仕事しながらの勉強は時間の確保が難しくなりますが、小さな時間を掻き集めれば時間を確保できます

髙崎 亜紗美 さん(28歳)
 

合格者イラスト
名古屋環境建設専門学校卒業 会社員 ◆受験回数:4回
◆受講講座:〔入門講座〕入門講座本科生
〔中上級講座〕記述式答案構成力養成答練、択一直前総整理講座、出題手口をとおして本試験を知る講座
〔直前対策講座〕うかる!記述式、全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

私は専門学校卒業後、建築関係の仕事に従事してきました。仕事は楽しかったのですが、女性が一生働ける環境は整っておらず、将来への不安を感じていました。何か一生続けられて女性が活躍できる仕事はないかと調べていたときに、偶然見つけたのが司法書士でした。調べていくうちに市民に身近な法律家として社会に貢献でき、また、今後の職域の拡がりも期待される司法書士という職業に魅力を感じるようになり、挑戦を決意しました。
法律は全くの初学者でしたので、基礎からしっかり学びたいと思い、受験指導校を利用することにしました。いくつか検討した結果、法律系に特化した指導校であり、合格のための方法論が1番しっかりしていると感じた伊藤塾の入門講座を受講することに決めました。

私がとった学習方法 

入門段階の勉強法

山村クラスの入門講座を在宅インターネットで受講しました。講義を受けて、テキストを読み、該当部分の過去問を解き、テキストにマークしていくという方法をひたすら繰り返しました。また、山村拓也講師から覚えるように言われた内容はルーズリーフにまとめて、就寝前に何度も見返し、必ず覚えるようにしました。講義は配信日に受講すると決めていましたので、週3回、欠かさずに受講しました。
はじめて聞く言葉が多く、理解できない部分もありましたが、とにかく立ち止まらず前へ進むことを第一に考えて取り組みました。そのとき理解できない部分があっても、前に進むことで後から理解できることも多くあります。立ち止まりそうになっても、とにかく前へ進んでください。理解は後から付いてきます。
記述式については入門段階から答案構成を使った解き方を教わり、はじめから苦手意識を持つことなく、むしろ楽しんで記述式の勉強をすることができました。  

中上級段階の勉強方法

1回目の受験を終えて、曖昧な知識は使いものにならないことを痛感するとともに、鮮やかな知識を身につければ、敵わない相手ではないことも感じました。
その後も過去問とテキストの往復を続けましたが、転職したこともあり仕事が忙しく、思うように勉強時間を確保できない日々が続きました。休日はほぼ勉強に充てましたが、平日は1~2時間、仕事でくたびれて全くできない日もありました。そんな状態で2年が過ぎました。
昨年の本試験後は、このままでは来年も同じ結果になると思うと、しばらく勉強を再開する気になれず、1年休んで環境を整えてからもう1度挑もうと決め、講師に報告したところ、行政書士の受験をすすめられ、受験してみることにしました。これがうまくいったことで自信になり、勉強を再開するきっかけになりました。とりあえず、年内は前年から使っていた「うかる!司法書士必出3000 選を解き、理解が足りない部分は入門テキストに戻り、丁寧に苦手分野確認していく作業をしました。
年明けからは山村講師の記述式答案構成力養成答練を今年も受講しました。この講座で解く問題には多くの論点が盛り込まれており、1問で数問分の価値がありますので、過去問はやらず、この講座の問題を繰り返し、どんな状況でもブレない盤石な思考のプロセスの確立に努めました。また、私は時間の都合で講義はいつも2倍速で聴いていましたが、それにより集中力は増し、山村講師が投げかける質問にも半分の時間で答えるため、解答の瞬発力を養うことができました。
択一対策には択一直前総整理講座を受講しました。前々年に択一直前総整理講座を受講しており、これを完璧にすれば合格できるという確信がありましたので、これだけを徹底的にやると決めていました。完璧にするというのは頭の中で右ページの図表を鮮明にイメージできる状態です。少しでも曖昧だと意味がありません。そのために私がやったのは、右ページ全てを隠して、上からずらしていき、トピックだけ見て図表にある内容をイメージし、どこに何が書いてあるか指を差しながら自分自身に向かって口に出して(電車の中では口パクで)説明していくという方法です。はじめはぼんやりとしかイメージできませんでしたが、何度も繰り返すことで、本試験直前の最後の1回のときには、ようやく完璧といえる状態に持っていくことができました。

直前期の勉強方法や試験当日について

直前期になると平日はまとまった時間としては3時間を確保できました。その他のスキマ時間も全て勉強に充てました。まずは朝、駅のホームで5分間違いノートを確認し、電車の中で40 分択一直前総整理講座を解き、地下鉄で5分条文を読み、仕事中はお手洗いに立つたびにその日の暗記事項を頭の中で唱え、帰りも朝と同じ流れで帰宅します。これを毎日続けました。
仕事しながらの勉強は時間の確保が難しくなりますが、掻き集めればこれだけの時間が確保できます。電車での勉強は少し恥ずかしさもありますが、割り切って堂々とテキストを開いて勉強しました。
これらの少しずつの積み重ねが今年の合格につながったと思います。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ 

山村講師の講義はリズムがよく、メリハリがあり、毎回講義があっという間でした。重要な部分は特に強調して、キーワードで何度もおっしゃっていただけるので、音で記憶に残り、本試験の緊張で冷静な判断ができないときに、ふと山村講師の言葉が頭の中で浮かび、助けられたこともありました。また、講義の中でお話しいただけるエピソードや激励の言葉に何度も励まされ、刺激を受けました。不思議なことにちょうど挫けそうになっているタイミングでお話しいただけるので、きっとライブクラスのみんなも同じような気持ちで戦っているんだという安心感を持つこともできました。