学びの成果を自分のためだけに使うのでなく、社会に還元したいと公務員を志す
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財務省本省 |
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目次
公務員試験を目指したきっかけ
大学に入学し、授業やサークル活動を通じ、自分の力を広く社会のために活かしたいと考え、国家公務員を志望するようになりました。特に、社会問題について学ぶサークルでの活動がきっかけとして大きかったと思います。自分たちが恵まれた環境で学べていることは、自分たちの能力だけでなし得たことではなく、周囲の環境や社会全体のお陰である。だから、学びの成果は自分のためだけに使うのではなく、社会に還元しなければならない。公務員としてそのような働きができるよう、大学での勉強に真摯に取り組みながら公務員試験の対策を始めました。
対策スタートのタイミング
公務員試験の受験は大学入学当初から考えていましたが、伊藤塾には大学2年〜3年の春休みにゼミの体験経由で入学しました。伊藤塾を選んだのは体験したゼミの存在です。教養区分の総合論文試験の対策について悩んでいたため、体験を通じてゼミで効果的な論文対策ができると感じたのが決め手になりました。そのタイミングで入塾したのは、時間がある長期休みのうちに勉強を進めて他の受験生よりリードしたい、国家公務員を志望する仲間を早いうちから作っておきたいという理由からです。択一の対策は直前の夏休みが中心となりましたが、対策が難しい総合論文試験を早めから対策しておくことができ、高得点につながりました。
伊藤塾のここが良かった!
入塾理由でもある総合論文対策ゼミです。過去問を題材に演習ができるだけでなく、関係する白書等を用いた解説やゼミ生との意見交換ができる場があることがとても良いと感じました。グループでディスカッションを行う際は議論の内容について講師からフィードバックをいただくことができ、論文だけでなく二次試験の政策課題討議や官庁訪問などにもつながりました。このゼミを通じて知り合った方と公務員試験や官庁訪問の対策を一緒にすることもあり、コミュニティとして機能していたこともありがたかったです。
私がとった勉強法
基礎能力試験
知能分野の数的推理、判断推理については苦手意識があったので早め(春休みごろ)から対策しました。伊藤塾では「これで完成」という問題集が配付されるため、それを用いて苦手な範囲を重点的に演習しました。ある程度典型的な問題も多く、数をこなすことで形式に慣れる事が重要だと思います。民間のwebテストを受けることも練習になりました。
文章理解と知識分野については夏休みに講座受講を中心に対策しました。知識分野は早い時期にインプットしても忘れてしまうため、ある程度短期記憶することを前提に、試験日から逆算してスケジュールを組みました。自然科学や人文科学は、大学受験で使った科目は共通テストレベルの知識を思い出すことを重視しました。逆に使っていない科目に時間を割きすぎることは得策ではないと思います。思想は比較的短時間で対策でき、得点しやすいため、直前期に詰め込みました。
落ち着いて考えれば解ける問題が多いですが、時間の制約が厳しい試験です。友人と一緒に時間を計って過去問全体を解く練習に重点を置き、緊張感を持って演習に取り組みました。
総合論文/政策論文試験・一般論文試験
総合論文対策ゼミでの対策が中心になりました。特に、毎回講師から提示される参考資料を読み、復習することを重視しました。政策に関する知識のインプットは自分1人では限界があり、講師が過去問の傾向や時事をもとに、資料を選りすぐってくださったのがとてもありがたかったです。
また、伊藤塾などで出会った大学の公務員志望の仲間と互いに答案を見せ合い、意見交換をすることを重視していました。特にⅡ部は時事的なトピックや政策に関する知識が重要な試験です。自分とは異なる省庁を志望している人の答案を見ることで、新しい知識をつける事ができました。
人物試験
課外活動の関係であまり時間が取れない中で、友人と協力して対策しました。企画提案試験では、やや広めのテーマをいくつかに分類し、友人と分担してリサーチを行い、意見交換しました。政策課題討議や面接については、友人と数回デモンストレーションしました。特に面接は緊張感が重要であるため、友人だけでなく合格者の先輩や伊藤塾の講師の方々を相手に練習することを重視しました。
普段の生活と試験対策の両立について
私は大学3年の後期にゼミでの活動に力を入れており、特に教養区分の2次試験は対策の時間が十分に確保できませんでした。しかし、ゼミで自分と同じように教養区分を受験する仲間と協力することで、短時間でも十分な対策をすることができました。また、ゼミでの活動は教養区分の面接やその後の就職活動でもエピソードとして話すことができるものであったため、公務員試験を言い訳にせずに全力で取り組むことで、結果として就職活動を有利に進める材料とすることができました。
モチベーションの維持の図り方
公務員試験対策の勉強に関しては、伊藤塾のマイページにあるカレンダーを利用して計画を立て、その通りに進めるように意識していました。試験開始までに消化すべき講座や演習量から逆算して設定した毎日のノルマをクリアしていくようにモチベーションを維持していました。
気分転換としては省庁のインターンに参加したり、大学のゼミでの活動に参加したりと、試験勉強以外でも論理的思考やコミュニケーションが必要な活動に身を投じるようにしていました。
民間企業の就職活動について
官庁訪問前に内定を得ることで安心材料とするだけでなく、自分の人材としての価値をアピールするという意味でも民間企業の就職活動を行いました。あくまで第1志望の省庁が最優先であったため、公務員試験や省庁の就職活動への影響が大きくなりすぎないように進めました。
本格的な就活は教養区分の合格発表後で、冬から春にかけてのインターンや本選考に計10社程度申し込みました。業務の公共性やジョブローテーションを通じたジェネラリストとしてのキャリアに魅力を感じ、業界としてはコンサル・シンクタンクと金融を選択しました。結果的に春休み〜5月ごろは民間の本選考に力を入れることになりました。自分はどの企業に対しても国家公務員を選択肢として考えていることを明示し、第一志望省庁と受験先の企業とを併願する理由となる就活の軸を作りました。公務員を見ていることを伝えた途端に次のステップに呼ばれない企業もあったため、得策ではないと思います。
民間企業での就職活動は面接の実践経験が積めるだけでなく、第1志望の省庁を客観的な視点から見つめ直す機会にもなりました。また、これは主観的な印象に過ぎませんが、名のある企業の内定を持っていることに対しては省庁でも良い反応をいただけたと思います。
最後に
公務員を志望した当初の初心を忘れず、これまで社会から受けてきた恩恵に感謝し、自分の力を社会全体に還元できるような公務員になりたいと考えています。実際に組織に身を置くことで、組織の行動原理や保身への誘惑など、さまざまな外的要因が自分の判断を歪めるように作用することもあると思います。そのような場面で私心を捨て、純粋に社会全体、国民全体のために正しいと考えたことを貫けるような、国士と呼べる公務員でありたいです。
しかし、身の回りの人を幸せにできない人は国民全体を幸せにすることはできないと思います。ワークライフバランスを簡単に唱えることができない職場であることは承知の上ですが、将来公務員になる皆さんとともに、持続可能な労働環境を整備し、モデルケースとなれるような働き方をしていきたいです。
公務員就活を通じて、この時代に公務員を志望するということがいかに特異なことかを痛感しました。高い給料が欲しい、早い時間に帰りたい、キラキラした生活がしたい。そういった就職活動も合理的だと思います。しかし、「公」のことを純粋に考え尽くし、「公」のために熱く議論し、「公」のために成果を出す仕事を面白いと思ってしまった我々は、単に物質的な利益を得るための生活に満足できるのでしょうか?公務員を選択肢として考えた私たちには「公」に関わる仕事を楽しむ一種の才能があると思います。その才能を開花させる場所は、「公」の世界にあるのではないでしょうか?皆さんが悔いのない就職活動をすることを願っています。