社会人受験生の方へ。司法書士試験は勉強の時間ではなく質です。

木戸口 太志 さん(26歳)
 

合格者イラスト
関西大学法学部卒業 司法書士事務所勤務 ◆受験回数:5回
◆受講講座:〔入門講座〕司法書士入門講座本科生
〔中上級講座〕記述式答案構成力養成答練、択一実戦力養成答練、速解記述式パターン60
〔直前対策講座〕うかる!記述式、全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

私は実家が自営業をしていたこともあり、会社員として組織で仕事をするのではなく、独立した立場で、自己の意思決定、責任で仕事ができる働き方をしたいと考えておりました。そこで、当時通っていた大学の法学部の授業で司法書士という職業を知りました。
そして、各受験指導校の説明会に参加し、講師の話し方、ルックスなどを基準にして、この講師なら勉強を続けることができると判断し伊藤塾での受講を決意しました。

私がとった学習方法 

入門段階の勉強方法

私は入門段階においては、入門講義を聴き、入門テキストを読み、そして該当箇所の過去問を解くという勉強方法でした。
民法の段階では、順調に進み、勉強が面白く感じていたのですが、不動産登記法に入り理解ができず勉強が嫌になってきました。また、会社法、商業登記法と講義が進むにつれ、今までに学んだ科目の復習がほとんどできず、やることの多さに不安を感じながらの受講でした。しかし、伊藤塾の講師から法律の勉強の仕方や受験テクニックだけではなく、法律家としてどうあるべきかなどの心構えも教えていただき、合格後の自分を考え、勉強を続けていくことができました。 
入門段階の択一式対策については、過去問を解き、入門テキストの確認という作業の繰り返しでした。
記述式対策については、記述式答案構成力答練を受講し、記述式を解く方法論を学び、問題を繰り返し解いていました。1年目は入門講義を聴き終えるので精一杯でしたが、時間がなくても答案構成力は受講しておいて良かったと思います。この講座を受講したおかげで1年目でも本試験の記述式は枠を外すことなく記載できました。

中上級段階の勉強方法

択一について、合格をする前年まで、午前午後どちらか一方が基準点を下回る点数が続きました。過去問を中心に繰り返し勉強していたこともあり、過去問知識問題(以下、Aランク問題)を落とすことはほとんどなくなりましたが、過去問周辺知識問題(以下、Bランク問題)を多く落としていたので、その対策をする必要がありました。そこで、過去問でAランク問題を確実に正解できる勉強に加え、2年目以降に受講した択一実戦力養成講座の問題でBランク問題を解く感覚を磨きました。 
この勉強方法を信じて続けているうちに模試では常に30 問前後正解できるようになりました。
記述式について、演習問題や模試では、枠を外すことはあまりなかったのですが、ケアレスミスが多く、点数があまり伸びませんでした。枠を外さないことに満足し、ケアレスミスは仕方ないという甘い考えがあり、昨年はまずこの甘い考えを変え、速解記述式パターン60 を受講しました。記述式の勉強に関しては年内から直前期まではこの講座の問題のみでした。この問題を繰り返し復習することでケアレスミスが減り、点数が大幅にアップし、今年度の模試では常に基準点を大幅に超え、本試験では基準点より14 点多く点数をとることができました。

直前期の勉強方法や試験当日について

直前期に入っても択一式の勉強方法は特に変えませんでしたが、問題を解くスピードを意識して取り組みました。過去問一肢を読むのにも緊張し、肢の二度読みは絶対にしないことを決め、集中して問題を解きました。
記述式については速解記述式パターン60 に加え、うかる記述式を受講しました。うかる記述式はとても中身の濃い問題で、模試や本試験の問題が簡単に感じました。この講座の狙いでもある「落差効果」を実感しました。 
本試験日が近づくにつれ、択一・記述とも模試では、合格点が取とれるようになりましたが、それに伴い、緊張やストレスが重くのしかかってきました。今年の合格に懸ける思いがどんどん強くなり、今年合格しなければもう来年はないと思いました。本試験前日は今日で受験生活が最後と思い、今まで勉強で使っていた教材を捨てて、本試験に臨みました。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ 

中上級講座でお世話になった高城真之介講師には、択一の知識量、解き方など合格に必要なことを全て学びました。また、昨年不合格の報告をした際も本気で相談に乗ってくださり、高城講師から熱い励ましの言葉を頂いて、もう1年本気で頑張ろうと思いました。
伊藤塾で入門講座、中上級講座を受講しなければ私の合格はあり得なかったと思います。伊藤塾の講師陣には心から感謝しております。
また、合格を影ながら支えてくださった伊藤塾大阪梅田校のスタッフの皆様にも合わせて感謝申し上げます。ありがとうございました。

最後に 

社会人受験生の方へ、司法書士試験は勉強の時間ではなく質であると私は考えております。他の受験生との勉強時間を比較しても意味がありません。仕事をしながらの勉強は時間が限られますが、限られた時間内に問題を解く勉強の習慣は、本試験現場で必ず生きてきます。 
社会人受験生にはそれに見合った合格の仕方があると思います。最後は合格に懸ける熱意です。翌年のことを考えて合格はあり得ません。今年が最後の受験生活と思って頑張ってください。合格をお祈りしております。