社会を変えるために国家公務員にしかできないことがあると強く感じ官僚志望に
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S.Kさん 慶應義塾大学 法学部 3年 |
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目次
公務員試験を目指したきっかけ
大学受験の際に、日本の不平等についてひしひしと感じたことが国家公務員に関心を抱いた理由です。学校の友達は弟の学費のため塾に行かず、実力より一つ下のレベル帯の国立大1本しか受けていない一方、自分の通っていた予備校では裕福で、塾の費用、及び大学の受験料や授業料など全く考えていない人がたくさんいました。大学に入って社会を変えるための様々な選択肢を見たものの、やはり国家公務員にしかできないことがあると強く感じ、2年生の秋ごろから将来の進路として真剣に官僚を考えるようになりました。
公務員試験の対策をはじめた時期
2年生の年明けごろから様々な予備校を比較しつつ、独学で数的処理の勉強をしていました。最終的に2年生の三月末に伊藤塾に申し込みました。というのも、三月末が総合論文ゼミの最終受付だったからです。もうずっと前から国家総合職を見ていたんだから、もう少し早めに予備校に入っても良かったなと後悔したこともありました。しかし、教養区分まであと半年という限られた期間だったので、最後まで慢心せず全力で勉強できたのかなと思っています。
伊藤塾を選んだ理由
伊藤塾を選んだのは、一つ目に周りの法曹志望の人がみんな通っていたので信頼できる予備校だと思っていたこと、二つ目に教養区分の合格実績が高かったことが理由です。特に、総合論文に対してしっかりと対策をされている塾だという体験記をよく読んだので、それを期待して伊藤塾を選びました。ただ、教養区分に落ちたら政治国際区分での受験を考えていたため、伊藤塾では法律区分とセットのものではなく、教養区分専願講座を取りました。
伊藤塾のここが良かった!
一つ目は、総合論文のゼミです。どう対策したらいいのかよくわからないのに、とても配点が高い総合論文。この論文試験に特化し、表面的な知識だけではなく、論文におけるものの考え方、行政官としての心構えなど様々なことを学べました。また、総合論文に加えて、ゼミ中には佐藤講師から官庁訪問に向けた対策もお話しされます。これも省庁のイベントに参加する際に役に立ちました。二つ目に、内定者との交流機会です。自分の志望省庁の内定者の話を聞くことで、試験のモチベーションを維持していました。
私がとった勉強法
総合論文試験
総合論文については主に佐藤講師の総合論文ゼミに出席して、考え方の枠組みを学びました。4月末ごろ初めて参加した時は、とんちんかんなことばかり発言していました。しかし、過去のゼミのアーカイブを見たり、憲法等他の講座を受講したりする中で、総合論文試験で求められていることや、気をつけることがだんだんとわかってきました。また、直前には伊藤塾にて模擬総合論文試験があり、実際に4時間かけて2題を記述するシミュレーションがあったこともありがたかったです。思ったよりも論文は疲れるので、自分なりに何分で骨組みを完成させ、何分で全体の肉付け要素を列挙し、何十分くらいあれば実際に文字にして書けるのかなど考えておくことがとても大切だと思います。
基礎能力試験(知能分野)
数的処理が苦手で、三月末時点で初めて過去問を解いた時、0点でした。
伊藤塾の講義を視聴しつつ、問題集(簡単なやつ)を2〜3回、また問題集(総合職の過去問)を4周くらいしました。特に図形が苦手だったので、難関中学受験対策〜平面/立体図形〜のような問題集を買い、わからないところは何度も解いていました。中学受験向けの問題集を使うというのは、数的処理の講師とのカウンセリングでアドバイスされました。小学生向けの解法が説明されているため、わかりやすかったです。実際の試験では解法がすぐ思い浮かぶから解ける問題・なんとか時間を使ったらいけるかもしれない問題・パッと見て何もわからない問題を見極めることで14点中7点取れました。
また、文章理解では失点を1つにとどめることが、数的のできなさを埋めるためには不可欠だと感じていました。そのため、9月は毎日英単語・英語の音読・英文読解をして、まるで大学受験生のようでした。現代文も、過去問を通じて素早く、間違いなく解くイメトレをしていました。実際の試験でも、文章理解で満点を取れたことがかなり大きかったと思います。
あとは、過去問を解く際にはイメトレをしました。具体的には、55問に一度マークミスがないのか確認する癖をつけ、10問に一度また徹底的にマークミスについて確認しました。本番でも実際に1問マークミスしていたので、この癖をつけておいて良かったと思います。
基礎能力試験(知識分野)
基本的には伊藤塾の講座を聞いて、勉強していました。ただ、自分は大学受験で全く使わなかったこともあり、自然科学は勉強しなかったです。しかし、問題を解くとわかるのですが、自然科学の問題でも多少の時事要素があるため、自然科学がわからなくても切れる選択肢があります。そのため私は社会科学・人文科学・時事に全振りしていました。憲法・行政学・人文科学については講義を受講した上で、指定された「これ完」を2〜3周繰り返しました。自分は憲法・行政学・国際関係が面白くて、次の講義が配信されるのがとても楽しみでしたし、勉強することが苦ではなかったです。また、人文科学については世界史のみ既習でしたが、日本史・地理は講義を聞いて直前期にはテキストをひたすら回していました。社会科学・人文科学の勉強を通じて、国の枠組み等行政官として知っておかないといけないことが多かったように思うので真剣に取り組んでいて良かったと思っています。
企画提案試験
草案を考える段階が一番難しかったです。 指定された資料だけでなく、その高齢者対策にあった資料や、他の省庁の高齢者に関わる資料、またシンクタンクの報告書なども読みました。ただ、課題は山ほどあるし、一つの課題でもそれに対する切り口もたくさんあるため、ある程度取り組む課題とその方向性をいくつか決めて、その中から説明しやすそうな施策を考えた方がいいのかもしれないです。私は大学の図書館にて新書キャンペーンで目立つ所にあった高齢者に関わる最新の新書を偶然見つけ、そこから課題感や現行施策、現場の状況などを書きました。この時、どうしてこんなに課題があるのに、この課題を選んだのか、どうして他のアプローチではなくて、このアプローチを選んだのかの正当化は絶対にできるようにしなければいけないと思います。
大体の政策が決まってからは、伊藤塾の対策会、京僚会や、自分の大学の官僚コミュニティ、知り合いの内定者などに見ていただいて、フィードバックをいただき、説得性のある説明の仕方やわかりやすいレジュメの構成、予想質問への回答の練習を繰り返しました。
政策課題討議試験
誰とやっても安定的に話せるような練習をしておいた方がいいと思います。自分は民間就活を一切していなかったため、この政策課題討議が初めてのグループディスカッションでした。伊藤塾での模擬と、大学の官僚コミュニティでの模擬を2回行いました。あんまり話していない人に話題を振ったり、議論が混乱した時に、一度何を話しているのか確認するような役回りをしました。また、最初の方に話した方がそれ以降も話しやすいので、まず最初に、問題文にある用語の定義を確認することを意識していました。そんなことを言いつつ、実は本番の試験では、最終ページにある資料を完全に読み飛ばしてしまっていて、資料と相反するようなことをレジュメに書いてしまうというミスを犯しました。が、特にノータッチで議論が進み、評価もそれなりに良かったので、レジュメでミスっても自信を持って討論に参加していくことが大切だと思います!
人事院面接
伊藤塾の対策がとても活きたと感じています。自分なりに頑張って考えて、かなり早い段階で伊藤塾の模擬面談に挑んだのですが、Dという酷い評価をいただきました。そこで、マナー面では自分が早口なこと、回答が冗長であること、説明が過度であること、また内容面では官僚になって何をやりたいのか不明確、どう貢献できるのかわからない、などご指導いただきました。それらを自分なりに修正し、大学の内定者や伊藤塾のメンター、伊藤塾で知り合った志望者に添削・模擬面談をしていただき、誰でもわかりやすい面接カードになるように工夫しました。
加点対象の英語試験
TOEIC25点加点。大学2年生の初期、いつか就活で使うかな?と思って取りました。対策はしなかったです。ただ、自分がTOEICのルールを知らなすぎたのですが、あれって、問題文にスラッシュとか波線とか書き込んじゃいけないみたいで、試験監督からかなり厳重な注意を受けてしまいました。英検と同じノリで受けないよう気をつけてください。
普段の生活と試験対策の両立について
私は3年生の4月から本格的に勉強を始めたのですが、最初の方は勉強の習慣がついていなかったので大変でした。毎朝通学で1講義・空きコマで1講義の計2講義見ることを目標にしていました。夏頃にはSNSばかり見てしまっていたので、思い切ってインスタとXを消して、休憩時間には小説を読んだり猫と遊ぶようにしました。ただ、ずっと勉強していても疲れるのでお昼の時間には友人と学食で話したり、法曹志望の友達と進路の不安さを話したりする機会を作りました。
また、夏には志望する省庁のインターンにいくことで勉強のモチベーションを上げていました。秋以降には政策別の説明会も増えてくるので、それらに参加して生の行政官の話を聞くことで、絶対官僚になるぞ!とやる気をあげていました。
民間企業の就職活動について
教養区分が終わってから民間就活を始めようかと思っていました。実際に職員の方にお話を聞いても、民間就活をすることで行政官としての志望動機がブラッシュアップされるからお勧めされました。加えて、行政官になったら民間事業者と関わるので、就活の時に民間事業者に触れておくことは大切だとも言われました。
最後に
民間就活は片手間にしつつも、長期の海外旅行に行こうと思います。試験に合格してから省庁内定に向け何をしたらいいのかわからず悩んでいたのですが、せっかくなので大学生にしかできないことを楽しもうと思います。
●これから進路を考える方へ
今振り返ってもなかなか公務員試験は大変でした。自分は秀才ではないのでとても努力しましたが、終わってみると試験勉強は全体的にとても楽しかったです。半年間伊藤塾でひたすら頑張れば教養区分は大丈夫だと思います!まだ官庁訪問という最後の難関があるので不安ですが、日本のために働けるように頑張りますので、皆さんもぜひ教養区分頑張ってください。