伊藤塾の答練は簡潔に論点がまとまっており、
知識の確認・穴埋め・整理に最適でした

田代 昌嗣さん(20代)

◆受験回数 3回
◆主な受講講座
中上級講座》演習コース
直前対策講座》プレ模試、全国公開模試

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私が司法書士試験を受験しようと思ったのは、大学3年生の終わりころでした。ちょうど同級生たちが就職活動をはじめたころから、弁護士か司法書士で悩んでおりましたが、父が司法書士資格を持っており、地元で司法書士事務所を営んでいたため、長男として将来的にその跡を継ぐことも視野に入れて、司法書士試験を受験しようと決意しました。
 当時は普通の大学生で、アパレルでバイトをしながら、必要最低限の大学の勉強をして、暇があれば飲みにいっていました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

 まずはじめに、私は、大学3年生の終わりから少しずつ勉強をはじめたため、勉強をはじめてから最初の1年は大学の研究室で勉強をしていました。
 勉強をはじめて最初の1年は、受験指導校に通わずとも基本書等の反復で合格できると考え、模試等を除いては、ほぼ独学で勉強をしていましたが、2016年の本試験を終えてからは、試験に近い実践の場での問題演習の必要性および周りの受験生と自らの学力の差を図る場がほしいと思い答練に通うことにしました。
 そして、卒業後は補助者として司法書士事務所で働きながら受験指導校の答練や自習室を利用して勉強していました。
 私は、2017年の試験勉強に関しては、仕事をしながら司法書士試験の勉強をしていたため、時間がありませんでした。そこで、基本的には仕事のある平日の夜は、記憶系の勉強は眠くなってしまうため行わず、択一記述ともに演習を中心に行いました。そして、記憶系や演習の中でも特にじっくり考えたい問題を週末の時間の多くとれるところでやっていました。
 伊藤塾には、年明けの答練でお世話になりました。平日の夜の開催で仕事を終えてからの受講でしたが、変にひねりのない、簡潔に論点がまとまった問題で、知識の確認・穴埋め・整理には最適であると感じました。私は、答練は自分の知識の定着度の確認と穴埋めとして捉えていたため、とても重宝したことを覚えています。
 次に、時期別の勉強方法ですが、私の感覚としては、大きく分けて3つの時期がありました。
 1つ目は入門段階です。
 この時期は、まず簡単な基本書を1回読んで、そのあとはとにかく過去問を解きまくりました。もちろん間違えることばかりでしたが、その都度、基本書や判例、条文を引いて調べるという勉強方法をとりました。最初の段階で全て覚えてから演習に入ろうとすると、演習に入る前に必ず心が折れて挫折すると考えたからです。
 イメージとしてはザッと基本書を繰り返して大きな箱を作ってから、問題を解きながらその箱に知識を詰めていく感じです。このイメージで勉強を進めていくと、ある程度問題を間違えることが前提なので、問題を解くたびに一喜一憂しなくてもすみます(笑)。
 この時期は、目安として半年~8ヶ月くらいだったと思います。

 2つ目は基礎固めです。
 この時期は過去問を肢ごとに分解して、イレギュラーな知識であるごく一部を除いた部分を繰り返しました。ここで意識したのは、正誤の判断だけでなく、その理由やどこが間違っているかを考えて、かつその論点を理解することです。
 特に登記法では肢ごとにどういう申請書を書くべきかを考えながら解きました。これは記述の実力につながるので時間はかかりますがやったほうが良いと思います。
 上記のイメージにならって表現すると、箱の中に詰めた知識を整理していく作業と言えると思います。
 この時期は、目安として半年くらいだったと思います。

 最後は確認段階です。
 この時期は、自分が答練や模試で間違えた部分やよくつまずく論点、答練の解説冊子等でわかりやすくまとまっている表や図を集めたノートを作り、直前期の空いた時間に見ていました。因みに私は記述式試験についても同じようなノートを作りました。そして、試験1週間前からこのノートのみを重点的に行いました。
 ズバリ言いますが、答練で間違えた肢をまとめておいて、試験や直前の模試の前に何回か繰り返して確認してみてください。実際問題を解きはじめるとかなりの効果を実感できると思います。本当なので一度試してみてください。
 これは最後に箱に隙間や詰め忘れがないかをピックアップしてそれ詰め込むイメージです。この時期の目安は、直前期2〜3ヶ月程度です。
 あと最後に1点だけ、ラスト1ヶ月は、できる問題はやらないでください。忘れたりはしません。時間の無駄です。
 司法書士試験のような範囲の広い試験では常に何をやるべきかの優先順位を考え、直前期には上記のような開き直りが必要だと思います。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

山村拓也講師
 年明けからの「記述式答案構成力養成答練」にて、山村拓也講師にお世話になりました。同じ静岡出身ということもあり、親近感を持っていたためか講師の解説が素直に頭に入ってきたことを覚えています(笑)。
 山村講師には祝賀会でもビールを注いでいただいて、一緒に祝っていただきました。とてもフランクで話しやすい方で、講師としても、人としても素晴らしいお方だと感じました。

最後に

 今後は研修などを重ねて、独立開業を目指して精進し、無事開業した暁には、なんでも気軽に相談していただける人柄と、どんな事件にも対応できる能力を持った信頼のおける司法書士になり、社会への恩返しと貢献をしていきたいと思っております。