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公務員試験

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教養区分ゼミを通して出題される可能性のあるほぼ全分野の政策知識を深められた

N.Yさん 東京大学 文学部 3年
受講講座:国家総合職コース、公務員ゼミ
最終合格:国家総合職 教養区分試験
民間内定先:DTFA(デロイトトーマツ・ファイナンシャルアドバイザリー)

目次

・公務員を目指したきっかけ

・伊藤塾のここが良かった!

・私がとった勉強方法

・普段の生活と試験対策の両立について

・民間企業の就職活動について

・最後に

 

 

公務員を目指したきっかけ

私は父が国家総合職であり進路として公務員が身近にあったため、幼少期から漠然と意識していました。中高6年間で日本国内の様々な場所を旅行した際にそれぞれの地域性の豊さを実感し、地方を活かしながら国家全体を盛り上げたいという思いを持つようになりました。また、少子化の進行を始めとした社会課題の解決に法制度を作成するというアプローチで関わることも魅力的に感じました。理想の公務員像としては政策課題について関係する全ての関係者の意見を吸い上げつつ、行政の専門家として最善の施策を決定し実行することと考えます。そのためにも自身の知見や経験を深めるとともに、各利害関係者との交渉や丁寧な説明において一行政官としての人間力を発揮できればよいと思います。

 

伊藤塾のここが良かった!

自分が受験指導校の選択の中で決定的だと思った点は、合格率の高さと、合格に必要な要素が全て網羅されており道筋が見えたことの2点です。合格率の高さは質の良い講師陣とフォローによって支えられていると推測し、実際に教養区分の総合論文試験対策ゼミでは佐藤講師の解説や豊富な資料により合格に必要な政策の知識や考え方が身についたので良かったと思います。また、自分が苦手な数的処理や自然科学は講義以外にテキストや「これで完成!」シリーズの問題集での対策が役立ったと振り返って思います。

 

私がとった勉強方法

◇総合論文試験

伊藤塾の教養区分ゼミを中心に知識の習得と政策立案的な思考力の強化、論述力の3つについて対策しました。各回で過去問を中心に演習を行い、ゼミ全体を通して試験に出題される可能性のあるほぼ全分野にわたる政策について知識を深めました。また、抽象的な問われ方をする問題文に対して課題1は理論面、課題2は具体的な政策論を念頭において「何を書くべきか」を佐藤講師に丁寧に解説していただけるため、問題文を読み間違えて大幅減点されるリスクを減らすことができました。このリスクは勉強してきたにも関わらず不合格になってしまう人の最も大きな要因と思われるので、その防止ができるのは貴重だと思います。演習は本番の時間よりも短いため最初は厳しいものがありましたが、本番で焦っている中でも解き切れるようになるための訓練としては有効だったと思います。またゼミの中では他の受講生と政策について議論し、自分に無い視点の主張を聞き、参考にしていました。

 

◇基礎能力試験(知能分野)

自分は配点の高い数的処理に苦手意識があったので、まずは4月頃から講座を受講し基本的な解法について習得した上で定期的に開かれる数的処理対策の演習に参加して時間内で解くことも想定した実践を6月以降に行いました。それ以外は「これで完成!」シリーズの問題集に豊富に設問があるのでそれを時間の負荷をかけて解くことをしました。中でも自分は速さの分野に苦手意識があったので解法を一つ覚えるたびに類題を解くようにして本番で使えるようにしました。また、論理の問題は、ベン図やキャロル図の考え方を知るとともに、可能性のある全てのパターンを書き出すという自分なりの解法を使いこなすようにして引き出しを増やしました。中学受験で算数が得意だった方も楽観視せず、まずは自分の数的処理における得意分野・不得意分野を知り、演習を積む必要があると思います。英語については加点対象の英語試験の対策で代えていましたが、こちらも時間を意識した演習をもう少ししておけばよかったと思います。

 

◇基礎能力試験(知識分野)

自然科学、人文科学、社会科学、時事について講座での受講と「これで完成!」での演習を行いました。該当範囲が膨大にあるため、大学受験で選択しなかった科目について重点的に知識を入れました。伊藤塾の講座でのインプットは重要事項を掻い摘んで説明してくれるので効率よく学習することができたと思います。ただ物理は理解しきるのが難しいと感じたため戦略的に勉強しませんでした。また、公務員試験基礎マスターを一通り受講し、専門的な知識についても前年の4月頃から学習を行いました。中でも政治学と行政学はその後の学習にかなり役に立つことを実感しました。インプットと「これで完成!」でのアウトプットを並行して行いました。「これで完成!」をまずは全分野一周し、間違えた問題のみ二周目以降を行うやり方で進めました。公務員試験基礎マスターに関しては講義の中でどの問題を解けばいいか、あるいはもっと詳細にどの選択肢をチェックしておけば良いのかを教えてくださるので、復習や二周目以降の演習がとても効果的に行えたと思います。

 

◇企画提案試験

テーマである「孤独・孤立対策」について、まずは自分自身で関連しそうな官公庁の資料を収集してある程度の現行の制度について知識を確認しました。その後伊藤塾の対策講義を受講し、さらに見ておくべき資料や事例について学びました。人事院提示の資料からはターゲットが子供になる可能性も高齢者になる可能性もあったため、どちらが出題されても具体的な政策論を書けるような引き出しを増やすことが大事だと思いました。その後は伊藤塾の対策ゼミは使わず、大学の有志の教養区分試験対策会のゼミで参加者とも討論しながら政策をブラッシュアップしました。また、制限時間以内にレジュメを書き上げる必要があるのでその訓練も行いました。前年までは論文形式であったため先輩に聞くことができず、自分なりに構成だけは固めて当日に迷わないようにしました。2次試験の中でも企画提案試験は特に事前準備が非常に重要であり、自分の政策論に問題がないか他人に見てもらうことが最も有効な対策だと思います。

 

◇政策課題討議試験

概要については伊藤塾の講義で確認し、注意事項などをチェックしました。本格的な対策は大学の有志の教養区分対策ゼミで行い、先輩の作成した模擬問題で実際の形式に合わせて20分のレジュメ作成、6人で討議を行いました。会は1度だけでしたがレジュメ作成の時間配分がうまくいかなかったので別の問題を用意していただきレジュメ作成の練習だけもう一度行いました。討議では発言量が少ないなどの指摘があったので本番でそれらの点に留意して臨むことができました。討議全体としては「原則としては折衷案に落ち着くこと」「施策実行にあたって留意点まで確認できるとよいこと」を確認しました。また、討議における自分の果たせる役割について確認しておくことにより本番で焦ることはなくなると思いますので、その意味では民間就活でのグループディスカッションの経験を積んであったことも良かったです。6人でのフィードバックは、本番の最後にあった一人ずつ会議についての感想を言う時間に活かされたと思います。

 

◇人事院面接

伊藤塾は活用せず、民間就活で面接は比較的慣れていたのであまり心配はしていませんでした。大学の有志の教養区分対策ゼミで行われた模擬面接には参加し、入退室の所作や3人の面接官がそれぞれどのような質問をしてきたかというものをまとめた資料を収集しました。面接カードを書くにあたっては学生時代に物事を成し遂げた時の動機からそこで得た学びまでを簡潔に書くことを心がけました。また、なぜ民間ではなく公務員を志望するに至ったのかという点を中心にいくつか想定質問を準備しました。面接カードを友人同士で見せ合って互いに質問し合うということも(本格的にではないですが)行いました。面接の場面では普段は猫背なので姿勢を正すことと、明るくはきはきと答えること、長く喋りすぎず聞かれていることに端的に答えることを意識しました。また答えにくい質問が出た際は、変に取り繕うよりも少し間が空いても良いので自分なりの回答を正直に話した方が良いと思います。

 

◇英語試験のスコア提出

TOEIC730点以上を目指して3年生になる前の3月から何回かにわたって受けました。自分は大学入試でも英語がかなり苦手で特にリスニングの正答率が非常に悪く、初回は600点台でした。そのため市販されているTOEIC対策の問題集をリスニングもリーディングも購入し、加えてリスニング対策として大学受験時に使用した問題集やニュース英語を聞いて耳を慣らしていきました。またリーディングは読むスピードが当初は遅かったので問題集やニュースを読んで対応しました。その後模擬問題を何回か実施し時間に負荷をかけて練習しました。またTOEICではビジネス会話が中心であり単語や熟語についても知らないものもあったのでリスニングやリーディングで出てくるたびに覚えるようにしました。TOEIC特有の難しさとして問題用紙にメモ書きをしたり線を引いたりすることが一切できないので、聞いたり読んだりしたことを一旦記憶しながら進まなくてはならないこともあったので何回か受験して良かったと思います。

 

普段の生活と試験対策の両立について

伊藤塾に入ったのが2年生の秋頃でしたが本格的に勉強を始めたのは秋学期の期末試験が終わった2月頃からであり、それまではモチベーションの維持に苦労しました。2年生まではサークル2つの団体で役職者だったこともありました。伊藤塾で教養区分ゼミが始まると他の人がどの程度勉強を進めているか何となく把握できるため、焦りからモチベーションが高まりました。
3年生の5月頃に民間就活を始めましたが、インターンシップの面接や省庁の業務説明会などは昼にあることが多いので夜は国家公務員試験対策に充てることができ、両立はそれほど苦労しませんでした。自分は省庁を絞っていた方なので総務省自治の説明会に4回程度参加し、夏インターンにも参加しました。インターンで実際に法制化の業務の一部を体験したことで志望度が高まりました。

 

民間企業の就職活動について

時期として教養区分の試験よりもだいぶ早く民間就活を始めたので民間就活が活きた点が大きかったです。筆記試験の英語や数的処理は民間のウェブテストでの慣れや対策のおかげで戸惑いなく勉強できたと思います。民間就活は日本全体の経済や地域経済に少しでも貢献したいという思いから、コンサルティング業界や金融業界、M&A業界を見ていました。8月頭にデロイトのファイナンシャルアドバイザリーに内定をいただき、精神的に楽になったのでそれ以降はあまり積極的にインターン等への応募はせず、教養区分対策に集中しました。

 

最後に

自分もまだ民間に行く選択肢を捨ててはいませんが、国家公務員は相当の仕事の面白さがあるので、まずは気になっている省庁の業務説明会に行ってみてください!志望度が高まると思います。また、教養区分であれば民間就活と両立できるので、公務員か民間かという選択をあと伸ばしにできることも魅力的です。官庁訪問に向けては業務への理解をより高め政策論を具体的にしていきたいです。



※2022年度合格時点のものです。