就職先は信念を貫ける場所を選んでください。信念とは、それを思ったら目頭が熱くなるようなものです。

厚生労働省

K.Tさん
 

合格者イラスト
◆ 出身大学 : 大阪大学法学部 4年
◆ 受講講座 : 司法試験入門講座、国家総合職ゼミ
◆ 最終合格 : 国家総合職 法律区分
◆ 内    定 : 厚生労働省
◆ 予定進路先: 厚生労働省

※プロフィールは、2019年合格時点のものです。

はじめに

高校時代、何のために勉強するのか、ひいては何のために生きるのかという疑問をもつ。
浪人時代、尊属殺の判例→公の立場から人を助けたい→法曹になりたいという想いをもつ。
大学時代、司法試験予備試験の勉強をするも、消防士になった中学時代の友人を見て、人を助けることができる立場に立つために遠回りをしている感覚を覚える。尊属殺判例に立ち返ると、訴訟に至るまでに国の政策立案によればもっとよい結果になっていたのではないかと考え、政策立案に携われる公務員に関心がシフトしていった。また、2年の3月に参加した霞が関でのワークショップで、国全体を見て行動することの面白さを感じる
独学では無理だと思い、司法試験合格者の中でもっとも利用されている受験指導校であることを理由に伊藤塾を選択し、大学1年の11月から学習を開始。伊藤塾にしてよかったのは、付け焼き刃ではない体系だった知識を得ることができたので、試験で安定した点数を取ることができた点。3年で司法試験予備試験の短答に合格できたので、公務員がダメでも司法試験に戻ることができるという安心に繋がった

私がとった勉強方法

専門試験(択一式・多肢選択式)について

専門1次完成講座をしっかり頭に入れ、過去問のすべての選択肢について間違っているポイントを指摘できるようになるまで繰り返しました。

専門試験(記述式)について

受験前年の12月頃から伊藤塾の友人と自主的にゼミを行い、教えあうことで知識を深めたり、書く練習をしていました。

基礎能力試験(多肢選択式)について

教養区分の時にかなり勉強したので、知能分野は直前に過去問を解くぐらいしかしませんでした。知識も教養区分でやったもののかなり忘れていたので、時事で確実に3問取るために参考書で対策していました。

一般論文試験 (記述式)について

法律論文の自主ゼミにメンバーを加えたゼミが1次終了後にできたので、そこで政策論文の勉強をしていました。事前に佐藤講師のゼミで問題文の読み方を学んでいたため、無難な点数を取るための構成はできるようになっていました

面接・集団討論について

伊藤塾や京僚会での模擬面接で練習しました。他にも、親しい友人と話すことで自分の考えや経験の特殊性を言語化することができるようになっていきました。

官庁訪問について

同じ省庁を目指す学生のあつまりで志望動機について検討しあったのがよかったと思います。政策の勉強については、自分の解決したい問題を考えたうえで省庁のホームページで現状の制度、課題を知り、課題解決のためのアイデアを複数考えていました

普段の生活と試験対策について

サークルには所属していなかったので、勉強に多くの時間をとれる環境でした。社会活動をせずに就活はできないと思ったので、3年の夏から飲食店でバイトをしていました。勉強の支障にならないように、朝の時間に働いていました。授業は実定法を大体とり終えたのち、政治系の科目を取っていました。公務員になってから役立つ知識なので、ちゃんと出席していました。また、公務員に詳しい行政学の教授のゼミをとり、アドバイスを受けていました。

どのようにモチベーションを維持したか

日々流れてくる痛ましいニュースを見て、このような事故や事件や自殺が起こらないような社会を作る責任が自分にあると考えていました。気に入っている小説や、尊属殺判例のノンフィクション小説を読み、人を助けたいという思いを再確認したりもしました。また、説明会で出会う優秀な学生たちと一緒の場所で働きたいという思いもモチベーションに繋がっていました。

最後に

何に対しても恐れず、現状を解決するために行動する公務員になりたいと思っています。
就職先は信念を貫ける場所を選んでほしいです。信念とは、それを思ったら目頭が熱くなるようなものだと思います。その信念を貫ける場所を探すために、説明会や面接や官庁訪問があるのだと思います。私の信念は人を助けることであり、これは私の最も好きな小説である『人間の土地』の「人間であるということは、自分に関係がないと思われるような不幸な出来事に対して忸怩たることだ。」という一文に現れています。
皆さんの信念はなんですか?まだ見つかっていない人は、自分の信念はなんなのかという問いをいつも頭の片隅において生活してほしいです。辛いことの方が多いであろう就職活動に挑む皆さんを、心から応援しています。