余裕ができるという点で2年次の教養区分受験は本当におすすめ
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W.Nさん 慶應義塾大学 文学部 2年 |
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目次
公務員試験を目指したきっかけ
大学1年の夏ごろ、さまざまなところで公務員試験対策のセミナーが開催されているのを目にしました。就職活動を始めるのは早い方がいい、ということだけは知っていたこと、また公務員という職種についての知識が全くなかったことから、興味を持ちました。実際に決断したのも同じ時期です。人事院名簿に載りさえすれば官庁訪問は何回かできますし、公務員になるかどうか迷うこと自体は可能なのだから、とりあえず目指してみようと考えました。そもそも志望者が少ない方が受かりやすいですし、対策を立てやすいという点が何より魅力的に感じました。
公務員試験の対策をはじめた時期
伊藤塾の説明会で講師が早くから始めた方がいいとおっしゃっていたので、その説明会を聞いた大学1年の8月から始めました。サークルには入っていなかったので、他の学生と比べたら時間があったことも理由の一つです。学習開始時期としては適切だったと考えています。大学は学年が上がるほど忙しくなりますし、3年になると民間就活なども考えなくてはならないので、早くから始めたほうが精神的にも時間的にも得であるというのは事実だと思います。
伊藤塾を選んだ理由
伊藤塾の説明会で、合格にはゼミが不可欠であり、そのゼミの枠が残り少ないと聞いて焦ったこと、また期間限定で受講料が割り引かれるということで入塾を決めました。個人的には小学校1年生から高校3年生まで何らかの塾に入っていたということもあり、塾に対する抵抗感は全くもってありませんでした。塾に入っていれば自分で集めるよりかは簡単に情報が入ってきますし、公務員を目指す知人がいなかったとしても添削を受けられます。塾に入ることのメリットはかなりあると思っています。
伊藤塾のここが良かった!
大学1・2年ということもあり、ゼミや2次試験の模擬が大学の授業と重なってしまうことが多くあったのですが、スタッフの方に相談したところ、かなり臨機応変に対応してくださり、大変助かりました。ゼミについては毎回事後配信が見られるようにしてくださり、模擬についても私がやりやすいように日時を調節してくださいました。大学生である以上学業はおろそかにしたくないという方も、相談すればかなり融通はきくので、スタッフの方に躊躇せず相談すると良いかと思います。
私がとった勉強法
総合論文試験
伊藤塾のゼミに参加していました。佐藤講師がおっしゃっていた通り、ゼミで演習して、提示された資料をよく読んで、書き直す、ということをしていました。複数回書く中で、自分の癖や書きやすい方法を見つけていくといいと思います。私は答案構成について考える時間が長すぎて、実際に答案を書く時間が十分に取れず書き終わらない、ということが何度かあったので、答案構成にかける時間を区切って、ある程度ざっくり決めたら書き始める、というようにしました。提示された資料は実際に答案に使える形にしてストックしておきました。総合論文ではあまり新規性は重視されないようなので、事実や現行の政策との整合性をとりながら論理的に書ければ良いと思います。また自主ゼミにも参加していました。基本的には問題文や書き直した答案について議論しましたが、まず他人の答案が見られるということ、また自分では思いつけない視点からアイデアをもらえること、この2点が自主ゼミのメリットとして大きいと思います。
基礎能力試験(知能分野)
文章理解については、佐藤講師がゼミで配られた資料を読むことで十分とおっしゃっていたので、それをする以外に特に対策はしませんでした。数的処理については、伊藤塾の問題集を繰り返し解いていました。全ての問題を3周して、4周目からは解けなかった問題だけ解くようにして、全部で5周しました。また数的小教室をオンデマンドで受講し、そこでも問題演習を行いました。普段問題集を使う時は時間を計らず、考えたいだけ考えて、手を動かしたいだけ動かすようにしていましたが、小教室の際は設定された時間よりも短めに負荷をかけて演習していました。数的・判断推理は慣れが重要だと感じています。毎年出題されている問題の系統は似ていますし、ある程度考え方をおさえることができれば得点は取りやすいのではないかと思います。数学と異なり変数がいくつも出てきたり難しい定理を使ったりということもないので、頭の体操のように楽しめれば一番いいと思います。
基礎能力試験(知識分野)
佐藤講師がゼミで学習方法についておっしゃっていたので、基本的にその通りにしました。伊藤塾の過去問のテキストを見てどのような問題が出されているのか掴んだ後、知識を確認していく、という方式です。社会については、私は高校時代日本史・世界史選択だったので、地理や倫理政経は捨てて、その二分野について高校時代の教材を使って重点的に復習しました。地理はともかく、倫理政経については憲法や政治学の知識が活かせます。私は文系なのでそこまで理科にリソースは割きませんでしたが、基本的には同様です。化学基礎・生物基礎選択だったので、物理と地学は運に任せることにして、問題集を見て気になったところだけ教科書に戻ってみる、ということをしました。時事については、ニュースの見方がわかる講義やゼミで知識を入れました。新聞もとっていたのですが、全部を読む時間は取れなかったので、講義をみて改めて見返してみたり、自分の関心があるトピックについてだけ読んだりしていました。
企画提案試験
伊藤塾の模擬を使用しました。その時点では本番で使われる資料が発表されてからあまり時間が経っておらず十分に対策できていなかったため、時間の間隔を掴み、どのような質問をされるのか知る、というスタンスで臨みました。そこでどのような知識が必要とされるのか、どのような質問が想定されるのかについての知識を得た上で、本格的に対策を立て始めました。まずは出されていた白書を読み、複数の着眼点があったので、いくつかに絞って、5冊程度関連する書籍を学校や市の図書館で借りて読みました。ファクト部分もですが、新規性も問われるので、今どのような政策が行われていて、その政策の問題点は何か、発展させられる部分はないか、という視点で見ていくと良いのではないかと思います。また白書自体はテーマが設定されていますが、当日出される問題がそのテーマとは限らないので、なるべく他のテーマにも応用できるような着眼点を探すようにするとより良いと思います。練習はその一回でしたが、雰囲気さえ掴んで対策を万全にすれば乗り切れる試験だと思います。
政策課題討議試験
2年生なのでグループディスカッションの経験がなかったのですが、ゼミでのグループワークで少しイメージを持つことができました。実際の討議については伊藤塾の模擬を利用しました。そこでレジュメの書き方やグループディスカッションにおけるマナーを教わりました。個々人に対してアドバイスを頂けた点は良かったと思います。またその後もそこで知り合った方と何回かzoomを使って練習しました。伊藤塾のサイトで模擬問題がいくつかあげられていたので、それを利用しました。また省庁での政策シミュレーションに参加しておくと、そこで政策課題討議に近いことができるので、おすすめです。特に本番直前に参加した農水省の政策立案イベントでは、本番に近い形式(二つの立場どちらかを選んで時間を決めて討議)で行ってくださいました。グループディスカッションは当日一緒になった人との相性がどうしてもあるので、同じ人とではなく、いろいろな人とやってみるといいのではないかと思います。できるだけ多くの立ち位置を経験しておくと当日の運の影響が減らせるのではないでしょうか。
人事院面接
ゼミで佐藤講師が面接カードについては早めに作成した方が良いとおっしゃっていたので、8月ごろには一度書いて添削に出しました。2年生で面接自体が初めてだったので何を書けばいいのか全くわからず、添削もかなり厳しめにしていただきました。実際の面接については、伊藤塾の模擬を利用し、自分の癖や話し方のコツなどを教えていただきました。その模擬を踏まえて面接カードを書き直し、もう一度添削していただきました。また厚生労働省の内定者が模擬面接を実施していたので、そのイベントにも参加しました。伊藤塾の模擬・添削を終えた後だったので、あまり指摘された点はなく、ある程度の自信を持って本番に挑めました。
加点対象の英語試験
TOEICを大学2年の7月に受験し、そのスコアを提出しました。対策は市販のテキストを一冊買って、問題の傾向を掴みつつ、付属の模擬テストを解きました。共通テストとほとんど同じだと感じましたし、正直あまりしっかりと対策はしませんでした。人によっては公務員試験の勉強をしながら受けなくてはならないと思いますが、必要とされる点数はあまり高くないので、720以上取れればいい、と考えればあまり気負う必要もないのではないかと思います。
普段の生活と試験対策の両立について
サークルに入っておらず、アルバイトの頻度もそこまで多くなかったので、両立に関して苦労したことはなかったです。大学の勉強を最優先にしたかったので、学期中はあまり講義の試聴を進めることはできませんでしたが、その分長期休みに集中してやっていました。特に試験直前の夏休み中は何時から何時までは図書館にこもる、と決めて勉強していました。勉強する教科を変えることで気分転換をして、決めた時間が終わったら帰って好きに過ごす、ということにしていました。
民間企業の就職活動について
一応行う予定ではいます。そもそも教養区分の存在自体が、民間就活をするように暗に言っているように感じています。省庁のイベントで職員の方に質問した際も、民間企業が何をしているか見ておくことで視野が広がるし、それは政策立案においても役立つ、とおっしゃっていました。業界・業種はまだ決めていません。
まだ始めていないのでなんとも言えませんが、2年生で受かっておくとそもそも民間就活をするかしないのか悩める時間がある、という点で良いと感じています。
最後に
官庁訪問まで1年間あるので、省庁についての研究を深く行いたいと思っています。現時点である程度希望している省庁はあるのですが、説明会への参加や政策シミュレーションへの参加は続けつつ、本や論文を読んで政策についての勉強を進めたいです。民間就活についての知識が全くないので、それについても知識を得つつ、民間就活をするのかしないのか、決めたいと思います。
●これから進路を考える方へ
大学1年生・2年生の方へ
公務員の試験について情報は得たものの、まだ先のことすぎて受験を決めかねている、という方も多いと思います。私自身1年生の時は「2年生で受ける教養区分は雰囲気を掴む程度で、落ちてもいいかな」と思っていました。2年生の夏に省庁のイベントに参加してみると実際ほとんどが3年生でしたが、みなさん学生生活と公務員試験の勉強、民間就活とすごく忙しそうでした。2年生で本気で受けて受かってしまえばそれは精神的にも時間的にも相当なアドです。3年生の間に行きたい省庁を絞ったり、政策について勉強したりする時間ができ、官庁訪問対策が有利に進められると思います。もちろん民間就活に向かうのもありです。余裕ができるという点で2年生時の教養区分受験は本当におすすめです!!