同じ志を持つ人と関わることができたことが、実力面でも気持ちの面でも大きな力に
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O.Yさん 早稲田大学 法学部 3年 |
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目次
公務員を目指したきっかけ
大学入学時から漠然と公務員へのあこがれがありましたが、はっきり志望したのは大学2年以降です。友人の家族に国家公務員の方がおり、一度お会いした際に「日本の代表として働くやりがいのある仕事だ」と言われたことがきっかけでした。私自身は、公務員に対して最前線に立ち会うことの多い職業との印象を持っており、タイムリーに動くことのできる公務員になりたいと思っております。
伊藤塾のここが良かった!
合格後までを支える、という点に魅力を感じたからです。入塾当初はまだ志望理由があいまいだったので、公務員のやりがいや向き合うべきことまでを学ぶことで、やる気と実力をつけられると思い伊藤塾に入りました。教養区分との関係では、早期の入塾者も多い環境で、ゼミや自主的な交流を通じて同じ志を持つ方々と関わることができた点が、実力面でも気持ちの面でも大きな力になったと思っています。
私がとった勉強方法
◇総合論文試験
初期から教養区分ゼミに参加し、総合論文講義を受講したが、はじめのうちは動画視聴が遅れ、復習もあまりしていなかった。実際に論文を時間内で作成するようになって、実力不足を痛感し、ゼミ内でも講師の方から全体向けの激励を受けたこともあり、本番2か月前から本格的に取り組み始めた。動画配信の講義で案内された資料は指示のあった要点だけに絞って読み込み、事前に解答のパターンをイメージできるまで書く練習をした。また全ての回で扱ったテーマを、もう一度調べ上げ、自分なりの完全解答を作成していた。あまり推奨はできないが、個人的には10日前から毎日論文を書いたことが一番力になったと思っている。記述量もウエイトも大きい試験のため事前に準備を着実に進めるのが理想だが、仮に遅れたとしても直前の学習は役に立つ部分が大きいと感じた。本番では新しさより確実さを重視し、実際の出題と過去問の共通点を探しながら、練習で多用したフレーズを当てはめる形で答えた。強いてうまくいった点を挙げるなら、Ⅰ部とⅡ部の違いを理解し、違う文章として書き分けられたことだと思う。
◇基礎能力試験(知能分野)
文章理解は得意で、数的処理への苦手意識もなかったため、一次試験の中では対策が少ない部分だった。文章理解は講義を本番3か月前に見て練習し、以降は直前期まで特に何もしていなかった。数的処理も知識分野の勉強の合間で解いてはいたが、本格的な対策はしなかった。ただ、本番ひと月前に、教養区分の数的処理は時間が特に厳しいことを体感し、以降本番までは過去問を時間厳守で解き続けた。最終的に点数が安定したポイントは解く順番だった。数的処理の中でも前半の判断推理は時間がかかる割に条件を読み飛ばすと正答できないため、最初に手を付けるのはあまり合わなかった。また、本番では文章理解と数的処理を同じ時間内で解くため、その点の時間配分も重要だと感じた。自身は本番で文章理解から始めたが、緊張で文章があまり頭に入らず急遽数的処理にも手を付けたことで、かなりバタバタしてしまった。結果的にいつも通りの点数には落ち着いたが、事前に対応を考えていれば、あと数問は余裕を持って解くことができたと思う。
◇基礎能力試験(知識分野)
講師の方のスケジューリングに従い、政治学や行政学、国際関係、財政学の学習から始めた。試験科目に明示されないこれらの学習が最終的に一番大事だったと思う。また、憲法と行政法は春試験(法律区分)の対策も兼ねることにはなるが、本番の半年以上前、春休みに時間をかけて学習した。以上5科目は特に社会科学の点数を底上げする上で重要なため、優先してよかった。全部で2か月程度を要したが、終えた後はかなり心に余裕ができた。その後、夏休みまでは大学の学業に専念し、夏休みになってから大学受験で苦戦した世界史や地理を中心に人文科学の対策を始めた。要点を絞って各科目1週間で仕上げた。残りの時期はこれまで学習した科目の「これ完」だけを何度も(最多で10周した)解きなおした。合間で、自然科学の中で比較的得意な数学と物理は基礎知識を入れなおした。講師の方もおっしゃるように、取るべき科目を特定し、確実に正解する練習を続けることが当日の安心材料になる。総合論文試験以上に対策に時間がかかり、毎日の積み重ねがないと知識が定着しないことから、個人的には最初に始めるべき対策範囲だと感じた。また、自然科学や社会科学の中には一般常識や想像の範囲で正答に近づけるものもあるので、勉強が進んでいない時期でもなるべく早く過去問を見て傾向を体感することが重要だと思う。
◇企画提案試験
一次試験の合格発表日に出題される白書が示され、対策を始めた。初めの1週間で資料を精読し、重要な点を洗い出したのち、伊藤塾の模擬(自身は11月初旬に受けた)に合わせて実際に施策を作った。この時点で立てた施策は本番では発表しなかった。振り返るに、もう少し早く施策検討に移った方が良かったと思っている。11月に入ってから、伊藤塾の自主ゼミに参加させていただき、本番まで週に1度、二次試験受験者で企画提案の準備と意見交換を行った。自主ゼミは相場観を身に付ける上で非常に役に立った。どこまで踏み込んだ施策を挙げるのか、資料から何を読み取ったかは個人差があり一人で取り組むと不安になるが、他の方と話したことで大まかなイメージを持つことができた点が強みになった。具体的な施策づくりに関しては、配信された講義で示された追加の資料を読むことから始めた。複数の資料を読むうちに重複して出る内容や現状が頭に蓄積されるため、似たような資料でも重ねて目を通すと良いと思う。また、自分で考え出した施策でもすでに導入例がある場合は多いので、一から作るよりはより良くするための方策を考える方が、現実感が出る。加えてこれまでの自分の生活や経験に引き付けて、普段利用する行政サービスや行政施設の長短をもとに施策を組み立てると、具体性とオリジナリティの両方をバランスよく取り込めるので私生活の振り返りも重要だと感じた。
◇政策課題討議試験
二次試験の中では最もやりづらさを感じた。当日まで問題もわからず、他の受験生と関わる試験でもあるため、事前準備で安心感を得るのは難しかった。10月末の模擬に参加した際は、たまたま例題が自身の専攻に近くいい立ち回りができたが、それも上記の理由からあまり自信にはつながらなかった。その後、ある省が主催するイベントで事実上の政策課題討議の模擬練習のようなものがあったため、一度だけ参加した。塾との関係では、本番3日前に自主ゼミ生のオンライン模擬練習に参加したが、思うように話すことができず結果的にはプレッシャーになってしまった。政策課題討議は対面実施が原則だと思うので、直前期でも時間を惜しまず対面での練習にこだわった方が良いと思った。伊藤塾の方々が毎年出題予想はしてくださるが、講師の方もおっしゃるように、知っているテーマが出ても必ずしも有利というわけではない。特に自分の得意分野が出題されたときは、どこからが専門知識になるのかの線引きは明確に持つべきだと思う。
◇人事院面接
面接カードの内容と、受け答えの作法で、二面から対策した。面接カードは一次の合格発表後すぐに作成し、伊藤塾の添削を3回受けた。一度目の添削後には講師の方に個別面談もお願いした。そもそも自分の経験や強みが正確に伝わっていないことを実感できたので、個人面談は早めに一回受けるべきだと思った。自分ひとりで時間をかけて最初から完成度の高いカードを目指すより、まずは自分の経験を書き出してそこに公務員との親和性や意味づけをいていく方が説得力のある文面になると思う。また、面接カードは履歴書とは違うので、単に経歴や活躍した瞬間をまとめるのではなく、何を学んだか、どう公務員の仕事に活かせるかまで書き込むことが大事だと感じた。受け答えの方は、11月初旬の模擬面接時に口調が強い点をご指摘いただいたので、その点は意識して修正した。特に「先ほども申し上げたように~」や「面接カードに記載した通り~」のような表現は、暗に相手を不快にさせるだけで言う必要もないことなので、絶対に言わないよう注意した。
◇英語試験のスコア提出
TOEICのスコアを提出した(25加点)。大学入学前から国家公務員への関心があり、総合職試験で英語試験が加算されることも何となくは聞き及んでいたので、大学1年時にスコアを取得していた。英語は大学受験の実力で受けた方が高得点につながると思っており、可能であれば公務員試験の対策を始める前に取得しているのが望ましいと思う。すべての加点対象試験を受けたわけではないが、TOEICは加点の基準も比較的達成しやすく、オーソドックスな試験内容で、年間の実施回数も多いことからおすすめである。試験全体に占める加点量は少ないが、本番の提出状況を見る限りほとんど全員が提出していたため、基本的には何かしら提出できるようにしておいた方が当日会場で余裕を持って過ごすことができる。ただ、一次試験、二次試験の方が合格には必要なため、その対策時間を減らしてまで勉強をする必要はないと感じる。実際、二次試験の人事院面接や企画提案試験で評価が一段階上がれば英語試験の加点分は十分に補うことができる。
普段の生活と試験対策の両立について
学期中は大学優先、長期休暇は試験勉強に専念していた(意識したわけではなく、自然とそうせざるを得なかった)。ただ、学期中でも「これ完」の練習は欠かさず続けていたほか、志望する省の業務説明会やワークショップには都合がつく限り参加していた。大学入学時からサークルには所属せず、アルバイトも奨学生に選ばれた時点で辞めたため、時間の融通は他の人よりつきやすかった。一方で、人事院面接でサークルやアルバイトはしていないのかという質問を唐突にされた際は冷や汗をかくことになった。試験対策期間全体を通してモチベーションが大きく下がることはなかったが、業務説明会で他の優秀な参加者に圧倒される経験を繰り返すたび、焦燥感にかられて勉強するということは多かった。一番の転機は夏に参加したインターンシップで職業に対する理解が深まったことと職員の皆様の人となりを体感したことだった。漠然と続けていた試験勉強にはっきりと目的意識を持つことができるようになり、以降本番までの3か月は半ばやりがいすら感じながら学習に打ち込むことができた。また、インターンシップの経験それ自体が貴重であり、社会経験の少ない自身にとっては人事院面接の面接カードに書く題材にもなった。インターンシップへの参加はおすすめだが、そのうえで参加した際はぜひ職員の方に自分から話しかけることをおすすめする。自分の関心分野を話すだけでも職員の方々が関連する話をしてくださり、そこで聞き出した知見は人事院面接で質問された際に深い返答をする土台にもなると思う。
民間企業の就職活動について
民間就活も並行している(コンサルティング業、証券を志望中)が、インターンシップへ参加できたことは今まで一度もない。自分の中でも原因が突き止められずいまだに苦しんでいるが、官民併願をする方は民間就活での不安感を引きずらないことが重要だと思う。とりわけ公務員の一次試験は対人能力が審査対象ではないため、夏までの民間選考で成果が出なくても試験とは一切関係ないと割り切った方が結果につながる。また、民間イベントへの参加実績は皆無だが、インターンシップ選考の面接は何度か受けたことがあり、その点は二次試験の人事院面接や政策課題討議で生きたと思っている。選考の空気間の中で質疑応答やグループワークをする経験は併願ならではの強みになる。特に、一次試験後から二次試験までの間は民間企業の秋冬インターンシップ選考時期と重なるため、積極的に応募して選考を受けると良いと思う。
最後に
教養区分は迷ったら受けるべきで、自信がなくてもやりきるべきだと思います!私自身含め、教養区分に絶対の自信を持って挑める受験生はそう多くはいません。だからこそ、この体験記を読んでくださった塾生の皆様は、伊藤塾の講義や模擬練習を通して確かな実力をつけて挑めるので、本番で強いと思います。私もこれから官庁訪問に向かって努力あるのみですので、お互いにベストを尽くしましょう!!