岡信 瑞希さん
直前期は科目によって勉強方法を変えていました。深い知識が求められる、民法・不動産登記法・商法・商業登記法などはテキストをしっかりと読み込む勉強をしていました。一方で、ある程度過去問からの出題が多いといわれる、刑法・民事訴訟法・民事保全法・民事執行法・司法書士法などは過去問集を繰り返し解いていました。模試は講座に含まれていた2回を受けました。試験当日は自分にプレッシャーをかけないようにしていました。自分にできることは、その時の自分の力を全て発揮することだけです。焦らず落ち着いていつも通り、目の前の問題に向き合おうと思って試験に臨みました。

廣川 祐司さん
直前期には、アドバンステキストを3回通読するとともに、「択一実戦力養成答練」の問題を繰り返し解いていました。また、髙橋智宏講師の「ここが出る!択一出題予想演習」を活用して、出題予想分野を重点的に確認することも行いました。
模試は、本番を想定した時間配分の予行演習として利用していました(模試の復習は、当日中に終われる分量にしていました。具体的には模試を解いているときに、解答に迷った問題を中心に行いました。また、全く知らない肢は無理して覚えないようにしました)。
試験前日は、前泊をしたホテルで「記述式答案構成力養成答練」の中で苦手な問題を解いていました。また、択一については、「うかる!司法書士必出3300選」を軽く確認する程度にとどめました。今年度の問題は、午前は基礎的な問題が多く午後は応用的な問題が多い印象でした。私は、1問目から順に解いていく方法でしたが、午前は割とスムーズに解くことができ時間に余裕がありました。しかし、午後は不動産登記法で悩む問題が多く何問か飛ばして後から解答することとしました(私は2分悩んで解けなければ次の問題へいくようにしていました)。不動産登記の記述は、分割譲渡など全体的に記載量が多かったため、想定以上に時間がかかり少し焦った気持ちで商業登記記述へ移りました。商業記述は、典型論点が多くそこまで難しさは感じなかったのですが、焦りでケアレスミスはしないように慎重に解くようにしました。記述を最後まで書き終えられるか不安でしたが、山村講師が「最後の1秒まであきらめない」と話されていたため、最後まで戦い抜くことができました。

高野 恵さん
直前期は入門テキストを3回、回すようにと山村拓也講師がおっしゃっていたので、1回目45日・2回目30日・3回目15日で回しました。記述も毎日各1問ずつ解いて、ひな型もやりました。直前2週間前には年度別を5年分、本試験と同じ時間帯で解きました。これはかなりハードでしたが、本試験の感覚をつかむのには良かったです。
模試は伊藤塾と他校の6回受けました。時間配分に気をつけながら、いかにミスを減らすかをその都度考えていました。合格判定を5回もらいましたが、記述の点は最後まで安定していなかったので不安でした。私の最大の敵は「緊張」でした。1回目の受験は緊張しすぎて頭が真っ白になってしまい、いつもなら解ける問題さえ解けませんでした。メンタルも試験科目の1つだと思い、どうしたら本試験で緊張しないかを考えました。緊張しない人はいないでしょうから緊張する要因をなるべく減らすように対策を考えました。いつもと同じ服装、リュック、昼食で受験するとか温かい飲みものを持参するとか。あらゆることを想定してお腹用カイロやひざ掛け、スリッパ等持参しました。本試験当日は雨だったのですが、替えの靴下とスリッパのおかげで足元は快適でした。結局2回目の受験でも緊張してしまい、問題を読み飛ばしたりケアレスミスもありましたが「落ち着いて。大丈夫。がんばれ!」とマスクの中で自分に言いながらなんとか最後まで答案を書ききることができました。

永島 俊さん
直前期の学習は、下記の①と②でした。
①これまでの教材を繰り返すことに徹底しました(アドバンス択一演習・答練択一演習・答練記述式演習)。繰り返した回数は数えていませんが、直前期に10回転はしたと思います。新しい教材を取り入れることは、しませんでした。
②直前期の講義と模擬試験を並行して繰り返し学習していました(うかる記述式・択一出題予想演習・プレ模試・公開模試)。
①の内容に加えて、②の講義や模擬試験の行われるごとに、復習対象に加えていきました。②についても、10回転はしたと思います。学習の順序は、宇津木講師のアドバイスに従って、「毎日全科目に触れる」ことを目標にしました。
試験前日は、早めに就寝しました。試験当日は、午前8時に会場到着をしました。「ホーム感を持つことの重要性」を、山村講師が直前期メッセージで話しており、それを実行しました。食事は、朝におにぎりをひとつ、昼休憩におにぎりをひとつ摂りました。飲み物は、朝に水を500mlほど、昼休憩に炭酸飲料のジュースを数口摂りました。本試験の終了までは、食事と飲み物は少な目にしました。
本試験当日は、下記の状況でした。
①午前の部 90分間で、全問を解き終わりました。マークミスがないかの確認などをして、終了時間までを過ごしました。
②午後の部 最初の55分間で、商業登記記述式を解きました。答案構成をして、第1欄から登記できない事項まで、全てを書き切ることができました。続いての55分間で、不動産登記記述式を解きました。第1欄と第2欄において、債務者の住所変更登記に気づきませんでした。第2欄の登記について、債務者の商号変更登記と会社分割による債務者変更登記を、1つの申請情報で作成できるか迷いました。第2欄の分割譲渡にて、回答欄が狭いことから、債務者の住所を書くことができませんでした。第3欄は登記申請の内容の記載が半分程度でした。第1欄から第3欄まで、添付情報は全て空欄、登録免許税は定額課税のもののみを記載しました。最後の70分間で、択一式を解きました。不動産登記法が難問続きで、心が折れかけました。全問を解き終えたのが終了時間少し前であり、マークミスがないかの確認などは行えませんでした。
メンタル面では、「最後まであきらめないこと」を考え続けていました。午後の部の択一式で、「もうダメだ」と感じる問題が続きましたが、応援してくれる家族や講師の皆様のことを思い、力の限りを尽くして解答をしていきました。

深谷 典子さん
直前期は一日で全ての科目を必ず目を通すことを意識していました。もちろん、時間の配分は主要科目を重めに、マイナー科目を軽めに行っていましたが、全科目を通じて知識のメンテナンスをしていました。欲張って新しい知識を入れるのではなく、あくまでレベルを下げないための勉強をしていました。また、勉強モードに頭を切り替えるスイッチを決め、実践していました(コーヒーを少量飲み、間違いノートを軽く一周する)。
試験前日は、できるだけ普段通りの勉強をして、夜は早めに就寝し、試験当日は、できるだけ普段どおり行動し、勉強モードに切り替えるスイッチを実行しました。
試験の時間配分では午前は時間が余るので時間を気にせず解き、午後は択一50分、不登法50分、商登法50分、見直し30分を目標にしていました。実際は択一式50分、不登65分、商登60分くらいになってしまいましたが…。

北御門 嘉昭さん
公開模試を受けながら時間配分の訓練をしました。特に午後に関して、どれだけ難しい問題が出題されても、択一1時間、記述各1時間でバランスよく、焦ることなく、1点でも多く点数を稼ぐことを意識して受講しました。
復習は、択一で二択になり、迷った肢だけを解説を読んで確認したに留め、新しい知識を吸収することは一切しませんでした。
最後の1ヶ月はクイックマスターのテキストの読み込みというか、確認作業を丹念に行い本試験に臨みました。

小林 洋輔さん
私は3回目だったので合格ラインにいました。正直何をやっていいかわからない状態でした。B.Cランクを追いかけるか、条文を読みこむか。私はテキストを読み込みました。これが功を奏し、民法は1ミスでいけました。(ホントは全部正解しなきゃダメなレベル)
模試は何を血迷ったのか10個くらい受けました。さすがに意味なかったと思います。合格レベルにあるなら2~3個で十分でしょう。
前日までに全科目のテキストを一周し、当日は試験を受けることだけに集中しました。範囲が広いので、ジタバタしても仕方ない。今までやってきたことを信じることです。特に午後が時間的に厳しいので、なるべく頭を休めることにした方が良いと思います。
私のオススメは午後の択一を1時間5分か10分以内に終わらせて、商業登記法からやることです。どっちかというと商業登記法の方が安定すると思います。商業登記法である程度の解答をしておくと、時間は足りなくても割と落ち着いて不動産登記法ができます。最近の不動産登記法の問題はあまり枠ずれはしない仕様になっていますが、やはり不安は拭えません。

酒井 高さん
私は、択一の過去問集は伊藤塾の厳選過去問集を1回やっただけで、「アドバンス択一演習」の問題集と「択一実戦力養成答練」の問題集と直前対策の「ここが出る!択一出題予想演習」の問題集、伊藤塾のプレ模試・2度の公開模試の問題のみを3回やりました。これだけで、本試験では午前択一を32問、午後の択一も30問正解することができました。
記述式の勉強も「アドバンス記述式演習」「記述式答案構成力養成答練」と直前の蛭町講師の演習問題のみを毎日1問ずつ何度も繰り返し解いて、本試験では不登法22.5点、商登法21.5点、合計で44点とることができました。
本試験当日は、午後の択一は1時間で解こうと心がけて望みましたが、実際は1時間10分かかりました。今年は商業登記が解きやすかったですが、答練で解いてきた通り、不動産登記から解きました。山村講師が講義で「時間がない場合は不登法の添付書類や登録免許税は後回しに」とおっしゃられていたので、そのとおり実践しました。

勝又 厚美さん
伊藤塾の過去問を一通りやりました。(過去問は、伊藤塾のセレクションしか使っていません。)
試験前日は、毎年、前日の夜が緊張で眠れなくなっていたので、コーヒーを朝1杯飲むだけにして、カフェインを取らないようにしました。しかし、例年通り、今年も夜はほとんど眠れませんでした。
試験当日は、午前は時間の余裕があり、特にひっかかる問題もなくスムーズにいきました。しかし、午後は不動産登記法で不安な問題がいくつかでてきて、心がバクバクしはじめ、また今年もダメかなと心が崩れ落ちそうになりました。それから問題を解くペースが慎重になり、択一を1時間で終わらせたいと思っていたところ、1時間20分もかかってしまいました。記述をはじめた時は、もう何でもいいから書くしかないという気持ちで、できててる感じは全くなく、ただ答案を埋めているだけでした。しかし、結果を見たら、午後の択一の出来がすばらしく、全受験者の中で20番代の順位だったことに驚きました。

山田 元さん
直前期の学習方法は、択一式試験の対策は例年通り「うかる!司法書士必出3300選(日本経済新聞出版社)」4冊を一週間で一周できるように繰り返し、記述式試験の対策は、「記述式答案構成力養成答練」の問題と、「うかる!司法書士 記述式答案構成力実戦力養成編(日本経済新聞出版社)」を一日に不動産登記法1問、商業登記法1問のペースで繰り返しました。
直前期で学習が思うように進んでいないと模試を避けたくなることもあるとは思いますが、ペースメーカーとして、また思わぬトラブルの対処方法に関する経験値を積むためにも模試は受けるべきだと思います。
ただし、点数に関してはそれほど気にする必要はないと思います。また、復習にも多くの時間を割くことは避け、間違えた問題の見直しを行う程度に止め、ご自分のルーティーンの学習方法を優先すべきだと思います。
試験前日は、試験の重圧から色々な行動をとりがちですが、私はできるだけ何もしないことを心がけました。学習も前々日までに付箋を貼っておいた限られた箇所を見直した程度です。
当日は択一式問題→不動産登記法記述→商業登記法記述の順で解答しました。途中不動産登記法で詰まり、頭が真っ白になりましたが、当初から決めていた時間で拘泥することなく商業登記法に進めたことが今回の合格には大きく寄与しました。この辺りの判断は模試を経験することで培われたのだと思います。
その後、商業登記法を解き終わり、解答の見直しをしてから不動産登記法の記述を再度解きました。試験官の終了の合図があるギリギリまで解答をしていました。最後まで諦めないというのは本当に大事だと思います。
最後に勉強法ではないのですが、試験の時には電波時計を持っていくと良いと思います。試験官は電波時計で時間を見ていますし、何より終了の時間が秒単位でわかるのは最後の一点を争う戦いでは非常に重要だと思います。

藤本 富子さん
昨年私は記述で大失敗をしてしまいました。商登法の解答用紙の裏表を間違い、裏側から書きはじめてしまったのです。かなり書き進んでから、裏だということに気がついて慌てて全部に横線を引いて、表から書き直しました。しかし、もうパニックです。不登法は問題文を読んでもうまく頭に入らず、一部読み飛ばしたまま解答し、時間切れで終わりました。
なぜ、こんなバカな失敗をしてしまったのでしょうか。それは、成育歴も関係しているのですが、私の、緊張しやすくて旅行に行っただけでも眠れないほど過敏な性質が関係しています。昨年は、合格を意識し過ぎて試験の前々日から眠れず、58歳の私の体力では、5時間坐しているだけで精いっぱいというくらいの状態だったからだと思います。
昨年の敗因は極度の緊張、敵は己の心と体調だったのです。
睡眠導入剤も試してみましたが、体質にもよるのでしょうが、私は起きた時に気分がよくなかったので、本試験では使えないと思いました。そこで、緊張していても眠れるようになる方法を調べました。
よく、心を無にして目を閉じていれば眠れると言いますが、そんな精神論では役に立ちません。よく眠るためにはセロトニンの分泌を促すことと自律神経を整えることが大切です。セロトニンは年齢とともに分泌量が少なくなってきますし、自律神経も弱くなりますので、私のような年配者には余計に大切となってきます。
セロトニンを出すには、
・腸内環境を整えること(腸脳相関)
・一定のリズムを刻む運動を続けること
の二つが肝要です。
なので、以前から水溶性食物繊維を多く摂る食生活をし、毎日散歩をしていましたが、それに加えて今年1月からは乳酸菌と酪酸菌の錠剤を飲むことをはじめました。更に、筋トレやストレッチもやりました。
自律神経を整える方法は、腹式呼吸のひとつしかないそうです。眠る前に布団に横になってから、腹式呼吸をしました。
そして今年は、試験前日は「ぐっすり眠るための一日」としました。
試験前日は朝1時間の散歩をした後少しだけテキストを見てから、昼食。午後は勉強せず筋トレをして、夕方には友人とお喋りしながら1時間の散歩。早目に入浴し食事をとって、しっかりストレッチをして9時半頃には床に入り腹式呼吸を繰り返しました。
おかげで、浅目ではありましたが、明け方まで眠ることができ、スッキリした気分で本試験を受けることができました。
本試験会場に体調の良い自分を連れていく、これは、無理のきかない中高年ほど大切だと思います。

大西 雅明さん
直前期は、それまで使ってきた教材を、基礎的な知識も含めて全て総ざらいしました。本試験前の1ヶ月間に一度も目を通していない論点があることが、すごく不安だったからです。
それと、ほぼ毎週、模試と年度別過去問(5年度分)を使って、制限時間内に問題を解き終わるように訓練しました。
試験前日は、それまでの勉強の中で覚えにくい知識のメモを作っていましたので、そのメモを再確認することだけをしました。
前年度は、試験前日まで必死に勉強し、不安な気持ちのまま本試験を迎えてしまったので、その反省を活かしました。
本試験の問題を解く順番は、変に入れ替えたりせず、順当に前から順に解く作戦でいきました。
私はとにかく、午後択一を解くのが遅く、前年度は、午後択一で90分かかってしまい、記述を最後まで解ききることができませんでした。
それを改善するために採り入れたのは、ありきたりな方法ですが“確実に判断できる肢が出てきた時点で選択肢を絞り込む”ことでした。
本試験では、午後択一に75分かかってしまいましたが、ギリギリ許容範囲に収まり、記述は不登法60分・商登法45分で、なんとか最後まで解き切ることができました。

H.Oさん
とにかく山村講師から教わった試験当日に合格ラインにのせるという、そんな成績の伸び方を意識しました。3ヶ月前に一定水準をキープするよう知識のメンテナンスをして、直前期に一気にラストスパートをかけるといったやり方を実行しました。直前期は時間で1日15時間程、お風呂と睡眠以外は手に教材を持っていたと思います。
座るのが苦になったら立って勉強したり外で勉強したり工夫していました。ラストスパートが勝敗を分けると感じましたので、3ヶ月前の勉強は、直前期に最も効率よく全範囲を吸収するための布石と感じました。当日は絶対に合格するという強い気持ちで臨むことができました。

Y.Oさん
直前期は、とにかく「粛々と」勉強を進めるよう心がけていました。受験生の誰もが諦めそうになる(諦めたくなる)のが直前期です。今まで人一倍努力をしてきた人ほど、そういう気持ちに駆られるかもしれません。しかし残念ながら、諦めたとしても気持ちが楽になることはほとんどなく、むしろ苦しくなる(後悔する)ことの方が多いような気がします。そういう要らぬ感情に駆られたときは、今考える必要がないこと(ここには「合格する・しない」という結果論も含みます)は一旦忘れて、自分の目の前にある課題のみに集中し、それを「粛々と」進めていくしかありません。直前期に「粛々と」勉強した事実は、必ずや本試験当日の自分を助けてくれるはずです。私はこのように考えながら直前期を過ごしておりました。そして、本試験当日は、「やれるだけのことはやったから、あとは後悔がないようしっかり自分の実力を出すだけ」と割り切って本試験に臨みました。

H.Aさん
直前期は宇津木卓磨講師の指導に従い極力1日に全科目に触れるようにしました。これは気持ち的に司法書士試験の全体を征服したかのような心のゆとりをもたらしてくれました。また午前35問の商法、午後商業登記法の持分会社・一般社団、財団は絶対に取れるよう念入りに準備しました。
試験前日ですが、電車が止まることを想定に入れて試験会場付近のホテルに泊まりました。そして午前2時まで確認作業し超短時間型睡眠導入剤を服用して就寝しました。
当日は前泊のため朝ゆっくりできてよかったです。午前科目は特に策を労さず順番に普通に解きました。午後はほぼ軸足検討です。後半の肢から解くことが多かったです。所要時間1時間5分。そして記述、不登法2欄で詰まって2時45分に商業登記に行き、3時30分に不登法にかえってきました。

Y.Kさん
<直前期にまとまった勉強時間を確保できたことが奏功>
仕事をしながら受験勉強をしていましたが、小間切れ時間の勉強では、私の力量では、あと一歩のところの壁が超えられませんでした。合格した年は、たまたま体調を崩したために長期療養をすることになり、奇しくもまとまった勉強時間の確保につながったことが功を奏したように思います。
このような経緯から、試験前一週間は、特に体調の維持を最優先にするようにし、休み時間を多くとり、「休みたくなくても絶対休む」ように心がけました。試験前日も早めに勉強を切り上げ、リラックスするようにしました。
<本試験当日の解き方>
例年午前の15問あたりがいつも不正解で、そこからペースを崩すことが多かったので、午前の解く順番を最後の問題から逆順で解くようにし、15問付近は一旦とばして、最後に解きました。
午後は①不動産記述50分、②択一1時間10分+マーク10分③商業登記50分で予定していましたが、本番では不動産登記記述で1時間10分かかってしまい、商業登記には35分しか残りませんでした。ただ、商業登記は役員変更だけ全部書ければいいと、根拠なく自分に言い聞かせていたので、焦らずに回答できたのは良かったと思います。

Y.Yさん
今年は準備期間が短く、時間がなかったので、去年迄の様に年明けから山村拓也講師の「記述式答案構成力養成答練」の受講ができませんでした(年明けからアドバンスの講義を聴きはじめた為)。ですので、記述式の勉強が自動的に4月以降の直前期になってしまい、とても焦っていました。そうです、いつもは、インプット→択一対策→記述式対策→択一過去問、となるところ、最後の択一過去問を解く時間がなく、試験直前に記述式の勉強をせざるを得ませんでした。ですので、今年の試験は開き直るしかなく、いつもより緊張感が薄い状態でした。ですが、幸いなことに、その緊張感のなさが功を奏し、試験前日にはじめて3時間くらい睡眠時間が取れました(それまでは一睡もせずに受験していました)。その上、直前期に記述式の勉強をしていたので、記述式の問題を見た時には「記述式答案構成力養成答練」で書いたことが鮮明に甦り、本試験中に「これも、これも答案構成力で出た論点だ」と思い乍ら解いていました。これは自分が工夫してしたことでは有りませんが、結果的に良かったのだと、本試験を受けて思いました。

R.Sさん
(主要科目択一)
「択一実戦力養成答練」を6~7周。民法については、別途直前期にセレクション過去問を1~2周。民法以外については、過去問には一切触れていません。ただ、答練の各肢についてはエッセンステキストの参照ページを書き込み、可能な限り戻って確認するようにしました。

(マイナー科目択一)
択一実戦力養成答練を6~7周。3月からセレクション過去問についても毎日少しずつ全科目を消化し、2~3週間で1周くらいのペースで反復しました。別途、憲法刑法については、移動をなるべく徒歩にして、その際にインプット講座を聞き直すようにしていました。

(記述)
「記述式答案構成力養成答練」を6周はしたと思います。去年の問題も一度は一通り解きました。そのうえで、模試と「うかる!記述式」を受講しました。

合格の年に特別やったこととしては、「余計なことをやらずに、宇津木卓磨(択一実戦力養成答練)講師を信じること」でした。昨年の試験は記述で1点及ばず不合格だったのですが、昨年の受験を通して、「それまで自分が色々なことをやろうとし過ぎていたこと」にようやく気づくことができました。

(本試験当日)午前33問、午後27問
午前の部はほとんど満点のような手応えでしたが、午後択一は非常に難しく、解いていても手応えは感じられませんでした。ただ、「自分がそうならば周りも同じだろう」という自信があり、確信を持てない問題も割と勢いで解答しました。実はこの試験、それが一番大切なのだと思います。

結局、午後択一で70分使ったと思います。それでも試験問題をめくる紙の音から察するに、周りの受験生で記述に入ったのは私が一番早かったような雰囲気でした。
記述は不動産登記から入り、順調に答案構成の検討を終えたのですが、いざ書きはじめた時に、第二欄の名変を入れるか否かで手が止まってしまいました。「この判断を間違えたらそれだけで終わる」という重圧は本当に凄まじいもので、そこから何度も解答を書き直し、最終的に私の解答用紙はグチャグチャになりました。そこで20分程を浪費し、時間の貯金は全て使い果たしてしまいました。
商業登記に入った時にはすでに残り時間が45分を切っていました。問題を検討した瞬間に異常に簡単であることに気づき、血眼で構成をして何とか解答を終えました。時間がなく焦っていたために、商業登記で多くの凡ミスをしました。商業登記から解いていれば記述の得点は10点高かったように思われ、試験後は勝手に頭の中で記述の自己採点をはじめては忘れようとする日々でした。

(追記)
ちなみにですが、模試では午後択一は45分で解き終わり、(かなり自信を持った中で)30問近く取れるような状態でした。ですが、そういう状態に至ったら至ったで、本試験はまた別の難しさを持つようになると思います。どれだけ実力者になったとしても、「名変ひとつ外したら全て終わり」なのがこの試験だからです。結果として今年はやや異なる様相だったようですが、それは試験後にはじめてわかるもので、試験中はそうした緊張感の中での戦いになります。それに対してどう対策したら良いかは、正直私にはわからないです。(笑)

本澤 卓実さん
【直前期の勉強法】
択一式・・・択一クイックマスター総整理講座のテキストを何度も繰り返し読み込みました。本当に何度も何度もです。苦手な分野は、15回以上は読んだと思います。
記述式・・・うかる!記述式の問題を11回繰り返し解いたことが大きな自信になりました。計6問ありますから、合計66回解いた計算になります。タイトな時間設定で行いますから、言葉にならないほどきついです。ですが、合格するための力は確実に養われました。
【試験前日】
仙台のホテルに前泊。伊藤塾出身の先輩司法書士から激励のメール。「本澤さんなら必ず合格します。今まであなたはそれだけの努力を積み重ねてきた。」大浴場で大号泣しました。
【試験当日】
前日の号泣のおかげか、晴れ渡る気分で会場へ向かう。
午前の部・・・基準点25~26問レベルだろうと推測。モヤモヤしながらも終了。毎年のこと。
午後の部・・・試験開始の時点で記述式の問題にざっと目を通す。ここで当たりをつけておいたことが奏功します。私の解法順としては「不登法記述55分→択一65分→商登法60分」が目安。しかし、不登法記述と択一がとても難しく、商登法着手の時点で残り40分。例年ならここで弱気になっています。でも今年は違いました。俺は行く!役員!役員!役員!と自分に言い聞かせました。商登法の答案構成を終えた時点で残り20分。内容が比較的やさしいものであるとわかり、絶対に書ききれると確信しました。うかる!記述式でトレーニングを積んだ効果が、本試験残り20分のところで発揮されました。15時30分からの粘りが勝負を分けるとは、このことだったのです。

N.Kさん
伊藤塾の講座で自信がついたはずの記述でしたが、昨年の本試験で、思うように点数が伸びず残念な結果となりました。解き方や思考の方向性はそれほど間違っていないはずでしたが、自己分析すると、基本的な雛形の暗記をおろそかにしていた部分がありました。この反省から、合格した年は、雛形暗記の時間を一日20分はとるようにしました。
直前期は答練、過去問、模試を、それぞれ2、3週間など一定の間隔で繰り返すように日程を組みました。あとはそれに従い淡々とこなすことで、忘れかけた頃に問題を解くことになり、記憶の定着に効果的でした。
模試は他校のものも含め6回ほど受けましたが、合格判定の方が少なかったです。一度、伊藤塾の模試で、あまり苦手意識のなかった民法が7割弱しか取れず、このことがきっかけで民法が弱点と悟り、重点的にやるように計画を修正しました。模試は弱い部分に気づき、克服するために活用するのが良いと思います。
過去問は、伊藤塾の厳選過去問集を使用しましたが、高橋智宏講師がnoteでおっしゃっていたのに従い、1周目は偶数の問題、2周目は奇数の問題というように分けて繰り返すことで、テーマに偏らず効率的に繰り返すことができました。
子どもが体調を崩せば勉強計画も崩れ、夫の仕事に支障がないようにしたり、気を使うことの多い受験期間でしたが、試験日は無事に健康な体で迎えることができ、とにかく感謝と安堵の気持ちでいっぱいでした。コロナ禍で受けることのできなかった人もいるなかで、受験できる環境にとにかく感謝しようという気持ちで挑みました。当日は緊張しましたが、蛭町浩講師の「年に一回、自分の考えを述べられる日」という言葉を胸に、会場に向かいました。

禹 希竜さん
・直前期
直前期には兎に角「手を広げない」ということを意識して勉強していました。ホワイトボードに伊藤塾のカウトダウンカレンダーを貼って磁石で残りどれくらいなのかを可視化したり、残りの日数を書き込んだりしながら緊張感をもって勉強ができるような環境づくりをしていました。これは直前期に限ったことではないですが、学習計画は1週間単位で若干の余裕を持って立てることで、思うように進まなくても焦らないようにしていました。実際に週はじめに遅れた分を週末に取り返したり、1周目にやり漏らしたことを2週目に繰り越したりと計画は飽くまで指標として縛られすぎないようにしていました。
テキスト学習では講義中Aランク・B⁺と指摘されたところだけでもかなりの分量があるので、これら全てを読むことは諦めて、思い切って模擬試験で正答率60%以上なのに間違えた分野と「択一実戦力養成答練」の特別レジュメ「2021年出題分野予想リスト」に書かれている分野に絞ってテキストを読んでいました。
択一式の過去問学習では『伊藤塾セレクション』を使っていたのですが、直前期までに取り敢えず全問解いて間違えた肢に付箋を貼っていきました(1周目)。2周目はAランクの問題は全肢・Bランクの問題は1周目に間違え付箋が貼ってある肢だけを解いて正解した問いの付箋をどんどん剝いでいきました。3周目はAランク・Bランクともに付箋が貼ってある肢を、4周目はAランクで付箋が貼ってある肢に絞って解くといった感じで徐々に範囲を狭めていきました。ちなみに「択一式実戦力養成答練」の問題とプレ模試・公開模試の問題も同じようにして3周廻しました。
記述式の勉強は「記述式答案構成力養成答練」や模試の問題を毎日不登・商登1問ずつ解いていました。解くといっても答案構成をした後「答案構成例」と比べて枠ズレがないかの確認や「主要な判断のわかれ目」を見ながら連想と検証が正しく・過不足なくできたかを確認するだけで、実際に申請内容を書くということはしませんでした。実際に書くとなると時間がかかるので、申請内容や添付情報を正しく書くための練習は『記述式基礎力完成ドリル』(雛形)を隙間時間にペラペラ眺めることで済ませていました。
意外と苦戦したのが略字の矯正です。1年目は本試験でちゃんと書けばいいと思い特段の対策を講じていませんでしたが、いざ本試験を受けてみると無意識のうちに略字で書いてしまい、修正に時間を要するという場面に何度も出くわしてしまいました。本試験での緊張や焦りから日頃の癖が出やすくなっていたのだと反省し、今年は早めに矯正をするようにしました。
・超直前期
司法書士試験は5時間1発本番の試験なので当日の体調が成績にも直結します。そのため超直前期にはとにかく体調管理に気を使っていました。また、私は夜型の勉強スタイルだったので朝型へ生活リズムを改善する必要がありました。
学習面では、「択一実戦力養成答練」で「超重要」「重要」とされたまとめ表や記述の雛形のうち自分が苦手なものや覚えにくいものをプリントアウトして毎晩寝る前に1~2枚ずつ暗記するようにしていました。
・試験当日
試験当日は30~40分前には試験会場に到着できるように家を出たのですが、会場付近に着いたら最寄り駅に向かって長蛇の列ができていました。コロナウィルス対策のため入り口での手指消毒に加え、当日雨が降っていたので傘の収納などで入り口が混雑したのが原因だと思いますが、早めにつく予定だったのに予想外に時間を食ってしまいました。令和3年度の試験から指定時刻を過ぎると受験ができなくなったので、予め試験当日の天気予報を確認して雨の日には十分に余裕をもって向かうことをおすすめします。
試験の解き方についてですが、私は午前・午後ともに第1問から順番に解いていくことにしていました。理由はいたってシンプルで問題を行ったり来たりするのが煩わしいと思ったからです。
午前は比較的時間があるので全肢検討、午後は時間が惜しいので軸肢検討で択一問題を解いていきました。ペース配分は「1問につき◯分」というような細かい設定ではなく、「午前の択一は30分で8~9問」「午後の択一は15分で8~9問、記述は各60分」という感じでアバウトに設定していました。1問単位でペースを組むと自然と時計を見る回数が増えて、どうしても気持ちが焦ってしまい問題の内容が頭に入ってこなかったのでアバウトなペース配分をしていました。試験会場にもよりますが昼休み中のお手洗いはどのタイミングで行っても男女を問わず大行列ができています。私は昼休みの時間は1分1秒無駄にしたくなかったので、B6サイズのまとめノートを持って行って行列に並んでいる間にも午後の科目の最終確認をしていました。

信田 泰佑さん
合格した年のインプットはアドバンステキストを繰り返し見ていました。答練の解説で大事そうだなと感じた所をテキストの関連している部分の近くの余白にメモを残していました。あとで、見直したり、調べやすくするために解説本文、20○○年択一実戦力p○○、最判年月日、登記研究○○号p○○などをメモしていました。また、繰り返してテキストを読んでいるうちに、分かっていた所でも、疑問に思うことが出てくるので、色々な書籍等で調べたり、考えたりして、法律の成り立ちや考え方を勉強していきました。何度も繰り返し見ていると勝手にスピードが上がってくるので、直前期でもその方法は変えませんでした。
また、アウトプットは「択一実戦力養成答練」、「記述式答案構成力養成答練」しかしておりません。毎年受けていたため、合格目標年度と過去2年分を回していました。特に、「記述式答案構成力答練」は、1回につき2問あるので、1日1問を45分で計って毎日やっていました。それでも、1年分を全て回すのに、不動産登記6回12問、商業登記6回12問あるので、24日はかかります。そのため、11月ごろからはじめたとしても、試験当日までに各年度3回くらいしか回せません。そして、6月に合格目標年度分を解くようにスケジュールを組みました。
 試験前日までに、自分自身に自信を持つことが特に大事だと思いました。私の場合は「自分が受からないわけがない理由」を挙げていました。例えば、今年の模試は全てA判定だったとか、記述式答練を毎日解くのを途切れさせることがなかったとか、今日は良いことしたとか大きなことから小さなことまで挙げていました。そのような積み重ねた自信が試験会場で焦りなどをなくしてくれたのだと思います。
 試験当日の問題の解き方は普段通り解くことを心がけていました。模試を受けている感覚で解くことが一番良いため、模試で試験当日にやることを事前にやっておきました。メンタル面も前日までに自信を十分つけておいたので、周りを見ても緊張することはありませんでした。後悔や不安は試験終了後に考えればいいのです。
また、試験会場で気になることがあれば、その原因を取り除くことが大事だと思います。私の場合は、ひとつ前の席の人が時計を忘れたため、試験官が隣の人と共有させてもらいなさいと指示を出していました。その隣の人があまりにも不憫で気になったので、私は、スペアの時計を貸すことにして、気になる原因を取り除きました。

手嶋 尚之さん
5回目の挑戦で合格をすることができたのですが、合格した年はそれまでより、学習をする分量を講師のランク付け、過去問の出題頻度に基づきかなり減らし、とにかく正確な知識の獲得、記憶の忘却防止のためにテキストを繰り返し読み回し、一日一回記述式の問題を解くという単純作業を淡々とこなしました。試験前日は記述式(特に不動産登記法)が苦手だったため、出題パターン、連想すべきこと、自分がよく間違えてしまう所をまとめたノートを確認する作業のみを行いました。

中村 貴さん
試験直前期では、苦手な記述式を克服するため、「うかる!記述式」を受講しました。この講座で問われる記述問題は、頻出論点が盛りだくさんです。「よく出る論点なのに、うっかり間違える」を徹底的になくすため、何度も問題を解きました。
試験前日は特別な準備はせず、いつも通り過ごしました。試験当日は、午前択一は時間があまったため、解き終わった後にマークミスがないか、チェックしました。午後は、択一(65分)→商業記述(75分)→不動産記述(40分)の順に解きました。試験前日にぐっすり眠れたため、当日はとても良いコンディションで試験に取り組むことができました。

伊原 敬太郎さん
一年目は、午前の基準点にとどかず、二年目は記述で足切りとなりました。三年目は、資格取得のための勉強を終わりにして、次の勉強に進みたいと強く思うようになっていました。山村講師の言葉でいう「合格したい」から「合格しないわけにいかない」という気持ちになることができていました。
直前期の勉強も特別なことはせず、通常どおりにテキストの読み込み等を行っていました。試験の一週間前からのみ有給休暇取得で、試験勉強のみの生活となりました。しかし、焦るばかりであまり効率的な勉強をすることはできず、メンタル面でもきつかったことを覚えています。諦めようという気持ちと大丈夫だという気持ちが、交互にやってきたような記憶があります。そんな中でも山村講師の言う「相対浮上」の正念場と思い、乗り切ることができました。

T.Gさん
直前期は解く問題に絞りをかけ、忘れやすい問題や間違えた問題を中心に勉強しました。
前日については、試験当日に持っていくテキストの箇所を選別しました。試験前はこれを見て、昼休憩の時はこれを見るという感じで計画を立てました。
試験の時間配分について、午後の試験についてはしっかり時間配分を決めていました。択一を40分で解きマークまで終わらせ、残りを記述に当て、あまった時間で択一の見直しするという配分です。
試験本番では計画通り択一を40分で終わらせ、記述は2時間くらいで終わったので、残り20分を択一の見直しに当てました。択一を40分で終わらすには、普通に解くのでは時間が足りないので、すぐにわかる選択肢だけを見て組み合わせで解きました。わからない問題があっても絶対に悩まず、一応の答え(暫定答案)を出しておくことを重視しました。
この時間配分により、記述に時間を多く残すことでき、焦りをなくしミスを少なくすることができると思います。時間がないために書けるはずの答案が書けずに基準点を下回るという最悪のシナリオを避けられる可能性が高くなります。また、記述は択一と比べて見直しに時間がかかるため、一発勝負という気持ちで慎重に解きました。
残りの時間で択一の見直しをするメリットとしては、試験の後、改めて問題を解くと非常に簡単に思え、なんでこの問題が解けなかったのかと後悔することがあるかと思いますが、その試験後の振り返りを試験中にやってしまおうという作戦です。試験本番ではこの見直しで4問くらい解答を変更しました。
結果として、本試験の午後択一は90点、不動産記述は30.5点、商業記述では発行可能株式総数を誤認し公開化できないとしてしまう大きなミスをしてしまいましたが20点取ることができました。また、全ての模試をこの時間配分で解きました。

R.Gさん
私は試験を3回受けましたが、2回目・3回目とも直前期の勉強法は同じです。1月から受験指導校の答練が始まり3月から各受験指導校の模試が始まるので、それを受講し復習していました。
答練や模試は良い点数を取るのが目的ではないので、結果に振り回されないよう心がけていました。どちらも3回〜5回は繰り返し復習し、前年度の答練・模試も同じ回数を繰り返しました。
過去問に関しては特に苦手な部分を繰り返すようにしていましたが、知識が抜けるのが怖かったので本試験の1ヶ月前まで全体的に回していました。
記述に関しては、毎日必ず不動産登記と商業登記を1問ずつ解きました。添付書面や登録免許税等、曖昧になりがちな部分も落とさないよう確認しました。時間がないときは大体の流れを書いてから解説を読み込むようにしました。雛形も大事なので、曖昧になりがちな部分はペースを決めて確認していました。
上記が択一と記述の勉強法ですが、全体として、間違った部分や絶対覚えるべき部分を記載した間違いノートを作成して毎朝勉強をはじめる前に確認していました。また間違った論点を日々手帳に書き出して翌朝、2週間後、4週間後に確認するようにしていたので、それも毎朝のルーティーンに入れていました。
試験前日も普段と変わったことはせず、模試や答練と間違いノートの確認をしていました。ただ、その日はほぼ眠ることができず、本試験は睡眠時間一時間程で臨みました。睡眠は取れてなくても当日は落ち着いていて、自分が絶対に合格してやる!という闘争心で受けました。午前は会社法が1番得意だったので、会社法から解いて良いペースをつかむようにしました。また、午後は最初の問題から解いて一時間で択一を終えたら、記述は苦手意識が薄い商業登記から受けました。午後の択一は最近難しいのであまり考えすぎて時間をかけないよう意識しました。

Y.Nさん
特別に変わったことはしていませんが、合格年は、直前期に解く過去問の量を例年より少し増やしました。テキストと過去問の直前期におけるバランス配分について、自分にとって最適な割合を見つけることが、合格のカギだったような気がします。
公開模試などの受験経験から、個人的には択一の不動産登記法に余裕をもって取り組むことで得点が伸びるという感覚があったので、本試験当日もこの科目を択一の中では最後に解きました。月並みですが、模試などを重ねて自分に合った解答順を見つけておくことで、本番でもメンタルを安定させることができると思います。試験前日は緊張からかなかなか寝つけず焦り、当日も見慣れない問題が連続して焦り、何度も「また来年か」と諦めかけましたが、とにかく最後まで解ききることだけを意識するようにしました。結果的には、合格点をわずかに上回っての合格だったので、少しでも力を抜いていたら危なかったと思います。そのほんの数点をいかにしてもぎ取るかが重要な試験なのだと、改めて感じました。

R.Kさん
去年(1回めの受験)の直前期には膨大な試験範囲に圧倒され、どこに注力していいか決めかねているうちに本試験当日を迎えてしまったため、2年目の今年は早い段階から直前期にやることを絞ることを意識していました。
人それぞれだと思いますが、私は直前期だからといって極端に集中力が増えたり勉強がはかどったりはしなかったので、「これは直前期に詰め込めばいいや」と先延ばしにしたくなる表もなるべく早い段階からしつこく見るようにして直前期にかかる負担を減らしました。
また、今年の直前期にはマンションの隣室の方が夜中に騒音を出すようになり、試験会場からかなり近いところに住んでいるにもかかわらず、本試験の前日はホテルに宿泊しました。「なぜこの大事な時期に」と恨みがましく思う気持ちも正直あったのですが、そこで気持ちを切り替えて、本試験前日に利用するホテルを模試の前日にも利用して予行練習しておこう、と前向きに自分のできることを実行できたのがよかったかなと思っています。

T.Tさん
直前期の勉強では、過去問にはほぼ手を付けず、直前対策講座をメインに活用しました。
今一番点数に結び付く勉強は何だろうということを意識して、講座の中で示された重要論点、出題予想論点を軸にして、そちらに全力で乗っかり学習を進めたことが私にとっては良い結果に結び付きました。本試験当日の午後の解き方ですが、択一、商登法記述、不登法記述の順で解きました。
先に商登法を持ってきたのは、難しい問題が出ない限りはある程度点数が見込めるため、基準点突破を第一に考えて、このような順番としていました。
結果、不登法では大きく枠ズレを起こしボロボロだったものの、時間に余裕があるうちに取り掛かった商登法は全て書ききることができ、不登法の失点をカバーする形で基準点を突破することができました。
安定して点が取りやすいのは商登法だと思いますので、ひとつの例として参考になれば幸いです。

T.Oさん
直前期には、前述したエクセルの進捗管理表を下に、学習頻度が少ないテーマや間違いが多かったテーマを絞り込み、重点的に復習をしました。また、試験の感覚に慣れるため、直近5年分の過去問を年度毎に解きました。試験前日は一通りの復習をしましたが、本番での体調を整えるため勉強時間は抑え、早めに就寝しました。
本試験当日の問題の解き方については、午前・午後ともに基本的には1問目から順番に解きましたが、記述については商業登記の方が模試などの点数が安定していたことから、商業登記→不動産登記の順に解きました。午後の時間配分は、択一・商業登記・不動産登記で各1時間弱。10分ほど見直ししましたが、不動産登記法の択一問題が難しく試験中は焦りまくっていました。

Y.Tさん
実は、去年はテキストの隅から隅まで覚える勢いで勉強したのですが、今年はあまり勉強していませんでした。プレッシャーに弱いタイプだと自覚していたので、気負わないために前日はのんびりと趣味のゲームをやり、当日も勉強関係の物は持って行かず、休憩時間も雨で外には出られなかったので会場の建物内を散歩して気分転換していました。
その結果、去年は緊張で頭が真っ白になり得意なはずの記述で足切りを食らってしまいましたが、今年は平常心で解けて合格に辿り着けました。また、これは万人におすすめできる方法ではありませんが、時間配分に関して時計をこまめに見ると焦ってしまうので、午後の試験時間中は時計を見るタイミングを択一が解き終わった時・不登法記述が解き終わった時・商登法記述が解き終わった時の3回のみと決めて臨みました。その結果、択一65分、記述は不登法55分、商登法50分で見直し時間10分と良いペースで走りきることができました。

S.Tさん
私は、試験前日までずっと「入門講義テキスト」「過去問(択一・記述)」「択一・記述答練」「ドリル」この4つだけに絞って、苦手な問題を繰り返し取り組んでおりました。また、よく間違える問題には付箋を貼付して目立つようにしておりました。そして、試験直前の10日前くらいから、この付箋を剥がす作業に取り組みました。「わからない問題はない!」というメンタルで試験に臨むためです。さらに、試験直前期といえども、勉強のバランスは保つように心がけており、記憶の時間と演習の時間のバランス、メイン科目とマイナー科目のバランスを保つように意識していました。記述の問題も試験前日まで不動産登記法と商業登記法各1問ずつ解いていました。

K.Oさん
今年の試験に関しては昨年度の試験がコロナの影響で延期になってしまい、その結果として例年以上に学習時間が少なくなってしまいました。そのため直前期に入ってもあまりそれまでの期間の勉強が進んでなかったこともあり、勉強方法等を大きく変えたりはしませんでした。模試をペースメーカーとして学習には取り組みました。試験前日に関しては昨年度の本試験問題を解いたりしたかったのですが、例年以上に学習時間が少なかった影響もあり、全然詰め込み作業が終わっておらず、最後の詰め込み作業に取り掛かっていました。本試験当日は解き方や時間配分等は模試での訓練通りに対応することで大幅な時間不足にはならず、当日混乱することもありませんでした。

K.Nさん
義理の両親、実の両親全てをお見送りした後となる今年は自由に勉強できる環境に恵まれました。家族にも協力してもらい、自営業の手伝いの仕事や家事も手を抜きながら勉強しました。これまでの経験から来年も勉強できる環境が続くとは思えなかったので、絶対に今年の7月4日で終わらせると決めて勉強しました。家族とも今年を最後にすると宣言し、約束しました。
今年は苦手な記述に力を入れること、択一は長年の受験生活で知識は増えたけれども、大切な知識も細か過ぎる知識も区別がつかなくなってきていると感じたことから、敢えて市販テキストの読み込みや市販のまとめ本を中心に勉強しました。本試験前日は、市販のまとめ本と記述間違いノートを見ました。択一は本試験のような5択問題は2週間前からほとんどしていなかったので、答練や模試で苦手意識があった個所をしてカンを取り戻しました。一応やろうと決めたことは全て目を通したこともあり、ぐっすり眠れました。当時は、午後に眠気や疲労で判断ミスをしないように昼休みはほとんど勉強をせずに、脳の疲れが取れる音楽の類を聞きながら目をつむって過ごしました。また、歩いたほうが脳を活性化すると聞いたことがあるので、敢えて少し歩きました。

M.Sさん
合格した本年度は特に記述に力を入れ取り組みました。一月から始まる山村講師の「答案構成力養成答練」や直前期には蛭町浩講師の「うかる!記述式」を何回も繰り返し直前三ヶ月は記述を解かない日はなかったです。はじめて「うかる!記述式」を解いた時はできなくても落ち込まなくていいと蛭町講師は言われていますが、私は二回目でも日を開けたらボロボロでした。全ての論点を押さえることは最後までできませんでしたが、あれだけのボリュームの記述式を直前に繰り返すことで本試験の記述は焦らず取り組むことができました。
また、「全国公開模試」は点数よりも時間配分を試す良い機会であり、特に午後の限られた時間内にどこから解くと自分にとって最適な配分かを見つけることができました。

S.Mさん
宇津木講師が講義中によく言われていたことですが、直前期はできるだけ全ての科目に触れることに心がけ記憶の維持を保つように努めました。直前期は、あれこれと色々と手を拡げたくなりますが、テキストを3、4回回して、知識の定着に重点を置きました。その際、模試の問題も3回位回しました。模試で間違った点はテキストに書き込みを入れて、その定着にも努めました。
試験当日の試験の対策として、午後科目は、マイナー科目を後回しにして、時間のかかる不登法を1番目に行い、しかも、時間を35から40分と決めて問題を解きました。これまでは、最後に解いていたので時間に気を取られ集中力が欠けて得点が伸びませんでしたが、今回は、集中力もあり12問正解することができました。

N.Tさん
今年は、伊藤塾の模試の他、他社の模試を一回受けただけです。毎週毎週模試の成績に一喜一憂することなく、自分のペースで勉強を続けることができました。
直前期は、択一はクイックマスター、記述は、2020年と2021年の「記述式答案構成力養成答練」と「うかる!記述式」をひたすら回しました。
試験の前日は、午前中いっぱいで勉強を切り上げました。当日の午後の問題は、択一、商業の記述、不登法の記述の順で解きました。択一は50分位で解くようにしていたので、記述に十分時間をとることができました。去年、不合格の後、来年の自分に向けてのアドバイスというのを書いていました。そこから、これは、と思うものをいくつか書き写して会場に持っていきました。去年の悔しい気持ちが思い出され、今年は、最後までくらいついていこう!と強い気持ちで臨むことができました。

M.Yさん
年が明けるまでは、択一記述問わず、ほぼ問題を解いていません。基本書と受験指導校のテキストをずっと読んでいました。一月になって高橋講師の択一式登記法集中講座に取り組みつつ、必出3300選を解いていました。
直前期(4月以降)は、直前パックと過去問と関講師の動画(YouTube)の繰り返しです。
答案練習会などは参加していませんが、模試は他校とあわせて七回受けています。
私は以前から集中力が持続しないのが悩みの種で、克服しようと思い三年ほど前から座禅をするようになるのですが、本試験当日の朝も宿泊したホテルで一時間ほど座禅を組んでから出発しました。集中力に自信のない方はぜひ試していただきたいと思います。

吉田 光希さん
[直前期の過ごし方]
直前期の対策としては、伊藤塾を含めた受験指導校3社の模試計11回及び蛭町講師の「うかる記述式」の講座受講をしました。
模試の活用法については、点数を意識するのではなく、時間配分の検討、特に午後の試験科目において、最も臨機応変に対応しうる時間配分を見つけ出すことを意識して受験していました。
直前期の勉強方法に関しては、毎日、不動産登記と商業登記の記述を各1問解いていました。解くスタイルも本試験同様、答案構成から解答まで全て実際に書くという方法をとっていました。問題は、伊藤塾の答練、模試11回で出題された問題及び本試験過去問直近5年分でした。答練の問題は、不動産登記も商業登記も各10回は繰り返し解いたと思います。
択一対策は、記述のノルマが終わったら可能な限り過去問と答練を解くというスタイルでした。模試で出題された択一のやり直しはほとんどしなかったと記憶しています。
[試験前日の過ごし方]
一切勉強せずに、友人と食事を一緒にとり試験のことは考えないようにしました。今までの勉強の実績を信頼して、翌日の持ち物の準備以外は何もしませんでした。
[試験当日の過ごし方]
当日は開場時刻10分過ぎくらいに到着しました。メンタル面に関しては、それまでの勉強の実績に自信を持っていたので、あまり緊張することはありませんでした。
問題の解き方についてですが、私は午前も午後も最初の問題から順番に解くというスタイルでした。午後は択一→不動産登記→商業登記の順です。解答用紙へのマークは択一の全ての問題が解き終わったのちにまとめてマークしていました。
午後の時間配分に関しては、模試で検討した結果、択一50分、不動産登記記述60〜65分、商業登記記述60〜65分、残り5〜10分で記述を見直す、という配分をベースにし、択一の問題の難易度で、多少臨機応変さを加えるというルールを設定していました。
本試験では、択一が少し難易度が高いと感じたので、解きながら択一を60分にしようと決めました。実際に60分で択一を解き終えて、不動産登記記述に移ったのですが、不動産登記も共同根抵当だったので記載量が多いかもしれないと考え、最大70分までとっていいと決め解答をはじめました。実際に70分弱で解き終わったと記憶しています。残りが50分強でしたが、幸いにも商業登記は難易度が低めだったので、50分で全て解き終えることができました。結果として、模試で確立した時間配分が功を奏した形になったと思います。

橋谷 直哉さん
今思い返しても合格年とその前年で大きく変わるところはありませんでした。テキストを延々と暗記し、過去問を理由付きで回答し、答練模試に挑む。王道の勉強をしていただけです。模試は答練などを受けているところだと癖が似ており、実力以上の点数が出ます。受験し慣れていない受験指導校のものも受けることを強く推奨します。
試験前日は普通にテキストを暗記して、事前にピックアップしていた苦手分野を暗記しなおしていました。ただ、もう夜は早めに就寝しました。
午前試験は民法4問目から全部解き、憲法を解き、刑法、会社法と解きました。難易度としては標準かなと思いましたが基準点が27問と易化したようです。27問でも甘めの基準点だったので、後日冷や汗をかきました。
午後試験は事前にかなりの戦略を練っていきました。1問目から解くのは普通ですが、事前に50分、60分、70分それぞれ択一にかかった場合の記述計画などを立てていきました。今年は難易度が高く70分もかけてしまいましたが全て想定通りです。解く順は1問目から12問目の供託法まで一問1分半ペース、次に商業を一問2分ペースで、残りの不登法も一問2分ペースの計画でしたが難易度がかなり高く乱れました。しかし難易度こそ高く時間がかかったものの、不登法択一の難易度が相当に高くなるのは事前に想定できたことであり、答練模試で何回も難易度が高い場合のメンタル訓練をしていたので踏みとどまることができました。不登法の難易度が高くなっても商業を安定して解くために順序を入れ替えていたのも有効に作用しました。事前計画が全てだと思います。
記述は確実に点数を稼げる商業から解いています。今年度の商業はかなり易化していたので、時間切れなどで書ききれなかった人は不利だったと思います。何も語ることがない問題でした。不登法では実体判断はやや難程度でしたが、記載量と枠の小ささが非凡でした。記載量の多さは想定できたものの、枠が小さすぎるというのは想定外であり、かなり動揺しました。この時点で疑心暗鬼になりメンタルも結構疲弊していましたが、最後に不登法を持ってきていたことが幸運でした。

梶原 清伸さん
直前期は、直前対策講座として、「ここが出る!択一出題予想演習」及び「うかる!記述式」を受講しました。
「ここが出る!択一出題予想演習」は、演習問題に加え、その制度趣旨や図表がコンパクトに記載されているので、使いやすかったです。教材冊子の冒頭に「取扱説明書」があるなど取り組みやすく、6月上旬まで、3回繰り返しました。
「うかる!記述式」は、令和2年度に引き続き受講したのですが、問題の質が高く、分量も多いので、蛭町浩講師が講義の中でおっしゃっていたように、最初はできなくても何度か繰り返して6問をこなせるようにすることを目指し、6月中旬まで、2~3回繰り返しました。
令和3年4月25日の「司法書士試験突破!必勝講義」(YouTube)は、本試験当日までに何をすべきか、前日の過ごし方、本試験当日の心構えなど、これまでの自分に不足していたものを教えていただきました。特に、午後の時間配分に関し、択一式・記述式を解く順序を検討する機会となりました。これまでは択一式から解いていましたが、65分~70分かかり、記述式を解く際に焦りが出てしまうこと、令和2年度の午後の択一式の成績が悪くなかったことから、記述式から解いてみる(模擬試験や年度別過去問をその方針で解いてみる)ことにしました。
 模擬試験は、伊藤塾の「プレ模試」、「全国公開模擬試験」を受講しました。また、伊藤塾の5年度分の年度別過去問を解きました。いずれも、本試験と同じ時間帯で行い、午後は記述式(不動産登記→商業登記の順)から解きました。公開模試は2回ともA判定をいただいたこと、年度別過去問についても概ね解けていたので、本試験当日の午後は記述式から解くことに決めました。模試や過去問を解く際には、可能な限り、本試験当日に近い形で(服装、当日の持ち物、机上に置くもの、朝食・昼食など)取り組みました。
前日は、試験会場のある仙台市内のホテルに宿泊し、年度別過去問で気になった問題の解説、「択一実戦力養成答練」の解析レジュメ・PPTで気になるところ、「記述式答案構成力養成答練」の留意事項をまとめたもの、「司法書士試験突破!必勝講義」のレジュメなどを、眺める感じで21時くらいまで見ていました。その後、就寝しようとしましたが、緊張とホテルといういつもと異なる環境のためか、やはりなかなか寝付けませんでした。結局、浅い眠りしかできずに朝を迎えましたが、それでも、「寝ずに受験しても合格できます。安心してください。」という合格体験記などを拝見し、横になって目を閉じていればいいという感じで考えていたこと、浅くても眠ることができたと思って、前年度に比べ気分的にすっきりとしていました。
本試験当日は、午前の部は何となくできたような気がしましたが、終了後はすぐに気持ちを切り替え、昼食をとりながら、記述式の留意事項をまとめたもの、社外取締役・社外監査役の要件等、気になるところを確認していました。午後の部は、当初の方針どおり記述式から解きましたが、解き終わった時点で残り55分でした。少々焦りましたが、択一式を解きはじめるうちに、落ち着きを取り戻し、残り時間2分でざっと見直して、時間ぎりぎりで終えました。

Y.Iさん
4月から専業受験生となり、学習時間を確保できましたが、その反面、働いていないという日常生活に慣れず、本試験まで合格しなければならないというプレッシャーを強く感じるようになりました。兼業受験生のときには学習時間を豊富に確保できる専業受験生を羨ましく思っていましたが、専業受験生には専業受験生ゆえに苦しさがあると知りました。そのプレッシャーの中、余計なことを考えずに、毎日、スケジュールの通りに淡々と作業のように計画をこなしました。しかし、本試験3日前あたりから急にやる気がでず、集中できませんでした。そこで、過去3年間の本試験の問題用紙を入手して思い切って過去問演習をしました。かえって、過去問に慣れることによって本試験で良い結果となったと思います。しかし、本試験当日、午後の記述式問題の書くべき量が多く、くじけそうになりましたが、「がんばれ、がんばれ」と何度も心の中でつぶやきながら書きました。本当にあきらめなくて良かったです。

Y.Jさん
直前期の勉強法については、とにかく山村講師が入門講座でお話しされていた勉強方法を忠実に実行することだけに集中していました。

択一については、過去問を最低三回回す。一回回した段階で択一実戦力養成答練を受ける。ラスト一週間で年度別過去問を解く。

記述については、毎日不動産登記法、商業登記法一問ずつを解く(基本的には答案構成力養成答練の問題を繰り返し解きました)。

試験前日は、択一は年度別過去問を一年分解き、記述はうかる記述式の不動産登記法、商業登記法を一問ずつ解き、その他、直前に詰め込む予定だった知識を詰め込みました。夜は一時間ほどしか眠れませんでしたが、一睡もできないことを覚悟していたので、意外と眠れたとポジティブに考えました。体を横にしているだけでも違うと思っていたので、三時間ほどは体を横にしていました。

試験当日は、勉強はせず、音楽を聴いたりしてリラックスするよう心がけていました。

三田村 千尋さん
3月までは「入門講座」と「記述式答案構成力養成答練」を受講しました。
4月から6月10日頃までは「択一実戦力養成答練」、「全国公開模擬試験」を受け、択一の過去問を解き、「記述式答案構成力養成答練」の復習をしました。5月は怪我であまり勉強ができず、本当に焦りましたが、カウンセリングで過去問を絞ることにして、最後の3週間はテキストを読み込みました。数日前には、念のため単年度の過去問を解きました。午後の時間配分は、択一60~65分、不動産登記法70分、商業登記法45分で解きました。記述は各60分の予定でしたが、不動産登記法に苦戦し、商業登記法を解き終ったとき試験終了数分前でした。

入江 直彦さん
今年の直前期ですが、大きくは、ここ2、3年と内容は変わっていませんが、心の持ち方が変わったように思います。昨年まで5年連続で択一基準点はクリアしていたので、あとは時間の問題と高を括っていましたが、なかなか合格しません。自分なりに昨年までを振りかえってみて、あれせな!これせな!と日々、常に焦っていたように思います。運転していても早く帰って勉強しないと!家族の手伝いも忙しさを理由に一切せず、常にトゲトゲしていたように思います。今年は、やれることやってダメなら仕方なし!と腹を括れたので、運転も人にも優しくなれたように思います。勉強する時間とそれ以外の心持ちを分けることで、むしろ効率よく実力を養うことができたように思います。

R.Fさん
直前期の3ヶ月前までは、基礎テキストを仕上げ、その後は、過去問をグルグル回していましたが、過去問のみ回していたので過去問以外の問題が、抜けて来ているのに1ヶ月前に気づき、慌てて再度初級テキストをもう一度回しました。過去問のみの回し過ぎは、要注意です。
直前期の3ヶ月前からは、朝型に切り替えようと思えば思う程、様々な不安がもたげ、夜が寝付けなくなっていきました。前日も然りです。でも、もうこれは、想定内と思い当日臨みました。当日は、独特の雰囲気と緊張感等もあり何とかなるものでした。
最後の1週間は、過去問を毎日、本試験と同じ時間配分で朝から緊張して解いていました。きちんと時間をチェックし、午後は、択一、不登、商登、各1時間と決めていました。が、当日は、午後の択一が、やや時間が、かかりました。その分、予想以上に商登が、早く終われたので 最後の1時間で不登法に取組みました。不登法が、難なくこなせたのは、記述式の過去問を30年分解いていたからでした。これは、山村講師が、授業でおっしゃっていたのですが、とても、力がつきました。有難うございました。

Y.Oさん
働きながらで時間もなかったですし、解く順番(不動産記述→商業記述→択一)も決まっていたので、時間不足には特に困っていなかったので、模試は一切受けませんでした。
その代わり、過去問1つ1つの肢を丁寧に分析して「ここがこうだったらこう結論が変わる」と考える訓練や関連事項をチェックして暗記していました。
また記述は、雛形を間違えて減点されるのはもったいないので、雛形は確実に書けるようにしました。
試験前日から、試験会場近くのホテルをとり、部屋にこもって苦手な分野・雛形の確認をしました。「寝られなくても、試験は1日で終わるから大丈夫」と割り切っていたら意外と寝られました。
本試験は、記述は設定時間通りだったのですが、択一(不動産登記法)が難しくて最後(商業登記法)は焦ってしまい、あんまりできた気はしませんでした。
合格前数年は、本番になると焦って頭が真っ白になってしまって読み間違えをしたりして、くだらないミスが目立っていたので、今年は落ち着いてリラックスして問題文を読むことを心がけました。
(コロナ禍の影響で)今年は受験生同士の間隔が空いていたので、圧迫感もなく試験に集中できたのもいい結果につながったと思います。

M.Iさん
今年は昨年からの試験期間が短かったせいもあり、思うように直前期まで勉強が終わりませんでした。このため、あれこれと手を広げるのは諦め、択一クイックマスターをメインに、細かい点をアドバンステキストと往復しました。試験の1週間前からは緊張で何をやっても手につかなかったので、クイックマスターとアドバンスの問題を総ざらいしました。実は昨年、午後の時間配分でミスをし、商業登記を半分も書けなかった経緯があったので、今年は商業登記を一番最初に解こうと決めていました。結果的にそれが合格につながりました。最後の最後に商業登記をこなすには、脳と体力の疲れが半端ではなく、細かい論点も見落としてしまうかもしれないので、午後は記述から解きはじめるというのも手だと思います。

A.Hさん
今年は、家族から見ても鬼気迫るように勉強していたらしいです。やはり、択一で高得点を取るために、マイナー科目と言われる科目も手を抜きませんでした。民訴系の科目をしっかりやりこみました。不動産登記法、商業登記法が難しくなっている近年、民訴系でしっかり得点することも大事ではないかと考えたためです。とにかく全て繰り返しを大切にしました。記述式も繰り返しを大事にしました。同じ問題を4回は繰り返しました。他校の最後の模試で不動産登記記述は満点を取れましたが、そこから気が緩んだのか、本試験で失敗しました。最後の模試から本試験までの記述式の向き合い方に失敗していたのかもしれません。
本試験当日は、いつも通り、ただ、午後の時間配分は模試の時より厳しく、択一1時間、記述2時間(各1時間)で解くようにしました。不動産登記の記述には失敗しましたが、商業登記の記述は流れるように解けたため(といっても素晴らしい点数ではないです。)、不動産登記に戻り、最後の1分前まで答案を作成しました。1点でも点を多く取ることができれば良いと念じながら、作成しました。
A.Kさん
5月に入ると自分がどのくらいの時間でどのくらいの量を回せるか大体把握していましたので焦ることなく自分の決めた勉強に取り組めたと思います。直前期に落ち着いて勉強できるよう環境を整えておくことが非常に大事だと思います。
私は主要科目については情報を一元化し、汚くなってしまったテキストが精神安定剤でした。自分が苦しいときや不安なときは周りも苦しんでいると考えることでだいぶ楽になりました。
勉強をするときは感情を持たず「淡々と」やることを心がけました。直前期の焦りや不安とうまく付き合う方法を早い段階から考えておいたことは非常に良かったと思います。
前日もいつも通り過ごし、当日は朝6時の電車に乗って会場に向かいました。
  E.Fさん
伊藤塾の模試は本試験の内容に近くて、本試験の感覚で受けられたのが良かったです。模試は1回だけでなく、2週間空けたあとにもう1度解きました。模試の解説は素晴らしく、その論点の中でどこが重要かが書かれてあり、マーカーを引きながら読みました。
試験前日は、体力回復に努めました。16時頃に近所の公園をゆっくりと散歩をし、20時頃までスローペースで暗記作業をしました。
試験当日は、メンタル管理を大事にしました、周りに左右されず、できる限り自分のペースで過ごすよう心がけました。
富田 竜太さん
試験前日は、勉強はあまりせずに自分を休めることに集中しました。毎日同じ時間に寝る生活を続けていたので、前日に眠れないこともありませんでした。
試験当日は散歩をしたり、音楽を聴いたりしてリラックスすることを心がけていました。試験会場に入ってから過去問を解いて頭を慣れさせるくらいで、ほとんど勉強していませんでした。
普段から睡眠や食事を整えることは、勉強効率を上げるためにおすすめです。
石島 千照さん
インプットの講座はとらず、択一の勉強はしませんでした。勉強からは離れて答練と模試だけ受けて「何もやらなくてもこれくらいはできるぞ」という自信をつけていった時期でした。記述に関しては1週間に2問くらいずつ練習するようにしていました。
直前期もがむしゃらに勉強することはなく、いつもと同じ生活、特別なことはしない、心を揺らさない、いつもと同じものを食べて、体調を崩さないようにする、当日は寝坊をしないように、ということだけ気をつけました。
Y.Zさん
合格した年は、3月まで「択一クイックマスター総整理講座」を朝に倍速でみて、論点の確認をしました。5月からは自習室で平日は夜1時間土日祝は朝から夕方まで、どの科目も忘れないように、アウトプットとテキストでの確認を繰り返しました。
模試は、伊藤塾のプレ模試と全国公開模擬試験を受けました。次の模試までに克服することを決めて勉強していました。試験前日と当日は、記述の雛形の確認と苦手な論点をテキストで見直したりしていました。
S.Oさん
直前期は、「全国公開模擬試験」をうけたのですが、復習としては間違えた所とあやふやだった所をやり、成績表がかえってきたら、正答率が高くて間違えた所をもう一回やっていました。
本試験前日は、試験会場から遠い所に住んでいたため前泊しました。試験会場のすぐ近くに泊まったため、公共交通機関の遅れなどを心配する必要がなくそこは安心材料のひとつでした。試験前日は、午後六時以降は勉強しないと決めていたため、それ以降はゆっくり過ごしました。
本試験当日は記述式の時間の確保を意識して取り組みました。
K.Fさん
直前期にテキストを4周回して読みました。回数が増すごとに1周するのに要する日数を減らしていきました。思い出しながらテキストを読み、もう大丈夫と思える箇所は飛ばして読んでいました。問題演習は過去問と基本問題を2周して演習コースの記述の問題を1周しました。問題演習を多く取り入れられたことがよかったと思います。
試験前日は体調管理を第一に考え、テキストの読み込み等は程々にしました。本試験では事前に決めていた順番で解きました。午後択一65分、不動産登記法記述60分、商業登記法記述50分、見直し5分を理想としていましたが、実際は不動産登記法記述が終わった時点で残り50分しかなくて焦りました。商業登記法記述を40分程度で終わらせることができ、残りの時間で見直しをすることができました。
N.Mさん
私の場合、午前択一と記述はそれなりに得点できていましたが、午後択一が苦手でした。午後の試験は、特に優秀な方を除けば、基本的に時間が足りません。午後択一も自宅で時間を掛けてやれば正解できるのに、公開模試の時間制限の中では間違えてしまうことがよくありました。午後は特にスピードが大切です。直前期は、頻出の分野等を繰り返して記憶を鮮明にすること等により、できるだけ早く解答する練習を繰り返しました。
S.Yさん
1日の勉強内容について、起床時は記述問題を解く、通勤時は講義を視聴する、休憩時は択一問題を解くといったように、時間帯ごとに区切る方法を採用していましたが、私は、直前期においても、このルーティーンを大きく変えることはありませんでした。
というのは、私からすると、司法書士試験は、憲法と刑法を除く各科目(特に登記法分野は出題形式にいたるまで)が、有機的に関連していると感じられたのです。すなわち、この試験に合格するための知識を得ようと考えたときに、特定の苦手科目や出題形式を重点的に潰していくよりも、手続法分野で得た知識を実体法分野で役立てる、記述問題で得た知識を択一問題を解くときに役立てるといったように、一体的に知識を固めたほうが得策と考えたのです。そのため、私は、受験期間はとにかくルーティーンを重ねることを優先し、回数を重ねるごとに知識の精度を高めていくことを目指しました。
大したことではありませんが、試験問題の解き方について、工夫したことがあります。それは、択一問題を解くにあたり、特に午後の部の時間配分がシビアであるため、あらかじめ解き方のルールを決め、ほんのわずかでも回答時間を節約できるようにしたことです。その一例として、問題文を読んだときは、まずその問題が「正」・「誤」いずれの組み合わせ問題であるかに着目し、「正」であれば、赤鉛筆で問題番号に重ねて「〇」印を、「誤」であれば「/」印を付記しました。そして、ア~オの各肢を検討するときにも、肢の左に「〇」・「/」・「?」といった印を付記しました。
司法書士試験における択一問題は、組み合わせ問題がその大半を占めるため、このようにしておけば、「この問題は正の組み合わせ問題だったかな、それとも誤だったかな」というように、何度も問題文に立ち返ることなく、視覚的に、回答すべき番号を判断できると考えたのです。また、回答番号の検討方法についても、たとえば「正」の組み合わせ問題であれば、肢の1つに「〇」が付いた時点で、その肢を含む回答番号の検討に入る。「〇」が付かず、肢の2つに「/」が付いた時点で、その肢を含まない回答番号の検討に入る。このように決めておくことで、全ての肢を検討しなくとも、ある程度の精度を保ちつつ、スピーディに回答番号を選択できたように思います。そして、選択した回答番号は、必ず問題番号の左隣に書くようにし、最後にまとめてマークするときにミスが起こらないように気をつけました。
T.Tさん
「直前パック」の「ここが出る!択一予想演習」を受講したことで合格にグッと近づけたと思います。それまでに分野別の過去問集を全科目2周ほどやっていましたが、直前期にもう一度過去問を解き直すのは本当に時間がもったいないと感じました。択一予想演習は出題可能性の高い分野に的を絞り、その分野の中でも頻出+αの知識を肢別に確認できるようになっていました。特に試験直前2週間は、過去問集ではなく伊藤塾の択一予想演習しか解いていなかったと思います。
直前期には直近2年分の過去問を本試験と同じ時間配分で解いたのも良かったと思います。伊藤塾の「全国公開模擬試験」は本試験に近い難易度だと言われていますが、私は模試では一度も合格点に届きませんでした。でも本試験1週間前に直近2年分の過去問を解いたところ、合格点を優に超える点数を取ることができ、実際に本試験でも同じぐらいの点数で合格することができました。
A.Oさん
模試を複数回受けたあと、もう択一の点数はほとんど伸びないだろうと判断し、記述式で挽回することを考えました。それまでにも、ほぼ毎日記述の問題を1問は解いて、毎日ひな形の練習はしていましたが、さらに週に2日、記述式の問題をメインに解く日を作り、記述式の強化をしました。
結果、択一は54問でしたが、記述式の基準点を10点以上上回ったので、合格することができました。直前期は合格するために何がまだ伸びしろがあるかどうか自分で見極めることが大切だと思います。
試験2週間前くらいからいつもより過去問を早く解き、テキストを早く読み、知識の総ざらいをし、試験前日はいつもより早く寝るくらいで特に変わらず過ごしました。試験当日は択一を70分で解き、不動産登記法記述が70分かかったので、残り40分で商業登記法なので「あーいつもの模試と同じで時間が足りないかー」と思っていましたが、商業登記法を35分で書いて何とか全て解き終えました。当日はこれまでの自分の勉強量を信じて最後まであきらめないことが大切だと思います。
H.Yさん
択一については、クイックマスター総整理講座のテキストをひたすら繰り返すとともに、その中で、複数回間違えた問題や定着度の低い知識(図表等)については、自己流「超直前チェック用ノート」に書き出し、前日と当日の朝・昼休みに再確認しました。
記述については、「うかる!記述式」の問題を蛭町浩講師のアドバイスどおり3回解き直し、また、雛形集は市販の書籍を利用していましたが、覚えづらい雛形は、前述の「超直前チェック用ノート」に書き出して対応しました。
「超直前チェック用ノート」に書いた内容は、Bランクのマイナーな知識が多く、本試験での出題はありませんでしたが、「試験に必要な知識は漏れなく対策できた。」との安心材料となり、自信を持って試験に臨むことができました。
S.Hさん
直前期はとにかく、たくさんの量の模試や本試験形式の問題を解き、時間配分や解く順番を研究し、最も自分に合った方法を探すことに労力をかけました。
試験に合格するためには、勉強も大切ですが、試験対策も同じくらい大切だと思います。特に午後の部は時間との勝負なので、午後の部の問題を全て解き終わった後に数分残った時間を、択一の何問目の見直しに費やすべきかを、模試などで最も正解率の低い科目を把握しておき、事前に試験中のタイムスケジュールを決めていました。
私の午後の部の時間配分は、まず択一を1時間15分、その後記述式に1時間42分、最後の3分で択一の1.2問の見直し、です。択一35問の中でも大体の時間配分を自分なりに決めており、時計をたまに見ながら時間を調節してあまり一問に執着せず、わからなければとりあえずマークして次にいく、という感じで解きました。
試験前日は3.4時間勉強しましたが、あとはリラックスして、睡眠をたくさんとるよう心がけました。最後の一日の付け焼刃の勉強で受かるような試験ではないと思い、勉強するよりも体調管理を心がけました。
W.Tさん
フルタイムで仕事をしていたため、直前期に関しても勉強時間が増やせないことはわかっていたので、直前期に焦らないように計画的に年内から同じ勉強時間を取っていました。そのため、4月以降は模試以外で出てきた新しい知識を追い求めることは避け、今まで勉強した曖昧な知識や過去の答練で間違えた問題を中心にひたすら繰り返し、知識の定着化を図りました。
試験10日位前からは、コンディション作りにも気を配りました。食生活では油物や胃にもたれそうな食事は避け、野菜中心の生活をしていました。また睡眠時間は勉強時間を多少削っても最低7時間以上は取るようにし、脳も体も最高の状態で本試験を迎えられるよう、気を配りました。
本試験当日は午後の試験で何度も心が折れそうになりましたが、「やればできる必ずできる」この言葉を思い出し、最後まで粘って終了の合図が鳴るまで解き切りました。
Y.Uさん
直前期、模試は6回受けました。模試はその年の出題予想を兼ねていると考えて、過去問より模試の復習を重視しました。試験1ヶ月くらい前からは、以前間違えた問題のみを解きました。それでも潰していない箇所が目につきまくってきりがなく、前日は寝るのが遅くなったうえ、あまりよく眠れませんでした。睡眠時間4時間くらいだったと思います。
当日午後の時間配分は、択一60分、不動産登記法60分、商業登記法60分の予定が、択一が10分、不動産登記法で10分オーバーしました。商業登記法が比較的易しかったので何とか書ききりましたが、手ごたえはなく、試験終了時に、あと一年勉強を続けることになりそうだなと思いました。
Y.Mさん
私は不合格だった年は、年内には一切勉強には手を付けず、他のやりたいことなどに時間を使いました。そして、年明けから意を決して過去問や答練を集中して学習を開始させました。とにかく本試験までは長いので、私のように年月を重ねるとメンタルコントロールも必須になるため、この年明けからの勉強、という方法は大分気が楽に勉強できたと思います。
S.Wさん
直前期には、毎週答練を解いて、解説を読みながらテキストに戻って復習し、苦手な項目をノートにまとめ直して知識をしっかり整理することに取り組みました。これをこなすのに大体毎週3,4日はかかりました。
その週の答練の復習が終わったら、市販の記述式問題集で不登法・商登法を毎日なるべく1問ずつ解くことと、『うかる!司法書士 必出3300選シリーズ』で本試験までに全範囲の総ざらいをすることに取り組みました。
余裕があれば、答練や模試をもう一度時間を計って解き直して、本試験の時間感覚に慣れるようにしました。
本試験前日は、一緒に試験に取り組む友人に電話をして、コロナ禍でもあるからとにかく健康第一でやっていこうと励まし合い、心を落ち着けました。
本試験当日の午後の部については、択一式・不登法記述式・商登法記述式それぞれ1時間ずつを目標として時間配分し、択一式は最大1時間20分くらいまでかかっても可と決めました。本試験ではなかなかその通りにはいかず、焦って不登法の途中でパニックにもなりましたが、とにかく最後まで解き切ることを考えて乗り切りました。
K.Kさん
5月末まではフルタイムで働き、6月は休みをもらい1ヶ月勉強に専念しました。仕事をしている時は、図表の暗記を中心に勉強し、記述はひな形の確認が主で、問題は模試のときしか解きませんでした。よく、直前期は「1日1問」記述を解いた方がよい、と言われているのを聞きますが、模試である程度点数がとれているなら、あまり気にしないでよいかな、と思いました。私も、毎日解きたいという気持ちはありましたが、自分の解法は確立できていたので、模試の時しか、解きませんでした。
試験前日は、夕方6時くらいには勉強をやめて、夜はゆったり過ごし、23時くらいに眠れました。当日は、午前は問題があまり頭に入ってこない状態で、自信がなかったです。前年までは、午前も午後も35問目から解いて、模試ではうまくいっていたので、本試験でもそのようにしたところ、午前も午後も全く知らない問題がでて、激しく動揺してしまったので、今年は35問目は最後に解くようにして、結果としてはうまくいきました。
午前は模試でもマークミスがないかのチェックをすることにしていたので、いつもどおりにチェックしたところ、マークミスを発見できました。午後は、マイナー科目が解きにくく感じ、模試では11問目を10分ほどで解いていましたが、10分経過したところで、解答を出せない問題が3問あり、あとで戻ってくることにして先に進みました。不登法、商登法もよくわからない問題や、時間がかかりそうな問題が多く、悩ましい問題は飛ばして、3回転ほどそのような方法で少しでも解けそうな問題から解いていきました。
択一は60分で解くことに決めていましたが、60分経過したところで、不登法、商登法の登録免許税の問題が手付かずで残っていましたが、5秒ずつくらい検討して簡単には解けそうもないと判断して、両方とも3をマークして記述に進みました。前年までは、商業登記から解いていたのですが、前年の本試験で種類株式の計算でハマってしまい、60分で答案用紙のオモテしか書けず、ウラが白紙になって不合格になってしまったことがあったので、今年は不登法から解きました。第2欄の根抵当権債務者の商号変更と住所変更を一申請でできるのか、分けて申請するのか知らなかったので、飛ばして、わかるところだけ、取り敢えず書いて60分の時点で商業登記に進みました。商業登記は少しの検討だけで、かなり簡単な問題だと思いました。新株予約権の登記事項は記憶があまく、よく書けませんでしたが、他は概ね書くことができ、45分で書き切りました。不登法に戻り、第2欄を検討し、こんな感じかな、と思う構成ができたので書きはじめたところ、手が震えてきました。私は毎年、山村講師が直前期に実施なさる必勝講義を聞いていたのですが、その中で、手が震えた話は印象深く、よく覚えていました。そのため、「あっ、これを書き切れれば合格できるな」と思うことができ、震える手を抑えながら、最後まで書ききることができました。
K.Iさん
合格した年は、上の娘が高校3年、下の娘が中学3年という、私も含め受験生が3人もいるという状況でした。子ども達それぞれの塾の送迎、家事、仕事もあり、今まで勉強してきた中でも、一番勉強時間がとれなかった年だったと思います。そんな状況にとても焦りを感じましたが、仕方のないことなので、最低限これだけはやる、と割りきって過ごしていました。
伊藤塾の模試を解いて、できなかったところの過去問に戻ることをしていました。そして、当日は開き直って受験しましたが、逆にそれが落ち着いて試験を受けられることにつながったようです。模試を解いて1つ気がついたことは、午後の部の択一にも、ある程度の時間をかけないと、正答率が下がるということでした。なので、75分ほど択一に使いました。結果、午後の部も基準点を越えることができました。
T.Yさん
試験日前一週間は、知識の最終確認として全ての科目のテキストに目を通す時間に充てました。特に苦手な項目には印や付箋を貼り、毎日確認を行いました。
試験当日気を付けたことは脳を疲れさせないことです。試験への不安からギリギリまで勉強したくなりますが、脳が疲れていると判断が遅れたり、見落としが多くなります。本試験当日は、待ち時間に外の空気を吸いに行ったり、軽いストレッチをして脳を休ませることに徹しました。
M.Kさん
・本試験当日の自分の行動を無意識に行動できるよう、試験当日の分刻みのスケジュールを考え、書き起こし、机の右横の棚に置くことで、視線を外した際に視界に入り、本試験当日を毎日意識しながら生活していました。
・本試験当日はいつもより午後択一に+25分掛かり20問位しか取れている印象がなく、精神状態最悪の瀕死の状態で記述に入りました。何度も何度も心が折れ吐きそうになる位気分が悪かったのですが「ここで諦めたら今までやってきたこと、手放したもの全てがパーになる!」と自分を必死で鼓舞し、何とか終えました。こんな状態でも諦めなかったから合格できたので、絶対に最後まで諦めないでください!
・「納期思考」に切り替えたこと。「受かりますように」でなく、自分を商材と考え、納期に絶対間に合わせるイメージで本試験当日から逆算してスケジューリングしました。
・家族との不要なトラブルに巻き込まれないよう、本試験数日前や前週の週末等、ホテルに泊まって貰いました。
・前日は軽い食事にして、夜は今までの本試験の記述の回答を眺めたり、頻出論点間違いノートを見て過ごしました。
R.Iさん
①合格した年の直前期の勉強方法
択一式対策は、これまでどおり、アドバンステキストの読み込みとクイックマスターの一問一答を繰り返しました。その際、本試験前最後の1週間前でどこを確認するか、ということを意識しながら繰り返しました。本試験形式の問題演習としては、「択一実戦力養成答練」の問題を2~3回解きました。直前期に入るまでは「択一式厳選過去問集」を使用していましたが、過去問はこれまでの受験期間で何度も回すことができていたこと、限られた期間で複数回こなせる分量を考慮した結果、あえて過去問は使いませんでした。記述式対策もこれまでどおり、答案構成力養成答練の問題を繰り返し解き、勘が鈍らないようにしました。
②試験前日~当日の過ごし方
試験前日は、あらかじめ決めていた範囲を見返しました。前年までの反省として、前日に詰め込みすぎて頭が疲れてしまっていたので、早めに切り上げようと思っていましたが、結局、不安の方が勝ってしまい、寝る直前までテキストを読んでいました。また、今年は大雨の影響で試験前日に電車が運休になっており、当日どうなるかわからない状況であったため、タクシーで向かう場合のルートや所要時間を想定するなど余計な対応をしました。前日になって慌てないよう、不測の事態をシミュレーションしておけば良かったと思いました。
試験当日、午前択一は解きやすく30問は取れたという感触でした。午後択一は民事訴訟法から解きにくいと感じ、不動産登記法が非常に難しく、択一を解いている途中で「今年もダメかもしれないな」と心が折れそうになりました。しかし、宇津木講師がよくおっしゃっていた「目の前の1問に集中することだけを考える」という言葉や応援してくれている家族の姿を思い出し、なんとか最後まで気持ちを切らさずに解き切ることができました。結果として、択一は午前31問、午後29問を取ることができていたので、あの時、諦めなくて本当に良かったと思いました。
Y.Sさん
直前期は模試の記述式問題で間違えたところや勘違いしたところを原因も含めノートにつけていましたが、今年はノートにつけるのをやめ、エクセルの表にしました。これにより、後で見返すときに字がきれいで見やすく、表にしたことから、記録する項目が統一され、何を、どんな原因で、どのように間違えたのかをきれいに見返すことができ、効率的な復習をすることができました。きれいで整理されているので、見返すと間違えた時のことが思い出され、同じ間違いをすることが格段に減りました。
間違いノートではなく、エクセルの間違い表にすることは私にとって最高の勉強方法だと思っています。また、試験前日はあえて特別なことをせず、これまでの勉強の延長線上の学習を淡々と続けました。
試験の本番では、いつも模試で不動産登記法から解いていましたが、問題を一通り見て、商業登記法の方から解くのが効率的だと思い、あえていつもの解答順序にこだわらず、商業登記から解きました。結果的に正解だったと思います。
A.Sさん
令和2年の試験が延長されたため不合格の場合はすぐに直前期がやってくるのを覚悟していたため、令和2年度の勉強で足りないところを強化する勉強をしていました。長く緊張状態は続きましたが、気の緩みが生じる暇もなく令和3年の直前期に突入できたのはある意味よかったのかもしれません。
直前期は今までの過去の答練の問題の復習とアドバンスのテキストの読み込みをしていました。
直前対策講座で「うかる!記述式」を受講しました。直前期に出される「うかる!記述式」の問題の分量と難度はべらぼうです。全部まともに全部解こうすると最初の時は読むだけで精いっぱい、はじめて受けたときは1問で2時間かけても無理でした。蛭町講師がこの講座を「高地トレーニング」とおっしゃっていましたがまさにその通りです。このべらぼうな分量の問題をなんとしても制限時間内に解けるように何度もストップウォッチを使ってラップタイムを計り時間短縮を図りました。私は今年の本試験で不登法の問題で盛大に枠ずれをしてしまいましたが、全部書き直して商登法まで書けたのは、この「うかる!記述式」の問題でのスピード訓練の賜物だと思っています。
模試は主に時間配分の練習に使い、解けなかった問題を抜き出して解説部分は解説冊子ではなく、テキストで該当箇所を読んでいました。
本試験日は電車の遅延などで遅刻するのは避けたかったので試験会場まで徒歩圏内のホテルを確保しました。ホテルで勉強するためにスーツケースで詰めるだけテキストを積んで、ホテルで電気スタンドを貸してもらってギリギリまで弱点部分を読んでいました。
R.Fさん
午前、午後の択一問題対策ですが、そもそも直前期に入る前から事前に、自分自身の苦手なところや忘れやすいために直前に覚えようと思っていたところのリストを作成して準備していました。直前期はそのリストを繰り返し読み込みました。その際、できるだけスピードを重視し、多くの科目や箇所に触れることを意識しました。
記述対策としては、答練や模試や過去問の問題を実践形式で試験時間を想定しながら繰り返し解きました。毎日必ず不動産登記法と商業登記法それぞれ一問ずつは本試験と同じ順番で解くようにしていました。
A.Uさん
合格した年は、過去問を3周くらいできたので、直前期は「演習コース」でやった問題をやるとこにしました。民法や会社法などで改正があったので、新しい問題をやっておきたかったからです。模試は伊藤塾と他の受験指導校のものも受けて、実践感覚に慣れるようにしました。そして記述式については、とにかく時間がなくても必ず毎日触れるようにしました。
内容はともかく、私の場合はとにかくやれることはやったということがメンタル的に大きかったと思います。
当日はどんなにダメだと感じても、絶対に最後まで諦めないということだけを決めて臨みました。実際に、何度もダメかもしれないと思いましたが、とにかく1点でも多く取ろうと思いながら、最後の1秒まで書き切りました。
T.Kさん
直前期のペースメーカーとして高橋智宏講師の「ここが出る!択一出題予想演習」を受講しました。直前期はやることが多いため、手を広げすぎると消化しきれないことになってしまいます。適度な量に絞り込まれた教材によって、これだけは直前期にしっかりやったという自信を持つことができました。
試験前日は焦りと緊張に押しつぶされそうになりましたが、試験当日はやってきたことを信じて、自分の力を発揮できればそれで良いと考えることよって、試験に集中することができました。
N.Sさん
私は直前期(4月以降)も勉強時間はそれまでと変わらず粛々とやるべきことをこなした感じです。
平日は6〜7.5時間、土日祝は全て仕事もあったのでゼロでした。4月〜5月はそれまでの勉強方法とあまり変わらず、朝一で記述の問題を2〜4問解き、その後テキストの読み込みや過去問演習や模試の解き直しをひたすら行いました。4月以降は憲法・供託法・司法書士法などマイナー科目に割く時間を多めに取りました。直前期までテキストの読み込みをするのか?と思われるかもしれませんが、私の場合は読むたびに知識がさらに定着するのが感じられたため、テキストの書きっぷりまで覚えるぐらいの勢いで読み込みました。6月以降の勉強方法も大体は同じですが、テキスト読み込みの代わりに以下のことをしました。
①間違えた問題と回答(過去問、模試など)を全てスマホのカメラで撮影し、隙間時間や試験前日に眺める ②過去の模試や本試験を時間配分を意識しながら解き直し、イメージトレーニングを行う
試験前日は、それまで間違えた問題の画像や記述で間違えた点をまとめたメモを夕方までスマホで眺め、その後夜ご飯を食べてから試験会場近くのホテルへ向かいました(家が試験会場から遠かったため、家族に子どもを見てもらい前泊しました)。ホテルに向かう道中や着いてからも画像とメモをずっと眺めていましたが、夜はゆっくり寝ておこうと21時には布団に入りました。
試験当日は着席時刻の1時間前に会場入り口に着くようにし(それでも長蛇の列でしたが…)、余裕をもってトイレを済ませ、スマホの電源を切る時刻になるまで画像とメモをずっと眺めていました。昼休み中もひたすら眺めていました。
本試験の時間配分について、午前科目は余裕があるため焦らずゆっくり解くことを心がけ、出題順に憲法からそのまま解き進めました。それでも結構時間があまってしまうので、自信がない問題を中心に念入りに見直しをしました。午後科目は逆に時間との戦いなので、択一は何が何でも60分以内には解き終えると自分に言い聞かせて出題順に民訴から解き進めました。不動産登記法でよくわからない論点がいくつか出てきて驚きましたが、知っている知識を応用してなんとか答えを導き出すことができました。とにかく早く解くことを第一にしていたため午後択一は史上最速の47分で解き終えてしまい、「焦りすぎてたくさんミスしているかもしれないな」と思いましたが気を取り直して商業登記法の記述に移りました。私は記述に残す時間が少なくなるほど焦ってミスをしやすいため、時間を多く残せたことはものすごくプラスでした。商業登記法は余裕を持って解くことができましたが、例年と比べてあまりにも簡単すぎて「これは引っ掛けではないか?どこかに罠がないか?」など無駄な勘繰りをしてしまい65分かかりました。そして不動産登記法の記述に移り、「同じような内容を繰り返し書いている気がする。それに根抵当権の分割譲渡ってこんな小さな枠に書くの?」と戸惑いつつ65分かかりました。最終的に3分残ったため、記述の見直しに充てました。本試験の手応えとしては、正直、あまりできた気がしませんでした。
M.Yさん
直前三ヶ月前からは新しいことはやりませんでした。5月に病気の可能性があることがわかり、検査結果出るまで勉強が手につかなくなり、勉強を続けるか、今の職場で最後まで勤めあげるか悩みました。幸い検査結果は陰性でしたので、ほぼ一ヶ月無駄にしましたが、最後の受験のつもりで勉強を続けることにしました。一週間前は全科目一周し、間違いノートを繰り返し確認しました。前日、当日もギリギリまで確認作業をして、昼休憩も確認作業をしました。人それぞれでしょうが、私は最後まで詰め込みました。
Y.Yさん
4月に身内に不幸があり、勉強から少し離れましたが、そこからメンタル面で変わりました。
合格を強く意識して日々の学習に臨めました。直前期であっても使用する教材は変えませんでしたが、模試の回数を増やしました。
他校の答練も受講していたので年明けから6月まで毎週日曜日は演習でした。非常にハードでしたが、そこで現場力がついたと思います。
R.Tさん
合格した年は、仕事と家事をしながらの受験勉強でしたので、択一は伊藤塾の「うかる!司法書士必出3300選」シリーズ中心の学習でした。模試は受けませんでした。
昨年、書式で大量の情報を短時間で処理できないことを痛感しましたので、今年は書式中心で学習しました。様々な受験指導校出版の書籍を購入し、毎朝一問解きました。あとは、ネット等で改正情報を集めました。択一も書式も何度も間違った時は手帳サイズのメモ帳に、右半分に問題で左半分に解答とキーワードを書きました。そのメモ帳を常時持ち歩き、暇が少しでもある時は開いていました。
直前期は間違った場所を集めたメモ帳ばかりを解いていました。このメモ帳には苦手な書式も記載していましたので、試験当日もこれを持って行きました。試験前日は音楽を聴きながら早めに寝ました。試験日はリラックスした状態で受けるのが良いと思い、テキストをあまり開かず、音楽を聴いていました。
試験の時間配分については、午前中は考えず、午後の択一1時間・書式2時間で考えていました。例年、書式は商業登記法の方がやりやすい感じがしたので、商業登記の方を先に解きました。結果、商業登記の方がやりやすかったので良かったです。
M.Hさん
まず、受かることが全てで、今年で長い受験生活にケリをつけるために、直前に大局観に立ち、方針を見直しました。私は記述式が得意で、勉強時間における記述式のウエイトが大きかったのですが、昨年は択一式の上乗せが少なくて失敗したので、今年は各科目のバランスに気を配りながらも、択一式のウエイトに重きを置きました。それが功を奏し、択一式も記述式もバランスよく点数が取れて、平均よりも少し上の成績で合格できました。
H.Kさん
直前期はあまり手を広げず、伊藤塾の「全国公開模擬試験」、他校の模試と、ひたすら伊藤塾の『厳選過去問集』を繰り返していました。伊藤塾の『厳選過去問集』は、4月からは、三週間で1回終わらせるようスケジュールし、最後の一ヶ月は2週間で1回終わらせるようスケジュールして勉強しました。試験前日は、疲れをとることに専念し、あまり勉強しませんでした。試験当日は、午後の時間配分だけ気をつけて試験にのぞみました。模試で記述は100分あれば余裕をもって解答できていたので、試験の緊張感も加味して択一を75分くらいで終われればと思っていました。記述の不動産で苦戦しましたが、商業含め全て書くことができました。
Y.Yさん
直前期は、過去問を繰り返すとともに、答練や模試もたくさん受けました。過去問はやはり大事ですが、初見の問題が次々と出てくる感覚にも慣れておきたかったので、両方のバランスを取りながら、どのようなスケジュールで勉強するかを決めていました。試験前々日まではしっかり勉強し、前日は体を休める予定でした。私はつい前日もしっかり勉強してしまったのですが、当日のコンディションは大事なので、やはり予定通り休むべきだったと思っています。試験当日の食べ物や飲み物は事前に決めておき、模試の時に同じものを試しました。
K.Yさん
直前期は答練の問題と公開模試をとにかく反復しました。
2年分の記述式答練、択一答練を3ヶ月で10回以上回したと思います。
社会人受験生の場合、絞り込む勇気が必要だと感じました。
試験前日は、9時から17時まで勉強し、その後はプールに行きリフレッシュして、22時に就寝しました。
(宇津木講師が合格した年の前日はプールに行ったという言葉を聞いて真似しました。)
当日の試験は、午前の部、午後の部ともに順番に解いていきました。午後の部は65分で択一、55分で不動産登記法、60分で商業登記法を解くことを計画しておりましたが、概ね計画通りに進めることができました。
Y.Kさん
一回目の受験は仕事しながら勉強することに限界を感じ、仕事を辞めて勉強に専念しました。
不合格後生活費が厳しくなり、週3回のバイトをはじめました。
しかし、試験の3ヶ月前にはより合格の可能性を高めたかったのでバイトを辞めて勉強に専念しました。
S.Sさん
直前期はなるべく短い期間に全科目、全論点に触れること、記述は、1日に1問(本試験と同じ量の不動産登記法か商業登記法どちらか)は解くことを目標に勉強していました。特に択一は、あれもこれもとなってしまうのですが、そこは割り切って、問題数を削ってしまい、その代わり、論点としては全論点触れるように勉強しました。
記述は1日1問という目標ではあったのですが、できない日も結構あって、結局、直前期3ヶ月の平均だと3日に1問くらいになってしまったと思います。
K.Hさん
1年目は『厳選過去問集』を中心に、2年目(今回)は「演習コース」の(択一、記述)復習、模試を中心に行いました。やはり模試の点数が伸びないと悲しくなりますね。
いつだったか午後の択一も全肢検討というのをきいて、実践してみました。模試では時間配分もうまくいきましたが、本試験は難しかったのもあって時間的にはちょっと苦しかった記憶があります。ただ記述も一通り回答できたかと思います。
Y.Mさん
前年の受験の際に、午後の部での解答時間がなくて悔しい思いをしたので、今年こそは3時間で全て解き切ることを目標にスピード重視で頑張ってきました。
直前期からはとくに早く解くことを重視し、択一は1時間10分以内に終わらせて、残りは記述に回せるように調整しました。当たり前のことなのかもしれませんが、全ての肢がわからなくても正解が出せたらいいと割り切って、とにかく早く早くとプレッシャーをかけながらしていたら、本当に早く解けるようになりました。
もちろん解けるようになるまでには大前提として暗記は必須でしたが、単なる暗記だけでは問題は早く解けないので、何をテーマにした問題かでアウトプットの引き出しを瞬時に出せるように調整していきました。瞬時に出てこない場合や、出てくる情報量が少ない場合は勉強が足りていない証拠なので、そこは条文等を確認し時間がある限り復習しました。
結果として、試験当日は、1時間で択一終了、2時間をそのまま記述に回すことができて余裕をもって解答することができました。解答に悩んだ部分については、無理して解かずに、あまった時間は見直しに使いました。
S.Sさん
直前期はとにかく過去問を回し、かつ、暗記項目の強化に努めました。3周するまでは、全ての問題に取り組みました。得意であると思っていた項目であっても、問題に触れていなければ忘れてしまうことに気が付いたためです。3周終了時点で本試験まで1週間ほどあったので、その後は間違えた問題を繰り返しました。
暗記項目は、テキストの表を中心に寝る前の2時間くらいを暗記時間に設定し、覚えきれない項目は紙に書いて覚えました。
R.Tさん
直前期はとにかく、直近で暗記した内容をどれほど保っていられるかといかに問題を読み解くかの勝負になるので択一式は、ひたすらテキストのまとめ表や問題文を読み、叩き込みました。短期でも記憶の保持は最優先です。苦手分野、何度も間違えてしまうところ、ケアレスミスをしやすいところを中心に学習していき、それらを完全に理解するまで繰り返し学習しました。特に比較的易しめの問題、正解率が高い問題を間違えてしまった場合には、何度も復習しました。
Y.Sさん
合格した年の直前期は今まで以上に生活習慣を見直して万全な状態で本試験を迎えるよう心がけました。2回目試験では全ての模試で合格判定が出ていたのにもかかわらず合格を勝ち取ることができず大変悔しい思いをしました。次の年は知識を増やすのではなく質を高めて人に説明できるレベルにすること、食生活、運動、睡眠など精神状態に関わることは全て見直しました。
試験会場へも本試験の日と同じ時間の電車に乗り下見に行くなど当日に少し不安と感じることは思いつく限り潰していき、リラックスした状態で直前期と本試験を迎えることができました。
2回目の試験で記述式の点数が足りなかったため、3回目の試験ではそれを克服する為時間配分と解く順番を変えました。択一を50分で解いて、記述に1時間10分の時間をかけることによって、より落ち着いた気持ちで記述の解答ができました。商業登記が普段から得意であったので択一を終わらせた後は商業登記の記述から解くことで点数を稼ぐことができました。
T.Kさん
「直前期」は、特に、過去5年分の「年度別過去問題集」を中心に、いろいろな解法を試みながら、知識のアウトプットのスピードアップを図ることに注力しました。
「前日」は、『うかる!司法書士必出3300選』で、Aランク知識の抜けがないかを最終確認することにとどめました。
「当日」は、記述での致命的なミスだけは避けるよう、昼の休憩時間で、苦手な「ひな形」を詰め込みました。
M.Tさん
1月から1日の勉強時間を4時間以上、4月から5時間以上と決めて学習しました。
過去問を自分で解答の説明ができるように頭の中で整理しながら繰り返し解き、答練は全ての肢を復習しました。
直前期になると子ども達に構ってあげることができず寂しい思いをさせてしまったので、日曜日だけは勉強を少し減らし遊ぶ時間を作りました。
試験1週間位前から当日の持ち物を準備し、コンディションを整えるために持っていく飲み物やおやつなどもカフェインの量やブドウ糖など成分を気にして準備しました。
試験当日は午後択一を解いている途中で、基準点が取れないだろう…と考えてしまい、手が止まりそうになりましたが最後まで書くことを目標に解き続けました。
N.Hさん
テキストを何度も読むことが大事です。普通に読むだけでなく、スピードを上げて何度も繰り返して読むことです。もちろん過去問も解きます。しかし過去問、過去問、過去問となっているとテキストで読んでいたはずの知識が抜けてしまします。過去問で長いこと出ていなかった知識も良く出ます。そこで過去問とテキストの割合は5:5ぐらいで何度も回しました。直前期は特に不安になり、ちゃんと暗記できているか不安になります。でもそこを深く悩まず、何度も繰り返し回していくことが何よりも大切かと私は思いました。
T.Sさん
前年の結果が1点差で落ちたので、かなり気合を入れて勉強しました。択一の苦手な箇所で知識がふわふわしている部分があったのでテキストを読み込みキチンと自分の中に落とし込み、どんな問われ方をされても回答できるようにしました。また、記述式については、商業登記法の添付書面が苦手だったので、もれなくかけるように繰り返し勉強しました。
S.Yさん
私は今回で2回目の受験だったのですが、2回目で合格できた理由としては時間配分にあったと思います。司法書士試験の合格の要は午後の試験にあります。どれだけ時間をかけて択一を解いても、記述に割く時間がなくて点数を取れずに基準点落ちしてしまっては意味がないですし、逆に記述のために時間を取ろうとして択一の正解を吟味せずに点数を落としてしまって合格点に届かなくても意味がありません。
私は記述で解く時間を確保するために、とにかくマイナー科目を早く解くと決めました。民訴法、司法書士法、供託法は過去問を回せば100%対策できるので、とにかく過去問を回し正しい選択肢を正確に正しく選択する練習をしました。本番でもその練習を活かすことができ、マイナー科目全11問を7分程度で解き、満点を取ることができました。
自分はできていませんでしたが、不動産登記法を理解中心の学習をして、正答を早く判断できる能力を身に着けていれば記述で各問1時間程度の時間を確保することも可能ではないかと思います。自分は不動産登記法択一に時間を奪われてしまい、各問50分程度しか確保できませんでした。
また、自分のわからない論点に直面した際にどれだけ冷静になれるかも大事だと思います。今年の不動産登記法記述は自分にとって本当に難しく、大問2,3をほぼ丸々わからないまま書いてしまいました。その時焦りから、問題を解けない状態に陥りかけましたが、なんとか冷静さを取り戻し無事に解き切ることができました。午後の試験で大事なのはとにかく冷静さです。冷静さを欠いていると感じたときは一度鉛筆を置いて深呼吸をしてもいいかもしれません。
O.Tさん
直前期の勉強方法は全科目の勉強をすることです。科目数が多い為マイナー科目は手薄になりがちですが、マイナー科目も勉強していました。受験指導校各社の全国公開模擬試験はできるだけ受けるようにしていました。模試や過去問を解き直していたと記憶しています。
試験前日は緊張してあまり寝られなかったです。当日の朝はとにかくやれるだけやろうと自分を励まして試験会場に向かいました。試験会場は大学キャンパスであったため、広くて迷子になりました。非常に焦りましたが、この焦りで緊張がほぐれた気がします。