独学と過去問では身につかなかった各科目の基礎知識
司法試験受験経験者こそ、入門講座が合格の早道です

T.Nさん(30代)

◆受験回数 5回
◆主な受講講座
中上級講座》演習コース、択一合格アドバンス講座、
       択一プログレス演習講座、択一クイックマスター総整理講座
直前対策講座》プレ模試、全国公開模擬試験、直前パック

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 大学時代法学部に所属し、弁護士への憧れもあって当初は司法試験を目指していましたが、自分の実力の限界を感じ途中であきらめてしまいました。その後、司法書士という資格を知り、今まで学んできた法律の知識を活かせると思い、勉強をはじめました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

①中上級段階の学習法について

 当初は、市販の本を読み、独学で勉強していました。知識が整理されたまとめ本を読み、過去問を地道に解いていました。しかし一向に成績が上がらず、このままでは駄目だと思い伊藤塾の講座をとることにしました。
 私は毎年、年内は知識のインプットに集中していました。インプットには「択一合格アドバンス講座」や「択一クイックマスター総整理講座」を使っていました。伊藤塾の講座をとるまで体系化されたテキストを持っていなかったので、「択一合格アドバンス講座」のテキストではじめて各科目の全体像を把握できました。テキストはコンパクトながら合格に必要十分な知識が網羅されており、これを読み込むことで合格への基礎力を身に着けることができました。「択一クイックマスター総整理講座」のテキストは短期間で司法書士試験全科目をチェックすることができます。表がまとまっており、暗記には絶大な威力を発揮しました。
 私は答練や過去問で出てきた細かい知識を余白に書き込み、知識の一元化を図りました。最終的には情報量が倍くらいになっていました。直前期はこれを何度も回したことで知識をより正確なものへと昇華することができました。過去問については民法、不動産登記法については昭和の時代から全て解き、その他の科目については問題を絞って解いていました。
 年明けからは答練をペースメーカーにして勉強を進めていました。伊藤塾の答練は問題の質が高く、特に記述式の問題は何度も繰り返し解く価値があります。私は山村拓也講師の解き方を講義で学び、それを自分のものにしようと何度も同じ問題を繰り返し解きました。答案構成用紙の使い方や、問題文を読む順序、切迫した試験時間の中でどう時間を短縮するかといった方法論は独学では得られないものでした。また、記述に関しては、間違いノートを作成し、電車の中など隙間時間に読んでいました。択一の答練では毎回高得点をとることを目標に、しっかりと予習をしていきました。そして復習では丸一日かけ、解説も全て読み込みました。私は答練や模試は必ず通学して受けていました。本番さながらの状況で、緊張感をもって受けることで、本番でも普段のように受けられるようになりました。

②直前期の勉強法や試験当日について

 直前期は伊藤塾を含め、複数の受験指導校の模試を受けました。各受験指導校によって癖があるので、臨機応変に対処する能力が身につきます。朝起きる時間や昼食の用意など、本番当日をシミュレーションして受けていました。模試の休み時間は午前の答え合わせなど、本番ではできないことはしないようにしていました。また、直近5年分の過去問はこの時期に年度別に解いていました。近年の記述式は問題文が長文化傾向にあり、それに慣れる必要があったからです。
 本試験10日前ぐらいに地震で部屋がめちゃくちゃになり、その後も夜中に余震で起こされるなど、ナーバスになるようなことがあり、そのせいか本試験の前日も緊張で朝5時まで一睡もできず、コンディションは最悪でした。脳の疲労を抑えるためにコンビニでラムネを買い、昼休みはそれを食べていました。試験中もあまり手ごたえがなかったのですが、ふたを開けてみれば、一桁順位で合格していました。
 私は勉強をはじめた当初はずっと家に引きこもり、受験に専念していましたが、徐々にストレスがたまり、勉強の方にも悪影響が出てきました。そこでレジ打ちのアルバイトをはじめました。アルバイトをすることで時間のメリハリがつき、息抜きにもなったことでかえって前より勉強に集中できるようになりました。
 私は合格までかなり時間がかかりました。その最大の原因は基礎を疎かにしていたからだと思います。今思えば最初から入門講座をとっておけばよかったと後悔しています。この試験は膨大な量の知識を詰め込まなければなりません。効率よく暗記をするためには、入門段階で各科目の基礎をしっかりと理解する必要があります。これは独学ではなかなかできません。これから勉強される方や、独学でやってきたけれどなかなか成績が伸びずに悩んでいる方には、「入門講座」をとることをおすすめします。

最後に

 私は合格するまで多くの人に支えられてきました。これからは私が他人の支えとなれるよう、司法書士として研鑽を積んでいきたいと思います。
 受験生活は苦しいものだと思います。ですがこの試験に合格するためには、その苦しさを乗り越えていかなければなりません。合格者はみな多大なる努力をしています。苦しいのは自分一人ではありません。最後まで諦めず自分を信じて頑張ってください。