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伊藤塾を利用する最大のメリットは、多くの正確な情報が手に入ること

A.Fさん 東京大学 法学部 3年
受講講座:国家総合職コース、公務員ゼミ
最終合格:国家総合職 教養区分試験

目次

・公務員を目指したきっかけ

・伊藤塾のここが良かった!

・私がとった勉強方法

・普段の生活と試験対策の両立について

・民間企業の就職活動について

・最後に

 

 

公務員を目指したきっかけ

公務員を目指した時期は、3年生の5月に就活を意識し始めた時期です。就職先の選択肢の一つとして考えるようになりました。今思えば、模擬国連の活動などを通じてグローバルな政策を考えることが度々あり、自然と政策という手段を用いて大きな社会課題を解決したいという思いがあったように感じます。
また、私は、私自身が理想とする社会に向けて強く日本を引っ張っていく公務員になりたいと思っています。私は、社会全体のリソースを効率よく分配することで、全ての人の幸福度が最大化された社会を作りたいと思っており、そのために日本が強みを持つ分野を活かした産業戦略を策定し、実行して行きたいと考えています。

 

伊藤塾のここが良かった!

業界最大手だったからです。とにかく「他の人が当然にやっていて、自分だけがやっていないこと」をなくすことで、スタートラインにしっかり立とうという戦略を立てていました。
実際、業界最大手だからこそ持っている情報をいろいろ教えていただき、自分自身なかなか勉強の時間が取れない中でも、それらの情報を活かして効率的に対策を進めることができました。

 

私がとった勉強方法

◇総合論文試験

知識のインプットをすることのみです。前提として、私はゼミが忙しい時期に試験が重なったため、効率よく勉強することを意識していました。また、無理に総合論文試験で高得点を狙いに行く必要もないと感じていました。これらのことを踏まえて、私は総合論文攻略の戦略として知識のインプットに集中することにしました。
まず、多少傲慢かもしれませんが、自分の文章力が劣っていると感じたことはありませんし、大学受験などを通じて長い論述にも十分に慣れてきたという自覚が最初からありました。そのため、論述を実際に書く練習は最低限に止めることにしました。
その一方で、知識に関しては、最近の政策事例や白書に載せられている事実を把握する必要があるため、これに関してはきちんと把握しておかないと対応できないと最初から強く感じていました。そのため、伊藤塾の講義で紹介された白書を中心に目を通したり、時事に関する書籍を買ったりして知識を重点的にインプットし、周りと差がつかないように意識しました。

 

◇基礎能力試験(知能分野)

とにかく問題演習と復習を繰り返しました。難易度が相当高いため、満点を取ることは不可能です。そのため、解く順番や時間配分などに気をつけて、合格点をクリアすることに集中しました。まず、基礎能力試験については、言語部分と非言語部分に別れます。このうち、言語部分については一定以上の点が、自分の実力的に最初から見込めたため、特に対策はしていません。
問題は非言語部分です。この部分の難易度がとにかく高いため、問題演習を通じて慣れることを意識しました。また、それだけでは何も改善することができないため、復習を丁寧に行い、失敗した原因の分析、それを踏まえた戦略立案を行いました。
具体的には、非言語部分を推論問題、計算問題、資料解釈問題の3つに分けて、自分の得意・不得意を分析・把握したり、平均的にそれぞれの部分にかかる時間などを計算したりして、合格点を取るためにベストな時間のかけ方を立案するなどのことを行いました。

 

◇基礎能力試験(知識分野)

結論から言えば、対策はほとんどしていません。先述した通り、私は効率よく勉強することを意識していました。
この点を意識しながら、知識分野を俯瞰してみると、まず、知識分野は対策範囲が膨大であることがわかります。とても全ての知識を完璧にインプットしておくことは不可能ですし効率が最悪レベルであることがわかります。そのため、世界史、倫理政経、数学、社会思想など、自分が得意ないくつかの分野に絞って確実に点を取りに行くしかないということにはすぐに気が付きました。
また、その一方で、実際に過去問を何度か解いていくと、思いのほかそこそこの点数が安定して取れることに気が付きました。これは、大学受験までの知識が自分の中に蓄積されていることに加え、選択肢式ということで分からない問題を適当にマークしてもある程度正解する期待値が見込めることが理由だと思いました。
そのため、自分の得意な分野に絞って伊藤塾のテキストなどである程度知識の復習をし、それ以外の分野についてはあまり対策をしないことにしました。多少運に頼った戦略ではありますが、効率的に対策をする必要があったこと、何度も過去問を解く中で点数が安定していたこと、などから合理的に決断した結果でもあります。人によって感覚や知識の蓄積量は違うため、過去問を数年分解いてみて感覚を掴んでみることが最も重要かもしれません。

 

◇企画提案試験

知識のインプットのみを行いました。これは民間就活や省庁の夏季インターンなどを通じて、論理的に施策・政策を考える習慣はすでについていたこと、発表練習もインターンや面接などで既にこなしていたことが理由です。そのため、効率よく企画提案試験を攻略するためには知識不足を起こさないことだと考えました。
まず、総合論文試験で必要な知識のインプットはほとんど終わっていましたが、事前配布資料が掲示されていたため、そのテーマに沿った知識についてはもう一度調べ直したり、白書を読んだりしました。
このときに意識した点としては2点あり、1点目は、孤独と孤立の違い、ニートと引きこもりの違いなど、当日政策を作るにあたって絶対に外してはいけない前提については特に注意を払ってインプットしたことです。これは、当日になってしまえば、前提確認をする時間も手段もありませんし、何より不安を抱えたままでプレゼンをすればパフォーマンスが落ちてしまうと感じたからです。
2点目は、必要以上にインプットしすぎないことです。実際どんな試験問題が来るかは当日までわからないので、闇雲に調べまくるのは効率が悪いですし、何より知識を入れすぎることで、その入れた知識を使うことを意識してしまい、問いに答えられていないといった事態を防ぐためです。
結果として、あまり高い点数を取ることができなかったのですが、正直自分が何を書いたのか、何を話したのかはあまり覚えていないため、もっとこうすればよかったという反省をここで述べることはできないのですが、きちんと合格点を取ることができたという意味ではこの勉強法は一定程度効果的だとも思いました。

 

◇政策課題討議試験

対策は一切していません。というのも、民間就活のグループディスカッションと、政策討議試験は時間の長さこそ違いがあれど、民間就活でそういった類のものはたくさんこなしてきたこと、そしてそれらの経験から私はグループディスカッションがとても得意だということがわかっていたため、今更やることは何もないと感じていたからです。
もちろん、やったことがない人は練習が必要だと思いますが、正直いつもの仲良しのメンバーで、「出来合い」の政策討議試験をやっても本番に近いものにはならないと思います。民間就活では、もちろんグループディスカッションで協力するのですが、「しっかり企業にアピールしよう」という人でひしめき合っているため、最も政策討議試験の実践に近い場所だと思います。そのため、狙っていたわけではないですが、民間就活を並行してやっておいたことは、政策討議攻略において結果的にとても良い戦略になったと思います。
お題も事前に何も提示されないため、知識のインプットも完全に無駄です。知識を下手に入れると、それを使うことを意識してしまって、論理的でないことを言ってしまう恐れがあります。そのため、普段から論理的に考える機会を持っておくこと、きちんと実践慣れをしておくことを通じて、しっかり本番で頭を回転できるように備えておくことが大事だと思います。

 

◇人事院面接

何も対策はしていないです。民間就活を通じて、論理的に志望理由を書くクセがついていたこと、面接でその志望理由を深堀りされることにも慣れていたこと、私自身公務員を志望する確たる理由があって何も作り込む必要がなかったことなどから、対策は必要ないと感じました。
そのため、志望理由シートについては、多少推敲は自分でしましたが、基本的に時間をかけずに前日に1日で書き上げました。それで最高評価だったので正しかったと思います。
ここまで何も参考にならずに申し訳ないですが、一点参考になるかもしれないポイントとしては、メッセージを明白にしたことです。まず、私は「分析」という言葉をキーワードにしました。そして、最初の質問では、データコンサルティング会社でのインターンの経験を書いてデータ「分析」力をアピールし、その次の質問では、交渉のコンペティションに参加した経験を書いて、相手の狙いを「分析」したことを問いに沿って答えました。
そして、最後の質問で、「自分の強みは分析力であり、データを正しく分析して良い政策を立案したり、ステークホルダーの利害を分析して実行面をスムーズに進めたりすることができる」という点をアピールしました。このように「私は分析力があります」というメッセージを明白に打ち出したことが、高評価に繋がったと思います。
ただ、正直、面接は面接官との相性もあるので、あまり高得点を取ることを期待しすぎない方がいいとは思います。

 

◇英語試験のスコア提出

実用英語技能検定準一級を提出して25点の加点をいただきました。私自身、受験期に、私大の受験で英検による加算を受けられる大学があったため、英検準一級を再度取得していました(それよりずっと前に取得していましたが、提出条件からすると失効していたため再度取得しました)。
その準一級が、今回の試験の提出可能条件からしても有効だったため、そのまま利用しました。そのため、文字通り何も対策はしていません。
ただ、もし自分が何も提出可能な資格を持っていなかったとするなら、IELTSを受験していたと思います。IELTSはTOEFL iBTと比べて単語の難易度が低く、かつスピーキングも対人によるコミュニケーションであるため(TOEFLは機械に向けて話しかける)、比較的やりやすい印象があります。英検は、馴染みがある人ならお勧めしますが、活用できることが他にないため、大学生で受験するならIELTSが最も良いと個人的には思います。その他、TOEICなども単語の難易度がTOEFLより低いため、比較的お勧めできます。

 

普段の生活と試験対策の両立について

ゼミがとても忙しい時期であったこと、長期インターンを並行して行っていたことから、とにかく試験勉強は効率的に行うことを意識しました。時間がないからこそ、勉強法を工夫したり、隙間時間を活用したりする意識が生まれたと思います。

 

民間企業の就職活動について

社会課題を解決したいという思いから、コンサルティング会社、シンクタンクを中心に就活していました。ただ、やはり政策というツールを持っていないこと、政策の実行面に全く携われないことから、官公庁への志望度が上がって、コンサルティング業界への志望度が下がってしまったため、途中から選考を辞退して公務員のみに絞りました。
公務員試験対策の中で民間就活に生きた点としては、基礎能力試験の非言語部分です。基礎能力試験の非言語部分は、他の民間企業のWebテストと比べても圧倒的に難しいため、非言語部分に慣れることで、他の企業のWebテストがスイスイ解けるようになりました。
また、就活の経験が公務員試験に生きた経験としては、論理的思考力やグループディスカッションの経験です。志望動機を論理的に作る経験は民間就活で身につけましたし、インターンにいけば実際の現場社員の方から論理的なフィードバックをいただくことが多く、論理的思考力を伸ばすのに役立ちました。また、グループディスカッションの経験は、そのまま政策討議試験に生かすことができました。

 

最後に

どんなことにも言えますが、効率の良い勉強は、目標・目的をはっきりとさせることから始まります。満点を取る必要がある人と、合格最低点で良い人では全く勉強法や勉強時間も異なってくるでしょう。つまり、きちんとした情報に基づいて、志望省庁に行くには自分はどのくらいの点数を取ればいいのか、という目標を立て、それをもとにどのような勉強をするのかを考えることが効率の良い勉強には不可欠です。
伊藤塾を利用する最大のメリットは、多くの正確な情報が手に入ることだと思います。そのため、塾に通う時間がないくらい忙しい人ほど、伊藤塾を利用した方がいいと思います。申し出れば丁寧なメンタリングをしていただけますし、それに基づいて講義も取捨選択して合格への最短ルートを描くことが可能になるからです。
また、きちんとした目標設定と、それに基づいた適切な勉強計画があれば、どんな人でも突破できるのが教養区分の試験だと思います。そのために必要な情報やメンタリングなどは惜しみなく提供していただけるので、少しでも挑戦する気持ちがある人は、ぜひ頑張って受けてみることをお勧めします。



※2022年度合格時点のものです。