司法試験から転進。絶対に諦めない、
その一心で臨みました

S.Tさん(40代)
★司法試験から転進して合格

◆受験回数 8回
◆主な受講講座
入門講座》入門講座速修生(山村クラス)
直前対策講座》プレ模試、全国公開模試 他

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 大学卒業後は地元に戻って地方公務員をしていましたが、体調を崩すなどして、休職をしてしまいました。回復はしましたが、自信を失っていた自分が「何とかして自分に自信を取り戻したい」と思い、資格を目指そうと思いました。そこで、大学時代法学部だったことから、法律系の資格を取ろうと思い、最初は司法試験を目指しましたが3回受けて断念し、司法書士試験に転向しました。司法試験の勉強をはじめようとしたとき、書店で試験対策講座の書籍を見つけたことが伊藤塾を選んだきっかけでした。

伊藤塾を活用した私の学習方法

①入門段階の学習法について

 「入門講座」は、山村拓也講師の講座をWebで受講しました。司法試験の受験経験があった私にとって、山村講師の講座は司法試験と司法書士試験の違いを明確にわからせてくれる意味でも大変有効でした。正直、最初の頃は司法書士試験を甘く見ていたところがあり、それが受験生活が長引いてしまう一因にもなったのですが、そのことは山村講師がよく言われていたことでした。今になってその言葉の重さをかみしめています。
 勉強方法としては、講師はよく過去問とテキストの往復ということを言われていました。その形は、今年の受験までずっと継続して行いました。時間はかかりましたが、いかに過去問が大切であるかということを実感しました。
 この頃は、司法試験では勉強してこなかったことを理解することに力を注ぎました。まず民法では、司法書士試験において必須である根抵当権についての理解を深めること、商法・会社法や民事訴訟法は司法試験のそれとは毛並みが違いますので、その理解に努めました。登記法やその他手続法については司法書士試験独特の科目であり、その理解についてはかなり苦労しましたが、何回もテキストと過去問を往復していくにつれ、理解が深まっていったように思います。

②中上級段階の学習法について

 昨年の本試験を終えて、択一式、記述式ともにひと押しが足らなかったことに気がつきました。まず試験直後はそれが何だったかを分析することにしました。
 択一式についてはBランクの問題の知識の精度不足、記述式についてはアウトプット不足による時間配分の間違いが原因と考えました。
 年内は、択一についてはインプット中心、記述についてはひな型など基本問題を迅速に済ませるよう練習を積むことにしました。択一インプットは、以前受講していた小山晃司講師のインプット講座のテキストを繰り返し使用しました。記述については、蛭町浩講師のひな型のテキストを利用してそれを忘れず反射的に出てくるくらい練習しました。
 年明けからはアウトプット中心にしました。択一は以前受講した「択一実戦力養成答練」、記述は山村講師の「記述式答案構成力養成答練」のテキストを利用しました。
 どちらも、本試験からレベルが乖離せず、テキスト、解説も充実していて大変重宝しました。この時期のアウトプットのやり込みが本試験でものを言ったと思っています。

③直前期の学習法や試験当日について

 この時期は新しいことを詰め込まず、知識の凝縮が重要です。インプットは伊藤塾の「うかる!司法書士必出3300選」(日本経済新聞出版社)など知識まとめ型のテキスト、記述は「うかる!記述式」などを利用しました。模試は事情により自宅受験で数校受けましたが、できれば会場で受験することをおすすめします。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

 ベースになったのは山村講師の「入門講座」でした。記述についても最後まで山村講師の答案構成をベースにして解いていました。講師には最後まで食らいつくことの大切さを教えていただきました。
 択一では小山講師、高城真之介講師にお世話になりました。小山講師は持ち前の明るさでつまずきそうになる受験生活を乗り切るすべを教えていただきました。高城講師の講義は、本番での解法に大いに役立ちましたし、人柄の良さが伝わるお話が楽しみでした。
 記述でも山村講師、そして蛭町講師の講座にお世話になりました。蛭町講師のインプット講座はとてもボリュームがあり、こなすのが大変でしたが、これから実務についても役立つと思われる知識もあり、ずっと置いておきたいものです。

仕事と勉強の両立について

 私は、長い受験生活の間、アルバイトや派遣社員として働いていました。
 アルバイトは書店やコンビニエンスストアで主に夕方~夜の勤務であり、時間をとることは比較的楽でした。朝起きて、勉強して、夕方に仕事をするという流れを作ることができたので余裕がありました。
 派遣はフルタイムで工場の仕事をしており、かなり肉体的にも疲れる仕事でありこの時が一番時間作るのが難しかったです。その頃は空いた時間にインプットテキストを見たり、残業などは極力避けてもらって夜に勉強する時間を確保するようにしていました。

最後に

 私は、受験生活が長くなってしまい、何度となくもう止めようと思ったのですが、そのたびに今までやってきたテキストや問題の山を見て、今止めたら全部無になってしまう、それだけは嫌だという思いを強く持ち、今年やっと合格することができました。
 今後は、町の身近な法律家として、人に頼りにされる司法書士になりたいと思います。
 最後まで絶対に諦めてはだめ!苦しいのはみんな一緒です。やり遂げた後の充実感を皆さんにも味わっていただきたいと思います。頑張ってください!