中学生の時からなんとなく考えてはおり、高校生になる頃から志望先として固めた。大学生になってから、志望官庁も含めて目標を作ることが出来た。自分自身は恵まれた環境で育てて頂いたと思うが、そのような環境でも人生は不幸になりうることを知ったため、周りの人(国民)を幸せにすることが出来る、やりがいのある仕事として公務員を志望した。
 

高校の先輩など、知り合いが伊藤塾におり、国家総合職対策のゼミをやっているということで、伊藤塾を選んだ。頑張れる人に教育投資を行うという姿勢があり、自分には居心地が良かった。

総合論文試験について

教養区分の試験のだいぶ前から、定期的に総合論文対策のゼミに参加ことによって、ニュース等に対してアンテナをはることが出来たし、講師が指摘してくださった論点を踏まえて政策課題等を眺めることが出来た。このことが、教養区分試験のだいぶ前から習慣化されたことで、総合論文試験に有用な知見が自らの中で集積されていったと思う。講師は、特定の政策課題に対して、政府が発行している白書などを必要十分な量で提示してくださった。将来、官僚を目指す者としては、白書を読み、具体的な今の政策の最前線がどうなっているのかを調べる習慣がついたことはとても有意義であったし、自分自身ではたどりつけるはずもないような資料によって政策の方向性を押さえることができ、試験に対する対策としてありがたいものであった。
 

基礎能力試験（知能分野）について

数的処理の出来具合が成否を分けるということだったので、数的処理について『これ完』を解き進めていった。『これ完』は数的処理の過去問が系統ごとに並べられている物だったので、予想問題や模擬試験とは違い、本番この問題が出てもおかしくないという緊張感のもと解き進めることができた。『これ完』で数的処理の問題に多く触れることが出来たため、どの程度の難しさの問題は解けなくてはならないか、逆に、捨ててもよいのかを、実践を通じて学ぶことが出来た。
 

基礎能力試験（知識分野）について

社会科学は、総合論文でも必要とされる知識であったので、社会科学については『これ完』を早めに一周した。解ける問題が多いわけではなかったが、どの分野は苦手で、どの分野が得意なのかを整理することができたため、その後の学習の指針となった。
 

企画提案試験について

企画提案試験については、伊藤塾の模擬を中心に対策を行った。「防災・減災・国土強靭化」は自分にとって全くなじみのないテーマだったので、担当講師の方に問題の所在や政策の方向性などの要点を指摘して頂いたことは本当に役にたった。その要点をもとに自分自身で政策を考えることが出来たが、模擬があったことで、自分の作った政策に対してフィードバックを頂けてとても勉強になった。模擬の際に担当講師の方に「ハード面とソフト面を考えておきなさい」と言われたが、本番で実際にハード面とソフト面を問う問題が出たため、非常に参考になった。
 

政策課題討議について

政策課題討議試験については、伊藤塾の模擬を中心に対策を行った。サークル等でのグループディスカッションの経験が皆無だったため、グループディスカッションの機会を用意して頂けてありがたかった。模擬の際に扱った予想問題と全く同じ問題が出たため、本番では逆に戸惑う部分もあったが、他の受験生よりも論点を多く用意することができ、そのことが合格につながったかと思う。
 

加点対象の英語試験について

英検は5年間有効だったので、高校生の時に合格した英検準一級を提出しました。

夏休みまでは、試験対策の勉強よりも、大学での勉強を重点的に行った。大学は教養学部なので、教養区分の試験にむけて役にたった部分があると思う。
課外活動としては、母校の中学校の部活での学生コーチをメインに行った。アルバイトやサークルもやっていたが、いずれも面接等で話せるような経験ではなかったため、自分なりに話すことが出来るエピソードが一つでもあると安心できると思った。
 

 
オンラインではモチベーションが湧かないタイプの人間なので(具体的に言うと、実際対面の場で人と触れ合ったり、雰囲気に流されることでモチベーションを維持してきたので)、オンライン下でのモチベーション維持にはかなり苦労した。
伊藤塾がオンラインなのはもちろん、大学の授業や、官庁の業務説明会もオンラインだったことで、同じ志を持つ仲間との交流や、実際に国家公務員の仕事現場を見たり、国家公務員の方のお話を対面で聞く機会が得られなかったことで、試験勉強のモチベーションも低下し、あまり勉強が出来ない時期もあった。その際は勉強が出来ないという状況を責めず、できることだけこなしていき、司法試験の勉強をしている友達と図書館で待ち合わせをすることなどによってモチベーションの維持に努めた。
 

 
教養区分は最小限の努力でも合格しうる試験なので、将来の進路を迷っている方にもおすすめです。また、教養区分の2次試験は「人物重視試験」であり、今までの学生生活で勉強以外に打ち込んだことも評価される試験だと思います。部活やサークルに打ち込んでて、試験対策は全く…という人でも大丈夫！今からでも間に合うと思います。