主婦業と両立しながら、インターネットを利用し合格

S.Sさん(43歳)
 

合格者イラスト
関西学院大学法学部卒業 主婦
●受 験 回 数:4回
●受 講 講 座:〔中 上 級 講 座〕択一実戦力養成答練・記述式「答案構成力」養成答練・記述式リアル「解答力」養成講座 〔直前対策講座〕うかる!記述式「合格への直前予想編」

※プロフィールは、2011年合格時点のものです。

中上級講座で伊藤塾を受講した理由

私は学習開始時まだ末の子どもが幼稚園児であったため、通学は考えずもっぱら通信教育で学習しました。入門講座は他の受験指導校の通信教育を受講しました。択一の学習は問題なく進み、1年後の受験で午前・午後とも基準点を突破しました。この分なら翌年は合格できると思いました。しかし3年連続「択一の基準点は超えるものの書式の基準点が超えられない」という結果になりました。特に3年目は「合計点では合格点を超えたにもかかわらず、書式の基準点を0.5点下回り不合格」となりました「自分には何が足りないのだろう」と自問自答するうちに、ふらふらと伊藤塾のホームページに迷い込みました。そして山村講師の「○×ハカセになるわけじゃないのだから・・・」という言葉で目が覚めました。

私がとった学習方法

入門段階の勉強法について

入門段階の学習法については、私の場合、遠い昔に大学を卒業して以来法律とは無縁の生活でしたので、とにかく伊藤塾のいうとおりに学習しました。学習時間から、暗記の方法、復習のサイクル、問題演習のタイミングまですべてです。すると1年後には択一に限りますが午前・午後とも危なげなく基準点を超えることができるようになりました。登山に例えると「9合目まで」は素直な姿勢で学習することが大切です。ゼロからはじめたので、どんどん知識が増えてゆく過程は楽しくて仕方がなかったです。

中上級段階の勉強法について

ところが中上級段階の学習は平坦ではありませんでした。9合目以降は学習時間に比例して学力が伸びるわけではありませんでした。私の場合簡単な書式問題ならできるのですが、本試験クラスの書式問題には歯が立ちませんでした。苦手意識を払拭できないまま「3年連続書式の基準点割れ」「3年連続択一は基準点超え」という結果になりました。ここであきらめるか、それとも思い切って指導校を変わろうか・・・と悩んでいるときに無料講座で山村講師の答案構成力養成答練に出会い、「もう1年だけがんばってみようか」という気持ちになりました。
「よく間違えてしまうところはどこか、見落とした論点はどこか、」を意識しながら、繰り返し何度も演習しました。1回目演習、2回目、3回目・・・と番号を振って比較検討することによって、自分の癖を分析し、得点が安定するように対策を立てました。
択一については「実戦力養成答練」がペースメーカーになると思います。分かっているつもりで実は分かっていないところをえぐり出すような問題によって、慢心に陥ることなく学習を深めることができました。
また手続法については新しい先例がどんどんでるので、情報収集の面からもこの講座をおすすめします。
問題数をこなすことのみに捕らわれず、ときにはひとつの問題に時間をかけてじっくり取り組むようにすると学習の喜びが味わえるだけでなく、推論問題対策にもなると思います。私は4年目でしたので、過去問演習については直前に「過去10年分、1回まわし」しかやりませんでした。時間が足りなくなっただけですが、結果的にこれで良かったと思っています。

直前期について

直前期になると、「リアル」、「うかる」の各書式講座も加えて徹底的に繰り返し演習しました。「こんなにがんばっているのにまたギリギリでダメなんじゃないだろうか」という不安感が自分の内にあることを認め、それでも今日勉強するしかないと自分に言い聞かせて日々過ごしました。細かい知識の整理・暗記には、先述の実戦力養成答練の図表が役立ちました。効率的であることはもちろんですが、精神的にも落ち着くことができました。直前期はどうしても浮き足立ちがちですから。

試験当日について

当日午後の時間配分は択一60分、書式各60分です。できてもできなくても時間配分を守るという予定でしたので、択一は31問解いたところで書式に移らざるを得ませんでした。結果的にその判断が勝因でしたが、危うい判断です{28問正解}。今年の択一は例年に増して長文形式のものが多く、時間がかかり焦りました。書式問題をさらっと見ると不動産登記のほうがオーソドックスに思えたので、不動産登記からはじめました。第2欄の論述問題を後回しにして、先に申請すべき登記の欄を埋めました。すると時間不足になり第2欄は3行しか書けませんでした。成績通知表によると不動産登記31.5点であったので、第2欄の配点は解答欄が大きいわりにはそれほど高くはなかったようです。

伊藤塾の個別フォロー

伊藤塾のインターネットフォロー{質問メールに対する回答}は、いつも丁寧で親切でした。{なかでも作問担当の筒井講師からいただいた回答は、それはそれは丁寧で感激しました。}その都度分からないところをすぐに解決していただいたので、頭が混乱することなく、学習する喜びを維持することができました。この場をかりて、御礼申し上げます。とりわけ在宅受講は孤独感を深めがちですが、おかげさまでそのようなことにはなりませんでした。

伊藤塾の講師陣についての感想・メッセージ

特に山村講師から蛭町講師へと続く「手取り足取り」の親切かつ濃密な書式講座はとても良かったです。なるほどこの講座を受講すれば、誰でも必ず書式問題ができるようになると実感しました。ちなみに私は熊や猿が出没するような山里に住む2人の子どもを持つ43歳の専業主婦です。インターネットの普及により、いつでも誰でも司法書士にチャレンジできるすばらしい世の中になりました。ご指導をいただきまして、ありがとうございます。

最後に

私は年齢が高いので、すでに自宅や親戚所有の不動産登記を申請したことがあります。また知人で会社を設立した人もいます。周りに認知症を発症し困っているお年寄りもたくさんいらっしゃいます。遅いスタートではありますが、皆さんのお役に立つ身近で便利な司法書士をめざしてがんばります。
ありがとうございます。