会場まで応援に来てくださっていた講師方と握手した際、泣いてしまいました。

阿部 有花さん (27歳)
 

合格者
成城大学法学部卒業 受験回数:2回 【受講講座】
〔入門講座〕司法書士入門講座本科生

※プロフィールは、2010年合格時点のものです。

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

より身近な法律家である司法書士として、町のお医者さんのように人と関わっていきたいと思いました。実際に始めてみると、入門講師は、丁寧で分かりやすいだけでなく、法律家としての心構えなどもたくさん話してくださるので講義に出るといつもモチベーションが上がりました

わたしがとった学習方法

(1)勉強開始時期について

基礎講座の時期は、テキストを作ること、出題傾向を知ることに重点を置いていました。テキストにランクや具体例、など講義で講師がおっしゃったことはどんどんメモしていきました。司法書士試験は範囲が広く教科も多いので、その時は分かっていても、知識が増えると急に他のことと混同したり、意味が分からなくなってしまうことがあります。記憶しやすくもなるので具体例はたくさんメモするといいと思います。

(2)入門段階での「択一式対策」について
最初は講義の進度に合わせて択一の過去問を解いていきました。1回目は正解することより、知識がどう問題で問われるのか把握することに重点をおいていました。2回目からは今ある知識だけでいかに正解するかを念頭に置きつつ、理解があいまいな部分を把握することを目標に解いていました。講義の演習はアウトプットとして使い、インプットはもっぱら過去問中心でした。ただ、この時期インプットは何をどうしたらいいのか分からず不安でした。
(3)入門段階での「記述式対策」について

不登法、商登法ともに入門講座でもらった教材を使用していました。 
基礎段階から記述式対策を意識することは、内容の理解が深まるので非常に大切だと思います。結局大切なところは択一、記述ともに大切なので分けて考える必要はないように思います。最初の年に、「できる!記述式」、「記述式リアル答案徹底解析講座」を受講しなかったことを翌年とても後悔しました。これから始める方には是非一年目からの受講をおすすめします

(4)試験当日について

当日張り詰めていた私は、会場まで応援に来てくださっていた講師方と握手した際、泣いてしまいました。講師から「苦しければ最高、苦しくなければ最低」と書かれたメッセージカードをいただきました。今でもお守りに持っています。温かい講師方に励まされ、教室に向かいました。一度泣くことでかえってリラックスできたりもするので、今から思うとちょっとよかったかもしれません。

(5)総論

全体を通じて、覚えるべきことは腹をくくってしっかり覚えること、分からないところに固執せず先に進めること、完璧主義にならず何度も繰り返すこと、そしてなにより絶対受かると決めて最後の瞬間まであきらめないことが大切だと思います。

自宅での学習方法について

自宅では、勉強している間にその日絶対覚えたいことを紙にまとめておき、寝る前と朝に見ていました。

スケジュールの管理について

小さなノートに日付とその日やることを書いていました。基本的に前の日に次の日にやることを具体的に書いていました。後から見返せますし、本試験前の自信にもなるので、記録は残しておくとよいと思います。過去問などは目標期間を決めて、一日何ページやるのかしっかり決めていました。

伊藤塾講師について

北谷講師には組織再編のゼミでお世話になりました。どうしても整理できなかった部分がクリアになり、また、記憶の仕方やポイント、基本概念など大切のことをたくさん教えていただきました。本当にありがとうございました。 
山村講師の「できる!記述式」がなかったら、いつまでも記述式に自信を持てず、効率の悪い答案構成をしていたと思います。本試験の不登法の記述で高得点が取れたのは間違いなく「できる!記述式」を受講したからです。本当にありがとうございました。 

最後に

家族、友人、講師方やスタッフのみなさん、そして今まで支えてくださった私のまわりにいるすべての方へ。本当にありがとうございました。これからは、正確で豊富な知識をもった司法書士になっていきたいです。そして、少しでも社会に貢献していければと思います。
これから司法書士を目指す方へ。受験生活は苦しかったり不安だったり、怖かったり。楽しいことばかりでは決してありませんでした。でも、そのすべてが試験の日の自信になります。何があっても最後まであきらめず頑張ってください。

(2010年11月・記)
次のページ へ LinkIcon