「勉強できることは権利」と言い聞かせながら仕事と両立して合格・内定
|
|
法務省 |
|---|
目次
公務員試験を目指したきっかけ
中国の国際的台頭と米中の対立をたびたび報道で耳にしたことで日本の将来に漠然と不安を感じ、外交という切り口から日本の安全を確保することや、国際社会の平和を維持するような仕事に携わりたいと思ったことがきっかけです。特にコロナ禍以降において、コロナについての中国の陰謀説や、アメリカの覇権国家としての地位の揺らぎに対し大きな不安を感じ、国際社会で一体何が起こっているのかを知りたい、そして日本や世界の平和と安全を守るために自分が動いていきたいという思いを抱き、公務員になることを決意しました。
公務員を目指すことを決意した時は、公務員といえばまずは何よりも試験に突破しなければならないということが頭の中にあったので、試験勉強を1日でも早く開始しようと思い、予備校探しをおこないました。
対策スタートのタイミング
公務員の受験を考え始めたのは大学4年の7月からで、伊藤塾に入塾したのはその翌月の8月です。すでに民間就活で内々定を持っていたのですが、不安定な日本や国際社会の将来について考えた時に、自分の将来についてもなんとなく不安に感じてしまい、日本や国際社会をよりよくしていく公務員になりたいと思うようになりました。
また、民間だとリストラにあう可能性がまったくないとは言い切れないので、安定性という意味でも公務員のほうがいいと思い、一旦民間に就職にした後でも公務員を目指し続けることを決めました。
伊藤塾のここが良かった!
講義がとてもわかりやすかったことです。特に法律科目については、それまで自分は法律を全く学習したことがなく、また「法律=難しい」というイメージがあったので、法律科目の講義についていけるかどうかがとても不安でした。
しかし実際に講義を受けてみるととてもわかりやすく、今では法律学が一番得意になったと感じています。佐藤講師の講義は常に体系と丸暗記にならないための理解をものすごく重視されていて、知識が整理されていてかつ理解を伴った状態で頭に定着する感じがします。丸暗記だと、勉強している時期やその直後は覚えていても、少し他の科目に移って離れると忘れることが多くあると思いますが、佐藤講師の講義を受けると、体系的で理解を伴った知識の記憶がされることで、記憶が長期間定着しやすいと思います。
私がとった勉強法
基礎能力試験
数的処理の対策にいちばん力をいれました。数的処理ではあらかじめ自分の得意分野と不得意分野を講義や問題演習を通じて把握しておき、得意分野の問題が出た時は絶対正解ができるように、問題演習を繰り返し行うことと、本番ではその得意分野の問題を最初に解くことを決めて本試験に臨んでいました。
そのほかの科目は、政治学・行政学・国際関係・財政学に力を入れ、特に国際関係は世界史の知識も絡んでくるため、山川の世界史の教科書を手元に置いて、気になった時は世界史的背景を調べるようにしていました。
専門択一試験
やはり配点の高い法律科目に一番力を入れました。特に憲法・民法・行政法の3科目は必須科目として問題数が多いだけでなく、相互に関連しあった知識が含まれるので(特に憲法と行政法の公法科目)、知識のぐらつきが自分で感じられなくなるまで徹底的に講義の視聴・問題演習・テキストの見直しを繰り返しました。また択一の問題であっても、論文を視野に入れることができるよう、講義の中でマークしたフレーズなどが択一の選択肢に出てきた場合は、声に出してスラスラ言えるようにしていました。
専門記述試験
択一とは異なり、細かい知識はあまり聞かれない傾向にあるため、暗記することは意識していませんでしたが、その代わりに、知識をどう使うかに意識を置いて学習しました。具体的にいえば、問題文に書かれた事案のどの部分(文言)からどの条文・判例・論点の知識を引っ張ってくればいいのかを確認し、講義を受ける前に書いた自分の答案と、講義で指摘された抽出すべき知識とその根拠となる事案の部分が合っていたかどうかを強く意識していました。
総合論文/政策論文試験・一般論文試験
ゼミを通じて、他の塾生との議論で視点を広げるとともに、佐藤講師から提示された資料を読むことで、あるテーマについてどういう問題点があるのか、それに対してどういう観点から自分の考えを練り上げていくかをトレーニングすることに重きを置いていました。また新聞は読むようにし、テーマ別(安全保障、エネルギー、環境、労働事情 など)に新聞の記事をまとめて、後から見返すことができるようにしていました。
人物試験
伊藤塾で実施していた模擬企画提案・模擬政策課題討議・模擬面接を利用していました。特に模擬面接は、自分が想定していなかったような角度から質問が来たりして、何回も受けることで盲点を見つけることができ、とても役に立ったと考えます。まだ面接カードの添削を本番前に数回利用し、文言の細かい部分を修正していくのに役立ちました。
官庁訪問
相澤講師の電話サポートが役に立ちました。インターネットや書籍では絶対に手に入らないような生の情報が入ってくるため、「なるほど」と思うことがたびたびありました。また、実用的なアドバイスを受けられるだけではなく、精神的な不安を吐き出す場としても有効だと思います。官庁訪問は何が正解かわからない、まさにブラックボックスの世界なので、人と話して緊張を解きほぐす時間としても自分は電話サポートを利用させていただいていました。
普段の生活と試験対策の両立について
社会人で平日の日中は学習できなかったので、平日は出勤前の朝と退勤後の夜にそれぞれ3時間ずつ、休日はほぼ1日中勉強していました。特に平日の朝は5時ぐらいの早起きを意識し、勉強時間の確保に努めていました。
普段の生活と両立するために意識していたことは、睡眠を確保することです。仕事と勉強の両立は頭の体力がかなり必要なので、眠い時は絶対に寝るようにしていました。その結果として、早起きができるようにもなっていたかなと思います。遊びに使う時間はあまり確保せず、試験に受かるまでは我慢するようにしていました。
モチベーションの維持の図り方
私がモチベーションを維持するために自分に言い聞かせていたのは、「勉強できることは権利である」ということです。憲法26条1項で教育を受ける権利について習った時に、佐藤講師が「勉強できることは権利なんだ」と力説されていて、勉強ができることに感謝しなければいけないな、と思うようになりました。それから、勉強が辛くなった時にはこの憲法26条1項のことを思い出し、勉強できるなんて素晴らしいじゃないか、自分は恵まれているのだから勉強をやめるなんてもったいない、と思うようにしていました。
最後に
私は、法律学習を通じて人権を守ることの重要さを感じ、これからの職業を通じて、国民の人権を守っていけるような存在になりたいと思っています。公務員は政策立案や法律案の作成を通じて、人権が侵害されないような社会の枠組み作りを行うことができるため、法曹とは異なり、具体的な事件の発生を待たずに人権侵害を未然に防ぎ、人権を守ることができる貴重な存在だと考えています。自分は今後その立場につくものとして、人権を守っていくことを使命としていきたいと思います。
公務員試験は決して楽をして受かることができる試験ではなく、公務員を目指そうと考えている方のなかには、そのことに不安を感じている方も多いと思います。しかしその一方で、しっかりと勉強すれば必ず受かる試験でもあり、努力が報われる試験でもあると思います。決してあきらめることなく勉強をつづけていけば、必ず結果はついてくるので、迷いを捨てて、目指そうと思っている道に進んでいただければと思います。
最後に、これまでにお世話になったスタッフの方々、講師の方々、本当にありがとうございました。みなさんのサポートなしでは、ここまでたどり着くことはできませんでした。勉強が大変で諦めそうになったことが何度もありましたが、それでも立ち上がってここまで来ることができたのは、皆さんの支えがあったからにほかなりません。これからも困ったことがあったら、公務員講座でお世話になった皆さんを頼りたいとも思っていますので、その際はあたたかく迎えて対応してくだされば幸いです。
そして、公務員試験はこれで卒業になりますが、現在、司法試験入門講座の呉基礎本クラスを受講しているため、これからも引き続き伊藤塾にはお世話になっていきます。試験科は違えど、比較的みなさんに近いところにはいますので、もし皆さんと関わる機会がありましたら、その際はよろしくお願いいたします。 長い間、本当にありがとうございました。