官庁訪問まで見据えたスケジュール提示で安心して対策を進められた
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厚生労働省 |
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目次
公務員試験を目指したきっかけ
小学生の頃に見た映画を通じて外交官にあこがれを持ったことがきっかけでした。その後、誰かのために働けるのはよいのではないかという思いを持ちつつ、公務員を将来の選択肢の一つとして考え続けていました。最終的に国家公務員を目指すことを決めたのは大学2年の夏でした。この段階では、外交官(外務省)に限らず様々な省庁を見てから将来の進路を決めたいという思いがありました。省庁の業務説明会に参加して公務員就活の情報を集める一方で、伊藤塾ともう一つの大手予備校の資料を見比べて予備校選びを進めました。
対策スタートのタイミング
小中学生の頃から長らく公務員を将来の選択肢の一つとして考えていましたが、最終的に公務員試験を受けることを決めたのは大学2年の夏ごろでした。その際、伊藤塾ともう一つの大手予備校で悩みましたが、最後の決め手は行政系科目の講座と国家総合職ゼミ(総合論文のゼミ)でした。行政官になるうえで、行政学や政治学を学ぶべきだと思いましたし、総合論文には大きな不安があったため、ゼミで徹底的に対策を行えるという点で安心感がありました。
伊藤塾のここが良かった!
2点あります。1点目は、スケジュールの提示によって安心して対策を進めることができた点です。国家総合職ゼミや定期的に開催される質問会などにおいて、試験対策のスケジュールはもちろん、説明会等にどの程度参加すべきなのかという点も示していただいたことで、試験や官庁訪問など不安が多いなか安心して試験・官庁訪問対策を進めることができました。2点目は、総合論文対策です。4月から9月まで1か月に2~3回程度の頻度で実際に問題を解いたのちに他の参加者と議論を重ねるという経験は、一人では絶対にできない対策だったと思います。
私がとった勉強法
基礎能力試験
知能分野については、伊藤塾の講義→伊藤塾のテキストでの演習→過去問演習という順番で行いました。知能分野の試験で重要なのは、①時間配分、②解ける問題の見極めの2点だと思います。すべての問題を解く必要はなく、短い試験時間の中で自分の解ける問題をしっかりと見極め解ききることが大切だと思います。
知識分野についてはほとんど対策をしていません(過去問を数回解いたのみ)。理由は、範囲が膨大すぎて対策のコスパが悪く、過去問分析をしても同じ問題が出るとは思えなかったためです。私は早期に勉強を始めたため、当初は知識分野の対策もすべて行うつもりでしたが、上記の理由から断念しました。不安かもしれませんが、時事の学習と大学受験等で学んだことがある科目を軽く復習する程度にとどめるのが良いと思います。
総合論文/政策論文試験・一般論文試験
伊藤塾で開催されている国家総合職教養区分ゼミを利用して対策を行いました。すべての回に出席することで、総合論文で出題されるお題全体を概観できました。また、最初の方はなかなか書くのが難しいながらも、本番よりも40分短い80分という厳しい時間設定の中で何度も書く練習をしたことで、自分にとって納得がいく答案の書き方や時間配分を見つけることができました。また、ゼミや自主ゼミで同じく国家総合職を志望する方と論点について議論することを通して、自分には考えのつかなかった意見や視点などを学ぶことができました。ゼミ外では、ゼミで佐藤講師に提示していただいた資料に目を通していました。ただ、時間的に読むことのできない文献や資料があったり、書き直しをすることができないことも多かったりしたのは反省点だと思っています。教養区分試験前に一気に復習をすればいいやという考えではなく、ゼミが1つ終わるたびにしっかりとそのゼミについて復習を行い、次のゼミに臨むようにするとよいと思います。
人物試験
企画提案試験については、提示された白書等を読んだうえで想定問題(4~5パターンぐらい想定しました)に対する自分の政策を考え、それぞれの政策に対する想定問答を作っていました。1から考えるのが難しい場合には、既存の政策の一部を変える政策、既存の政策をもとにした政策でもよいと思います。おそらくこの試験の対策をする人の中には、自身の政策が「微妙だ」と考える人もいると思います(私自身も自身の政策がやり方や実行性、効力など様々な点において微妙だと悩んでいました)。しかし、本来何か月、何年もかけて複数の官僚が考えている政策を短期間で学生一人に作らせる試験なので、相手も高いクオリティのものを求めているわけではありません。悩みすぎず、こだわりすぎず頑張ってください。また、企画提案試験はコンサルや商社で行われるケース面接に近いですが、政策という点で「国民を説得すること」が必要です。私はこの点についてあまり考えておらず、本番の問答であまり良い回答ができなかったので、「どのように国民の納得を得るか」という点についても考えておくとよいと思います。
政策課題討議については、伊藤塾の模擬以外ほとんど対策をしませんでした。本番でどのような人とグループになるかわからないという点でコントロールできない部分が大きく、対策はそこまで有効ではないと考えたためです。また、レジュメ作成について、私は問題を読んだときに賛成か反対かを決め、その後資料を読みながら自分の立場を補強する材料を見つけるたびにレジュメに書き写していました(資料読みとレジュメ作成を同時並行)。私自身が悩みすぎる性格であったこともあり、資料を読み切ってから立場を決め、レジュメを書き始めると時間が足りなかったのでこのようにしていました。
面接は、エントリシートに対する想定問答を作り、模擬面接を繰り返しました。想定問答を作るだけではなく、模擬面接等でしっかりと声に出し、話し慣れておくことが大事だと思います。
官庁訪問
まずは官庁訪問期間までに行われていた説明会等に積極的に参加し、政策についての知識や行政の役割、行政官としての考え方などを学ぶようにしました。直前期は説明会等を通してお聞きしたお話をもとに、官庁訪問向けの想定質問集などを作っていました。無理に自分の考え方を変える必要はありませんが、説明会等の中で「なるほど」と思った考え方などを自分の面接での回答の中に組み込むことで、面接官の方に「うちの省っぽいな」と思ってもらえると思います(面接が省と学生のマッチングであると考えると、このような印象を持ってもらえることは内定に大きく近づくのではないかと思っています)。また、直前期には伊藤塾はもちろん、知り合いや家族にも模擬面接をやってもらいました。個人的な意見ですが、面接練習を一定期間やらないとたとえ想定問答があってもうまく話せなくなってしまうと感じたため、直前期には毎日最低1回は模擬面接を行い、話す練習を続けるようにしました。最後に、振り返ってみて最も効果があったと思えたのは、説明会等への「対面」での参加です。私は、官庁訪問で回った2省庁にはそれぞれ20回程度ずつ行ったことがありました。そのため、官庁訪問当日も「いつもの場所だな」、「いつも通りだな」と思うことができ、面接でほとんど緊張することはありませんでした。「霞が関慣れ」が非常に重要だと思います。
普段の生活と試験対策の両立について
普段は大学の授業や大学外合唱団、家庭教師のアルバイトを行っていましたが、大学2年の夏から対策を始めたため、普段の生活との両立という点で悩むことはあまりありませんでした。しいて言うならば、大学3年の春学期にあまり勉強できなかった点が挙げられると思います。教養区分までに行政法の講義をある程度聴いておこうと思っていたのですが、ゼミと対面授業が始まった影響から大学3年の春学期が思いのほか忙しく、あまり行政法の講義を消化しないまま教養区分の受験日になってしまったのは反省点です。しかし、教養区分までは教養区分対策を最優先で行いたいと思っていたため、行政法の講義よりも高い優先度をつけた数的処理の勉強などは忙しい中でも続けていました。以上から、物事の優先順位をしっかりつけることが普段の生活と試験対策の両立において大切なのではないかと思います。
モチベーションの維持の図り方
まず、国家総合職ゼミは非常にモチベーションの維持に役立ちました。ゼミの中で、定期的に佐藤講師から叱咤激励を受けることで、「頑張らないと!」という気持ちになることができました。また、省庁の説明会等に行くこともモチベーションの向上に役立つと思います。可能な方は実際に霞が関に行くと、働くイメージが膨らみ、モチベーションが上がると思います。さらに、私の場合には民間企業を見る中でもモチベーションが上がりました。私は教養区分で合格をいただくことができたため、年明け以降は幅広く民間企業を見ていましたが、その中で「やっぱり違うな」という感覚を得ることは、国家公務員になりたいという思いを強め、モチベーションの向上に役立ちました。
民間企業の就職活動について
民間も見たうえで後悔のない選択をしたいという思いから民間企業も見始めました。その中で、全く考えてもいなかった企業まで含めて幅広く説明会等に参加しましたが、最終的に政府系、コンサル、商社という3業界に魅力を感じました。しかし、大学院でやりたいこともあり、民間に行くよりも大学院に行きたいという思いの方が強かったため政府系のみ受けることにしました。民間を見ることは、自分がどのような人でどのような人と何をやりたいのかという点を深く考えることにつながるので、余裕があれば様々な業界を一種の社会見学のように見ておくと後悔のないキャリア選択ができると思います。
最後に
今後も、考え続け、挑戦し続け、選択し続ける社会人になりたいと思っています。就職活動をしていると、就職がゴールであり、そこですべてが決まるように感じてしまいます。しかし、当然ながら就職は長い人生のうち何度も行う選択の1つでしかないです。仕事や組織を自分自身が人生をかけて成し遂げたいことを達成する手段であると考え、最善の手段が何かを常に考え続けたいと思います。ともあれ、現在の私は自分自身が人生を抱えて成し遂げたいことを達成する手段として、厚生労働省が最善であると考え、選択しました。今後のキャリアがどうなるかは全くわかりませんが、この選択を「正解」にするために(正解だったといえるようにするために)、今後最善を尽くしていきたいと思います。
今後、公務員を目指す方においては、将来に対する不安や早々に民間就活を終える周りの学生との比較から出る焦りなど色々と大変だと思いますが、公務員を目指すと決めたときに持っていた初心をぶらさずに頑張ってください。また、民間と公務員を迷っている方に関しては、大いに悩むことが大切だと思います。悩めば悩むだけ後悔は減ると思います。参考までに私が民間を受けないことにした理由を書かせていただきます。私は民間の説明会等に出る中で、民間が行っていることも最終的には誰かのためになっているが、「誰かのために」という思いを1番のプライオリティとして働いている人は少ないと感じました。公務員にも民間にも様々なモチベーションで働いている人がいると思いますが、「誰かのために」という思いを1番のプライオリティとして働いている人の割合は公務員の方が多いと思います。私は、そのような人々と一緒に働きたいと思いましたし、そのような人々と働くことで大変な時にも頑張れると思いました。「どのような思いを持つ人と働きたいか」、「つらい時に何があれば頑張れるか」という点を考えてみるというのもよいと思います。あくまで私の考え方ですので、何かの参考になれば幸いです。
最後に、伊藤塾講師・スタッフの方々には2年近く大変お世話になりました。本当にありがとうございました。