司法試験の経験から独学、
しかし重点ポイントが全くわからない..
そんな時受講した小山講師には不思議と元気をもらった、
“やったるか”と思えた

Y.Mさん(40代)

◆受験回数 9回
◆主な受講講座
中上級講座》択一クイックマスター総整理講座
直前対策講座》全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 大学で学んでいた頃から、法律の知識を活かせる職に就きたいという願望を持っていましたそこで、司法試験に挑戦していましたが、不合格の連続。かといって法律系の仕事をしたいという願望を捨てることはできませんでした。結果、他の資格に目を向けることになり、中でも専門性が高く、扱える仕事の分野も広い司法書士に魅力を感じ、これを目指そうと決めました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

①入門段階の勉強法

 「入門講座」に相当するものを受講はせず、市販のテキストを読み、過去問を解くということをやっていました。しかし、行政書士・宅建では通用したこのやり方では不合格が続きました。午後の択一式の基準点を超えることがなかなかできなかったのです。原因は、〈1〉司法書士試験では範囲が膨大であるため記憶を維持して本番に臨むことが困難であったこと、〈2〉独学では重点を置くべきポイントがわかりづらく、また、最新の改正や先例を追うことが困難であったこと。それらの解決方法を模索する中で伊藤塾の講座に行き当たることになりました。
 受講したのは「択一クイックマスター総整理講座」。10数回の講義で試験範囲を一通り回せることに魅力を感じました。テキストは、見開き半分は過去問ベースの◯×式の問題、残り半分は重要事項が整理されたもので最新の情報もフォローされたものでした。講義を聴き、その後該当部分の◯×式の問題を使いながら復習する。これで短期間で重要ポイントを押さえながら試験範囲を一通り繰り返すことに目処をつけることができるようになりました。また、読む勉強ばかりしてきた私には、耳から入ってくる情報は新鮮に感じられ、記憶にも残りやすいとも感じました。そして、その年、結果は不合格でしたが、はじめて午前・午後の択一式の基準点をともに超えることができました。

②中上級段階の勉強法

 合格点をとるためには、午前・午後の択一式及び記述式で基準点を超え、かつ、その合格点に上乗せ点をとる必要があります。択一式の基準点を超えるという経験をできたことで、合格点をとるために必要なことが朧気に見えてきていました。重要事項は問われ方が変わっても答えられるようになるべく正確に押さえること。あとはできる限り知識の大きな穴を作らないこと。そのために何をすべきか考えた結果、再度「択一クイックマスター総整理講座」を受講し、それを勉強の主軸に据えることにしました。そのテキストには基準点を超えるために必要な知識は載っていることは経験からわかっていましたから。そこで講義が始まるまでは、不登法・会社法・商登法といった大物を大まかに押さえることにして、講義が始まってからは視聴した後にその部分の復習を直ぐにやるという形で勉強を進めました。

③直前期の学習法や試験当日について

 基準点超えから合格点超えに至るために心がけたことは「繰り返し」です。範囲が膨大である以上、時間がたてばある程度忘れてしまうことは仕方ないと考えました。対策として、インターネット講義の利点を活かして講義は2回視聴しました。その過程で見直した時に記憶喚起しやすいように理由付けや関連事項をテキストにメモしたり、試験前日に最終確認すべきと思ったところには付箋を張るなどしながら、復習を行ないました。その結果、致命的な知識の欠落は防ぐことができたと思います。
 正直、試験当日も自信を持って臨めた訳ではありません。ただ、最後まで粘ってやろうとだけ心がけていました。それでも試験の最中には解答に自信を持てず、心が折れそうになったりもしましたが。
 合格発表で自分の番号を見つけた時は、嬉しいというよりもホッとしたというのが本音でした。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

小山晃司講師
 合格した年の講義は小山晃司講師のものでした。周りに受験生仲間はおらず独りで勉強してきた私は、時に”このやり方でいいのか”とか、”他の人はもっとできるのではないか”といった不安に押し潰されそうになることがありました。小山講師の講義はそんなものを吹き飛ばし、心を前向きにしてくれるものでした。視聴していると不思議と元気が出てきて、” やったるか” と思わされました。また講義には関係のない小話も一服の清涼剤のようで、とても好きでした。

最後に

 総合落ちした昨年と今年とで違う点は何だろうと考えました。それは、敗因をより詳しく分析して対応策もそれに合わせて細かめに考えたこと、教材をよりしつこく繰り返したことと、合格を欲する気持ちがより強かったということだと思います。何か全く新しいことを付け加えたというよりは、昨年までに塗ったペンキの薄いところを塗り足して、最後に全体をもう一度しっかり塗り固めていったというようなイメージです。そのように考えることで日々の課題が明確になり、毎日の不安がいくらかでも軽減されていけば、最終的には本試験当日の不安感も軽減されていく(完全に消えることはありませんでしたが)気がしています。来年の合格を目指す皆様にわずかでも参考にしていただければ幸いです。