ゼミの択一演習が学習のペースメーカーに。モチベーションの維持にもつながりました。

大阪府庁

W.Nさん
 

合格者イラスト
◆ 出身大学 : 大阪大学法学部 4年
◆ 受講講座 : 地方上級・国家一般職対策講座、地方上級・国家一般職ゼミ
◆ 最終合格 : 大阪府、国家一般職、国税専門官
◆ 内    定 : 大阪府庁、国家一般職
◆ 予定進路先: 大阪府庁

※プロフィールは、2019年合格時点のものです。

はじめに

私は、「市民の皆さんの生活基盤を支える仕事がしたい」という思いから公務員を目指しました。伊藤塾を選んだのは、(1)筆記試験対策はWebで、論文・面接対策はゼミで、という風に効率的に学習できる、(2)他の受験指導校と比較して料金が良心的である、という主に2つの理由からです。特にゼミでは、3回生の早い時期から毎回択一演習を受けたり、優秀な受講生の皆さんと集団討論をしたりすることで、学習ペースを掴み、モチベーションを維持することに繋がったと感じています。

私がとった勉強方法

専門試験(択一式)について

3回生の4月から、授業の空きコマや空き時間を利用して学習を始めました。基本的には、(1)Web講義を一通り受講する(2)「これ完」を3~8回解く、という流れで学習していました。専門試験は科目が膨大にあり、自分で計画通りに学習するのは難しいですが、ゼミでは科目と範囲を予告した上で択一演習をしてくださるので、学習のペースを掴むことができました。ゼミの演習があったおかげで、翌年2月ごろには国家一般職で必要な専門科目のほとんどを一通り学習済みという状態になっていました。とはいえそれだけで完璧に覚えられているはずはないので、3~4月で「これ完」を各科目3~5回繰り返して、9割ほどの問題には答えられるようにしました。「これ完」を漫然と解くのではなく、ダミーの選択肢はどこが合っていてどこが間違いなのか、類似の判例はなかったか、などということを意識して解きました。わからないことがあればもう一度テキストに戻って学習し、必要な事項を付箋に書いて「これ完」に貼り、自分のオリジナル問題集として最後まで活用しました。

専門試験(記述式)について

私は、国税専門官試験のみで専門記述が必要でした。5月の特別区の試験が終わってから、憲法記述のWeb講義を受講し、あとはテキストの模範解答を読み込んで、解答の核となる重要な部分をメモやノートにまとめ、ひたすら暗記することに努めました。

基礎能力試験(多肢選択式)について

数的処理は3回生の1月ごろから「これ完」を解き始め、その他の科目は4回生の4月から始めて何とか間に合わせました。文章理解以外は「これ完」を3~5回繰り返したと思います。一般知能分野は1問あたり○分と決めて、それを達成できるように意識しながら毎日「これ完」を解きました。一般知識分野は、あまり多くの科目に手を出し過ぎず、自分で選別した科目だけをできるだけ落とさないようにすることが重要だと思います。ちなみに大阪府ではSPI3が必要ですが、一般知能分野の勉強をしていれば充分対応可能です。

教養論文試験(記述式)について

基本的にはゼミで論文対策をしてくださるので、その復習を中心にしていました。直前期には、ゼミで取り扱った題材や、「時事」講義で配信されている過去問からいくつか問題を選んで、時間内に論文をまとめる練習をしました。

面接・集団討論について

3回生の冬頃に面接カード添削の案内が来るので、その時から少しずつ面接対策も始めました。「自分がこの組織に入って何がやりたいか」ということは一朝一夕に思いつくものではないので、できれば3回生の時間のあるうちに考え始めるとよいと思います。面接カードは、直前期であってもすぐにメールで添削していただけるので、大いに活用しました。Webでの模擬面接では、本番よりも深く質問されていたため、本番では落ち着いて面接官とやりとりすることができました。

官庁訪問について

冬頃に行われる説明会や、3月の官庁公開フェスティバルに参加し、官庁訪問をする機関を早めに決めておくことが重要だと思います。今年度から官庁訪問期間が前倒しになったため、「国家一般職の一次試験の合格発表の時点で、すでに各機関の面接に行ける状態にする」くらいのつもりで準備をする必要があります。機関ごとに選考の形式は異なりますが、「自分がどんな人物で」「その機関で何がやりたいか」を語ることができれば、充分対応できるのではないかと思います。

普段の生活と試験対策について

私は、比較的忙しい部活に所属しており、加えてアルバイトもずっと続けていました。そのため、授業の空きコマやちょっとした移動時間もフル活用して、Web講義を受講したり「これ完」を解いたりしました。面接においては、どんなに些細な自分の経験であっても、「自分はどんな人物か」を伝える効果的な題材となります。勉強との両立は大変ですが、何事にも手を抜かず取り組むことが、後の自分を助けてくれると思います。

民間企業の就職活動について

3月以降の本エントリーこそしませんでしたが、3回生の夏~冬にかけては説明会や、インターンシップに積極的に参加していました。自分の中で民間企業か公務員か、半年ほどずっと迷っていましたが、こうした活動を通じて、「モノやサービスを今よりさらにプラスにしていく民間企業よりも、市民の生活の基盤を支える公務員になりたい」という確固たる意志が生まれました。

どのようにモチベーションを維持したか

誰にでも勉強することを億劫に感じることはあると思いますが、私の場合は、ゼミに参加して優秀な受講生の皆さんと討論することで、「自分はまだまだだ、もっと勉強しなければ」と感じてモチベーションが高まりました。また、ゼミや数的寺子屋に来てくださる内定者の方々とお話し、合格・内定までのビジョンが明確になったことも、モチベーションアップにつながりました。

最後に

来年から大阪府職員として働くことになりますが、入庁後も謙虚に様々なことを学び続け、「豊かさを実感できる大阪にするための最善策は何か」を常に考えていきたいです。
これから公務員試験を受験される方の中には、合格できるかどうか不安でいっぱいの方もいると思います。でも、伊藤塾の講師の方々を信じて勉強を続ければ、必ず道は開けます。ハイレベルな講義やゼミに心が折れそうになっても、もう少し踏ん張って努力すれば、それだけ希望の進路に近づきます。皆さんが希望の進路を掴み取られることを心からお祈りしています。