C.Hさん(50代)

◆受験回数 5回
◆主な受講講座
中上級講座》アドバンスコース

私が司法書士を目指すことにした理由・想い

退職後のセカンドライフを送るうえで、少し違うことをやりたいと思い考えていたところ、法律関係の身内から助言をもらいやってみることにしました。
そのような事情なので、大卒の若者が司法書士としての人生に船出するような期待や抱負があるわけではありません。自分のペースで仕事をして、顧客の利益に寄り添うような仕事をすることで、自分の利益と社会的な利益を実現できると考えています。
前職が研究関係であったため、時間や労力と結果に相関のある仕事をやりたいと常々思っていたので、代理業務はその点においても適している職種と期待しています。

受験勉強中に私なりに工夫したこと

体調管理については寝る時間と起きる時間を守ることで、勉強中に集中力が発揮できるように気を配りました。昼間に体は起きているけれども、頭が眠いということがない様に規則正しい生活を心がけました。眠いと単にメニューを消化するだけで、実態の伴わない形だけの勉強になってしまいますからね。
精神的な部分は、余計なことを考えないことに尽きます。世の中雑音が多いので、いちいち考えだすとキリがないですから。
勉強内容については、安定したペースを心がけました。直前期に爆発力を持って猛勉強したことは今年に関してはありません。しかし、勉強しなかった日も病気で寝込んだ時以外にはなかったです。
特に意識したことは、毎日ひとつは記述の問題を解くことです。私は記述に不安が大きかったものですから、記述を毎日やることで精神的な安定を保つことができました。以前は直前期に記述が不安で、択一の勉強に集中しきれないこともありましたが、今年は記述に不安がなかったので逆に高い集中力を維持できました。

伊藤塾のこの講座が良かった

伊藤塾の講座を勉強したのは、今年がはじめてでアドバンスコースを受講しました。
テキストはまとめ型で無駄な文章を読まなくて済むのでとても効率がよかったです。講義においては、どの程度まで時間をかけて理解するかについての意見を述べてもらえたことで、無駄な時間を省くことができてとても助かりました。択一をどの程度まで演習するかの目安も講義を参考にして決めて、結果として必要十分な準備になりました。
自分の場合記述に不安があったのですが、名変や役員変更の細かい部分がハッキリと理解できたこと、配点上カットした方が実践的な部分をカットすることを学んで限られた時間の中必要十分な答案を安定して書けるようになりました。
記述のプログラムを繰り返し練習したことが合格の一番の力になったと思っています。記述の問題集というのはみな同じように見えるものですが、講義の中で要点を説明してもらえて今まで噛み合わなかったピースがひとつにまとまったように感じました。基礎編、応用編ともにとてもいいプログラムですね。
択一に関しては過去問と答練程度しかやらなかったのですが、全ての枝を理解できなくても正解は導きだせると言ってもらったことが、大きなヒントになりました。最後のひと踏ん張りが効くようになったと思います。具体的には、最後の二択から正解を選べる確率が向上しました。
アドバンスコースは合格点をクリアするためのプログラムとして完成度が高いと思います。

感謝している方へのメッセージ

この受験に関しては、身内、親類縁者の方々に色々と御心配をおかけしました。言葉にできない想いと謝意を、今後の人生で形にしていきたいと思っています。ありがとうございました。

伊藤塾各講師へのメッセージ

宇津木講師には、自分として理解の足りない部分や思い至らなかった試験のコツなど、色々とご指南いただき感謝しております。
小さな気づきを重ねることで、今までの知識が噛み合うような楽しい講義でした。
記述の基礎的な講義は特に役に立ちました。あの網羅的な理解がなければ基準点は越えられませんでした。記述の不安定さは、基礎的な部分の理解が不十分だったことが理解できました。
また、択一について答を選び出すことの必要性を説かれていたのが本当に助けになりました。本試では最後の検討で不確実だった5問を書き換えたのですが、そのうち4問を正解させることができました。最後二択に絞ったあとの最終判断でキーワードを頼りに決定する手法が見事にはまりました。
この講義の受講なくして、今年の合格はなかったと思います。一年間ありがとうございました。

学習中の方やこれから司法書士試験を目指す方へのメッセージ

司法書士試験は独力でやっても択一で7割程度の点数を取れる所までは、比較的簡単に到達できます。しかしながら、そこから合格点までの差を埋めることが難しい試験です。なぜ難しいかといえば、択一では必ず新しい肢が盛り込まれていて、テキストで勉強していない内容が一定数出題されるからです。それを踏まえて、完全に理解していなくても答に到達できる技術を磨く意識を持って勉強してください。そうすれば、数問分点数が伸びると思います。
また、択一は不十分な知識でも解答できることも多々あるので、演習の時は個別の肢が理解できているかに気を配るといいと思います。
この試験は全員が記述で時間が足りないという、非常に珍しいタイプの試験です。ですから捨てるべきところは捨てて、書くべき所を書く練習をすることで、自分が時間内に作れる最高答案を目指してください。
同じ知識を持った人が、同じ点数が取れないのが司法書士試験の記述です。私は司法書士法の場合、選ぶ数の多い相続登記の添付書面とか、筆算を何回もする税金は最初から捨てる作戦で臨みました。商業登記については、記載量が多いのでなるべく短い記載方法を覚えるようにすることで時間短縮に役立つと思います。

初めて法律の学習を始める方

司法書士入門講座

学習経験者の方

司法書士中上級講座