伊藤塾には親身になって相談にのってくださる講師や職員の方々がたくさんいます。

特許庁

T.Kさん
 

合格者イラスト
◆ 出身大学 : 明治大学法学部 4年
◆ 受講講座 : 地方上級・国家一般職対策講座
◆ 最終合格 : 国家一般職、裁判所事務官、国税専門官、特別区(東京23区)
◆ 内    定 : 国家一般職(特許庁)、裁判所事務官、特別区(東京23区)
◆ 予定進路先: 特許庁

※プロフィールは、2019年合格時点のものです。

はじめに

私が公務員を目指したきっかけは、学園祭の実行委員やアルバイトの経験から「人々の役に立てる仕事、人々を支えていけるような仕事」がしたいと考えたことです。そして、民間企業という選択肢もある中、私は、身の回りの生活を支え、動かしている、法律や制度といった基盤そのものを作ったり動かしていくことのできる公務員という選択肢を選びました。そして中でも国家公務員として、より大きなスケールの下で働きたいと考えました。
そして、公務員試験の対策をしていくにあたり、私は「受講生へのサポートがより手厚い、受講生との距離感がより近い」伊藤塾という受験指導校を選びました。他の受験指導校の受講生の話を聞いていると、授業はわかりやすくても、その他の面でのサポートが薄い、ということを度々聞きました。そこで、私は「講師陣や職員の方によるサポートが手厚い」と勧められた伊藤塾を選びました。そして、受験対策を振り返ってみても、そのイメージに裏切られることはなく、伊藤塾を選んで正解だと今でも思っています。

私がとった勉強方法

専門試験(択一式)について

とにかく「これ完」をひたすら解いていました。そして、ただ単に解くだけではなく、11問を大切に」ということを常に意識して勉強していました。具体的には、問題を解いた後の答え合わせに非常に多くの時間を割いたことが良かったのかなと思います。単に問題の正誤を確認するだけではなく、選択肢一つひとつの解説までを丁寧に読んでいました。特に、憲法や行政法に関しては、判例や用語問題が多いので、解説を読んだうえで、知識が甘かったところに関してはもう一度テキストに戻って確認することを繰り返していました。民法に関しては、判例のパターンを繰り返し学習し、他の2つの法律科目よりも重点的に解説やテキストを読んでいました。正直、何度も問題を解いていると、もうこの問題に関しては答えも知っているし、解説やテキストも読まなくていいなと思うものもたくさん出てきましたが、私はそのような問題に関しても、丁寧に答え合わせをしていました。そのような繰り返しによって、ようやく自分の知識として定着し、本番では瞬間的に答えが出せるようになったのだと思います。
経済学に関しては、特に青野講師が講義中に重要だとおっしゃったところを中心に問題演習を繰り返しました。経済学は用語問題よりも計算問題が多くを占める科目です。裁判所事務官や国家一般職など、難易度の高い計算問題が出る受験先もありますが、まずは、青野講師が説明してくださる基礎的な問題を確実に解けるようにすることが何よりも大事です。基礎的な問題が解ければ、難易度の高い問題は、それらの応用である場合がほとんどです。テキストの確認問題を完璧に解けるようにすることで、難易度の高い過去問などにも難なく挑戦することができるようになりました。
他の〇〇学系の科目に関しては、ひたすら「これ完」の問題を解きまくるしかないのかなと思います。少なくとも私が選択した行政学と社会学はそうでした。「これ完」で解けない問題はないと言えるところまで問題演習を繰り返し、その中で身につけられなかった知識をテキストで補う。それだけでほとんどの問題を解けるようになりました。
専門科目に共通することは、「やればやるだけ伸びる」科目だということです。これは本当に私自身も実感しました。とにかく、どの科目も「これ完」の問題演習を中心に何度も繰り返し勉強しましょう。段々と問題がスラスラ解けるようになり、問題演習もつらいものではなくなります。

専門試験(記述式)について

専門記述に関しては、私の志望度の高い受験先の科目として必要なかったので、あまり勉強に時間を割くことができませんでした。その中でも、直前小教室で柳原講師が予想してくださった問題を中心に、テキストを読み込んでいたことで、本番では何とか合格点をとることができました。専門記述は本番まで何が出るかなど正直全くわかりませんが、択一試験の勉強をしっかりやっていて知識を定着させていれば、それの応用なので、何もわからない状態にはならないと思います。やはり専門記述に関しても、択一試験の知識が身についているかによって結果が変わってくると思うので、まずは択一試験の知識を身に付けることが大事かなと思います。

基礎能力試験(多肢選択式)・教養試験(択一式)について

教養科目に関しては、毎日必ず問題に触れることを意識していました。特に、数的処理と文章理解は毎日時間をとって問題演習をしていました。私自身、どちらも得意科目とは言い難かったので、何とか必要最低限の点数が取れるよう、「毎日〇問解こう」のように習慣化していました。これらの科目に関しては、見たことのない問題に多く触れることが重要であり、それが専門科目の勉強方法との違いなのかなと思います。専門科目と違い、本番ではこれまで見たことのある問題はほとんど出題されないと思います。そこで、初見の問題を繰り返し、解法パターンを身につけていくことで、本番でもその力を活かしていくことができるのではないでしょうか。
理科・社会・時事問題などに関しては、スキマ時間を有効に使うことが何よりも重要だと思います。それらの科目は本番でも1科目当たり1問など、あまり勉強のコスパがいい科目とは言えないと思います。そこで、電車などの移動時間や、勉強につかれた時に眺めてみるなど、スキマの時間を有効に使っていました。

一般論文試験・教養論文試験(記述式)について

論文試験は、「問われていることに答える」ことができれば、最低限の点数をとることはできると思います。もちろん、それ以上に高得点を狙っていくには、インターネットなどで調べたり、時事問題のテキストを利用したりするなどが必要です。論文の書き方などに関しての基本事項は、講義などでも説明してくださるし、積極的に講義のテーマに沿った論文を書いて添削してもらうことを繰り返せば、段々と力は身についてきます。論文は書けば書くほど力やコツが身についてくるものだと思うので、択一試験の科目の勉強に時間を割きたいという気持ちはわかりますが、ある程度、論文を書く時間も作った方がいいと思います。

面接・集団討論について

面接に関しては、何よりも自己分析を入念に行うことが重要です。そして、自分が面接カードに記入したことに関しては何を聞かれても答えられるように準備しておく必要があります。「その経験ではどのようなことを意識して活動したか」「その経験から何を学んだか」「そこで学んだことを仕事にどう活かせるか」。この3点について、自己分析をする中でも特に意識していけば、一定の軸はできてくると思います。あとはそれを本番で自信をもって話すだけです。

官庁訪問について

官庁訪問云々の前に、省庁によってもちろん違いはありますが、官庁訪問までの説明会などの参加状況によってほとんど合否が決まっている場合が多くあるのが現実です。私が内定を頂いた省庁はあまりそのような風潮はないということでしたが、そういった省庁でさえ少なからずそのようなことはあると思います。官庁訪問だけで考えれば、普段通りに一つひとつの面接をこなしていけばよいだけですが、やはりそれよりも、官庁訪問以前の説明会や座談会などのイベントに積極的に参加しておくことが何よりも重要です。そして、ただ参加するだけではなく、必ず目的意識を持ち、「説明会に参加したなら何か新たなものを得て帰ろう」などのように、積極的に説明会後も職員の方に話を聞きに行く姿勢が大切だと思います。そのようなことを繰り返すことで、職員の方の目にも必ずよく映るはずです。そうした積み重ねが、官庁訪問での他の受験生とのアドバンテージとなります。志望省庁に関して、官庁訪問だけ行えばよいと考えていたら、合格は困難なものになるのかなと思います。

普段の生活と試験対策について

私自身、公務員試験勉強のほかに、大学の授業や学園祭の実行委員、アルバイトといった活動も行っていました。いかにそうした活動と公務員試験勉強のバランスをとっていけるかを考えたとき、最も重要なのはメリハリだと思います。具体的には、夜からアルバイトに入っている場合、その日は少し早起きをして、朝の時間と大学の授業の空きコマを利用して、限られた時間の中で集中して勉強をしていました。もちろん、他の活動を控え、時間に余裕をもって勉強できれば理想的ですが、私の経験からは、それは直前期だけでよかったと思います。実際、私自身も試験2カ月前くらいからは他の活動を控えて勉強に励みましたが、それまでは普段通りに他の活動もしていました。気持ちがあまり入っていない中、時間だけがある状態では、勉強がなあなあになってしまい、定着度もあまりよくないと思います。私自身も、上記のような限られた時間でメリハリをつけて集中して勉強できていたことが、しっかりとした知識の定着につながったのかなと考えています。

どのようにモチベーションを維持したか

モチベーション維持の方法として、最もおすすめできることは、先輩や知り合いなどで実際に公務員として仕事をされている方に話を伺うことです。やはり、実際に働いている方のお話を聞くことができれば、仕事のイメージもしやすいですし、試験勉強や面接対策の相談にものってもらうことができます。実際、私自身は、そういった先輩方にお話を聞き、相談にのってもらったことが一番参考になりました。もし、そういった方と直接的なつながりがない場合でも、知り合いを辿れば必ず見つけることができるはずです。私も、内定を頂いた省庁の先輩を、知り合いを通して見つけ、相談にのっていただいたおかげで合格することができたと考えています。そういったところで躊躇することなく、積極的に話しかけてみることが重要だと思います。そしてそれが、モチベーションの維持に最もつながるはずです。

最後に

私自身、これから公務員として働いていくうえで、「積極さと謙虚さ」を常に意識しながら活動したいと考えています。若手だからと躊躇するのではなく、積極的に意見を出しつつも、常に自分自身の業務改善に向け、謙虚さを持ち合わせたいと思います。言葉で表すのは簡単ですが、それを確実に実行できるよう、頑張ります。
最後に、公務員試験は非常に長く険しい道のりです。途中、勉強が嫌になってしまったり、メンタル的にきつくなってしまうこともたくさんあると思います。私自身もありました。そんな時こそ、誰かに相談して、自分の悩みを吐き出してみることが重要です。悩みを抱えたまま勉強をしていても身につきません。そして、伊藤塾には親身になって相談に乗ってくださる講師や職員の方々がたくさんいます。困ったときは頼りにしてみましょう。必ず悩みを解決してくださり、良い方向へと進むはずです。
一貫性を持ち、最後までブレずに頑張ってください。応援しています。