山村拓也講師の「答案構成メソッド」が
記述の苦手意識を払拭してくれました

A.Fさん

◆受験回数 7回
◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生
中上級講座》択一合格アドバンス講座、演習コース
直前対策講座》直前パック

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 法学部に在籍し周囲に法曹を目指している人が多かったこともあり、何となく自分も法律系の資格をとろうと考えるようになりました。そこで、大学2年次の冬に伊藤塾に通いはじめました。もっとも、司法書士になりたいという強い意志がなかったため、真剣に勉強せず、2年連続択一式の基準点に届かず勉強をやめました。そして、24歳の時、一念発起し「入門講座」を再受講しました。
 伊藤塾を選んだ理由は、学部試験において伊藤塾長の書籍「試験対策講座シリーズ」(弘文堂)を使用しており、大変わかりやすいと思ったからです。

伊藤塾を活用した私の学習方法

①入門段階の学習法について

 入門段階においては、択一対策は講義を聴き、過去問を解くことに専念しました。記述対策はひたすらひな型を繰り返し書きました。なお、択一の過去問は入門講座以降、一切やっていません。

②中上級段階の学習法について

 年明けからは、去年までと同様に、択一は「択一合格アドバンス講座」と「択一実戦力養成答練」を中心に勉強しました。「択一合格アドバンス講座」のテキストは非常に網羅性があり、このテキストを繰り返すだけで、本番では30問前後を安定してとることができるようになりました。択一を解くスピードをあげるのがこの試験に受かるコツでもありますが、「択一合格アドバンス講座」のテキストを繰り返し、知識の定着が進むにつれて、自然と制限時間内に解けるようになりました。「択一実戦力養成答練」では、本番と同様、全ての肢を検討せず正解を導くことができるかを意識しながら解きました。
 記述はこれも例年通り、山村拓也講師の「記述式答案構成力養成答練」を受講しました。「記述式答案構成力養成答練」の問題は、本番と同様の難易度でできており、実力をつけるのに最適です。この「記述式答案構成力養成答練」で自分が見落とした論点や忘れがちな箇所をチェック事項としてノートにまとめておき、定期的に見直しました。最終的にこのノートの冊数が5冊になりました。今振り返ると、合格するにはこの弱点ノートが必須だと思います。

③直前期の学習法や試験当日について

 直前期においては、択一は、上記の「択一合格アドバンス講座」のテキストと、あらかじめストックしておいた答練の間違った問題を繰り返しました。記述は、ひな型の定期的な確認と上記の5冊のノートを繰り返しました。そのうえで、自宅で模試を解きその時点での実力をはかりました。私見ですが模試は伊藤塾の2回のみで良いと思います。1日つぶれることを考えると非常に負担ですし、この時期は記憶の定着に時間を割いた方が得点を効率よく伸ばすことができると思います。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

山村拓也講師
 私は記述が苦手で入門段階では手も足も出ませんでした。しかしながら、山村講師の「記述式答案構成力養成答練」では問題を解くうえで問題文のどこに着目し、どこを読み飛ばしてよいのか着目点を教えてくださいます。この着目点を押さえることが、記述式を時間内に正確に解答するコツです。この講座のおかげで答練でも模試でも各科目30点前後を安定してとることができるようになり、記述に対する苦手意識を払拭したうえで本番に臨めました。
 「記述式答案構成力養成答練」なくして合格はなかったと断言できます。山村講師には本当にお世話になりました。

最後に

 ここでは、受験生に対して、司法書士試験を長年受けてきて私が感じたことを伝えたいと思います。
 まず、基準点+αの上乗せ点が2016年は23点、2017年は26点ということからしても、今後は択一式の基準点を突破するのは比較的容易になる一方で、上乗せ点をどれだけ積み上げられるかの勝負になると思います。そして、「上乗せ点は択一式で稼ぎ、記述式は基準点ギリギリでも受かる」ことを目標にするのがよいと思います。記述式は今後、今年の問題のように、受験生が知らない論点や思い込みをついた論点が出題される可能性が高く、点を積み上げるのが難しいと思われる一方、択一式は点数が安定しやすいからです。
 次に、各受験指導校で模試が行われていますが、仮にA判定をとったとしても気を緩めないことが重要です。4回目の受験の年の模試でA判定が出た私は、「今年は受かるだろう」と安心していましたが、その年を含め2年続けて落ちました。他の試験に比べて、実力者がボロボロ落ちる試験だと実感しました。私のように、模試ではA判定だけれども、本番で失敗するベテラン受験生は結構多いと思います。
 最後になりますが、あきらめず最後まで頑張ってください。合格の喜びを味わってください。応援しています。