司法試験の過去問も勉強の素材に。様々な問題に触れることで、非常に力をつけることができました。

財務省

Gさん
 

合格者イラスト
◆ 受講講座 : 国家公務員総合職(法律・教養)対策講座
◆ 最終合格 : 国家総合職 法律区分
◆ 内    定 : 財務省
◆ 予定進路先: 財務省

※プロフィールは、2019年合格時点のものです。

はじめに

公務員を目指した理由は、中学時代のいじめに関係するある経験にあります。当事者だけでは解決することができない問題があると感じ、制度を変えることでアプローチできないかと考えました。同時に、このようないじめなどによって未来を閉ざされることなく、国民一人ひとりが可能性を発揮できる社会を実現したいと考え、公務員を目指しました。このような志を常に忘れずに持ち、国民一人ひとりのことを考えながら国の未来を考えられる公務員になりたいと思います。
伊藤塾は周りの司法試験を目指す人たちの利用が多く、法律に強いということで選びました。入塾してみて改めて、法律に強いということを感じました。

私がとった勉強方法

専門試験(多肢選択式)について

2年生の頃に伊藤塾に入塾し、講座自体は一通り聴き終わっていたので、3年の12月頃からひたすら「これ完」を繰り返していました。ただし、何度も間違えるような問題に関してはその分野の講義を聴き直すなどして、単純作業にせずにしっかりと苦手をつぶしていくことを意識して解くようにしていました。特に、民法3部を大学の授業で受講していなかったため、映像で何度も同じ講義を見ることができたことは大変助かりました。最終的に「これ完」は憲法・民法・行政法に関しては59回くらい繰り返した気がします。刑法・労働法・国際法に関しても34回は繰り返してしっかりと解けるようになったと思います。財政学も選択しようとしていたものの、今年は去年までと若干傾向が違ったので本番はほかの問題にシフトしましたが、伊藤塾の講義もコンパクトにまとまっていて短時間で非常に勉強になりました。

専⾨試験(記述式)について

私はあまり書くことが好きではなかったため、過去問や予想問題に関して、構成だけ書き出して後はひたすらどのように組み立てていくかを、論述例を見ながら勉強していました。講座に付随するゼミに所属していたため、家で書く作業をあまりしない分、そこで実際に答案を作り上げる練習も行い、強制的に書き上げなければいけない場としてよい環境をいただけたと思っています。過去問集だけでなく、司法試験の過去問なども含めた予想問題は様々なタイプの問題に触れることができて、それぞれの問題について考えていくことで非常に力をつけることができました

基礎能⼒試験(多肢選択式)について

3年秋の教養区分の時に「これ完」に一通り取り組んでいたので、特徴のある問題についてはしっかりと解き方を思い出すようにしました。教養区分の時にそこそこやっていたから大丈夫かなと思い、「これ完」を解く量が足りていなかったかもしれません。あまりよい点数ではなかったので、しっかりと「これ完」に取り組むといいと思います。専門試験優先ではあると思いますが。

一般論文試験 (記述式)について

これも教養区分の時に少しだけ見ておいて、一度伊藤塾に答案の提出なども行っていたので、その感覚で臨みました。過去問の解説を行っていた講義のレジュメがアップロードされていたので、そのレジュメをざっと見てどのように考えて構成していくのかをイメージできるようにしておきました。ある程度の書き方のイメージを持って臨むことができたので、不安にならずに受けられました。

⾯接について

模擬面接をしていただいて、面接カードについても何度か添削していただきました。どう書くべきか悩んでいるところに関しては何でも相談して、しっかりと応じてくださったので大変助かりました。自分自身の考えの整理にもなったので、結果的に官庁訪問にもつながったかなと思います。

官庁訪問について

面接の時と同様に、訪問カードの添削等もしていただきました。また、カウンセリングを通じて自分の問題意識について考えると同時に、その問題に対して国としてどのようなことができるかを考えることができて、非常に勉強になりました

普段の生活と試験対策について

業務説明会には毎回参加するようにしていました。説明会に参加することで、自分で政策について何か勉強したりしなくても学べることが多く、また、省の雰囲気がわかったり、職員の方とも交流が生まれるので一石二鳥かなと考えていました。説明会に参加するついでに試験のことや官庁訪問についての気になることも聞いたことが、内定獲得に活きたのかなと思います。実際、試験よりも官庁訪問のほうが大事だと思うので、そこに向けてしっかりと準備をしていくことが大切かと思います。また、サークル活動も、私が所属していたサークルは卒業まで引退というものがなかったので、要所要所では参加していました。試験まで長い期間になってくるのでそのような息抜きも大切かなと思います。

民間企業の就職活動

官庁訪問に安心して臨めるようにするためと、いろいろな話を聞ける学生の間に企業がどのようなことをしているのか知っておく必要があると思い、民間企業も少しは見るようにしていました。業種などは、官庁訪問で回ったところとは関係なく、自分が興味を持てるところや、なんとなく周りと話して話題にあがるところ、たまたまきっかけがあったところなどを見ていました。面接での受け答えなどは瞬発力が試されるので練習になったのと、公務員志望であることを伝えたので最終的に内定はもらわなかったもののとても高く評価していただけたことが、官庁訪問に向けての自信になりました。

どのようにモチベーションを維持したか

私は教養区分の二次試験で2点差で落ちてしまい、法律区分までモチベーションを保つのが大変でしたが、国家公務員になりたいという意思は明確だったので、その気持ちだけでとにかくがんばったと思います。法律区分に関しては普通にがんばれば受かると言われていたので、それを信じて普通にやっていれば次は大丈夫と思うことで気持ちを保ちました。あとは説明会やワークショップに参加していくことで、改めて「ここに来たい」と感じられるのが大事かなと思うので、勉強しながらもそういった機会には継続的に参加するとよいと思います。

最後に

志は常に高く持ちながら、謙虚に、初心を忘れずにがんばっていきたいと思います。
これから臨む方は様々な選択肢の中でたくさん迷うこともあると思いますが、自分の思っていることをしっかりと掘り下げていって考え抜くことで自信を持った選択ができるとよいのかなと思います。