同じく公務員を目指す学生同士、進捗や悩み、思いを共有する場所ができた
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総務省 受講講座:国家総合職コース、国家総合職ゼミ |
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目次
公務員試験を目指したきっかけ
公務員を目指し始めたのは高校時代です。世界史や政治経済の授業を通じて安全保障分野に興味を持ち、日本で安全保障に関わるなら公務員、特に中央省庁で働く国家公務員であると考え志望しました。大学で講義や社会的活動を通じてその思いは強くなりました。当初目指していた『国際的・国防的な要素が強い安全保障』に関わることというよりも、『国内的・国民生活の保障といった要素の強い安全保障』へと興味関心が移っています。これまで培った多様な分野に対する知的好奇心に基づく行動力と他者との粘り強い交渉力を活かすことで、領域横断的な分野である安全安障分野において、広い視野を持った行政官として課題の解決に貢献していきたいです。
対策スタートのタイミング
大学1年生の冬頃から始めました。私たちの世代は新型コロナウイルス感染症によって大学の授業などが全てオンラインになってしまったので、その時間を有効活用しようという思いがあったことが主な理由でした。その他にも私は法学部生ではなかったため、仮に教養区分で合格を逃してしまい、専門区分を受験することになった時に、早期学習をしなかった場合日々の講義で法律や政治学などの勉強をしている法学部生に後れを取ってしまうと考えたことも大きな理由の一つでした。
振り返った時に、学習スタート時期は少し早すぎたため、中弛みを生んでしまったこともあったと思います。しかし、最終的に総合職試験合格、そして内々定を頂けた一番の理由は、スタートダッシュを早く決め、官庁訪問対策と試験対策を、余裕をもって並行させることが出来たことだと思っています。
伊藤塾を選んだ理由
大学に来てくださった伊藤塾のスタッフの方の対応がとても手厚く、『法学部ではないからといって自信を無くす必要はない、合格から内定までしっかりサポートしていく』と言ってくださったことで入塾を決めました。他の予備校にはない、教養区分を見据えた専門科目の先取り学習といったカリキュラムや、佐藤講師を始めとする手厚いサポート、スタッフの方に気軽に様々なことを相談することが出来る距離の近さといった要素も、入塾の決め手になりました。
伊藤塾のここが良かった!
講義のスタイルも配信が多く、忙しい大学生活との両立も十分に行うことが出来たことが一番良かったことだと思います。研究や部活、ボランティア活動に打ち込む時間をしっかりと確保することが出来たことが、結果的に人事院面接や官庁訪問で良い評価を頂けた要因だと考えています。他にも、懇親会や受講生同士での自主ゼミの構成といった形で、同じく公務員を目指す学生と進捗や悩み、自分の思いを共有することが出来る場所を積極的に設けてくださったことも、伊藤塾を選んで良かったことだと思います。
私がとった勉強法
基礎能力試験
(知能分野)
数的処理・判断推理に関しては、2年生の1月ごろまでに伊藤塾の数的処理対策講義を一通り見た後、まずは国家一般職などの問題を毎日数問ずつ解き始めました。3年生になったあたりで国家総合職の過去問を解き始め、8月以降は1日に過去問1セット(16問)を解くようにしました。はじめは1セット2時間半程度の時間をかけていましたが、次第に時間を短くしていき、最後は1時間20分で16問を解くようになりました。
英文読解に関しては、懇親会で佐藤講師に『英字新聞の購読は英文読解対策に有効』というアドバイスをいただき、比較的平易な英語で書かれ時事対策にもなる『The Japan Times Alpha』の定期購読を申し込みました。週刊購読のため一週間のうち朝に余裕がある日に数ページずつ読み進めることで、なるべく毎日英語に触れるようにしました。教養区分に限らず国家総合職においてはTOEICなどの英語試験による加点もあるので、自身の英語力に合わせた難易度の英字新聞の購読は非常にお勧めです。
現代文読解については普段から白書や政府資料などを読み込んでおけば十分に読解力を養えると思うので、特に対策をしませんでした。
(知識分野)
基本的には伊藤塾の人文科学・社会科学・自然科学テキストを何回も回しました。2年生の時から毎日数問ずつ回し始め、直前期の3年生9月には毎日過去問集を1周していました。それだけではなく、社会科学や総合論文対策のために、国家一般職や地方上級の政治学・行政学・社会学・国際関係・憲法の5科目の過去問も解きました
直前期には伊藤塾で入手できる単年度過去問集を使い、本番と同じ時間を計って演習しました。『この科目は確実に〇割取る』・『この科目は少し考えても分からなかったら素直に捨てる』といった取捨選択をする上で非常に役に立ったと思います。
総合論文・政策論文試験
総合論文試験に関しては、普段から各省庁の白書や政治学・行政学・国際関係などの講義を通じてインプットを欠かさず行い、総合論文ゼミや自主ゼミなどで実際にアウトプットするというサイクルをしっかり行うことを心掛けました。
総合論文ゼミでは、最初の方の回では規定字数の半分程度しか書けなかったり、制限時間を大幅に超過してしまったりということが多くありましたが、回数を重ね、論文を書く経験を積むうちに、ある程度まとまった形となった答案を書けるようになりました。
ゼミ中のグループディスカッションや、ゼミ後の自主ゼミにおいて答案について他の受講生と議論をすることで自分が気づけなかった論点を洗い出したり、自分とは違う考え方に触れたりすることで新たな気付きを得ることができ、より良い答案を書く助けになったと思います。
人物試験
私は既に企画提案試験のテーマであった偽情報に関する知見がある程度あったので資料収集や知識の整理は案外スムーズに行うことが出来ました。総務省の情報通信分野が出している資料や説明会への出席だけではなく、国内外のシンクタンクや民間企業が出している情報リテラシー関連の資料も収集していました。用意した政策を携えて、伊藤塾の模擬1回と京僚会の模擬1回、後は伊藤塾の塾生サポーターの方に組んでいただいた自主ゼミで3回ほど練習をしました。そこで穴がある部分について詰めてもらい、練習後に修正するという作業を繰り返し、先述した4つの政策を以て本番に挑みました。
政策課題討議については、模擬の回数をこなしました。伊藤塾での模擬1回と京僚会での模擬1回、それに友人と組んだ自主ゼミで5回程度行いました。模擬の際に特に意識していたこととしては、『レジュメを早く正確に書けるように練習する』ことと『議論の中で自分がどういった立ち位置になると話しやすいかを探す』ことだと思います。よく『グループワークでは司会(ファシリテータ)とタイムキーパーが大事』という話があると思いますが、正直な話人には向き不向きがあって、特にファシリテータは不向きな人が無理してやろうとするとグループ全体に悪影響が及んでしまうことも考えられるので、無理してそのような『役職持ち』になる必要はないと思います。実際に私は『出てきた意見をまとめたり、質問をしたりして全体としての意見を仕上げていく』立ち位置があっているなと模擬で判断し、本番でもその立ち位置で挑みました。
そういった自分の『適性』を見極めるだけではなく、賛否の立場がどれくらい分かれるかという点で様々なシチュエーションを経験できるという点でも、回数をこなすことは有用だと思います。
人事院面接については、一次試験合格発表前に面接カード対策を始めました。安全保障という民間で代替することが極めて困難な志望動機だったこともあって、面接カードの作成自体はスムーズに進みました。今年から面接カードは直接入力して印刷することが可能になり、私はそれを利用しましたが、その場合一つの項目に入力できる文字数がかなり少ないため、書きたい内容を絞り込むのに非常に苦労しました。
数回添削を出して友人と組んだ自主ゼミや伊藤塾、あとは京僚会で面接練習をこなして『もう大丈夫』という太鼓判を得て、面接対策は終了しました。想定問答集も作りましたが、講師の方から『想定問答集作りすぎると読み上げている感じがするから程々にね』とのアドバイスをもらい、そこまでしっかり固めませんでした。演技力が高い人ならきっちり固めるのもありだと思います。
官庁訪問
官庁訪問対策については、大学2年生のころから説明会の出席やイベントの参加を始めました。ただ、その当時に志望していた省庁と、最終的に訪問した省庁が大きく異なっており、途中で志望省庁が迷走していた時期もあったため、実質的な訪問省庁への対策を始めたのは大学3年生の夏インターンからでした。私は地方出身だったので、オンライン説明会や座談会への出席を毎月各省庁合わせて10回程度こなしつつ、対面インターンや対面ワークショップに東京まで赴いて参加したり、逆に自分が住んでいる地方でイベントを実施された時は必ず参加したりするようにしていました。
また、人事担当と一対一で話すことが出来る個別座談会や、現場の職員の方とお話させていただくことが出来る職員訪問は積極的に行っていました。この二つは、そのまま官庁訪問における人事面接と原課面接の非常に良い練習になったと思っています。
普段の生活と試験対策の両立について
大学では自分の学部の研究室と法学部のゼミを掛け持っており、また外部でも他大学生との共同論文執筆やボランティア活動などを抱えていたため、『スキマ時間での勉強』と『まとまった時間で一気に仕上げる』ことを心掛けていました。具体的には、配信講義であることを活かして通学時間や朝起きてから、夜寝るまでの時間に細かくインプットを行い、オフの日や試験直前期、論文ゼミがある日などは一日中机に向かってアウトプットを行うという、『メリハリのある勉強』が出来ていたと思います。試験対策だけではなく大学での活動や社会的活動にも全力で取り組んだことは、結果的に教養区分二次試験の面接カード作成と人物試験で活かすことが出来たと思います。様々なことに取り組む一方で、長期休みを活用して国内各地を旅行したり、美味しいものを食べたり温泉に行ったりしてリフレッシュするなど適度に息抜きをすることも、結果的にコツコツ勉強に取り組めたと考えています。
試験直前期となる8月・9月は官公庁のインターンシップや説明会なども重なっており、時間のやりくりに苦労しましたが、そこでも出来るだけ勉強時間が最大になるようにスケジュールをやりくりし、良い経験となったと思います。
民間企業の就職活動について
民間就活については、3年生の夏インターンをきっかけに始め、3年生の3月頃から十数社本選考にエントリーしました。業種については特に絞りませんでしたが、業界についてはメーカーとインフラに絞って就活を行っていました。理由としては、自身が志望している省庁が所管している産業がこの二つであり、志望動機や企業で実現したいことを具体的に考えやすい、あるいは面接経験を官庁訪問に活かしやすいと考えたからです。公務員試験対策は主に書類選考と企業研究に活きたと思います。数的処理や資料解釈はSPIなどのテストを早く解く練習になりましたし、省庁研究を行ったおかげで産業全体の構造や課題点などの企業研究が非常にやりやすかったと思います。一方で、自分が民間就活にある程度時間を避けたのは、教養区分で合格を頂いており、年明け以降試験対策に時間を割く必要がなかったことが大きいと思います。
今後のビジョン
自分が国家総合職を志した原点である『豊かな日本を将来世代に引き継いでいきたい』という思いを胸に、国民のことを第一に考えて公務にあたれる公務員になりたいと思います。そのためにも、自分の省庁だけではなく、他省庁勤務や海外勤務、地方勤務などを通じて豊富な知識と経験を獲得し、それを自らの職務に活かすことが出来るようになりたいと考えています。また、どのような職場・場所においても、自分の周りにいる人たちに対して常に尊敬の念をもって接することを忘れず、謙虚に教えを請い、『この人とは一緒に仕事をやっていきたいな』と思ってもらえるような人間になっていきたいです。
これから公務員を目指す方へのメッセージ
私は教養区分において合格を頂き、その時間的なアドバンテージをうまく活かしたことで官庁訪問でも内々定を頂くことが出来たと感じています。そのため、私としては国家総合職合格、そしてその先の内々定を目指す方には全力で教養区分合格を目指してほしいと考えています。教養区分は自分のように法学部出身者ではなく、専門科目の勉強が遅れてしまいがちな人間でも十分に合格のチャンスがある試験です。その分志望者も多く、難易度が高い試験なことは否めませんし、正直どれだけ対策しても『不安感』がぬぐえない試験であることは身をもって実感しました。しかし、その不安を乗り越えて合格を勝ち取れば、官庁訪問までの7か月弱分の時間的アドバンテージを得ることが出来ます。この時間を民間就活や官庁訪問対策、あるいは大学での勉強や余暇活動など何に費やすかは個々人の自由ですが、どう使うとしても人生に対して貴重な経験を齎してくれると思います。
特に二次試験は『どれだけ勉強したか』というよりも『どれだけ公務員という進路に対する熱意を持っており、必要な素質があるか』を見られる試験であり、その過程で培った経験は官庁訪問やその先の進路においても十二分に役に立つものであると思います
昨今、所謂『ブラック霞ヶ関』といったような報道も増え、ネガティブな情報に接する機会も多いと思います。実際に、官庁訪問においても各省庁が直面している厳しい現実にしっかりと向き合い、その解決に向けた仕事をやり遂げられるのかといった『覚悟を問う』ような質問がされることも多くありました。それでも、様々な側面から日本の舵取りを担うことが出来るというのは、官僚という職業の特権であると私は考えています。待遇面や働き方などで、公務員を志望することについて迷うことは恐らくありますし、試験対策や官庁訪問とそれに関連する時期は長期に渡り、多大な精神的ストレスを感じることは間違いないと思います。そんなときは、自分が人生の大部分を占める職業人生で何を成し遂げたいのかという原点に立ち返って、よく考えてほしいと思います。私自身、試験対策や官庁訪問対策を続ける中で一番の支えとなったのは、親や友人を始めとする周りの人間、そして伊藤塾で出会った志を同じくする仲間、その夢を後押しして下さる伊藤塾の講師やスタッフの皆様の存在でした。
最後になりましたが、1年生で入塾してから3年近く私に親身に接して下さり、様々な悩みにも真摯に向き合ってくださったスタッフの方、優しくも時に私たちのことを真剣に考え厳しい言葉を投げ激励して下さった佐藤講師を始めとする講師の方々に感謝を申し上げたいと思います。官庁訪問を無事に終え、一先ずの区切りは尽きましたが、これはゴールではないと思っています。これから行政官として研鑽を積み、自らの享受してきた恩恵を次世代に受け継げるような日本を形作る一翼を担える人間になっていきたいと思います。これを読んでくださっている方の進路選択が幸あること、そして霞が関に飛び込んでみるという選択をしてくだされば幸いです。