サラリーマンを経験後、55歳で合格!伊藤塾の講師なしに合格はありませんでした

M.Oさん(55歳)
 

合格者イラスト
国立大学卒業
◆受験回数:5
◆主な受講講座〔入門講座〕 司法書士入門講座〔中上級講座〕記述式「答案構成力」養成答練、択一実戦力養成答練〔ゼミ〕合格への「思考力」完成ゼミ、過去問がない 会社法・商業登記法・憲法〔模試〕全国公開模試


私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 会社生活を送るなかで、会社という組織があってこそ経験できること、会社の看板があってこそできることなど、さまざまな経験をしました。50歳になるころ、たまたま落ち込んでいた会社の業績のこともあり、それまでの自分の会社生活を振り返り、またそこから先のことを考えました。その年代になると、会社のまわりの人たちや定年退職された先輩たちの様子から、その後の自分の姿についてのおよその見当がつきます。会社の仕組みの良いところも悪いところもよくわかります。一方で、自営業をしていた父は75歳を過ぎても仕事を続けており、おかげでいきいきしているように見えました。
 歳をとってもすることができ、また、歳をとる中で経験することが活きてくるような仕事をと考え、司法書士を目指すことにしました。会社から給料をもらうのではなく、依頼者が信頼して任せてくれた仕事を資格者として知識や経験を活かし責任をもって行うことにより報酬をもらう、というところにも魅力に感じました。

私がとった学習方法

入門段階の勉強法

 通学クラスは仕事の都合で無理があったので、在宅インターネットで入門講座を受講しました。講義を聴くのが精いっぱいでした。それでも、挫折せずに、全ての科目をともかくやり終えることができたのは、講師のおかげでした。
 今から思うと、私の場合は、「ともかく全科目を一度やる」ことに意義があったように思います。どこかでつまずいて、そこから先に進めなくなっていたら、今回の合格はありませんでした。

中上級段階の勉強法

 普段の勉強は、テキスト・過去問を使い、学ぶべきことを認識し、それを理解し、記憶するというプロセスの繰り返しです(理解→記憶)。一方、本試験では、問題文に記された事象・学説・教授と学生の会話を読んで、記憶したことを思い出し、自分の理解したことと照合し、正誤・適否を判断することが要求されます(記憶→理解と照合)普段の勉強の逆のプロセスをたどることになります。理解して記憶するだけでは不十分で、それを逆にたどるための回路を頭の中に作ることが必要です。その訓練を繰り返しました。会社で働いていたとき工場での現場の取り組みに「M&M」という活動がありました。見える化のMと無駄とりのM。勉強にもこの考え方を取り入れました。
 見える化:取り組む素材(過去問・記述式問題)を確定して本棚での配置順序を決めることで、取り組む対象を見える化する。工場で、ペンチやハンマーの置く位置を白いマーカーで表示したりする感覚。決めた対象以外には、手を出さない。それぞれの過去問を自分のでき具合で区分し、青(もう解かなくてよい)・黄・ピンクでマークする。Excel で、過去問番号とでき具合区分にカレンダーを加味した表を作成し、進捗状況を把握する。今のペースだと何日で一巡できるかを見える化する。
 無駄とり:見える化で青(もう解かなくてよい)に区分した問題は、繰り返して解かない。勉強していると、ついつい、丁寧に、作表したりノート・カードを作ったりする。今していることは、本試験に必要なことかどうかを常に自問する。模試のできなかったところの復習でも、細かすぎると感じることは、スパッと捨てる。余計な情報に近づかない。

直前期の勉強法

 朝日新聞に体操の内村航平選手が幼少のころお父さんに言われた言葉が載っていました。「足を開いて100回より、きれいに1回まわるあん馬の方が上だ」
 択一式の過去問を解くときはもちろん、山村拓也講師の「記述式『答案構成力』養成講座」の問題を繰り返して、解くときも、答案構成してから答案を作り上げるところまで、「きれいに1回まわるあん馬」を目指しました。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

 択一式は、高城真之介講師の択一実戦力養成講座のおかげでぐっと伸びました。高城講師の講義での説明と、教材の「本問及び関連知識の総整理」のまとめがとても有効でした。記述式は、山村講師の答案構成力養成講座に頼りっきりでした。
 関信敏講師の「思考力完成ゼミ(Web de ゼミ)」で理解度は急上昇しました。あてられて答えるというドキドキ感は久しぶりに味わう感覚でした。ひとりで勉強していてわかったつもりでいることも、あてられて口で説明するとなると理解不十分であったことが露呈します。その時に教えてくださる関講師の説明が、頭と心にしみこんできました。
 
福満賢一講師のこの試験に合格して仕事に就けなかった人をみたことがない」とおっしゃったことにも励まされました。
 伊藤塾の講師の方々がおられなければ、私の合格はありませんでした。
本当にありがとうございます。

最後に

 私は5回目の本試験で合格しました。時間がかかりました。勉強している間ずっと、「値打ちのあるものを手に入れるのには、時間がかかるものだ」と自分に言い聞かせ、励ましながら続けていました。