マイナスな話題が多い国家公務員だが仕事の影響度ややりがいは圧倒的
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農林水産省 |
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プロフィール
受講講座:国家総合職コース、国家総合職ゼミ
課外活動:陸上競技同好会、NPO法人
民間内定:日本政策金融公庫
目次
公務員試験を目指したきっかけ
様々な国や地域を転々としながら働きたいと高校生の頃から考えており、外交官に憧れを抱いたことが公務員に興味を持ったきっかけでした。しかし大学入学後、講義で地方行政に興味を持ち、2年の夏に出身地の市役所インターンに参加しました。そこで、地方の実態や課題を身をもって実感し、国の立場から地方の課題解決に携わりたいと考えるようになり、最終的に大学2年の冬に国家公務員を志すことを決断しました。当時は国家総合職の試験内容や採用プロセス等についてほとんど知らなかったため、とても不安でした。
対策スタートのタイミング
大学2年の11月に伊藤塾に入塾し、勉強を開始しました。ちょうどこの時期に公務員を目指すことを決心したことと、大学のゼミの友人が対策を始めていることを知ったのがきっかけでした。振り返ると、自分にとっては最適な時期だったと思います。本格的に基礎能力試験の対策を始めたのは8月頃でしたが、大学入試で国立を受験していたこともあり、基礎能力試験の知識分野の一定の知識はすでに身についていたため短期集中で対策を進めることができました。しかし、時事や数的処理、総合論文の対策は短期集中でできるものではないと感じたので、ある程度早い時期に始めたことはプラスに働いたと思います。実際、3年の前期は授業やサークル、バイトで忙しかったですが、総合論文と数的処理だけは時間を見つけてやるようにしていたことが、一次試験合格につながったと思います。
伊藤塾を選んだ理由
伊藤塾を選んだ理由は、内定率の高さです。予備校を選ぶために情報収集をした際、試験に最終合格をしても3人に1人しか官庁訪問で内定をもらえないということを知った一方で、官庁訪問に関する情報はほとんど見つけられず、ネットにある情報も信憑性に欠けるものばかりでした。そのため、内定率を開示しており信頼できる点、官庁訪問についての圧倒的な情報量、教養区分の対策が充実している点から伊藤塾を選びました。春試験で受験した内定者から試験対策と官庁訪問対策の両立に苦労したという経験談を聞いていたこともあり、教養区分の合格実績が豊富で、かつ、対策が難しい総合論文や二次試験の対策が充実している伊藤塾に決めました。
伊藤塾のここが良かった!
ゼミでは総合論文の基本的な書き方を学べたことに加え、どのような科目をどの時期に勉強するべきか示して頂いたことで、勉強のペースメーカーとしても活用できた点がとても良かったです。また、自分のこれまでの大学受験の経験や学部での勉強内容を踏まえて早い時期から得点戦略や勉強の進め方のアドバイスをいただけたことは、とても助かりました。通常は開示請求しなければ手に入れられない教養区分の過去問と解説を5年分ほど閲覧できたことは、直前期に慌てずに済んだのでよかったです。
私がとった勉強法
基礎能力試験
基礎能力試験の学習は範囲が膨大なため、過去の自分の学習経験や得意・不得意から戦略を立てることが非常に重要です。戦略を立てる上で必要なのは、早い時期に過去問を解いてみることに尽きると思います。私も講師にそれを指摘されたため1月頃に知能分野の過去問を解いてみました。それによって、文章理解と英文は対策しなくても満点が見込めること、数的処理と資料解釈が圧倒的に時間が足りないことがわかり、当日の得点戦略から逆算して効率的に学習を進めることができました。特に、教養区分の数的処理は難易度が高く時間も短いため苦手意識を持つ人も多くいると思いますが、文章理解と英文で満点を取ることができれば、正答率が半分でも合格ラインにのることができます。私は苦手な数的処理は「これ完」の過去問を繰り返し解いて得意な分野、不得意な見極め、当日は解けそうな問題に絞って解答しました。数的処理小教室も積極的に利用し、早い時期から時間を意識して問題に取り組んだことで、当日も焦らず解答することができました。
知識分野の勉強の仕方は本当に人それぞれだと思います。私は一応すべての分野を一通り勉強しました。私は文系だったので、高校時代に学習経験のあった人文科学(日本史、世界史、地理、倫理など)ははじめから「これ完」に取り組み、間違えた肢の復習や知識の補充をしていました。社会科学は伊藤塾の憲法、行政学、政治学、国際関係といった科目の専門マスター(講義)を受講した上で「これ完」に取り組みました。佐藤講師の講義は講義内で問題演習をするため、知識の定着に役立ちました。自然科学は文系だと勉強しない人が大多数だと思いますが、私は数的処理に自信がなかったため知識で得点を稼ぎたいと思い、全分野勉強しました。学習の仕方としては、講師のアドバイスをもとに、「これ完」の過去問の問題を見た上でそれを解くのに必要な知識をテキストから学んでいきました。その際、不正解の肢にも着目して知識を入れていきました。過去問を解いていると、別の年度の問題の不正解の肢から正解の肢が作られていることが多々あったからです。
総合論文試験
ゼミにできる限りリアルタイムで参加し、その復習を中心に学習しました。ゼミで扱った資料に目を通すことに加え、自分ならどのように答案を構成するかを考えて要素を書き出したメモを作成していました。時事的なトピックの学習のためにニュースや新聞に目を通すことも心がけましたが、ニュースの見方がわかる講義を視聴したことが一番役に立ったと実感しています。また、ゼミで他の受講生の意見を聞いたり、自主ゼミで答案の読み合わせを行ったことは、新しい視点を得るのに役立ちましたし、自分の現状の実力を知る機会となり、危機感を持って対策に取り組むことができました。また、ゼミで行政系科目の学習の重要性を早いうちから教えていたため、憲法、行政法、行政学、政治学、国際関係等の科目の受講を進めていました。当日の試験も、憲法の視点から記述することができたので良かったです。これらの科目の学習は基礎能力試験の知識分野の対策にもなるので早めに始めて損しないと思います。
人物試験
企画提案試験の対策は伊藤塾のテーマ解説講義を聞いた上で施策を2つ用意し、伊藤塾の模擬試験に参加しました。模擬では対面で講師や内定者から質問を受け、緊張感を持ちながら当日のシミュレーションができた点がとても良かったです。また、足りない視点や突っ込まれそうな部分を指摘いただき、施策のブラッシュアップに役立ちました。私が用意していた施策とは別のテーマが問われた時の準備もしておくようにとご教授いただき、対策を進める上で参考になりました。このように、壁打ちと修正のサイクルを内定者や大学の友人、インターンで知り合った人たち、省庁の内定者が開く対策イベント、xKASUMIや京僚会が開く対策会で繰り返したことで施策の内容を詰め、質疑応答の準備を進めていきました。伊藤塾のテキストには、当日の会場の雰囲気や試験の進み方、実際の質疑応答の様子と得点が掲載されていて、それを読むだけでも試験のイメージが湧いて役立ちました。
政策討議については、伊藤塾の模擬政策課題討議に対面で参加しました。参加後に一人ひとりフィードバックをいただき、アドバイスをいただけたため助かりました。政策課題討議ははじめのレジュメを書く時間が短く、あらかじめ練習しておかないと書ききれず当日大焦りします。そのため、ある程度緊張感がある対面での練習機会はとても貴重でした。議論を進めるにあたって重要な視点、やってはいけないこと、評価がされているポイントを知ることができたのもよかったです。その他には、大学の対策会、エンカレッジのイベント、省庁の内定者が開く対策イベント、xKASUMIや京僚会が開く対策会で場数を踏むことを心がけました。政策課題討議はメンバーによって進み方や自分の立ち回りが大きく変わってくるので、いろいろなパターンを想定しておくことがとても重要だと思います。民間企業のGDに参加してみることも対策にはなると思いますが、政策課題討議独特のレジュメ作成や進め方をあらかじめ経験しておくことが、とても重要だと思います。
人事院面接の対策としては、教養区分1次試験前に一度面接カードを作成し、添削サービスを利用しました。1次試験終了後に再び推敲を重ねて、内定者や友人にも見てもらいました。人事院面接は基本的に面接カードに沿って進んでいくため、カードの出来はとても重要だと思います。自分では伝わる内容だと思って書いていても、他人が読んだら意味が分からないことは多々あるので、できるだけたくさんの人に見てもらうことを心がけました。面接カードを形にできた後は伊藤塾の模擬面接に参加しました。対面で行い、実際の入室の作法や流れも確認できたのがよかったです。また、厳しめの面接官の設定をお願いしたところ、かなり詰められました。このことで、話す内容がさらにブラッシュアップできたと感じています。伊藤塾のほかに、内定者や大学の友人、インターンで知り合った人たち、省庁の内定者が開く対策イベント、xKASUMIや京僚会が開く対策会、ハローワーク等で模擬面接に参加し面接内容をブラッシュアップしたり、面接カードの記述を修正したりしました。
官庁訪問、省庁・自治体研究
説明会やワークショップには積極的に参加し、政策に関する知識や自分の考えのブラッシュアップをすることができました。イベントに参加すると、各省の雰囲気も知ることができるので、後悔のない進路選択につながると思います。月に一度、講師とカウンセリングさせていただき、自分の状況に応じたアドバイスをいただくことができたので良かったです。早い時期から、イベント参加の重要さを知ることができました。また、省庁研究ゼミで内定者に経験談をお聞きすることができたのも良かったです。
普段の生活と試験対策の両立について
あらかじめ計画を立てて、時期ごとに習得する科目や内容を決めて取り組んでいました。膨大な試験範囲のすべてに取り組むことはほぼ不可能なので、取捨選択をして上でやる内容は完璧にすることを心がけました。私は大学2年まで週3~4日ほど学習塾でアルバイトをしていましたが、事前準備や残業がかなりあったので思い切って辞めました。その代わり、大学3年から週1日有償ボランティアに取り組みました。このことは、人事院面接で話すネタにもなり、他の受験者との差別化につながったと思います。サークル活動が忙しい時期や、サークルの大会の前は最低限、数的処理だけには取り組みました。

NPO法人での活動
民間企業の就職活動について
志望省庁と関わりの深い企業や、同じ分野の企業の選考を受けたことで、なぜ国家公務員を志望するのかがより鮮明になりましたし、民間のアプローチの仕方や課題意識を知る貴重な機会となりました。教養区分に合格できたことで、比較的余裕を持ちながら民間企業の就活に取り組めています。また、SPI等の勉強はほとんどしなくても大丈夫な点もメリットだと思います。
今後のビジョン
現場の視点を常に意識し、地に足の着いた政策立案ができる行政官になりたいです。そのために、地方出向や農村研修に加えて、自らの足で現場に赴き、現場感覚を身につけたいです。また、働く省庁の所掌分野の知識や常識に囚われることなく、他分野の知識や当たり前を取り入れられるように、自分自身も視野を広く持って研鑽に励みたいです。
これから公務員を目指す方へのメッセージ
何かとマイナスな話題が多い国家公務員ですが、仕事の影響度ややりがいは圧倒的だと思います。目指し始めた当初は、「試験に受かるだろうか」「自分がなれるだろうか」と不安な気持ちもありましたが、ゼミにおいて「今何をするべきか」を知れたことや、伊藤塾のスタッフの方々に親身にサポートしていただいたことで不安を払拭することができました。伊藤塾は皆さんの挑戦を伴走しながらサポートしてくれる存在だと思います。後悔のない進路選択ができるよう応援しています。