12回不合格の負けパターンを真剣に分析した
信念を強く持てば「継続は力になる」「努力は花に変わる」

H.Hさん(40代)

◆受験回数 13回
◆主な受講講座
中上級講座》中上級コース
直前対策講座》プレ模試、全国公開模擬試験、うかる!記述式

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私はもともと法律実務家になりたいという思いからアルバイトをしながら司法試験を受験しておりました。その後、法科大学院の設置、旧司法試験の廃止という流れの中で、法律実務家としての司法書士の仕事に魅力を感じ、学習を開始しました。
 伊藤塾は、司法試験受験時代から利用していたので、伊藤塾の司法書士試験対策講座を利用したのは自然な流れだったのかもしれません。

伊藤塾を活用した私の学習方法

中上級段階の勉強法と直前期の勉強法や試験当日について

 私は受験回数が10回を越えています。したがって、入門段階の学習法等を記載するよりは、むしろ実力はあり、答練や公開模試では成績上位にありながら本試験では力を出し切れず、あと一歩及ばないベテラン受験生の皆様向けに、昨年までと今年で私がどこを変えたのか、私のどこが変わったのか、を中心に述べたいと思います。
 私は、2年前までは、年内、年明け、直前期を通して択一に関しては過去問と「択一実戦力養成答練」のテキストに載っているまとめの表を繰り返し、書式に関しては「記述式答案構成力養成答練」の問題を原則1日1問解いていました。
 この方法により、答練や公開模試では合格点をコンスタントに取ってはいたものの、本試験では力を発揮できずに不合格となった年が6、7年ほど続いておりました。
 しかし、2年前になって、いよいよこの状態が続けば、自分は永遠に合格できないのではないか、自分の人生の計画もこれ以上先送りすることはできないぞ、と真剣に考え、今までの自分の学習法を全てゼロベースで見直すことにしました。
 その結果、①自分の学習の目的が答練や公開模試で高得点をとるためのものになっていないか、②核となる教材がなく、また理解が面としての理解ではなく、点としての理解になっていないか、といった問題点が浮かび上がりました。
 これらの諸問題を解決するため、私は、宇津木卓磨講師ご担当の「中上級コース」を受講し、「択一合格アドバンス講座」のアドバンステキストに必要な情報を全て集約し、それをひたすら読み込む学習法をとりました。本試験まで7、8回は読み込んだでしょうか。また書式については、原則1日2問解いていました。
 こうして、これまでにない手応えを感じながら2017年の本試験を受験した訳ですが、結果はまたも僅差で不合格でした。自分の中では合格しているかもしれない、と思っていたのでショックは大きく、とても落ち込みました。しかし、同時にものすごく大きな悔しさがこみ上げてきました。そして、自分が本試験で今ひとつ力を発揮できない根本的な原因は何か、自分の負けパターンの分析を徹底的に行いました。
 その結果、①テキストの通読は一定の成果を上げたが、得意分野と苦手分野を同じ比重で取り扱ってしまっていて、弱点が克服し切れていないのではないか、②本試験直前から当日にかけてのコンディション作りに改善の余地があるのではないか、つまり、本来であれば本試験当日には精神的にも肉体的にも実力のうえでも最高の状態で臨まなければならないはずなのに、焦りからか本試験直前にかなり無理をしてしまい、心身の状態を崩し、スランプに陥ってしまい、疲弊した状態で受験していたのではないか、といった問題点が浮かび上がりました。
 これらの問題を解決するため、私は、合格者の話を参考に、「択一合格アドバンス講座」のテキストの中で苦手分野とその関連事項の箇所に付箋を貼り、弱点を浮き彫りにして、その箇所を集中的に読み込むようにしました。弱点を逆に得意分野にするくらいの気持ちで、この点は特に力を入れてやりました。この読み込みは本試験直前まで続けました。
 また、コンディション作りについては、自分の心や体としっかり向き合うようにしました。体は悲鳴を上げているのに気持ちだけが先走っていると感じた時、気持ちが疲弊していて法律の文章を見るのも嫌だと感じたときなどには本試験直前であってもしっかり休みをとりました。休みをとると、身も心もリフレッシュし、新たな意欲も湧いてきます。「実力はあるのだから、後はコンディション。本試験直前に1日、2日休んだからといって大勢に影響はない。」というのが私の実感です。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

宇津木卓磨講師
 私の学習の転機は、「中上級コース」での宇津木講師との出会いでした。遠方に住んでいるためインターネットクラスでしたが、画面を通して学習法や精神面について適切なアドバイスを数多く賜りました。口述模試で実際にお会いした時は本当に嬉しかったです。

最後に

 私が受験を継続できたのは、法律実務家になりたいという自分の志、信念が強く明確であったこともありますが、何よりも家族の理解とサポート、伊藤塾の講師の方々のお導きがあったからです。
 ベテラン受験生の皆さん、継続は力なりで必ず今の努力が報われ、花開くときは来ます。ただ、そのためにもご自身の負けパターンを真剣に分析し、その克服に努めてください。そのうえで、基本をひとつひとつ積み重ねることを意識して、目の前の学習に集中してください。皆様の人生の道が開けることを願っています。