信念を貫いて働く場所を最後まで考え抜きたく、民間就職と並行して試験を受けました。法律科目の指導に強い伊藤塾で早期に学習開始し、一緒に頑張れる仲間ができて良かったです。

東京都庁

斉京 憲治さん(22歳)
 

合格者イラスト
◆出身大学 : 慶應義塾大学経済学部4年在学中
◆最終合格 : 東京都I類B
◆内  定 : 東京都庁
◆予定進路先: 東京都庁 ●伊藤塾受講講座:
〔入門講座〕地方上級・国家一般職本科生+択一・記述トレーニング

はじめに

私が公務員を就職先のひとつとして意識するようになったのは大学2年生の秋頃で、民間就職と並行して試験を受けました。なぜ公務員一本に絞らなかったかというと社会に出て働いたことがなく(バイトは除く)自分にとってどう働くことがベストなのか決断するのを最後まで考え抜きたかったからです。結果、民間の就活と公務員試験を通して自分が本当にやりたいことを考え、都庁ならばそれが実現できると感じたため都庁に就職することに決めました。公務員試験の準備にあたって,私自身は経済学部なので経済系科目に自信はありましたが、公務員の試験科目では法律科目が最重要であると聞きていたので法律科目の指導に強い伊藤塾で勉強することにしました。受験指導校に通って良かったと思うのは一緒に頑張る仲間がいることと、情報が手に入ることだと思います。特に1、2点を争う公務員試験において情報は欠かせないものだと思います。

私がとった勉強方法

専門試験(択一式・多肢選択式)について
 

専門科目は公務員試験でも配点が高いとのことで、早くから準備をはじめようと考えていました。私は法学部ではないので最初の専門科目は法律科目でも勉強のしやすい憲法から手を付けました。3年生の6月頃から勉強ははじめていたのですが、サークルやバイトが忙しく主にネット配信講義に頼っていました。専門科目は1回の講義を聴いて完全に理解できるほど易しいものではありませんでしたが、これ完を利用して理解できていない部分を明らかにし、その部分の講義を改めて受講することで理解を深めていきました。また経済科目や政治科目も大学の授業よりも面白く、自分から興味を持って学習を進めることができました。年明けまでには憲法と経済学は一通り終わらせて、これ完も解けない問題はほとんどない状態になっていました。

専門試験(記述式)について

私は年明けには都庁を受けると決めていたので、記述対策が肝であると考えていました。基本的には択一式の知識が前提ではありますが、自分自身で文章を約800字も書くので、書き方を知らないと大変難しいものであると思いました。青野講師の専門記述講義は基本的な専門記述の解答方法をわかりやすく説明しており、何度も繰り返して聴くことで書き方の基礎を徹底的に叩き込みました。私は都庁に備えて専門記述を5科目用意し、その中でも3科目を厚く勉強し、合計で100論点近くはインプットしたと思います。また経済学と財政学行政学と政治学は論点が重複している部分があるので主要科目にしなくても保険として勉強しておくのも悪くないと思います。

基礎能力試験(多肢選択式)・教養試験(択一式)について
 

数的処理はどの試験種でもかなりの比重を占めており、一朝一夕では向上しないので、早くから取り組むことをおすすめします。講師の指導のとおりに忠実にこなしていくことで、自然と問題が解けるようになりました。自然科学や人文科学は基本的な部分を押さえるだけならそれほど労力と時間を割く必要がないので、全ての科目を網羅した方が良いとは思います。 

一般論文試験・教養論文試験(記述式)について

1000字以上もの論文を短い時間で書かなくてはなりません。講義を通して、基本的な書き方から、素材となる背景知識の集め方まで学びました。また、都庁論文小教室を通して都政の現状や課題をつかむことができたことは合格に大いに役立ったと思います。  

面接対策について
 

私は民間就活と併行していたので、基本的な面接の経験はそちらで積み重ねました。しかし、面接対策講義を通して公務員試験の面接は民間とそれと決定的な違いがあることに気が付きました。それは政策について様々な考えを問われるということです。それに気が付いてから慌てて模擬面接を申し込みました。基礎的な面接の項目である「大学時代に取り組んだこと」は民間就活で慣れていたので問題なかったのですが、危惧していた政策面に関しては厳しい評価を受けました。模擬面接で改善すべきと指摘されたところを意識して本番の面接に挑み、何とか試験を潜り抜けることができました。

受講形態:通学ライブクラス 

私は大学3年生の時は週3~4日のサークル活動に勤しんでおり、ほとんど通学せずインターネット講義に頼っていました。また3年生の2月から民間企業のインターンを3件回り、3月から説明会ラッシュで通学はできませんでした。そこで朝起きてご飯を食べながらインターネットの講義を受けたり、電車の中で今までやったことの復習をするなどの隙間時間を最大限有効活用するよう努めました。また説明会が終わった後も伊藤塾の自習室が開いていたので、ギリギリまで残って勉強をしていました。

直前期と試験当日について 

試験の直前期は民間のセミナーや面接が入っていましたが、2週間前くらいは民間の数をできる限り減らして勉強にシフトしました。教養科目は範囲が終わってなかったので最後まで詰め込みをしましたが、専門科目は理解が不十分だと思われる分野を中心に勉強しました。また教養論文は直前になってから対策をはじめたので、焦燥感をひしひしと感じながら書き方の復習や都政の知識・課題を詰め込みました。東京都の試験当日は教室が緊張に包まれていて自分も緊張しましたが、問題を解くのに集中すると普段と変わらないようになりました。午前の教養科目が自信を持って終えることができたので、続く午後の教養論文と専門記述も問題なく終えることができました。

合格、内定と進路決定について 

公務員の内定は東京都だけですが民間数社から内定をいただき、どこに行くべきか迷っていました。ここで一番大事にしたことは自分の信念を貫いて働くことができるか否かという点です。そこで就職活動を通して感じたことを総ざらいして、東京都で働くことが一番であると考え進路を決めました。

モチベーションの維持について 

民間就活と並行して時間的にツラいと感じたことはあったのですが、自分の将来を最後まで考え抜きたいという強い思いがあり、がむしゃらに突き進んでいたのでモチベーションを維持しようと考えたことはなかったです。むしろ民間企業を回って、こんなにも選択肢が広がっているのだという刺激がモチベーションの維持につながったのかもしれません。

最後に 

私は公務員となることで中立的な立場から社会の総利益を向上させたいと思います。現時点では都の財務・税務に関わることでより都政の効率化を図っていきたいと考えております。なぜ財務・税務なのかというと東京は経済・政治・司法の中枢を担っており日本の心臓部であるとともに多種多様な行政需要があります。しかし、予算は有限であるためいかに効率的な配分をしていくかが最重要であると考え、自分がそれを担い東京都をより良い都市にしていきたいと考えています。