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公務員試験

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マルチタスクの場合、精神的安定のためにも早めに始めて損はない

Y.Sさん 一橋大学 法学部 3年
受講講座:国家総合職コース、国家総合職ゼミ
最終合格:国家総合職 教養区分
課外活動:少林寺拳法部、カラオケ、ゲームセンター、スーパー

目次

・公務員試験を目指したきっかけ

・公務員試験の対策をはじめた時期

・伊藤塾を選んだ理由

・伊藤塾のここが良かった!

・私がとった勉強法

・普段の生活と試験対策の両立について

・民間企業の就職活動について

・最後に

 

 

公務員試験を目指したきっかけ

 

興味を持った時期は高校二年生ごろ、明確に決意したのは大学二年生になってから。大学受験を前に学部選択など自分の将来を考えた際、仕事に金銭収入以外の意味が欲しい、人生で何かしら爪痕を残したいと考えた。ルールメイキングという独自のツールを持つ官僚なら公益という金銭以外の意味、法令による爪痕、双方を達成できると考えた。大学に入って労働法の授業を受講、労働の意味を改めて考えたことで公益性を重視したい気持ちが強まり、公務員として働くことを決断した。

 

公務員試験の対策をはじめた時期

 

大学二年生の冬休み(1月)から開始した。決意が固まり切ったのがその時期であったこと、自分の所属大学は冬休みと春休みが合体し100日程度あり勉強する余裕があったことが理由。合格という結果を知った今この時期は少し早かった気もするが、不適切とまでは考えていない。というのも対策講座はあったものの大学の授業や部活動との兼ね合いで教養区分試験までの8か月間で勉強の量は均一ではなかったためである。最短ルートを通ればもっと時間は短縮できたように思うが、マルチタスクだったので精神的な安定のためにも早めに始めて損はない。

 

伊藤塾を選んだ理由

 

もともと法律区分を本命に、教養区分は腕試し程度のつもりだった。これは過去問を初めて見たときかなり難しいと感じたこと、理系専門科目も解かなければならないこと、教養区分試験と法律区分試験の期間が狭く両にらみは難しそうだと感じたためである。そのため、法律区分で合格するつもりで法律教育に定評のある伊藤塾を選択した。ほかにも自分の所属学部が法学部であるため周りに伊藤塾に通っている同級生が多かったことも原因かもしれない。司法試験受験生ではあるが大学ゼミ同期の4割が伊藤塾生だった。

 

伊藤塾のここが良かった!

 

もっともよかったのは二次試験対策である。自分は周りに国家総合職受験者がいなかったため、一人では政策討議や面接練習などは行えなかった。また行えたとしても第三者からの客観的なフィードバックまで用意するのは難しいのではないかと思う。そのためこれらも含めてパッケージで売り出しているのは伊藤塾の強みだと言える。またLINEでの相談も可能で、実際私はプレゼンテーションに不安があったため二次試験二日前に面談を組んでもらい、プレゼンシートの原案をブラッシュアップした。もう一つ良かった点を挙げるとすれば情報の鮮度もある。体験記を毎年集めることで新鮮な情報を常に更新できている点でも、もらえる情報には安心感があるのではないか。

 

私がとった勉強法

 

総合論文試験

大学受験などで作成する文章は長くても400文字前後で端的な文章を書くことが求められる(小論文を課す私大もあるが)一方で、この論文試験は論文というだけあってある程度の具体性が求められてくる。
具体的に書くためにはトレンドに関する知識や、行政の意思決定の流れを知ることが必要であるが、これをある程度固めるために、まずは憲法、行政法半分程度、行政学、国際関係、政治学などの講義を用い、基礎的な発想力を養った。ここで例えば誰が何をしたか、や誰がどのような本を書いたかみたいなことは論文中で書くわけではないが、どちらかというと行政官から見て「あり得ない発想」をしないために役に立つ。このインプットは論文を書く上で目に見えた成果は出てきにくいかもしれないが、大事故を防ぐためには必要。大事故の例は「行政学における中央、地方という言葉の意味」「選択した解決策が人権侵害的で行政がとる手段としてあまりに不適当」などである。
インプットしたのちはひたすら書いてみることが必要になる。ゼミで言われたことであるが、まずは課題をしっかり読んで何に答えるかを明確にする癖、設計図を立てる癖をつける。以上のように基礎的な点を押さえたのち、実戦を繰り返した。

 

 

基礎能力試験(知能分野)

数学にはある程度の自信があったが、過去問を見ると数的処理とは相性が悪いと感じたため、まずは講義で扱っている問題を一通り解いた。正直講義で扱った問題は部分的に解けないものもあったが、大半は難なく解けたので解けなかったもの、特に推論や発想力が必要だと思われるものを繰り返し解き、基礎的な解法を確認した。その後は「これ完」を用いて過去問演習を行っていた。過去問レベルだとかなり難しいと感じたため、二年分ほど解いた後は解ける問題と解けない問題を判別しながら一問五分の計算で時間を制限しながら解き選球眼を磨いた。個人的に「論理パズル」「条件の数が少ない推論」「確率」などは相性がいいと感じたので、確実に取れるように練習した。
文章読解はそこまで練習はしていない。国語・英語共にある程度受験勉強で扱っていればそこまで苦戦はしないだろう。ただ、学部三年生などは場合によっては数年単位で英語に触れていない、ということもあり得なくはないので、スー過去で勘を取り戻しておくべき。私は試験一か月前に国語・英語を30問ずつ解いて感覚を戻しておいた。

 

 

基礎能力試験(知識分野)

こだわりすぎてはいけない。特に文系なのに理系科目に本腰を入れて勉強しようとするとドツボにはまるのは間違いない。私は文系なのに化学をしっかり勉強しようとして時間を無駄にしてしまった。
基本的には過去問の形式でアウトプットできることが目標なので、まずは一年分解いてみるとよい。大まかな出題傾向がつかめたら、文系の場合は大学時代にやっていた社会科、伊藤塾で提供している社会学系の講義などでインプットを済ませる。このインプットは完璧でなくともよい。ただし憲法は完璧に近いぐらい。
ある程度インプットしたら過去問を解く。「これ完」は丁寧に科目ごとに分別してあるので、科目ごとに解いていった。教養区分の出題にはある程度傾向があるようで「これ完」に掲載されている分(たぶん10年分くらい?)の中でも複数回同じ知識が問われていることが確認できるので、初見の科目でも過去問を知っていれば解けることもある。また、生物と地学に関して、二問中一問は理系基礎科目からの出題だと思われるため、二問中一問くらいは「解けてもいい」問題がある。

 

 

企画提案試験

情報収集、提案企画作成、推敲、の三段階で行った。
情報収集については指定された白書に加えて、提示されそうな課題に関する会議資料や計画書などを参照し、現状の行政がどのような方向でことを進めているかを理解した。これは政策の案を作るうえでも役に立つし、現状の制度と絡めた深堀に対応するために必要(例えば補助金を打つことを提案した場合、すでに似たような仕組みの補助金がある旨を指摘された。その補助金があってなお今回の仕組みが必要な理由、もしくは趣旨が違うことを説明する必要がある)。
企画作成については、講義でも説明されるだろうが、三本ほど汎用性の高いものを用意するとよい。私は本番では用意した3本のうち2本を提案した。この時「現状」「あるべき状態」「必要な施策」「実行方法」の順で記述したところ、「論理構成がわかりやすい」と面接官から好評であった。なお、実行方法記述に当たってはその担い手も意識すべきである。深堀で国の役割を問われたので、自治体間の連携などを提案する場合も監督業務など国の役割も考えておくとよい。
推敲は伊藤塾の模擬シリーズに加えて親と行った。用意した企画を説明したうえで批判的に検討してもらい、つついてもらうとよいだろう。企画がつつかれること自体は問題ない(受験生は政策のプロではない)。つつかれた時に自分なりの考えを説明できるかが肝だと考えられるので、事前につつかれそうな場所を探してもらい、回答を考えればよい。友人や親に頼れない場合、チャットAI活用もおすすめである。企画を入力すると思いもしない角度から突っ込んでくれる。

 

 

政策課題討議試験

対策というほどのことはしていないが、一般にディスカッションにおいて知識ギャップが大きいと話についていきにくくなるので、知識を吸収しておきたい。伊藤塾の講義(ニュースなど)に加えて、志望省庁のセミナー参加も効果的である。というのも、話題は政策、かつホットな政策に関するものであると考えられる(ここは推測)ので、最前線の政策のプロから話を聞いておくことは効果的である。
また、「場慣れ」も大事である。これは意識や知識の問題ではないので、大人数で話しながら課題解決する機会を多めに取るとよい。これは何もGDだけではなく、1dayワークショップなどに参加することでも十分経験になる。その中でファシリテートが上手い人の動きや、議論の進め方、まとめ方をまねすればおのずと発言の機会が増える。自分は経産省で会った学生、民間ワークショップで会った人の動きを参考にしていた。
本番ではあまり評価されなかったので参考になるかは難しいところだが、政策討議のプレゼンシートはかなり単純化して書くことを心掛けていた。というのも1グループ6人、つまり6枚の資料があるためあまり複雑だとメンバーが読んでくれない。読みやすいように「立場」「根拠」だけにした。(「現状」はほかの人も整理しているし、制限時間20分で「現状」を手書きするより、根拠を練るのに時間を使いたかった。)

 

 

人事院面接

これはまず自分のことをよく知る、ということが大切になってくる。特に公務員をなぜ目指すのか、という点は「公務員という仕事の特徴」もそうだが、自分自身がどのような人間かという点も理解したほうが書きやすい。
学生時代に力を入れたことを様々な角度から問われるが、この時それぞれの経験で学んだことを公務員として働く際にどのように生かせるか、ということも考えておくと面接で答えやすいと思った。私の場合バイトでの困難⇒そこから学んだこと⇒それをどう生かせるか、あなたの長所は⇒それをどう生かせるかのように、何度か「公務員にどう生かせるか」という視点での質問が飛んできた。公務員として働くためにどのような資質が必要か、ということと合わせて答えを準備しておくとよいと思う。

 

 

加点対象の英語試験

大学1年生の時に取得した710点という何とも言えないスコアを利用した。結果的に用いなくても受かっていたようなので必須ではない。必須ではないがどうせなら730点を超えておいた方がよい気がする。TOEICは語彙が大学受験で用いたものと異なるため、英語にそこそこ自信があっても対策しないと700点付近になってしまうと考えられる。

 

普段の生活と試験対策の両立について

 

部活(週3)バイト(週2~3回)ピアノ(暇があればいつでも)という感じで行っていた。両立の工夫として行ったことはあまり思いつかないが、気分転換は重点的に行っていた。体力的に余裕があるときはカラオケか友人との飲み、余裕がないときは眠れるだけ寝る、部屋でゴロゴロすることで精神、体力ともに回復していた。コーヒーをドリップしたりもした。どうしてもメンタルがぼろぼろの時は自主休校や自主休部なども用いた。ダブルスクールはハードワークなのでしっかり自分をいたわろう。

 

民間企業の就職活動について

 

公共性という軸を一貫させやすい政府系金融機関を三社、系統金融機関を一社受ける予定。私の志望省庁が経済系ということもあり、相互にシナジーがあること、官庁訪問前に内定を取っておくことで精神的余裕が出ることが理由。教養区分に合格したことで12月~3月までの期間をESを練ったりSPI練習に使えるのでメリットしかない。

 

最後に

 

民間就活を進めたい。特に早期選考などは乗っていないため、政府系金融機関対策を3月までは行う予定。その後は面接しながら官庁訪問対策を進めたい。もっとも3月までの間もセミナーや政策シミュレーションに参加しまくる予定である。部活は引退してしまっているのであまり予定はないが、ちょくちょく後輩の顔は見に行きたい所存です。

●これから進路を考える方へ
ダイレクトに国家運営にかかわることができるのはやはり官僚。人生を通して社会により大きな影響を与えたいと考えている人、企業利益ではなく公益のために働きたい人には絶対にお勧めしたい。教養区分は受けたほうがいい。受験料は無料、面接も含めた試験なので自信がつくと思います。

●官庁訪問への意気込み
圧倒的志望度で合格したい

 



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※2024年度合格時点のものです。