髙橋 啓介さん

中上級コース出身

大学時代、ほかの大学にあこがれ、その大学で勉強したくなり希望の大学に入学しました。
このときの“ 覚悟” を持って、“ 本気” で勉強した経験が司法書士試験合格につながっているのかもしれません。

法律家はかっこいい。
だから私は法律家になる。

 子どものころはバスケット、野球、テニスと勉強よりスポーツ大好きな少年時代でした。ある大学に入学しましたが、別の大学を見てその大学がとても魅力的に感じ「ここで勉強したい」と思うようになりました。無謀でしたが自力で覚悟を持って本気で勉強し無事合格することが出来ました。大学時代はテニスサークルに明け暮れていましたが、弁護士がテレビのコメンテイターで話す姿に憧れを持っていました。そこで学生時代にまず行政書士試験に合格し、成功体験と自信で、司法書士試験を目指しました。司法書士は自分で考えて仕事をすることができるので、かっこいいと思ったからです。結果的に就職活動はせずに受験を目指すことにしました。

入門講座でスタート。
しかし仕事がとても面白くて・・・

 受験は独学では絶対に無理だと思い、伊藤塾の入門講座を受講しました。意気込んで始めたものの、学習塾でアルバイトをしながらの講座受講は中途半端、最後まで終わらず散々な結果でした。その後は塾の仕事がだんだん面白くなって、受験よりもそちらの方が中心になっていきました。職場の人間関係もよく仕事も面白かったので、このままここで働いてもいいかと思う時期もありました。しかし、やはり司法書士になりたいという気持ちは強く、正社員登用の話も断っていました。だからといって真剣に受験していたかというとそうではなく、仕事も受験勉強も中途半端で迷いの多い時期でもありました。しかし塾での仕事が見えてくると「やはり自分のやりたいように仕事をしたい」という気持ちが強くなり、真剣に司法書士受験に取り組むことにシフトしていきました。

入門受講後。
本気になれなかった悔やまれる時期

 「入門講座」を受講した後は独学で勉強していましたが、やはり独学に限界を感じ、伊藤塾の「中級コース」で受験勉強を再開しました。「中級コース」では入門講座受講後のブランクを取り戻すように学習を進めていきました。しかし記述対策まで手が回らず、受験したものの合格には遠いものでした。「入門講座」のころは中途半端な勉強でダメだった、今回は中級コースで一通り勉強したのにダメだった、ならばよほど本気で勉強しないと司法書士試験には合格できない、と、このころになってやっと司法書士試験の大きさに気付きました。そこで私は本気で勉強するために伊藤塾の宇津木卓磨講師が担当する「中上級コース」で勉強することにしました。

宇津木講師の
中上級コースが私に火をつけた

 「中上級コース」はそのころの私の実力にぴったりの講座でした。年内から演習が始まって年明けから本格的に答練という流れは学校の定期テストのスケジュールのようでペースメーカーになりました。テキストも必要最小限にまとまっていて非常に役立ちました。宇津木講師のアドバイスで、このテキストに情報を書き込み、マーカーの色分けや、間違えた箇所の書き込みなどで自分だけのオリジナルテキストを作ることができました。学習のペースも今までの経験からペースを守るようにしました。仕事はフルタイムで忙しかったのですが、今まで無作為にすごしていた時間はすべて学習に当てて無駄な時間を排除しました。また勉強を習慣化して毎朝朝食の前に30分、夜寝る前の30分のように、こま切れの時間をルーティーンにして勉強しました。宇津木講師の「仕事のように勉強する」というのも私にはしっくり来るアドバイスでした。受験勉強当初は暗記に頼って勉強していた時期もありましたが、このころには、考える勉強を重視するようになりました。ある知識と他の知識を比べ、出題されるならこうだ、とか制度主旨など考えて勉強することで理解は深まっていきました。「中上級コース」での勉強は本当の意味で私を本気にしてくれました。

合格のためには自己分析、
そして合格戦略が必要

 合格するためには問題の解き方の戦略というか、自己分析も必要です。私は模試や本試験を受験して“ 午後の択一が得意だ” ということが自覚できていました。そのため午後の択一を解く時間を徹底的に早めて、その分、ミスが多かった記述式を解く時間を増やしました。記述式を解く時間が増えると落ち着いて考えることができるので安心して解答できます。解答する時間の設定を変えてからはミスが圧倒的に少なくなり、自信を持って試験に臨むことができました。この年の受験は失敗してしまいましたが手応えは今までとは違ったもので、その後は前年の反省をふまえた本気の勉強で2年目に合格することが出来ました。

本気になった2 年間、
本当にやめなくてよかった・・・

 「中上級コース」で学んだ2年間は私にとって大切な時間でした。「中上級コース」を受講する前は覚悟がなくて自分に甘えていて、合格したいという本気度が足らなかったと思います。合格した年は模試の結果がよいとそれが励みになり、どんどん本気度が増していきました。不安はいつもありましたが、「受験をあきらめなくて本当によかった」、宇津木講師の下で本当に本気になれた2年間でした。

本気でやれば
結果はついてきました

 “ なにごとにも動じない” ということが合格には大切だと思います。試験でも自分が予想していたことと違うことが聞かれると焦って頭が働かないとか、時間迫ってくると注意書きを読み飛ばしてしまう、そんなことがよくあります。しかし「何が起ころうと自分を信じて、自分が今やるべきことをするだけだ」と意識するようにしました。自分ではどうにもならない環境の変化にも自分を信じて本気で合格したいと思えば必ず合格できます。何事にも動じないで、本気でやれば必ず結果はついてきます。