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2025年度 予備試験合格体験記

手を広げず基礎知識を確実に定着させることが重要

E.Mさん 会社員 30代


◆働きながら合格 

 

合格のカギ粘り

 

はじめに

転職して法務関連の職に就いたことをきっかけに、業務に必要な基礎的な法律知識を身につけたいと考え、まず行政書士試験を受験し、合格しました。学習を進める中で、法律を体系的に理解することの大切さや、条文や判例をもとに筋道を立てて考えることの面白さを感じるようになりました。せっかく学習習慣も身についたため、このまま学びを続け、より深く法律を理解できるようになりたいと考え、司法試験合格を目標に予備試験を志しました。伊藤塾に入塾したのは、多くの受験生が利用しており学習環境が整っていることに加え、呉講師の講座がわかりやすく、初学者の方が理解しやすいと評判だったためです。

私の勉強法

◇基礎学習について

基礎段階の学習では、呉講師の基礎マスター講座が学習の土台を作るうえで大きな役割を果たしました。特に、呉講師の講義において指示された箇所にマークやメモを入れながら学習を進めたことで、後に論文対策を行う際に理解が曖昧になった部分をすぐに振り返ることができ、学習の拠り所となりました。学習をはじめた当初は、法律用語や考え方に慣れず戸惑うことも多くありましたが、呉講師が具体的な事例を用いながら噛み砕いて説明してくださったことで、抽象的な概念もイメージを持って理解することができ、基礎学習をスムーズに進めることができました。論文式試験では、どれだけ対策をしても初見の要素を含む、いわゆる現場思考が求められる問題が出題されると感じています。そのような場面でも、基礎を徹底して学習したことで、問題文の中で何が問われているのかを整理し、判例のどの部分と共通し、どの点が異なるのかを自分なりに考えることができるようになりました。基礎段階の学習は、合格に向けた単なる知識のインプットにとどまらず、未知の問題に向き合うための思考の土台として、大きな影響を与えたと感じています。

◇論文学習について

論文の学習においては、伊藤塾の講座を全面的に利用するというよりも、自身の学習状況に応じて必要なものを選択して活用しました。具体的には、論文マスターを一通り受講し、各科目について重要論点や答案の構造、流れを確認することを主眼に置いて学習を進めました。自分で過去問を検討するだけでは、論点の拾い方や設問の捉え方に不安が残ることもありましたが、講座を通じて出題趣旨や論点構成を確認することで、論文の全体像を把握する助けとなりました。また、全国公開論文模試については、実際に答案を作成するところまでは行いませんでしたが、多くの受験生が受講していると考え、その受験生が共通して把握しているであろう論点を落としていないかを確認する目的で活用しました。多数の受験生が押さえている論点を見落とすことは論文試験において致命的になり得ると考え、模試の問題や解説を参照しながら、自身の論点把握が大きく外れていないかを確認していました。論文対策においては、闇雲に答案を書き続けるのではなく、基礎知識と結び付けながら論点を整理することが重要だと感じています。伊藤塾の論文関連講座や模試は、そのような自己点検を行うための有用なツールとなりました。論文試験後に合格発表までの間のモチベーションがなかったため、モチベーション維持目的で受験しました。法科大学院入試としての対策は基本的に、予備試験の対策を行っていれば足り、直前期に過去問を解くことで十分でした。

◇短答式試験対策について

短答式試験対策では、伊藤塾の学習支援システムを活用し、過去問を中心に学習を進めました。短答については、知識の正確さと反射的な判断力が重要だと考え、まずは過去問を繰り返し解くことで、出題傾向や頻出分野の把握に努めました。一方で、過去問を繰り返すだけでは、知識が本当に定着しているのか、それとも単に答えを覚えてしまっているのかを判断しづらいという課題も感じていました。その点、全国公開短答模試は、初見問題に近い形で自身の理解度を確認できる点で有用でした。また、模試を通じて、受験生全体の中での自分の立ち位置を確認することができ、以後の学習方針を考えるうえでの指針となりました。

◇口述試験対策について

口述試験対策では、伊藤塾の過去の口述再現集が非常に役立ちました。試験官とのやり取りが具体的に記載されており、試験がどのような流れで進むのか、またひとつの論点についてどのような角度から質問されやすいのかを事前に把握することができました。これにより、想定外の質問に対する不安を軽減することができたと感じています。加えて、民事系については、論文実務基礎科目で使用していた教材を用いて、民事執行・保全分野を中心に復習を行い、口述試験に必要な基礎知識の確認を行いました。

働きながらの学習法について

働きながら学習を継続できた最大の要因は、家族の理解と協力でした。学習時間の確保や生活リズムの調整について柔軟に支えてもらえたことで、精神的にも安定して勉強を続けることができ、家族の理解がなければ学習の継続は難しかったと感じています。仕事との両立にあたっては、通勤時間やちょっとした空き時間を活用することを意識しました。その点では、伊藤塾の講座をオンラインで利用できたことにより、場所や時間を選ばず学習を進めることができ、限られた時間を有効に使ううえで役立ちました。

終わりに

予備試験の学習を通じて、知識を広げることよりも、基本的な知識を確実に定着させることの重要性を強く実感しました。基礎を徹底することで、初見の事案や現場思考が求められる問題に対しても、落ち着いて考えることができるようになったと感じています。今後は司法試験に向けて、これまで積み上げてきた基礎をさらに磨きつつ、個別の事案に応じて柔軟に対応できる思考力を養いていきたいと考えています。



※プロフィールは2025年度合格時点のものです。