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公務員試験

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社会全般の幅広い知識や教養は得難い経験。理系学生こそ教養区分にチャレンジを!

Y.Mさん 東京大学 農学部 在学
受講講座:国家総合職コース、国家総合職ゼミ
最終合格:国家総合職 教養区分
課外活動:運動会B&W部、イベントスタッフのアルバイト、研究室でデータ処理を手伝うアルバイト、ボディビル・パワーリフティングの学生連盟の副理事長・理事長

目次

・公務員試験を目指したきっかけ

・公務員試験の対策をはじめた時期

・伊藤塾を選んだ理由

・伊藤塾のここが良かった!

・私がとった勉強法

・普段の生活と試験対策の両立について

・民間企業の就職活動について

・最後に

 

 

公務員試験を目指したきっかけ

 

大学2年次の終わりごろに興味を持ちました。きっかけは大学の進学選択を終えて、将来の身の振り方を近い未来としてより実感したことと、部活の先輩で入省された方がいたことです。私は漠然と将来研究者になりたいと考えておりましたが、それは夢であったと同時に将来の他の選択肢を考える必要がないという免罪符の役割も果たしていたように思います。進学選択を終え将来につながる選択をしたという実感が、自らの具体的な将来を想像せしめ、研究者以外の道も考慮したいと思うようになりました。そんな中部活の先輩が入省され、公務員という選択肢もあるのかと考えるようになりました。私が研究者を志した根底には生き物への興味があります。それは自然と昨今の環境破壊への問題意識へとつながります。大学で学ぶうちに、この問題を解決するには研究者の協力が必須である一方で、研究者一人では問題解決への関与を十分に果たしにくいのではないかと思いました。一方公務員は研究機関と協力しつつ、法案を作成することで、社会に実行力を持って働きかけることができます。それが公務員を目指してみようと思ったきっかけでした。加えて、将来に悩んでいたと書きましたが、結論を出すためにはとにかく一生懸命に色々なことを経験するのが今自分にできる最善であると考え、公務員試験の勉強に打ち込みたいと考えたことも決断を後押しする理由となりました。

 

公務員試験の対策をはじめた時期

 

2年次と3年次の間の春休みに始めました。2月は思案したり逡巡したりと時間を無駄にしてしまいましたが、入塾を決め3月からはしっかりと勉強できました。私は上記のように興味を持った時期が遅かったようなので、春休みに伊藤塾等の説明を受け、これ以上遅くに始めるのは危険であろうと考え、ほぼ選択の余地がなくその時期から始めました。
最適であったかはともかくとして、十分適切だったと思います。もちろんハードな勉強はしましたが、大学の勉強や部活と両立できましたし、試験結果も悪くなかったため遅すぎたということはなかったからです。一方3月は大学の春休みだったため、時間に余裕がありがっつり勉強できたことが、4月からの学期中に勉強量が減ってしまったことをカバーできたと感じているので早すぎたということもなかったと思います。勉強は講義と復習の両輪があり、復習は移動中や予定と予定の間などの隙間時間でもできますが、講義を切れぎれに聞くのは講義を通してのつながりが希薄になり、私は理解が不十分になってしまいます。なので、学期中に復習することがある状態に春休みのうちに持っていけたことが、効率の良い勉強に繋がったと思います。

 

伊藤塾を選んだ理由

 

最終合格や内定率といった実績が高かったこと理由の一つでした。ただ合格するかどうかは結局は個人の資質や努力によるので、授業の内容を見て合格に必要そうな力をつけてくれそうかどうかで判断したいと考えており、まさにその点で伊藤塾を選択しました。伊藤塾は司法試験予備校として有名であると伺っていたこともあり、説明会で説明を聞き、法律系の授業をしっかり行なってくれそうだという感触を得ました。また、初めて受けた説明会の、講師の佐藤先生の堅実で冷静かつ暖かい語り口と説明内容に信頼感を抱いたことも決め手になりました。さらにゼミや二次試験対策がシステム化・体系化されており、他の予備校に比べ手厚そうであるという印象を受けたことも大きな理由です。

 

伊藤塾のここが良かった!

 

端的に言えば前述の印象が全て事実であったという点です。憲法、行政学、政治学など全く未修の科目を公務員試験に目標を絞った形で、学校や大手大学受験塾の授業のようにしっかりと講義してくださりました。また二次試験対策とフォロー制度も私にきちんと向き合ったフィードバックをくださり、また最低限の積極性さえ備えていれば、量的にも十分な対策をしてくださいました。ゼミと時事対策は特に合格に大きく貢献してくれたサービスだったと思います。論文対策になるのはもちろん、白書等資料の読み方や公務員の実務に即した裏話や心構えなど、合格後にも役立ちそうなことをたくさん教えてくださり、公務員として育てていただいたように思います。人物試験対策は後述しますが、これがなかったら人物試験は突破できなかったと思います。
また説明会で信頼感を抱いた佐藤講師がほとんどの科目を担当してくださったことも、看板倒れではないという点で、私個人としては嬉しいポイントでした(もちろん関わっていただいた全ての先生方がとても実力をお持ちの講師でしたが!)。

 

私がとった勉強法

 

総合論文試験

ゼミは必ず出るようにしていました。講師の先生も口を酸っぱくして仰っていますが、本当に出た方が良いと思います。私は大学の泊まり込みの実習のような動かしがたい予定があった一回か二回を除いて全て出席しました。後追い授業と出席の最大の違いは精神的な度胸をつけられるか否かだと思います。私は理系で大学受験をしたため、まともに論説文を書く手解きを受けたことがなく、加えて勉強開始も伊藤塾の皆さんと比べると出遅れていたため、自分でもそうとわかる稚拙な解答しか作れず、毎回気が重くなっていました。しかし本試験の緊張はゼミの緊張とは比べものにならないと思います。私は嫌なことから逃げなかったという自負と、レベルの高いゼミで鍛えられたという自信によって、本試験はむしろ緊張しませんでした。さらにゼミのおかげで緊張に対する慣れもあったと思います。ゼミでどんなに恥をかいても所詮その時限りなので、ぜひ自分を律して合格のために最善のことをしてほしいです。
ゼミの後は自主ゼミに参加するようにしていました。自主ゼミでは互いの解答を批評していましたので、それまでに講義での指摘を復習して、それを反映した解答を作り直していました。復習は、まず講義中に取った自分のメモを見返し、その後講義で指摘された資料に一通り目を通し、それから時間を計ってプロットを作り、文章に仕立てるという順序で行なっていました。自主ゼミの後は自主ゼミで指摘してもらったことを見返していました。
試験直前期は改めて各回のメモに目を通し、問題文のどの部分に着目し、出題者の意図を読み取っていくかといった内容については新しいまとめを作ったりしていました。佐藤講師の指示に喰らい付いていくことが大切だと思います。

 

 

基礎能力試験(知能分野)

講義を一通り聞いた後、講義で使用したテキストをすべての問題に一度は正解するまで演習しました。それが終わると「これ完」の過去問集を一周し、ちょうど終えたあたりで本試験を迎えました。私の演習の方法は一日五問を、一問十分以内を目指して解くというものでした。終わると自分で丸つけし、間違えた場合はノートのその問題を解いた余白に自分がミスをした箇所や解答に必要だったが思いつかなかった考え方を赤ペンで記していました。またテキストのその問題のページの角を折って、2周目からは間違った問題だけを解くようにしていました。10分という時間は私の試験戦略ではやや不十分だったはずでしたが、実際は8分を切ることがほとんどで、目標に余裕で届いたという小さな達成感が心地よかったため、この時間設定は悪くなかったと思っています。また過去問を解いている時はテーマごとに感じたことも書いていました。例えば「対応関係は時間ギリギリになってしまうが解けるし、解けたら正解している」「確率は早くて正答率も高いが、たまに大ミスをする」などです。これらを踏まえて自身の試験での立ち回りを考えていました。

 

 

基礎能力試験(知識分野)

私は時間がなかったので、基礎能力の講義は使いませんでした。代わりに人文科学は伊藤塾の基礎マスターを受けることで対応しました。自然科学は大学受験時の知識ですでに8割以上解けたので、「これ完」の過去問を解き、高校時代の教科書の、間違った箇所に対応する範囲を読みました。社会科学は大学受験の共通テストで選択した地理のみ自然科学と同じ方法で勉強し、残りは捨てることにしました。ただ気分転換も兼ねて、クイズとして過去問は一通り解き、間違った問いの解説のうち重要そうな知識には下線を引きました(自身の中にある雑学を総動員して正答を出した時の快感はかなりのものなので、気分転換としておすすめです。また、完全な当てずっぽうと、考えた上でのこれかなという勘は似ているようで異なると私は感じましたので、それを養っておくのはさらに数点を積み上げるのに有効だと思います)。社会科学の過去問は各章の扉に、間違った問題を正解するのに必要だった、基礎マスターで学んだ知識を二~三行にまとめて、書き連ねていました。これに限らず、私は何かにつけて、後で見返すために間違い箇所等をまとめておきましたが、実際はほとんど見返していません。しかし間違えたことを文章にしてまとめる際には、その部分の正しい知識と理解が必要なので、頭に刻み込むという意味でこのやり方は有用だと思います。時間がある方は試験前の見返し等に役立てられるとも思います。自分の間違えた箇所を自分の言葉でまとめたものは、自分に最もカスタマイズされた効率の良い参考書になります。

 

 

企画提案試験

まずは講義を聞きました。それから、講義でのアドバイスや指示に従って試験で披露するための政策を考え始めました。模擬試験を行なっていただけるので、それを目安にまず一つ完成させ、それから試験までにもう一つ代案を完成させるというスケジュール感で動きました。アイデアを練るに当たって、まずは人事院に指定された資料を読み込み、講義で指摘されたポイントも合わせて、自分が書きやすそうなテーマを選びました(私は高齢社会白書という課題に対して、高齢社会の住居問題が出ると考え、サ高住を増やす政策を書こうと決めましたが、これくらいの精度です)。それから、サ高住や住居問題に関する白書や自治体の発行する資料を読みまくりました。多分五十個くらいあったと思います。一つひとつはスライド数ページなどボリュームが小さかったものが多かったです。例えばサ高住は安いとまとめサイトに書いてあったが本当に安いのか?というふうに木が枝を広げるように、関連し気になることを調べていきました。そのうちに自分なりに問題が見えてくるのでそれをまとめました。私はこのように事実を裏付ける形で下調べをしっかり行ったため、模擬ではしっかり考えられており十分合格レベルという評価をいただきました。その後少し慢心してしまいましたがもう一つくらいは政策を考えておこうと同じ手順でもう一つ政策を考えました。最初の政策は狭い範囲を重点的に調べ立てた政策だったため、問題文に予想外の条件がついたため、あまり活用できなかったという反省点があります。

 

 

政策課題討議試験

二次試験の他二つほどは対策をしませんでした。また明確に何をすれば良いということも思いつかなかったように思います。やったことはまず配信された講義を聞くことです。その後、私はかなり早めの日程の模擬政策課題討議試験を受けさせていただけることとなっていたので、その準備をし、模擬が終わってからは模擬の講評で指摘いただいたことや自分でメモしたことを何回か読み直して、試験当日までを過ごしていました。模擬を受けた中で、私が不安だな、と気づいたことは最初のレジュメを二十分間で作成することだったので、伊藤塾の過去の模擬の課題を用いて二十分間でレジュメを作成する演習もしました(本試験の過去問は、私は探しても入手できなかったので。ただこの演習は内容面というより、制限時間内にまとめ切る時間感覚を掴んだり、頭の使い方をシミュレーションしたりするのに役立てようと行ったので、伊藤塾の模擬の過去問で遜色なかったと感じています)。

 

 

人事院面接

まずは面接カード添削に期限内に提出するべく添削用カードを作成しました。作成に取り掛かったのは期限の一ヶ月前くらいで、一通り記入事項に目を通した後、スマホのメモに使えそうなエピソードやアピールポイントを思いついた時に書き溜めていきました。添削の提出期限の1週間前くらいからそれらを組み合わせる形で作成しました。一回目は内容が酷すぎたため、もう一回模擬面接を受けてほしいと言われてしまいました。私の1度目に提出したカードは全体的に、面接官の厳しい評価の目に晒されるという意識が足りなかったように思います。面接カードでは、相手に自分を採用したいと思わせなくてはならないので、徹頭徹尾その目線に立ち、エピソードの切り出しや言葉選びをする必要がありました。指摘された箇所を修正・変更する形で二回目に挑み問題ないとの評価をいただけたので、それ以後は自身の用意したエピソードや模擬面接で投げかけていただいた質問とそれに対する回答を確認していました。

 

 

加点対象の英語試験

英検準一級を提出しました。取得時期は高校2年生の冬です。すでにかなり昔のことなので記憶が曖昧なのですが、大学受験のために英語を勉強する中で、一つには力試しとして、もう一つには今後有用そうな資格を取れそうな時にとっておくという保険として、特に資格に絞った勉強はせずに受験したと思います。

 

普段の生活と試験対策の両立について

 

大学の授業や実験が一番の気分転換となっていたように思います。私の場合は授業内容が公務員試験とはほとんど関連性のない生物学や化学であり、法律や行政学などの勉強で疲れた頭にいいリフレッシュとなりました。また実験では友人と会話しながら手を動かすので、頭がほぐされるようなリフレッシュ効果もありました。また学期中は部活もあり定期的に筋トレを行なっていたのも良い気分転換になっていたと思います。
これは両立にもつながる話だと思いますが、時間管理を目に見える形で行うようにしていました。シンプルなデジタル時計を買ってきて、80分タイマーをセットしました。80分は一回の講義の復習や総合論文の演習など様々な区切りに適用できます。80分に固定しておくのが私にとっては重要で、自分に合わせてタイマーをセットするのではなく、タイマーに合わせて自分の生活を区切っていくことで、(それでも自堕落に過ごしてしまったことが随分ありましたが)ダレずに勉強を続けられたのではないかと思っています。また勉強時間を記録するアプリをインストールし、それで毎日の勉強時間を記録していました。自己申告なので、だいぶ自分に甘い申請をしていましたが、それでも数字で自分の頑張りを見られると心の支えになりますので、私は勉強時間の把握というよりモチベーションアップの小道具と割り切って、このように使っていました。

 

民間企業の就職活動について

 

大学院で修士一年次をメインに行おうかと考えています。業界は現時点で考えているのは食品会社や製薬会社などの生化学系に関連性が高い企業の研究職です。理由は単純に今自分が大学で勉強している内容をストレートに活かせるからです。その他の業界の文系就職は現時点では考えていません。教養区分受験は合格というよりその過程に就活への良い影響があると思います。まず面接とESの対策の強力なシミュレーションとなります。自身が相手の求める人材であることを短時間で相手に理解してもらうには、伝えるエピソードの戦略的な選定や表現方法、話し方が大切であると学びました。また現時点で完成度の高い自己把握を先生方のご助言とともに行えるということも、将来自分だけで行う時の非常に良い参考というか予行演習になると思います。さらに公務員試験合格までに培った社会全般に対する幅広い知識や時事に対する感度は、自身が満足できる業界や就職先を選ぶときや採用試験で自分のビジョンを語るときなどに土台となるかと思います(実際に体験したわけではないので他の項目に比べ説得力がないですが。。。)。

 

最後に

 

とりあえず来年度配属される研究室を選び、そこで一年は研究に打ち込みたいと考えています。同時に大学と企業が提携して環境保護のために活動するプログラムにも参加し、社会への働きかけも体験してみたいです。
勉強面では、研究テーマに関連する勉強が忙しくなるかとは思いますが、それとは別に英語の試験(TOEICとか)を受けたいです。大学受験終了後が明らかにピークだった自分の英語力を取り戻したいです。また、せっかくなので伊藤塾で学んだ社会科学の復習も時々はやりたいと考えています。
私生活では、試験勉強中強度が落ちてしまっていた筋トレにもっと力を入れたいです。
また時間に使い方にメリハリをつけやすくなるため、一日オフの日(日帰り旅行とか)をもっと作っていきたいとも考えています。

●これから進路を考える方へ
私は特に理系の方に向け、メッセージを書きたいと思います。
教養区分合格を目指して勉強するうちに、社会全般の幅広い知識や教養が身につきます。これは特に理系学生にとって得難い経験となると思います。大学院に進学されることを前提にしている方も多いと思いますが、2~3年生という忙しくなる前の時期に、大きな目標をたて達成に向け努力したことで、その時間をとても有効活用できたと感じています。そして合格すれば、簡単には手に入らない将来の選択肢を一つ増やせることになります。
公務員の仕事は私が感じている限りですが、意外と幅広く、行政官だとしても理系分野と重なる部分は多くあります。
もし迷うくらい教養区分試験に興味や関心があるなら、理系の学生こそ、ぜひ飛び込んで一心不乱に勉強してみてほしいと思います!

 



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