司法書士試験受験生のための、夏の学習法

2018年8月6日に、2018年度(平成30年度)司法書士試験筆記試験(多肢択一式問題)の正解及び基準点等が発表されました。発表を受けて講師からのメッセージを掲載中!!
メッセージはこちら

１．司法書士 年内学習のコツ

２．効率的学習法
「逆算スケジュール術」

司法書士試験に合格するためには膨大な量の試験範囲をこなしていく必要があるので、どのようなスケジュールで学習をしておくかを決めておくことは非常に重要です。
しかし、試験範囲が膨大であるがゆえにスケジュールの組み立てで失敗してしまう方も多いようです。
このようにスケジュールの組み立てが上手くいかない方は「スケジュールは緻密であればあるほど学習効率が高い」と思いがちですが、必ずしもそうとはいえません。
というのも、緻密に作りすぎるとスケジュールの作成に時間がかかってしまい、学習時間が減ってしまいますし、全体的な視点が持てずに優先順位を見失った計画を組み立ててしまいやすいのです。
そこでオススメするのが「逆算スケジュール術」ですが、このポイントは以下の２点です。

（１） ゴールから逆算して考える。

いきなり「１日目は○○をして、２日目は○○をして…」といったように直近からスケジュールを組み立てると優先順位を見失ってしまいがちです。ですからスケジュールは直近のところから組み立てるのではなく、ゴール（全体目標）から逆算して組み立てるのが効果的です。
例えば、
「民法を○か月で勉強する」➠「総則を○日、物権を○日、担保物権を○日、債権を○日、親族相続を○日で勉強する」➠「総則の○日の中で、１日目に行為能力、２日目に意思表示…を学習する」
といった要領です。
これにより、優先順位と実現可能性を意識した適切なスケジュールを組み立てることができるので、ゴールから逆算（細分化）していくと非常に効率的です。
また、その際に気をつけなければならないのが、「ある程度ざっくり組み立てる」ということです。「テキストＰ○～○、過去問20問」というようにカッチリ定めすぎると修正が利きづらくなるので、あえてテキストのページ数や過去問の問題数で組み立てないほうがよいでしょう。

（２） テキストの目次を進行表にする

逆算スケジュールを組み立てる際のキーアイテムになるのがテキストの目次です。テキストの目次を参考に逆算スケジュールを組み立てるのです。
目次を見れば全体像がつかめるので「どこからどこまでをいつまでに勉強する」といった全体像を意識したスケジュールが組み立てやすくなりますし、「今自分がどの位置づけの制度を勉強しているのか」を把握しやすく、体系的な理解がしやすくなります。
また、勉強し終えた単元については、マーカー等で印をつけておくことで、学習の進捗が一目で分かるので、テキストの目次をコピーして「計画表＋進行表」の位置づけとして活用するとよいでしょう。
 
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