定期的に開催される質問会で非常に有意義な情報を得ることができた
|
|
厚生労働省 |
|---|
プロフィール
受講講座:国家総合職コース、国家総合職ゼミ
課外活動:国際交流イベント企画団体、国際法学研究会、ホテルのレストランでのアルバイト
民間内定:-
目次
公務員試験を目指したきっかけ
大学2年次の夏休みに、宿泊型の政策立案コンテストに参加し、チームで議論を重ねながら政策を作り上げる過程に非常にやりがいを感じました。また、実際に中央省庁の職員の方々から話を伺い、国民生活をよりよくするために真摯に社会課題に向き合う姿勢に深い感銘を受けました。
当初は、自分には到底無理なのではないかという思いがありました。しかし、それまで明確な夢がなかった私が、初めてやってみたいと思える仕事に出会えたことから、挑戦することに決めました。
対策スタートのタイミング
大学2年次の10月頃に入塾しました。国家公務員を目指すきっかけとなったコンテスト終了後、2か月ほどかけて予備校を比較し、伊藤塾への入塾を決めました。大学の専攻は公務員試験に必要な科目とは全く関連のないものだったので、できるだけ早く学習を始めたほうがいいと思ったためです。目指すと決めてから、試験対策に移るのが早かったのはよかったと思います。
伊藤塾を選んだ理由
試験・官庁訪問ともに合格率が高いことが非常に魅力的に感じられたため、入塾を決めました。
伊藤塾のここが良かった!
国家総合職教養区分ゼミが非常に役立ったと感じております。
入塾当初は、1800字もの論文を制限時間2時間で書ききるという試験内容に圧倒され、ほぼ何も書くことができませんでした。しかし、問題文の読み方や解答すべき内容などの解説を受け、その後配布された各省発行の資料の読み込みを行うことでだんだんと慣れていき、最終的には論文への苦手意識はなくなり、本番の政策論文でも10点満点中8点をいただくことができました。
また、定期的に質問会が開催され、自身の疑問点を解消できたことはもちろん、他の塾生の質問も同時に聞くことができ、非常に有意義な情報を得ることができました。
私がとった勉強法
基礎能力試験
・数的処理
過去問に取り組みました。はじめは解けない問題も多かったですが、間違えた問題は繰り返し解くようにしていました。国総以外の過去問はあまりしませんでした。
教養区分試験までにたくさん演習を積んでいたので、春試験対策時にはあまり数的処理に時間を割くことなく、専門科目に重点を置いた時間配分にしていました。
・文章理解
試験直前期に集中して過去問に取り組んでいました。
英文の問題については、問題文の内容順に選択肢が並んでいるので、まず文章を読む前に肢1を確認しておいて、文章中に肢1の内容が出てきたら文章と選択肢の文を丁寧に照合させながら注意深く読みます。肢2~5も同様にします。選択肢は、ほとんどが抜き出し和訳をもとに作られているので、消去法ではなく正攻法で解くべきです。
専門択一試験
「これ完」を使って、すべての選択肢に対して正解or誤りの箇所がわかるようになるまで繰り返しました。試験直前期には、何度も間違える選択肢のみノートに書き出して、空いた時間にはいつも見るようにしていました。
法律科目は理論的な部分の理解のため講義動画を視聴していましたが、政治学や国際関係は暗記要素が強かったため、講義は視聴せずにテキストやスー過去を用いてインプットを進めました。
政治学、国際関係に出てくる大量の人物と著書、学説等は暗記カードを作ったりノートにまとめたりしてある程度暗記してから「これ完」に取り組み、問題を通して出てきた新たな事項は適宜ノートに追加記入していました。
国際関係は範囲が広すぎて、苦手意識を持っていたのですが、スー過去の解説箇所のみコピーし、重要そうな部分を暗記ペンでマークし、赤シートを使って暗記することで過去問にも対応できるようになりました。
また、行政法は一通り講義を視聴したものの、理解に非常に苦しみました。すべての範囲を解けるようになる必要はないので、判例暗記を中心に行い、条文系の問題は演習から外しました。
専門記述試験
春試験の1次が終了してから勉強を始めました。元々、伊藤塾の方針に則り、憲法と公共政策AあるいはBの2科目を選択する予定で、当初は憲法記述の講義を見たり、過去問を解いたりしていました。しかし、私は1次試験の択一対策において、判例が合憲かどうかのみを暗記するにとどまっていたため、違憲の根拠を導くことや、各条文の内容を唱えることすらできず、加えて記述フレーズを暗記することは不可能だと思うようになりました。
1次試験から2次試験までの間は約1か月あるのですが、2週間ほど憲法の勉強に費やしたのち、公共政策AとBを解答しようとシフトチェンジしました。それからは、公共政策の過去問を解いたり、公共政策を論じる上での知識を詰め込んだりしました。政策論文も公共政策と似た性質があるので、同時並行で対策ができるという形になりました。公共政策についての知識は、「公務員試験 論文・面接で問われる行政課題・政策論のポイント」という本が大変役に立ちました。
初見の問題は時間を計って原稿用紙に記述する練習をすることで、時間配分や記述量の感覚をつかむことができました
政策論文試験
教養区分試験に向けて月に2回ほどオンライン・リアルタイムで開催される教養区分ゼミに毎回参加していました。ゼミ後に配信される各省の資料を読んで自分でまとめたり、後日行われる自主ゼミに参加して塾生同士で論文を読みあって互いに指摘しあったり、政策について議論を交わしたりして理解を深めていました。
直前期には、ゼミで取り扱った問題を解きなおしました。また、総合論文試験で出題されうるテーマについて、問題点や解決策をまとめていました(伊藤塾から資料が配布されました)。
春試験の公共政策や政策論文では、秋の総合論文対策をしっかりとやっていたおかげで書き方に迷うことはほとんどありませんでした。
人物試験
伊藤塾のサービスとしては、面接カードの添削と人事院面接対策用の模擬面接を利用しました。面接カードは、何度も再添削してくださり、自分の納得のいく形で仕上げることができました。模擬面接は、民間就活をしなかった自分にとって、対面での面接経験が一度もないという状況はかなり不利であると感じていたため、オンラインで模擬的な形で実施していただけたのは非常にありがたかったです。また、その場でのフィードバックと、採点カードの送付をしてくださり、自分の弱点の把握に役立ちました。
また、志望省庁のイベントで知り合った友人や同じサークルのメンバーなど、志望者同士で添削し合ったり、お互いに想定質問を考えたりするなどして協力していました。
官庁訪問、省庁・自治体研究
官庁訪問の1年前くらいには志望省庁がほとんど定まっていたので、オンライン参加が中心ではありましたが説明会や座談会、職員訪問にはできる限り参加していました。各イベントの後はアンケートがあり、私は学んだことや、職員の方のお話を聞く前と後とで自分の中で変化したことを中心に丁寧に記入していました。イベントでの学びを整理する機会にもなるうえ、採用担当の方から「アンケートたくさん書いてくれてありがとう」と覚えていただけたので、一石二鳥になると思います。アンケートは提出期限が過ぎると自分の書いた文章が消えてしまうので、書いた内容はコピペして自分のWordに毎回貼り付けて保存していました。時折読み直すと、これまで自分がどんなことを感じてきたのか、どう理解が深まってきたのかを見返すことができます。
官庁訪問対策を本格的に始めたのは人事院面接が終了してからです。ESを準備することを優先させながら、志望省庁ごとにパソコンで自分の考えを文章化したドキュメントを作成しました。ESの添削については、その省庁で1年目職員として働く先輩、キャリアセンターの相談員、先輩から紹介していただいた学内講座の講師にしてもらいました。
官庁訪問の面接対策としてまとめていた内容は以下です。
●原体験の整理、そこから感じたこと学んだこと
●関心のある政策に対しての問題意識、解決策、疑問点
●ESに書いた文章から想定される深堀り質問(ChatGPTに投げる)
●各省・各分野の逆質問
●各省の設置法、ミッション
●今年度予算の重点事項、予算の内訳
●将来志望省庁はどうあるべきか、目指すべき姿とは
●志望省庁で自分はどう貢献できるのか(自己PR)
●各省にまつわる最新ニュース
●説明会の振り返り
●省庁選びの軸、自分の譲れない部分
●各省でできること、できないこと
●総合職職員の志望理由
●人事面接(いわゆる民間就活で聞かれそうな質問)の想定問答
これらを省庁ごとにまとめ、官庁訪問直前にすべて印刷して本番に持参しました。結局官庁訪問中に確認したのは原体験の所ぐらいだったのですが、自分なりにかなりボリュームのある省庁研究、自己分析ができていて、これらが頭に叩き込まれていたので本番の面接でどんな質問がきてもある程度答えることができましたし、原課面接での逆質問や自分の意見を述べることも比較的スムーズにできました。
しかし、自分で考えをまとめていたのはいいものの、話す練習が圧倒的に足りていないと感じていました。そのため、国家総合職を目指す学生が集まっているグループで私の第1志望省庁を目指している方々を集めて、対策会を企画していました。ゴールデンウィーク明けから5~6回開催しました。基本はオンラインで、最後の2回は対面で行いました。練習内容としては、志望動機をお互いに話したり、その省の局ごとに課題となっている事柄について議論を交わしたり、お互いのESを読み、質問をしあったりなどしました。個人的にはこの対策会が最も役に立ったと感じていて、自分の意見の言語化の練習になったほか、同じ省庁を目指す仲間ができたのは心強かったです。
普段の生活と試験対策の両立について
入塾してからは、基本的に公務員試験対策中心になってはいましたが、サークル(学術系)、バイトは官庁訪問直前まで続けていました。春の筆記試験の直前にはサークルを少しお休みするなど、自分の中でのキャパシティを考えたうえで参加するようにしていました。しかし、それ以外はほとんど参加していたと記憶しています。筆記試験の勉強はとにかく自分との闘いであり、一人で勉強し続けているとしんどかったので、サークルの仲間と顔を合わせて話したりご飯に行ったりすることが、自分にとってリフレッシュになっていました。
両立するうえで工夫したこととしては、大学3年次に履修する授業を少なめにしたことです。周りは3年のうちに全て取り終えるスケジュールで履修していたので不安ではありましたが、大学の勉強は公務員試験に無関係だったので自分は最低限に抑えたことで、試験勉強の時間の確保に大きくつながったと感じています。
モチベーションの維持としては、同じ国総志望者や入省した先輩と話したりLINEをすることで士気を高めたり、入省後の自分をイメージしたりしていました。特に、志望省庁の対面イベントは、地方では開催回数が少なく貴重なので、できるかぎり予定を空けて行くようにしていました。
民間企業の就職活動について
民間就活はしませんでした。
大学3年の夏(教養区分試験前)に民間企業のインターンの申し込みを少ししましたが、関心のある業界を見つけるには至らなかったため、数回オンラインで面接をした程度にとどまりました。その後も、国家総合職への志望度と同レベルのモチベーションを保って民間就活はできないと感じましたし、常に試験勉強に追われていたため、両立はできませんでした。
今後のビジョン
厚生労働省にて、現場レベルでの国民の働きやすさや生きやすさを追求するミクロな視点と、少子高齢化社会に立ち向かい国家のさらなる発展を実現するマクロな視点の両方を兼ね備えた行政官になりたいです。厚生労働行政は国民の生活に直結する部分が非常に多いです。それだけ、政策や法律が国民に与える期待も絶望も大きいということなので、国民に対して広く説明責任を果たし、一人ひとりが自身の未来を描きやすい世の中の実現に貢献したいです。
これから公務員を目指す方へのメッセージ
国家総合職職員を目指すということは、私にとってかなりの覚悟が必要なことでした。大学で法律関係の勉強をしているわけでもなく、身内に公務員がいるわけでもなく、目指し始めた当初は本当に内定までたどり着けるのかわからないまま、ただひたすらに勉強していました。しかし、行政官になりたいという強い思いと、たくさんの方々の支えや応援の言葉があってこそ、ここまで来られたと思います。
試験や面接は一発勝負ですが、入念に準備を重ねれば、合格への道は開けます。官庁訪問については、普段からの積極的な説明会等への参加が必ず役立つと思います。
時には、自分がこれまでの人生の中で何を経験してきたか、そこからどんなことをして働いていきたいのかをじっくり考えてみる時間も必要だと思います。皆様が後悔のない選択ができるよう、願っています。