多くの体験記を読んで選んだのが、伊藤塾でした

M.Sさん (30歳)
 

私立大学法学部卒業 受験回数:2回 【受講講座】
〔入門講座〕司法書士入門講座本科生

※プロフィールは、2010年合格時点のものです。

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

私は、アルバイトと受験専業の時期を繰り返しながら、旧司法試験の学習を続けてきました。しかし、論文試験に合格できないまま無情にも過ぎる年月に不安を覚えていました。「このままではいけない」と思い、2008年の論文試験後「自分の明日はどっちだ?」と自分に問いかけました。法科大学院(ロースクール)に行くのか、司法書士試験に転進するのか、就職するのか、このまま実家で両親が営む自営業を継ぐのか等、法律家以外の道も含めて真剣に考えました。そして、法律家になりたいという自分の気持ち、経済的事情、年齢、その他の事項を総合考慮して、司法書士試験の受験を決意しました。
まず、司法書士試験の学習を始めるにあたって、多くの合格体験記を読みました。

次に、他指導校の講師・講座も含めて無料の講義や説明会等を聴き、慎重に受験指導校を選びました。その結果、ご自身も司法試験からの転進者であり、かつ短期合格者でもある、山村講師の「入門講座 速習生」を受講することにしました。山村講師のガイダンス等を聴いて、そのお話がわかりやすく苦もなく長時間聴くことができるということも山村講師を選択した理由の一つです

わたしがとった学習方法

(1)勉強開始時期について
山村講師の「入門講座」の講義に沿って勉強をしていきました。山村講師の講義は聴きやすく、その内容もわかりやすかったです。 特に登記法の講義では、「ここは独学では理解できなかった。あるいは、間違って理解してしまったかもしれない。」と思うところがたくさんあったことが印象に残っています

(2)入門段階での「択一式対策」について

山村講師は、合格に必要な知識の「幅」だけでなく、その「深さ」も絞り込んで講義をして下さいましたので、その 指導に従ってテキストと過去問の往復を繰り返しました。講義とテキストによって過去問を本当に理解することができますし、過去問を解くことによって講義やテキストの理解も深まりました。また、講義で指示された関連して覚えておくべき事項や、比較して覚えておくべき事項を整理して知識を定着させました。 司法書士試験で要求される知識量は膨大ですので、この比較のポイントは理解や記憶に大いに役立ちました。

(3)入門段階の「記述式対策」について

入門段階から記述式の対策をすることはとても重要だと思います。私は、山村講師に教えていただいた答案構成の基本をマスターした後、自分だけがわかる図・略語・記号等を使って答案構成を自分流にアレンジしていきました。 記述式対策の初めからこの方法にしたがって学習をしていったため、記述式に対する苦手意識や抵抗感はありませんでした。
(4)試験当日について
緊張はしていたものの、前日によく眠ることができ、体調が良好だったことが幸いでした。午前択一はいつも通り落ち着いて解けました。午後の記述式の商業登記法では、ほとんど準備をしていなかった分野から出題されて焦りました。しかし、それは多くの受験生にとっても同じだと自分を落ち着かせて、とにかく書ける部分から答案を埋めていきました。自己採点をした結果、記述式試験で基準点を超えていれば合格であろうことが判明しました。しかし、例年に比べ易しかった不動産登記法でいくつもの間違いを発見し商業登記法も何とか食らい付いたという状況でしたので、本試験直前期以上に緊張した状態で発表の時期を待っていました。
(5)総論
昨年の本試験受験後、受講期限が終わるまでの間に、新しい教材などに手を広げず、もう一度入門講座をインターネット受講したことが、今年の合格につながったと思います。この手を広げないということは、司法試験の学習をしていたときの反省ポイントの一つでした。この反省ポイントを司法書士試験で活かすことができたと思います。

スケジュール管理について

自分の可処分時間を、その種類に従って分類しました。(例えば、電車に乗っている間は条文を見る又は条文の音声を聴く、机の上では記述式の答案構成をする、アルバイの休憩時間には択一の問題を~問解くという具合に)また、その日に勉強した内容等を手帳に具体的に記録していました。日々の成果を目に見える形で残していったわけです。 不安になる直前期にこの記録を見て、「自分はこれだけやってきたんだ」と自分に自信を持たせるのに役立ちました。

最後に

本気で勉強すればするほど、この試験の怖さ、合格点を取ることの難しさを実感しました。受験期間中は、壊れそうな程、狂いそうな程、切ない日もありましたが、周囲の人々の支えで何とか乗り切ることができました。特に、無関心の関心を装ってくれた家族やエールを送り続けてくれた友人たちに深謝します。
(2010年11月・記)