蛭町記述コースで、登記法に関する視界がクリアになり、記述も択一も自信がつきました

中野 直樹さん(27歳)
 

大阪府立大学経済学部卒業 アルバイト
◆ 受験回数3回
◆ 主な受講講座
【中上級講座】 蛭町記述コース

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

行政書士という言葉すら聞いたことがなかった私が、ふとしたことで、大学卒業と同時に行政書士法人に就職することになりました。社会人になったというすがすがしさで、それなりに楽しく働いていました。
しかし、このままここで働き続けて自分に何が残るのだろうという不安が込み上げてきました。そんな中途半端な気持ちで働けば、職場の方やお客様にも失礼なので退社しました。退職をすれば案の定、自分には何ができるのかと虚無感に襲われました。そこで、いろいろと調べているうちに司法書士という資格を知りました。これを取れば自分の名前で生きていけるのではと思い、勉強をはじめました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

中上級段階の学習法について
 

入門講座は他校の講座を受講していたため、伊藤塾には中上級講座からお世話になりました。前回の試験(2回目)において、総合合格点を20点程超えたのですが、記述で基準点に足りず、不合格になりました。この時に、司法書士試験の基準点という制度の厳しさを、身をもって感じました。記述の勉強だけ手を抜いていたという訳ではなかったので、次の試験までに記述の点数を上げるためにはどうしたらいいのかと真剣に悩みました。そこで、それまでの記述の勉強方法を振りかえってみると、記述の答練の問題を繰り返しているだけでした。これでは記述を根本的に理解することはできないし、問題によって点数が良かったり悪かったりすると気づきました。
そこで、各受験指導校の資料を請求して、記述の点数を確実に上げるためにはどの講座を利用すべきか検討しました。そこで見つけたのが「蛭町記述コース」でした。
パンフレットには登記法の択一の点数も上がったと記載されており、この講座しかないと思い申し込みました。いざ講座を受講してみると、登記法に関する視界がクリアになっていき、自信がついていきました。蛭町浩講師の講義の目的は「テキストと講義がわからなくても、講座に付いている問題を時間以内にすぐに解けるようになることだ」と目的が明確にされており、非常に効率よく勉強できました。講座を消化していくと、それまで勘と運で解いていた様な記述の問題も「なぜ、こういう答えになるのか」という理由を基に解くことができるようになりました。
 
ちなみにですが、私の勉強法は、テキストや問題集はいろいろな物に手を出さずに絞って、それを何回も繰り返すことにこだわっていました。答練の問題もほぼ復習することはありませんでした。また、模試を受けたことも一度もないです。それは、自分の信頼できるテキストと問題集を着実に繰り返すことが、合格までのコストパフォーマンスが一番高いと思っていたからです。合格者や講師の方々の中でも勉強法はそれぞれだと思います。
自分がこの勉強法が一番だと思う勉強法を見つけて、それを信じることもひとつだと思います。


Ⅰ 昨年の本試験後(7月~12月)の大まかな勉強スケジュール
択一の基準点を大きく超えていたので、合格発表までは勉強にあまり身が入りませんでした。勉強はするものの、本当に覚えているのかという感じでした。
不合格と判明した10月~12月は択一に関して知識を復習するために、それまで使用していたテキストの読み込み。記述に関しては「蛭町記述コース」の受講と講義の復習のみ。


Ⅱ 年明け(1月~3月)の大まかな勉強スケジュール
択一:テキストの読み込みの継続、過去問を解きはじめる。
記述:蛭町記述コースの受講と講義の復習。過去問を解きはじめる。

直前期(4月〜試験前日)の勉強法や試験当日について

直前期は新しいことには手を出さずに、それまで使用していたテキスト、問題集を繰り返していました。記述に関しては昭和から直近までの過去問を繰り返していました。直前に過去問慣れしていたおかげで、本試験当日の記述がすっと自分の中に入ってきました。
試験当日は、司法書士試験の勉強を中心に生活できるのは今年が最後だと腹をくくっていましたので、あまり緊張はしませんでした。試験開始の合図でページをめくった時は頭に血が上りましたが… 試験当日までの勉強期間では不安な毎日の中で勉強していたので、「本番では迷わない、自信を持つ」、と毎日自分に言い聞かせていました。
試験終了の合図とともに、やっと終わったという安堵が込み上げてきました。
しかし、翌日から合格発表までの3ヶ月は不安の日々でした。

最後に

私が司法書士試験を受験すると決めた時に、やってみろと背中を押してくれた両親には本当に感謝しています。大人になった私がなんの親孝行もしてあげられないということ、両親に恥をかかせているのではないかという思いで、卑屈になることもありました。けれども、合格を報告した時の両親の嬉しそうな顔を見た時、やってよかったと思いました。
校舎からは家が遠いため、通信で受講していました。そのため、受験仲間がいない孤独な受験生活を送っていました。
そんな中、地元の仲間には励まされました。仲間と他愛もない話をしたり、時には奢ってくれたりと勇気づけられました。これからは仲間にも恩返しをしていきたいです。
世界にはいろいろな環境や思いで生活されている方がいらっしゃると思います。その中の何かに困っていたり、ちょっとつまずいたりしている方々に、自分ができる範囲で、それでもって自分にしかできないことをできる人間になりたいと思います。
受験勉強の期間は先が見えなくなり、不安に押しつぶされそうになることもありますが、ぜひ息抜きもして、感情の波と上手く付き合ってください。司法書士としてともに働けることを楽しみにしています。