巻を読みました。その後過去問を一通り解き、テキストでわからなかった知識を補完する、ということを年内に5回行いました。特に民法のテキストの質が大変よくて感動しながら勉強していたことを覚えています。また、年明けも過去問を解きながら、民法はインターネット講義を利用して物権から見直し、柳原講師の助言であった判例六法の素読を3回行って試験に挑みました。行政法の組織法と地方自治法は重箱の隅をつつくような問題が多い気がしたため、「とるべきところをとる」ことを心がけていました。 

専門試験(記述式)について

多肢選択式試験は過去問を解くことが大切であると考えた一方、記述式試験は何をすべきかわからず不安でした。そこで、答案構成を20分程度し、模範解答を熟読、重要なフレーズ(行政法・憲法は決まっています)を覚える作業を繰り返し、構成の仕方を覚えてから文章化することを意識していました。伊藤塾の添削は丁寧で「何が足りずに、どのように勉強すべきか」を書いてくださり、その後の勉強に役立ちました。試験1ヶ月前は、予備試験の過去問と司法試験の過去問を解くことを主に行っていました。2年前の予備試験の内容と今年の試験内容が似ていたため、余裕があれば法曹の論文試験も見ておくとよいかもしれません。

基礎能力試験について
 

高校2年生から3年間アメリカにいたため、社会や理科など主要な記憶科目をほとんど履修しておらず大学入試向けの勉強もしてないうえ、算数はすぐに答えを見てしまうほどできなかったため、専門試験より不安でした。相澤講師に相談したところ専門試験の勉強と基礎能力試験の勉強の比重を逆にしなさいというアドバイスをいただき、専門の覚えたことも忘れて共倒れしてしまうのではないかと恐怖心でいっぱいでしたが、信じて行いました。インターネット講義の時事問題、社会科学、人文科学、生物・化学・地学を毎日4時間ずつ受講し、ノートにまとめることを8回繰り返しました。特に坂本講師の思想の講義でエピキュロスの話をする時がとても面白く、自習室で笑いをこらえられず怒られました。大学受験をするほどの細かい知識は出ないため、大枠を思い出していることが必要かもしれません。算数は諦めずに毎日5問ずつ解いていましたがあまり進歩がなかったため、本番では得意な判断推理だけ解きました。 

政策論文試験について

夢見がちな政策を考える癖があるため、現実性を持たせることを特に意識していました。特に資料のひとつが英語であることがトレンドだったため、英語の資料から重要な要素を抽出できるようによく読むことを意識しながら過去問を解いていました。政策論文対策レジュメは最近のホットトピックをどう使うかが示されていてとても役に立ちました。

面接対策・模擬集団討論について
 

民間就活もしていたため、不得意ではないと思っていたのですが、模擬面接で自分のゼミの内容や研究について論理的に説明できておらず、苦い経験をしました。模擬面接で失敗しておいたため、自分の弱点を知って対策ができ、本番では今まで受けた面接で一番うまくいきました。また、模擬集団討論も大変役に立ちました。ハイレベルな資料読解能力や議論をまとめる力など多くのことを学びました。 

官庁訪問について

私の大学は試験に合格しても内定が採れないことが多くあるため、官庁訪問が一番不安でした。説明会や政策シミュレーションでなるべく質問をするように心がけ、国家公務員の方とたくさんお会いし政策の議論や志望動機の添削、模擬面接をお願いしていました。また、民間企業の面接を1日に6つ入れて体力がもつかなどを2月ごろ行っていました。

受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー 

インターネットで受講していました。大学2年生の頃に主要な科目は全て受講し終え、3年生になった時から基本書や過去問の勉強をはじめていました。自分のペースで勉強することができ、移動時間もとられず私にあった形態でした。また、メールでしつこいくらい質問して勉強計画を立てることを手伝ってもらい、大変ご迷惑をおかけしたとともに毎回丁寧に指導くださったことに感謝しています。 

直前期と試験当日 

直前期に民間企業の面接が入り、2月から3月の間は1ヶ月ほど勉強しない時期がありました。ここで面接対策をしていたため、モチベーションの向上やなぜ公務員になりたいかを考えながら受験に励むことができたと思っています。2ヶ月前から緊張で4時間しか寝ることができない体になっていました。そして試験前日は緊張のあまり2時間程度しか眠れず、本番はカフェインの過剰摂取でけいれんを起こしながら受けていました。寝なくても頭は冴えているようなので、不安になりすぎなくて大丈夫ですが、精神を強く保てることが大事なようです。

合格、内定と進路決定 

北海道庁と国家公務員総合職に最終合格しました。北海道庁は北海道が好きだから受けました。また、国家公務員一般職は、筆記は受かったものの面接を受け忘れていました。はじめに書いた通り、日の丸背負うことを夢見ていたため、国家公務員総合職に進路決定をしました。

モチベーションの維持について 

なぜここまでして公務員になりたいか」を毎日考えていました。また、周りから「あなたなら大丈夫」という言葉をかけられて、当時はプレッシャーを感じて苦しい思いをしましたが、期待に応えることにはこだわっていました。相澤講師には、「あなたなら必ず内定をとれる」と声をかけていただいたときはとても心が軽くなり、官庁訪問の前にモチベーションが最大になりました。 

最後に 

皆さんが夢を叶えようとするとき、必ず周りに多くの協力してくれる人がいます。そんな人達を頼りながら、自分を信じて諦めずに突き進んでください。応援しています。