受験回数15回、諦めず伊藤塾の入門講座を受講して合格しました

K.Kさん (37歳)
 

中央大学法学部卒業 受験回数:15回(伊藤塾入塾後3回目で合格) 【受講講座】
〔入門講座〕司法書士入門講座本科生

※プロフィールは、2010年合格時点のものです。

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

大学時代に弁護士を目指して少しだけ司法試験の勉強をしていました。勉強が本格的になる前に、性格的に弁護士は向かないと思い、あっさり止めました。それでも資格を取って法律に関わる仕事がしたいと思っていて、司法書士という資格を知り、目指すことになりました。伊藤塾に入塾を決める頃は、受験回数ばかりが増えるものの、成績が伸びない状況でした。その年の合格体験記で私と似たような状況の方が入門講座を受けて合格されたのを知り、 基礎からきちんとやり直してみようと思いました。その際に、伊藤塾にメールで受講相談をしたら親身になって答えていただきました。 他の受験指導校にはないアットホームな雰囲気が伊藤塾の第一印象でした。

わたしがとった学習方法

(1)勉強開始時期について
勉強を開始した時の判断ミスが受験生活を長引かせてしまったと思います。市販のテキストで独学し、答練を受けるというスタイルを疑いも持たず何年も続けていました。今思えば、基礎が固まってないのに、次々と試験には要らない知識を付足し、何が「核」なのか全く見失っていました。

(2)入門段階での「択一式対策」について

入門講座は山村クラスを選択しました。歯切れの良い語り口で講義内容がすんなり頭に入り、わかりやすかったです。講義内容はすでに知っている知識ばかりでしたが、いびつな形でインプットされていたものが、入門講座のおかげできちんと理由付けされ、頭の中の整理整頓ができました。講義中にランク付けされた知識をテキストから際立たせるためにランクごとに色分けしたシールと付箋を貼りました。そしてそのページを確認する度に日付を入れていきました。そうすることにより定期的に満遍なく、覚えるべきことを確認できました。

アウトプットに関しては入門講座についている演習問題と過去問の該当箇所を講義の復習で解きました。講義やテキストの内容がどのような形で出題されるのかを知る上で、このタイミングで過去問を解くことは重要だと感じました。またそれと同時にテキストに過去問の肢番号を書き込み、テキストと過去問の往復が容易になるようにしました。

(3)入門段階の「記述式対策」について

記述については、独学だった頃はまず雛型を覚えることが先決と思い込み、十分に意味を理解しないまま暗記していました。そこで、入門講座ではどうしてそのような登記になるのかという点を講義中に聞き逃さないようにしていました。宿題に出された基本問題を必ず解くようにしていました。入門段階で記述対策をすることにより、択一と記述で知識の重なり合う部分がわかり、無駄を省けると思います。

(4)試験当日について
伊藤塾に入ってから、心機一転受験地を変えました。自宅から遠くなったので前日から受験会場に近いホテルに泊まり、当日は余裕を持って出かけることができました。また、願書を出す時点で、2010年度はピリピリムードの教室は避けようと思い、最後のほうに願書を出し、受験番号も後ろのほうになりました。
 教室のあちこちが空席だったり、午後になると受験生が減ったり、気分的には少しだけリラックスできて私には合っていたようです。午前の択一を解いているときに直前に見たところが出て、「今年はついている!」と思い、自分を波に乗せることができました。午後にもそのような場面があり、今年の問題は自分と相性が良いのだと感じました。
(5)総論
私は合格まで長くかかってしまいました。その間には何回か自分と相性の良い問題もあったのだと思います。しかし、そのチャンスを自分の実力不足でつかむことができずにいたのだと終わってみてわかりました。伊藤塾に入る前は完璧主義で、闇雲に目の前の教材を読み、過去問を解く回数ばかりにとらわれていました。恥ずかしながら基準点には到達しませんでした。 
ところが 伊藤塾で入門講座を受講した途端に基準点を突破できるようになりました。やはりポイントを押さえた効率的な勉強が実を結んだと思います。基準点を突破したものの、その先の最後の壁が越えられない時期がありましたが、無理に勉強方法を変えずに、精神面を強化しようと思いました。集中力を高める本やメンタルトレーニングの本を読み漁ったりもしました。

本から学ぶことも多かったですが、一番効果があったのは実際の合格者に会って話したことです。その合格者に、合格した年とその前年では何が違ったのかという質問をし、合格者と自分との差を知ろうと思いました。また、合格した年の本試験の問題用紙をお借りして、自分の肢の切り方とどう違ったのかを徹底的に分析したことも良かったと思います。そのようにして合格者と自分はそう大差ないと自分自身に思い込ませることができたのが、精神面でプラスに働きました。

自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー

インターネット受講では視聴スピードを2倍まで上げられるため、常に1.5倍以上の速度で聴いていました。 時間短縮になり、必死についていこうとしているせいか頭に残りやすかったです。メ ールでの質問制度も受講相談から具体的な学習内容までフル活用させてもらいました。素早い回答をいただき立ち止まることなく前へ進めました。質問が基本事項から外れかけた時は、きちんとその旨を教えてくださいますので軌道修正もできました。

スケジュール管理について

スケジュール管理については、見開きで1週間の手帳を利用しました。片方のページにその週にやるべきことを科目別に書き、もう一方のページに実際やれたこととその時間を書き入れました。100%こなすことはできませんでしたが、それは気にしないことにしていました。時間を科目別に書いておくと、11科目のバランスが取りやすいと思いました。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

山村講師のエネルギッシュな講義は、それまでたいした戦略もなく漫然とやっていた自分を変えるきっかけとなりました。入門講座で知識の取捨選択ができていなかったら未だに受かっていないでしょうし、試験自体諦めていたかもしれません。 
高城講師には新たな過去問の見方を教えていただきました。過去問は覚えるほど解いていましたが、そこから次の問題を予想することが苦手だったので、高城講師のおかげで効率よく学ぶことができました。 
蛭町講師からは試験直前どんな問題が出るか不安になった時、あのボリュームの問題を演習したのだから大丈夫という自信をもらいました。そして「やれる自分を演出する」という言葉は、本試験中何度も自分を励ましてくれました。 
伊藤塾の講師の方々には感謝してもし尽くせないです。本当にお世話になり、ありがとうございました。 伊藤塾は単なる「予備校」ではなく、合格者と受験生をうまくつないでくれる「塾」だと思います。塾生になれたことを誇りに思います。

最後に

ずいぶん回り道をした受験生活でしたが、その間に経験したいくつかの職場で今後司法書士として取り組みたいテーマが見つかりました。すんなり受かっていたら出会わなかった人たちにも出会えました。 悔しい気持ち、みじめな気持ちを味わったことで、他人の気持ちを想像する力が少しついたようにも思います。そう考えるとこの受験生活も無駄ではなかったようです。最後に、落ち続けた私をいつも変わらず励まし続けてくれた家族や友人に感謝の気持ちをあらわしたいと思います。諦めずに続けて良かったというのが自分の感想であり、受験生の方へのエールです。
(2010年10月・記)