平林勉講師の「思考と体系の館」 セレクトVer

法律と学習の「考え方」を一緒に身につけましょう!

平林 勉講師

【プロフィール】
2008年行政書士試験合格。2010年横浜国立大学大学院 国際社会科学研究科修了。2013年高等学校教諭一種免許取得(公民)、中学校教諭一種免許取得(社会)。2017年司法書士試験合格。

2011年より行政書士試験の受験指導を開始。現在では、初学者向けの「合格講座 本科生」から、中上級者向けの「中上級講座」など中核講座のメイン講師を担当する一方、少人数で知識と技能を徹底指導する「特別ゼミ」、司法書士試験受験経験者向けの「行政書士スピードマスター講座」など、多岐にわたる活躍を見せている。
とりわけ、高い視座からみた「学習方法論」と「法律伝達力」は高い評価を得ている。またカウンセリング予約がとれないほど、直接の指導を求める受験生が後を絶たない。

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第86回 正確な情報を入手する&今後の動き方

2018.11.16

 
 
本試験から少し時間が経ちました。
 
 
 
とはいえ、試験が終わって、
どうしても気持ちを取り戻すことが出来ない。
そんな方もいらっしゃるはずです。
 
 
伊藤塾は、「講師・合格者によるカウンセリングLinkIcon」を
行っていますので、上手に活用してくださいね。
 
 
 
さて、まずは、正確な情報の入手です。
 
 
今年の本試験の正体は、
受験生の生の声を数百人分。
そして、提供頂く平均点と正答率のデータ。
また、記述式の解答の状況。
 
 
この辺りのデータが揃わないと
何も正確な判断が出来ないのです。
 
 
 
だから、今は気になりつつも少し待っておく。
これが正解だと思います。
 
 
あれやこれや考えてしまうのは
しょうがないことだと思います。
 
 
分析会LinkIcon等を利用して
しっかりと考えていきましょう。
 
 
 
さて、今後の動き方についてです。
 
 
まず、この一週間は、
試験のことばかり考えてしまうと思いますので
 
 
特に何をするわけでもなく
日々を過ごされるのが良いと思います。
 
 
もちろん、ネット等で色々と調べてしまうのも
しょうがないことです。
 
 
正確な情報とは言い切れないという留保を
つけつつ、参考程度に見る感じです。
 
 
一週間後辺りから、各校で分析会等が実施されると思います。
お近くの場所で開催されるのであれば、ぜひ参加しましょう。
 
 
それを受けて、自分の中であり得る可能性を
見いだす必要があります。
 
 
 
合格可能性が高いということになれば
行政書士実務の勉強や各種講演会等に参加していくと良いでしょう。
 
 
過去の合格者の中には、合格発表まで
ずっと明日の行政書士講座を聴いていたという方も多いです。
 
 
また、ネクストライセンスを視野に入れていた方は
その辺りの情報を集めたりしながら合格発表を待たれると良いです。
 
 
 
どちらに転ぶのか分からないという場合が、一番難しいです。
 
 
 
少なくとも、合格するか否かのギリギリのラインまできた
ということは、相当の努力をされたということです。
 
 
したがって、どっちに転ぶか分からないから、
勉強をすぐに再開しよう。となるほうが無理だ
と考えて大丈夫です。
 
 
人間、そんなに強くありません。
 
 
こちらも分析会に参加したり公開講座を視聴したり。
勉強という感じではなく、少し気を抜いた感じで
過ごされるのが良いと思います。
 
 
大丈夫。頑張って勉強してきたことは
そんな簡単に抜け落ちませんよ。
 
 
 
記述式の採点を加味しても
ちょっと合格点は厳しいなという場合は
 
 
まず来年も受験をするか否か。
ここをはっきりと決めることが大事だと思います。
 
 
 
厳しいことを書いてしまい、誠に申し訳ありませんが、
合格点に届かないことが現時点でほぼ確実である状態で
 
 
「今年はダメでした、また来年も受けます。」
と簡単に決めてしまうのは危険極まりないです。
 
 
少なくとも、適当に受験を継続して
適当にやっていたら受かりましたという話は
ごく一部の例外を除き聞いたことがありません。
 
 
来年合格点を取るための勉強。
これをする気力はあるのか。
 
 
適当に受験を続けるのではなく、
来年絶対に合格してやるんだ!
という気持ちを持てるか。
 
 
まずは、ここです。
ここを考える必要があります。
 
 
その上で、本試験において点数が取れなかった原因は何なのか。
 
 
単なる勉強不足でした、とか
記憶が曖昧でしたとか、
そんな抽象的なことではなく、具体的に。
 
 
本気で、具体的に考える必要があります。
 
 
終わった直後に、
大変厳しいことを申し上げてしまいました。すみません。
 
 
絶望している自分がいるなら、そこに光明があります。
それを切り開くきっかけはお伝え出来ますが
実際に切り開くのは、紛れもなく自分自身しかいないのです。
 
 
これが現実だと。自分はそう思います。
 
 
 


第85回 1週間前の学習計画をこの時期に

2018.10.23

 
 
いま、それぞれの学習を淡々とされていることと思います。
 
 
 
その際、もう一回見たいなぁ
と思いつつも進めてしまったものがあれば
チェックをしておきます。
 
 
 
そして、その論点が
 
 
 
「出題予想論点であり、かつ重要論点」
であれば
 
 
 
最後の一週間におくってください。
 
 
 
 
このようにして、二週間前から
一週間前にやるべきことをおくっていく。
 
 
 
 
これが大事ですね。
 
 
 
 
となると、
 
 
 
一週間前は、
苦手な論点のチェック+条文知識の確認。
 
 
 
 
この二つの勉強になる。
 
 
 
 
当たり前すぎることですが
今一度確認を。
 
 
 
 
 
淡々と勉強。
 
 
 
 
心がざわざわして
中々難しいとは思いますが
 
 
適切な課題を設定したら
とにかく淡々と勉強を進めましょう。
 
 
 
では! 
 
 
 
 
 


第84回 不安の原因とは何か。淡々と勉強を。

2018.10.19

 
 
本試験で点数が取れない(気がする)。
 
 
普段の勉強で成長していない(気がする)。
 
 
みんなよりも、能力が劣っている(気がする)。
 
 
……
 
 
 
不安に思うことを挙げれば、キリがありません。
 
 
 
そう思う原因は一体何でしょうか。
 
 
 
これ……意外に一番多い回答は
 
 
 
「なんとなく」そう思う。
 
 
 
なんです。
 
 
 
原因がよく分からないのに
不安に思う。
 
 
 
これは、一種の幻想なんですね。
 
 
 
幻想と戦ってもしょうがないですから
いま、この時間を大切に使い、淡々と勉強をするしかないと。
 
 
心で、なんとかそう思い続けて欲しいと思います。
 
 
 
模擬試験の結果が悪いとか
最近あまり勉強に集中できていないとか。
 
 
それらは、もはや過去の産物であり
現実としては存在しません。
 
 
 
ならば、
動いている現実を淡々とこなしていきませんか。
 
 
 
あと、もう少し。
 
 
 
淡々と勉強したその延長線上に
本試験は存在します。
 
 
 
本試験は特別なものではありません。
あくまでも、今の勉強の延長線に過ぎません。
 
 
 
模擬試験などのシミュレーションを通して
いかに今の延長線に置くことができるか。
 
 
最後まで応援しています。
 
 
 
 


第83回 本試験1週間前の作法

2018.10.12

 
 
この時期から、1週間前のことを想定しておくことが大事です。
1週間前にやることは、今やらなくていいということになりますからね。
 
 
 
 
本試験1週間前の作法は
 
 
 
ずばり
 
 
『1テーマ集中で確実に潰す』
 
 
 
です。
 
 
 
 
前提として、1週間前に全範囲を満遍なく見ることは無理です。
 
 
 
それをやってしまうと
終わらない自分という最悪の状況で本試験を迎えてしまいます。
 
 
 
 
 
そのため、テーマ集中で確実に潰す。
 
 
 
これを行うことが吉です。
 
 
 
 
テーマ選定としては
 
 
1)すぐに忘れてしまう内容
 
 
2)出題予想かつ苦手なテーマ
 
 
で良いと思います。
 
 
 
 
すぐに忘れてしまう内容の代表は
 
 
・憲法の条文
・行政手続法
・行政不服審査法の細かめの条文
・情報法
・家族法
・商法(総則・商行為)
 
 
ですよね。
 
 
したがって、当該テーマは、なるべく本試験の直前(前日~当日)に配当し、本試験の時だけは覚えてるぜ!!という状況にしてください。
 
 
 
残りの日々(7日~3日前)は、出題予想かつ苦手なテーマをガッツンガッツン潰せばいいと思います。
 
 
 
1日2テーマくらいが限界かなと思いますので
(基本的人権の限界、抵当権、債権譲渡、行政上の強制措置、政党政治といったレベルのテーマで潰します)
 
 
 
5日間×2テーマ=10テーマ
 
 
 
こんなイメージです。
これを、今の時期から洗っておき、選定すべきです。
 
 
 
たとえば
 
 
・表現の自由の限界
・占有権
・抵当権
・多数当事者の債権債務
・行政上の強制措置
・行政事件訴訟の訴訟要件全般
・住民監査請求と住民訴訟
・株主総会と取締役会
・各国の政治体制
・金融(日本銀行)
 
 
といった具合です。
 
 
 
10テーマに絞るため、丁寧にやっても勉強は終わるはずです。
 
 
 
このように、やりきった自分を持っていくこと
 
 
 
これだけを考えて、一週間前は過ごすべきです。
 
 
 
 
不安と自信は表裏一体です。
 
 
 
いけるかも!!
 
 
 
と思える時もあれば
 
 
 
 
やっぱりダメかも……
 
 
 
と思う時もあります。
 
 
 
 
ならば、本試験当日に、
なんとか
 
 
 
いけるかも!!
 
 
 
という方に転がるように仕向けるしかないのです。
 
 
 
 
辛い時期です。
本当に辛い時期です。
 
 
あと少し。
なんとか耐えてください。
 
 
 
 


第82回 本試験に間に合うでしょうか?

2018.10.05

 
 
直前期にカウンセリングを行っているとよく聞かれることがあります。
今日は、それに対して端的に回答します。
 
 
 
その1
今のペースでいけば、本試験に間に合うでしょうか。
 
 
 
間に合いません。
 
私は、本試験に間に合った合格者を知りません。
たまに間に合ったという合格者もいますが、それはその人の勘違いです。
 
 
平均的な合格者のレベルに達するか否かという観点から間に合うかと聞かれれば、状況を把握した上で、かなり正確に答えられると思います。
 
 
 
 
その2
未知の問題が出題されたらどうしよう…と不安になります。
 
 
 
未知の問題は、絶対に出題されます。
知らないことは絶対に出題されるため、既知の内容をとにかく正確にすること。
 
 
未知の問題も2択には持ち込めます。
そこからは、似た知識からの類推や制度趣旨から、なんとか転がすようにしたいです。
 
 
もっとも、転がらなくても、例えば上級インプットテキストで勉強している方であれば多くを取れるのですから、不安に思う必要は本当にないです。
 
 
 
 
その3
本試験での時間不足はどうすればいいでしょうか。
 
 
時間内に出来る限り簡単な問題をもぎ取り、難しい問題を最後まで残してください。
 
 
難しい問題で考え込んでしまうんです、というのであれば、考え込まないようにさらっと流す訓練をしてください。
 
 
ここは訓練でいくらでも矯正出来るところです。
 
 
「まだ解いていない問題がたんまりある中、よくそこで考え込めるな……」と何回も心の中で唱えるといいかもしれません。
 
 
 
 
よく相談を受ける悩みに回答してみました。
 
 
抜本的な解決策がなく、常に不安に思うところですが、上記の内容を踏まえて過度に不安にならないようにすることは……何よりも重要です。
 
 
では、また。
 
 
 


第81回 とにかく回転数

2018.9.28

 
 
9月も終盤に近づき、10月へ。
 
 
ここからの勉強は、
合否に直結するものが本当に多いため
 
 
11日を大切に。
 
 
 
とにかく意識することは、
 
 
回転数
 
 
 
です。
 
 
 
あれやこれや手を出すことはせずに
同じ教材を何回も何回も繰り返し読むこと。
 
 
 
もう飽きた!
もう無理!
もう知ってる!
 
 
 
という思いに駆られても
 
 
 
 
思い出すスピードを上げる!
もっと速く読む!
 
 
 
ということを意識してみる。
 
 
 
 
問題ベースで勉強されている方なら
問題→解説ではなく
 
 
解説→問題という順序で読んでみて
どんな問題だったかを連想してみる。
 
 
 
大切なことは、同じ教材を、
いかに違う角度から読み尽くし、血肉とするか。
 
 
 
ずっと同じ角度で読むのではなく
何か違う要素をもって読んでいく。
 
 
 
 
とにかく回転数です。
 
 
回転数が多ければ多いほど
合格が近づいてきます。
 
 
 
 
あと少し、なんとか踏ん張ってください。
 
 
 
ただし。
 
 
無理をし過ぎ
糸が切れたようになってしまうのは
本末転倒ですから
 
 
そこだけはご注意を。
 
 
それでは!
 
 
 


第80回 普通に考える

2018.9.14

 
 
考え方って本当に大事です。
 
 
考え方を知らずに、とにかく知識を流し込み、
覚えていく。
 
 
こうしても、暗記が得意な方は合格してしまう。
 
 
 
これも事実です。
 
 
 
 
ただ果たしてそれで良いのか?
 
 
 
士業のプライドにかけても、
考える力を身につけた状態で合格して欲しい
 
 
 
と私は切に願います。
 
 
 
 
 
さて、普通に考える。
 
 
 
法律は「当為」の世界だ
と言われることがあります。
 
 
 
 
これに対し、物理や数学は
「存在」の世界だと言われます。
 
 
 
 
要するに、存在の世界は「〜である。」
というものであり
 
 
 
そこには絶対と思われる法則があります。
 
 
 
 
 
一方、法律の世界は絶対法則ではなく
 
 
 
様々な社会を科学することにより得られた
「〜べきである。」
 
 
 
ということを抽象化し練り上げられていった
ものです。
 
 
 
 
そこには原則論があり、
例外の議論があります。
 
 
 
趣旨に反すれば、
平気で例外を認めるといってもいい。
 
 
 
 
そして、およそ法律の世界では、
「分からない」という概念は存在しません。
 
 
 
それはなぜか?
 
 
 
「〜べきである。」とした根幹を学んでおけば
そこから「普通に考える」ことにより
 
 
一応の結論が導かれるからです
(ここはたゆまない勉強です)
 
 
 
それが、たとえ判例や通説の考え方と
ズレてしまったとしても
 
 
何らかの結論は導くことが出来ます。
 
 
 
さらに、事案の特殊性や一般人の通念
なんかが加わり修正を加えるのかは
また議論の余地があります。
(この辺りは、個々の事案の検証から求めていくしかないです)
 
 
 
 
時々、「普通に考える」ことが出来ない方
とお会いすることがあります。
 
 
 
その度にこの方は試験には合格する
かもしれないけれども
 
 
果たして実務に携わることは出来るのだろうか?
と強い不安を感じることがあります。
 
 
 
資格を取得し、社会に出れば、
自分の力で考え、一応の答えを導き出し、
そこから依頼主の要望に沿うように
なんとか修正を試みる。
 
 
 
これが出来なければ、
 
 
 
分かりません。
 
 
 
知りません。
 
 
 
手引き・マニュアルに書いてありません。
 
 
 
 
そのような回答をしてしまうのでしょうか。
 
 
 
設問に対して盲目的にならず
自分の頭で基本から考える。
 
 
 
このことを放棄してはいけません。
 
 
 
でなければ、合格した後の世界は
暗く澱んだものにしかならない。
 
 
 
偉そうにすみません。
ふと思ったことをつれづれなるままに書き綴りました。
 
 
 


第79回 模擬試験において一番重要なこと

2018.9.7

 
 
会場で受験を予定している人を基準とすると
来週からいよいよ中間模試が始まります。
 
 
ミッションはクリア出来ていますか?
 
 
 
まだだという方。
 
 
当日の午前中までに
なんとしてでも終わらして下さいね。
 
 
 
模試はあくまでも模試。
 
 
という標語は、あくまでも模試を受験した後の話です。
 
 
 
 
模試を受験する前。
 
 
そして、模試の最中。
 
 
この時間は、
本試験と同じくらい自分と対峙しなければなりません。
 
 
 
 
それはなぜか?
 
 
 
模試で悪い点数を取ると、凹むから?
 
 
 
本試験並みの緊張感を持つため?
 
 
 
どれも違います。
 
 
 
 
模擬試験において、一番重要なこと。
 
 
 
それは
 
 
 
 
『経験値』。
 
 
 
 
これです。
 
 
 
 
模擬試験への本気度(つまり、勉強への全力度)
高ければ高いほど
 
 
 
模試から得られる反省点の質が変わります。
 
 
 
本気度が高くなければ、
せいぜい勉強不足でした。
 
 
という何の経験値にもならない反省をしておしまいです。
 
 
 
 
しかし、今、この時間を全力で勉強していたならば、
 
 
 
あんなに条文読み込みと暗記をしたのに何で間違えたんだろう。
 
 
 
覚え方が悪い?
 
 
 
問題文に引っ張られた?なぜだーーー!
 
 
 
と全力の分析が手に入れられるのです。
 
 
 
 
模試や答練の一回一回の反省。
 
 
 
ここから得られる経験値が高いほど
その年度の合格可能性は上がると思います。
 
 
 
以前にもお話をしましたが、
一発合格者が凄いのは、一発で合格したことではありません。
 
 
 
 
本試験という、年間で一番緊張し、
その日までに最も全力を尽くすであろう経験。
そこから生まれる反省。
 
 
 
これを一度もすることなく
合格していることがすごいのです。
 
 
 
模試や答練などの日々の訓練において
相当程度の経験値を得たのだと思います。
 
 
 
 
まだ、模試までは時間があります。
 
 
 
詰め込んでください。
とにかく、テキスト・条文に噛り付いてください。
 
 
 
しんどいと思います。
 
 
 
ですがここは合格するためは
どうしても踏ん張らなければならない
手を抜いてはいけない場面です。
 
 
 
踏みとどまってください。
 
 
 


第78回 8月の全科目回転

2018.8.31

 
 
8月も終わりが近づいています。
全科目の回転は、いかがでしょうか。
 
 
9月の学習はこの8月の学習を前提に
習得できていない論点を中心に読み込みを行います。
 
 

8月の段階で、40%~50%程度の部分がカチッと出来ていれば
残りの50%程度「だけ」を読み込んでいく。
 
 
これにより、8月では1か月かかっていたものを
2週間ほどで読み込んでいくことになるわけです。
 
 
 

読み飛ばした部分については、
本試験前にあと1回か2回読んで終わりです。
お勧めは、本試験の3週間前くらい。
 
 

今までの学習で身についていることですから
最後に1回くらい目を通しておけば
 
 
「実は忘れていました。」ということもほぼない
と思います。
 
(また、模擬試験や直前総まとめ講義なんかを受講することにより
 限りなく盲点を0にすることも出来ます。)
 
 

ということで、9月に入ってからのミッションを
具体的に書かせて頂きます。
 

9月1日~12日
全科目を1周(政経社は適宜)
 
 
13日~15日(15日は午前中のみ)
詰め込み期間
 

詰め込む対象は
1 憲法の条文
2 行政手続法の条文
3 国家賠償法の過去問知識
4 家族法
5 商法総則・商行為法
6 情報法
辺りです。
 
 
こちらをカチカチに詰めていけば
確実な得点につながります。
 
 

8月の学習を前提に、9月に追い込みをかける。
 
 
 
ここが正念場ですね。
 
 

なお、8月の学習が大幅に遅れてしまった場合は
少し違うアプローチが必要かと思います。
 
 
特に、8月は小さいお子様がいらっしゃるご家庭の場合
スケジュールが乱れる傾向にあります。
(夏休み…ですね。)
 
 

不完全ながらも全科目をざっと見れたという方であれば
9月は不十分な部分だけを読み込んでいく学習で大丈夫です。
 
 

しかし、ほぼ1か月学習が滞ってしまったという場合
9月に同じ学習をすることは難しいです。
 
 
この場合、テキストというよりは、問題演習を中心に
9月の学習を組み立てると良いと思います。
 
 

是非、ご参考までに。
 
 
 
 


第77回 自己ベストを。

2018.8.23

 
 
さて、もう願書は出されましたか?
 
 
願書を出さないと土俵に立てませんので、必ずや。
 
 
あとは、ひたすら勉強です。
 
 
淡々と。
 
 
 
8月もあと僅かですが
学習の方はいかがでしょうか。
 
 
 
重要論点は血肉化している。
 
 
どうしても覚えられない論点がある。
 
 
どうしても敬遠してしまう苦手なテーマがある。
 
 
 
それを可視化できていますか。
 
 
 
9月に入れば
中間模試が直前に迫り
新たなミッションが出てきます。
 
 
8月の学習は
8月の中でしっかりと行ってください。
 
 
 
台風や暑さなど天候が安定しませんが
体調に気を付けながら、自己ベストを。
 
 
 
では、また!
 
 
 


第76回 満足のいく勉強とは…

2018.8.17

 
 
日々の学習はいかがですか?
 
 
 
満足のいく勉強は
 
 
 
 
…多分出来ていないと思います。
 
 
 
 
満足のいく勉強とは
幻想であり実在しないものです。
 
 
勉強に終わりなどないからです。
 
 
 
 
だから、せめて。
 
 
自分の設定した課題を
不完全ながらも達成させましょう。
 
 
 
 
『不完全ながらも、課題を達成する。』
 
 
 
この感覚を早く持ちましょう。
 
 
 
受験において最もあり得ないことは
 
 
 
あれやこれや考えたり
言い訳をして「課題」が終わらないこと
 
 
 
です。
 
 
 
きついことを言っていることが多い気がしますが
これが真理だと。
 
 
 
私は、そう思います。
 
 
 
では、また!
 
 
 


第75回 8月は本試験前、最後の機会

2018.8.10

 
さて、8月の回転は
 
 
全般的に確認をとれる最後の回転になる
 
 
と思います。
 
 
論点との一期一会。ともいいます。
 
 
8月の回転で、最低限達しておきたいことは
 
 
 
1)いま一度、習得できている論点か否かの選別をする
  (できていないところに改めて印をつける)
 
 
 
2)直前に暗記するものを決める
  (これは、講義内でも言っていますので、参考に)
 
 
 
3)可能な限り、習得できていない論点を潰す
 
 
 
こんな感じです。
 
 
 
ちなみに、習得できない論点は、
本試験当日まで頑張ってもかなりの量が残ります。
 
 
 
合格者の話を聞く限り、
 
 
付箋が60箇所くらいあって、あぁ…今年もダメだ…
とかなるみたいです。
 
 
 
大事なことは、
 
 
 
完璧でなくても合格はする。
 
 
 
この事実を受け入れることです。
 
 
いいですか。
完璧でなくても合格するんです。
 
 
 
あぁ…今日も該当ページが
全然習得しきれていない…
 
 
とか思っても、
 
 
そういうもんだ。
いいんだ。
 
 
とにかく
毎日の課題設定をこなすんだ。
 
 
こう思って欲しいと願っています。
 
 
これが、「淡々と」勉強するってことなんだと。
 
 
 
そう思います。
 
 
 
頑張ってください
 
 
…ではなく
 
 
なんとか踏ん張ってください。
 
 
 
 


第74回 合格のハードルを下げる方法

特別寄稿

 
天才的な合格者を除いて
みんな相応の努力をしています。
 
 

ここでいう相応というのは、
ある程度とか適当にという意味ではありません。
 
 
 
朝少し早く起きて勉強する。
 
 
電車の中で、眠らないで勉強する。
 
 
寝る前の15分だけ頑張る。
 
 
 
挙げればキリがありません。
 
 
 
相応の努力というのは、
泥臭いし、つまらないし、辛いし。
 
 
そういうものです。
 
 
 
でも、それをどれだけ淡々とやれるか。
 
 
 
これが大事なのだと。
 
 
 
現在、足りないのは行政書士ではなく
「志の高い行政書士」です。
 
 
 
人のためにどれだけ尽くすことができるか。
 
 
 
そこに自分のどんな人生を
思い浮かべることが出来るか。
 
 
 
これが、「志」だと。
そんなことを教えて頂いたことがあります。
 
 
 
ひとまず、私は合格をして頂く
ということに、絶対の信念を置いています。
 
 
 
いわゆる法に触れない限りでは
志を持つ方にはどんな手を尽くしてでも合格をして欲しい。
 
 
 
そして、合格後は
色々な人を支えてあげて欲しい。
切に願っております。
 
 
 
 
単に、合格する。
というだけだと、どうしてもハードルが高くなってしまいます。
 
 
 
自分は、志の高い行政書士になる。
それが自分の目標なんだ。
 
 
 
こう思うことで、
行政書士試験のハードルが相対的に下がるはずです。
 
 
 
 
ここからの受験勉強の日々は
血の一滴に等しいほど貴重です。
 
 
 
だからこそ、悩んだら、プロに相談です。
合格したい気持ちを私たちにぶつけてください。
そこに、具体的な突破口が見えるはずです。
 
 


第73回 何でもいいから、はよやらんと

2018.8.03

 
8月からの勉強は、
 
 
『これ!!と決めたものを
 とにかく繰り返す。』
 
 
これです。
 
 
伊藤塾を利用している方が
めちゃくちゃやり込む対象になるのは
 
 
・合格テキスト
・合格カード
・上級テキスト
・条文シート
・択一式600肢スピチェテキスト
 
 
のいずれかになります。
 
 
 
やり込むものを決めたら、
そのまま突っ込みましょう。
 
 
骨の髄まで。
 
 
あれやこれや悩んでいる暇なんかないのです。
 
 
 
すごく厳しく言うと
 
 
 
何でもいいから、早くやれよ。
つべこべ言わずいいからやれよ。
 
 
 
こういうことになります。
 
 
悩む気持ちも、焦る気持ちも
痛いほど分かります。
 
 
分かりますが、上記のいずれかの教材
をやりこめば、どれでも合格します。
 
 
 
となれば。
 
 
 
上記の教材のいずれかに決めて
 
 
 
『何でもいいから、早くやる。』
 
 
『つべこべ言わず、いいからやる。』
 
 
 
という結論になるわけです。
 
 
 
本試験に向けて、
2番目にキツい時期が来ました。
 
 
辛い?
苦しい?
 
 
それは素晴らしい!
 
 
合格していった諸先輩方と
同じ道を通っている大きな証拠ですよ。
 
 
ぜひ、充実した8月を。
 
 


第72回 間違いノート等はつくるべきか?

2018.7.27

 
間違いノートは作るべきか。
この時期にときおり頂く相談です。
 
 
ここは難しい問題なので、少しお話を。
 
 
まず、形式や戦術面のミス。
こちらは、そろそろ作っていくと良い
と思います。
 
 
自分の中での行政書士試験必勝の戦術面の確認ですね。
 
 
 
・長文問題を飛ばさずに解き進めたら、時間オーバーした。
 
・知らない問題が出て、あれこれ考え込んでしまった。
 
・マークミスをしてしまった。
 
・試験中に集中力が途切れてしまった。
 
 
 
こんな形式面での反省点を上げておき、
どういう対策を取るかを書き出しておく。
 
 
あとは、それを確実に実行していく。
 
 
こんなイメージです。
 
 
 
さらに、内容面についての間違いノート。
 
これはですね、普段の学習から作っていると
自分でテキストをもう一冊作るようになって
しまうため、禁止です。
 
 
 
もっとも、以下の場合は有益です。
 
 
模擬試験・答練というイベントもの
における内容である。
 
その中で、普段の学習時に触れていた
はずなのに間違えてしまった。
 
 
このような場合に、その内容をしっかり
と書き留めておくのはとってもGOODです。
 
 
 
例えば、
 
 
 
代物弁済のケースで、即時取得は成立するか。
→成立する
 
 
 
こんな感じです。
 
 
よくやってしまう失敗例は
 
 
 
答練・模試の問題を丸写しする。
 
 
これです。
 
 
問題を丸写ししても、その問題しか
解けるようになりませんので、
汎用性がとてつもなく低いです。
 
 
 
そのため、当該問題が聞いている
「論点」そのものを抽象化して抜き出し
それをメモする。
 
 
これが一番良いと思います。
 
 
これらの工程をイベントごとに
やっておくと、
 
 
苦手な傾向というか、自分のクセというか。
そういうものが見えてきます。
 
 
実力診断ハーフ模試の復習で
やってしまってないか?
 
 
ちょっと確認してみてください。
 
 
では、また!
 
 


第71回 基本から考える

2018.7.20

 
やれていますか。
中上級講座生の方は、特にここを考えてください。
 
 
基本の知識から考える。
 
 
面倒ですよね。
 
 
でもね。
 
 
テキストに記載されている内容を全部覚えられますか?
 
 
絶対無理だと思うのです。
そのため、どうしても基本から考えて導き出す訓練が必要なのです。
 
 
要は、
 
 
基本から考えて導き出す量が多い!
という方が、現場思考型で本試験を攻略し
 
 
基本から考えて導き出し、当該条文・判例を思い出すことが「あらかじめ」出来るようにしておくという方が、知識重視型で本試験を攻略する。
 
 
こういうイメージです。
どちらでも合格されていますので、どちらでも大丈夫です。
 
 
とにかく、考えることを怠らないこと。
思考の衰えは、本試験不合格の入り口です。
 
 
そのことを忘れないでいただきたいと願っています。
 
 
何よりも。
合格すると、行政書士登録が出来るという重みを理解していただきたい。
 
 
この試験は、どうも暗記重視でも受かる試験のようですが、それでは、合格したのち資格を使いこなせません。
 
 
別にいいよっていうなら、止めません。
どうぞ、暗記して受かってください。
 
 
そうじゃないと思います。
行政書士の職責は。
 
 
どうか、この職責を意識しながら受験生ライフを過ごして頂きたい。
私は、そう切に願っています。
 
 
では、また!
 


第70回 ちょっとした解法テクニック

2018.7.13

 
模擬試験では割と点数が取れるんだけど…


という皆さんには、
特にお役立ていただけるのではないかと思います。
 
 
割と点数がとれるというのは、170点以上のイメージを持っておいて頂けるとよいと思います。
 
 
ハーフ模試もすぐにありますし、ちょっとした解法テクニックです。
 
 
それは、『本試験を2:1の時間に割り振る』ということ。
 
 
2時間
 
1時間
 
 
ってイメージですね。
 
 
ハーフ模試だと、60分・30分になりますね。
 
 
いや、そんなん無理やろ!!
 
 
という突っ込みが入りそうなので、簡単に解き方を示します。
 
 
まず、問題文を誤読してしまう可能性が高い、
正答率が概して悪くなりやすい代表格は
 
 
・個数問題
 
・単純正誤問題で「正しいものを選べ」のパターン
 
・事例形式の問題
 
 
だと思われます。
 
 
これらを全てすっ飛ばしてまずは1回転を終えてしまい、2時間で60問解ききってしまうことです。


これが大事。
 
 
まず、個数問題はどんなに簡単な問題であったとしても、正答率は50%前後にいつも集中します。


60%以上の正答率の問題がまだ山ほどある中、これをまじめに解くこと自体がどうかと思います。
 
 
さらに、単純正誤で正しいものを選べパターン。
 
 
誤っているものを選べ。であれば、明確に、ここが×!
という指摘が出来るので、解けた感覚を持つことができます.
 
 
しかし、明確に○!というのは実はかなり厳しい判断を迫られています。
 
 
こんな経験ありませんか。
正しいものを探しにいったら、5肢全部×になった。
 
 
正しいものを探しにいきすぎて完全に疑心暗鬼になっている状態です。
 
 
おかしいぞと思って、また問題文をもう1回検討する。
 
 
やっと正解出る。
 
 
こんなループ。
このループに陥る可能性が高いのが、単純正誤で正しいものを選べパターンです。
 
 
これも、1周目では検討対象から外してしまうのが吉です。
 
 
最後に事例形式。
 
 
これはいわずもがなです。
時間がかかることが明白なので、見た瞬間にひとまずパスです。
 
 
こんな形でいけば、おそらく2時間で60問を一応検討できるはずです。
 
 
これで解けないといけない問題はほぼ検討しているはずですから、残りの1時間を使って、じっくりと得点を上げていくタイムに突入できます。
 
 
ぜひ今週末~来週初めにある「ハーフ模試」でお試しを。
 
 


第69回 実力診断ハーフ模試に臨む前に

2018.7.6

 
実力診断ハーフ模試まで、まだ10日くらいありますね。
 
 
このハーフ模試にどんなものをもっていくか。
あらかじめ考えて確実に実行しましょう。
 
 
1週間~2週間はあくまでも普段の学習の延長戦で。
若干の負荷をかけるくらいで。
 
 
前日・当日に以下の勉強をする。
要は詰め込みを必ず行いましょう。
 
 
・憲法の統治機構の条文
・行政手続法の条文
・情報法関連
 
 
それから、ある程度学習が進んでいる方であれば、
行政法の過去問題を高速回転させるのもありですね。
 
 
上記の内容を前日・当日にやること以外は、特に縛りはありません。
そのまま突っ込んでいってくださいね。
 
 
カウンセリングを行っているとき、時折、心配になることがあります。
 
 
繰り返し学習。
高速回転学習。
 
 
ちょっと甘くみているところがありませんか?
2~3回の繰り返しは、繰り返しとは呼びません。
 
 
4~5回で0.8人前。

 
6~7回で1人前です。
 
 
2回くらいやったのですが、
全然、覚えられません…。理解も進みません…。
 
 
2回くらい」だからです。
さらに繰り返してください。
 
 
やりましょう。キツイと思いますが、とにかくやりきりましょう。
すれば、次の段階が見えてきます!
 
 


第68回 混乱した知識、間違えた問題をストックする方法

2018.6.29

 
そろそろ模試や答練の時期に入ってきますね。
 
 
これからは間違えた問題や混乱する知識を効率よくストックしていくことが必要になります。
 
 
私が経験していて、この方法が一番いいのではないかな、というものを今日は紹介したいと思います。
 
 
 
それは、『間違えた問題を解くために必要な知識や混乱する知識をQ&Aの形に残しておくこと』です。
 
 
 
単に、テキストに戻ってグルグル印をつけたり、問題自体をストックする方法は得策ではありません。
 
 
情報が散在するだけですし、やることは増えていきますし、時間が多く使われてしまいます。
 
 
 
そのため、上記の方法をオススメいたします。
 
 
 
具体的に示しましょう。
たとえば、以下の問題を解いたとします。
 
 
自己の所有する動産を詐取された者は、詐取した者から善意無過失でその物を譲り受けた者に対して、詐取の時から2年間、その物の回復を請求することができる。
 
 
 
誤り。
193条に基づく回復請求は、「盗品又は遺失物」の場合の話であり、詐欺や横領の場合は、回復請求が認められないから。
 
 
 
で、ここからです。
 
 
 
この問題をストックすると、次のような問題が起きます。
 
 
 
1)その問題は解けるが、他に応用できない。
 
 
2)その問題自体をテキストにうつしたりしないといけない。
 
 
 
そのため、次のようにストックするのが得策です。
 
 
 
Q:193条に基づく回復請求が認められる場合(要件)とは?
 
 
 
A:即時取得の要件を満たし、動産が盗品又は遺失物である場面。
 
 
 
どうでしょう。
 
 
 
これくらいなら、それ用のバインダー1冊を用意しておけば、全科目かなりコンパクトに知識をストックできるのではないでしょうか?
 
 
 
しかもQ&Aなので、自分が本当に答えられるのかも確認できます。
さらに、知識をきちんと抽象化していますから、どんな問題がきても対応ができます。
 
 
 
こんな形で、本格的な夏以降の答練・模試の問題に立ち向かってほしいと思います。
ご参考まで。では、また来週に!
 
 


第67回 過去問は解けるのに…、初見の問題になると…

2018.6.22

 
いわゆる質の高い問題演習は、下に掲げる中の1つの方法を極限まで高めているに過ぎません。
 
 
今日は、「過去問は解けるのに、初見の問題が解けない。」
その答えを明らかにしていきましょう。
 
 
まずは、過去問の3つの利用の仕方です。
 
 
 
1 過去問を解けるようにする(点の知識レベル)
 
講義やテキストを読んだ後に、復習として解くレベル。
答え自体は出るが、問題文の「できる」を「できない」に変えられてしまうと間違えそうになるくらい危ういレベル。
 
もちろん、応用力の「お」の字もまだないレベルの状態。
 
 
 
2 アウトプット→インプットの視点から過去問を解く
 
テキストに返って、どこのテーマのどの部分が聞かれているのかを探索することで、周辺知識まで学習し始める。
点よりも少し幅広い視点が出てくるので、そのテーマの大きな考え方などが身につく。
 
応用力が少し出てくるレベル。
 
 
 
3 インプット→アウトプットの視点から過去問を解く
 
どういうテーマからどういう部分が出るのかは把握済み。
残すは、「どうインプットしておけば、同じテーマの同じ部分の未知の問題が聞かれても対応できるか」を考えること。これを「公式の確定」と呼ぶ。
 
質の高い問題演習がやっているのはまさにココの部分。
 
 
 
この内容だけではおそらく理解が難しいと思いますので、1つ具体例を出しましょう。
 
 
例えば、
 
 
「行政庁は、申請がその事務所に到達したときは、遅滞なく当該申請の審査を開始しなければならない。」
 
 
さて、どうでしょう?
 
 
 
過去問を解くための学習だと
 
 
答えを見て…「あ、条文通りなのか。覚えておこう。」
となってしまいます。
 
 
ただしこれだけだと、ずっと覚えていられないので、理由付けをしっかり理解してみます。
 
 
 
「なるほど、従来は受理拒否とか、受付拒否なんてことが横行してたんだ。だから、こんな条文が規定されたんだなぁ。」
 
 
 
ここ!ここですよ!!
ここで満足して、次の問題にいっていませんか?
 
 
 
惜しい!!これだと、合格するかどうかはかなり運に左右されてしまいます。
 
せっかく多くの時間をかけて勉強をするのですから、なるべく運に左右されない方法で合格したいですよね。
 
 
 
ということで、最終的には覚えるべき根本を探る必要があるわけです。
 
つまり、「何を(何のテーマは)、どこを、どのように覚えておけば」対応できるのか?これです!!
 
 
 
今回の場合で言えば
 
 
1 審査基準を設定・公表し(5)、標準処理期間を定めておく(6)
 
 
2 申請が届いたら、遅滞なく審査をはじめ、場合によっては補正又は拒否する(7)
 
 
3 審査中は、その進行状況・見通しなどを示したり、必要な情報を提供したりすることもある(9)・利害関係人がいる場合には、公聴会も開催する(10)
 
 
4 申請の種類によっては、複数の行政庁が関与する場合もある→その場合の注意規定は11
 
 
5 許可処分ならば問題なし、拒否処分の場合は理由を提示する(8)
 
 
 
こんな形で押えておけばいいのです。
そうすると、「結果として過去問が解け」ますね!
 
 
ご参考まで。
 


第66回 短期間で一気に詰め込む学習をしないと…

2018.6.15

 
短期間で一気に詰め込む学習をしないと合格は絶対にない。
 
例えば
民法  8時間
行政法 8時間
このくらいのスピード。
 
 
ただ、今でこそ民法を4~5時間で全範囲チェックできるような感じになっていますが、最初からそういうわけではなかったです。
 
 
最初は、
「理解できたテーマについて、高速回転に組み込む」
という感じでした。
 
 
高速回転の最大の難関。
 
 
それは、苦手テーマの存在。
それから、丸暗記系で中々覚えられない事項の記憶作業。
 
 
こんなところでしょう。
 
 
だったら、そこだけ分離すればいい。
 
 
例を示しましょう。
 
 
大学3年時の私です。
入門講座を一通り聞き終えている状態。
まだ、理解も記憶もあやふやで苦しかったときです。
 
 
1 まず、苦手テーマとして「あらかじめ」除外していたテーマ
 
・物権変動以外の物権総論
・占有権
・質権、先取特権
・抵当権と用益権、第三取得者との関係
・多数当事者の債権債務関係
・債権の消滅(弁済のみ除外。相殺はちゃんとやってた)
・契約の成立(申込と承諾とか…本当に面倒だった)
・請負、委任契約(もちろん、その他の細かい契約も無視)
・家族法全般
 
これだけ除外。
 
 
まずは、それ以外の部分を徹底的に高速回転できるようにした。
苦手なテーマがあると、どうしても回転数が下がる。そうすると、本当はできるはずのテーマも希釈されますから。
 
 
だから、苦手テーマを「あえて」除外することで、回転数を上げたのです。
代わりに、全て血肉化するくらいの徹底した反復を行いました。もう忘れられない!ってくらい。
 
 
この辺りから、脊髄反射というのはこういうことか、というくらい問題に対応できるようになってた。
 
 
2 覚えないといけないが、丸暗記系なので、後でガっと詰めることにしもの
 
・後見、補助、補佐に関する家族法のパートの条文知識
・復代理
・条件、期限の表
・時効の起算点、履行遅滞の起算点
・占有権の細かい条文知識
・共有の具体例
・添付
・付合物、従物の具体例
・売買、賃貸借契約以外の契約類型の条文知識
(まとめ表など含む)
・不当利得の条文知識
 
こんな感じです。
 
結構な量を除外しているように思えますか。
そうでしょうね。
 
 
しかし、民法の全範囲をチェックするのに1ヶ月かかってしまっては、結局何も残らないんです。
 
 
結局、最初の内容を忘れていく。
覚える量と忘れる量が同じ。
何も生み出さない。
 
 
だったら、大胆にやることを絞る。
その代わり、その部分を徹底的に完璧にする。
 
 
そして、初めて苦手分野に臨む。
 
これくらい大胆な作戦は必要なのではないでしょうか?
これが「工夫」ってやつだと私は思います。
 
 


第65回 混乱した知識、間違えた問題をストックする方法

2018.6.8

 
今日は、間違えた問題や混乱する知識を効率よくストックしていく1つの方法をお伝えしていきたいと思います。
これからの時期は、そのような学習が徐々に必要とされてくるからです。
 
 
その方法とは
 
 
『間違えた問題を解くために必要な知識や混乱する知識をQ&Aの形に残しておくこと』
 
 
です。
 
 
単に、テキストに戻ってグルグル印をつけたり、問題自体をストックするのは得策ではありません。
それでは、情報が散在してしまいますし、やることは増えてしまうからです。
 
 
そこで、今日は、上記の方法をお伝えしています。
 
 
具体的に示しましょう。
例えば、以下の問題を解いたとします。
 
 
【問題】
自己の所有する動産を詐取された者は、詐取した者から善意無過失でその物を譲り受けた者に対して、詐取の時から2年間、その物の回復を請求することができる。
 
【答】
誤り。
193条に基づく回復請求は、「盗品又は遺失物」の場合の話であり、詐欺や横領の場合は、回復請求が認められないから。
 
 
で、です。
この問題自体をそのままストックすると、次のような問題が起きます。
 
 
1 その問題は解けるが、他に応用できない
 
2 その問題自体をテキストに移したりしないといけない
 
 
そのため、次のようにQ&Aの形でストックします。
 
 

193条に基づく回復請求が認められる場面(要件)とは?
 

即時取得の要件を満たし、動産が盗品又は遺失物である場面
 
 
いかがでしょう。
 
 
これくらいなら、専用のバインダー1冊を用意すればかなりコンパクトに全科目の知識をストックできるのではないかと思います。
 
 
しかもQ&Aなので、自分が本当に答えられるのかも確認できます。
 
 
さらに、知識をきちんと抽象化していますから、どんな問題がきても対応できます。
こんな形で夏以降にくる答練や模試の問題に立ち向かってほしいと思います。
 
では、また来週に! 
 


第64回 質問をする技術

2018.6.01

 
さて、伊藤塾には、質問制度が用意されています。
 
 
質問ってどうすればいいんだろうか?
つれづれなるままにしてもいいのだろうか?
 
 
結構悩みどころですよね。
 
 
それで結局、質問をしないと。
まぁそんなこともあるわけです。
 
 
ということで、以前もそのようなことを書きましたが、改めて質問の技術について考えてみたいと思います。
 
 
今、技術といいました。
そうです。質問も技術だと思うのです。
 
 
いくつかのポイントを上げて、良い質問とは何かを考えてみましょう。
 
 
1 不明確な部分をあぶり出すこと
 
 
ありがちな質問として、「テキストのこの部分が分かりません。教えてください。」というものがあります。
これに対しては、講義を聴き直してみてくださいとしか言えないんですよね。
 
 
ですから、段階を踏んでみて、そのテキストの内容のどの部分のどこが分からないのか,
つまり「何が分からないのか」を明確にするように努力してみてください。
 
これが上手くできると、質問する以前に自分で答えが出ることが多いですが。
 
 
それでも、なぜ分からないのか?
何が分からないのか?
 
 
この辺りを考え抜くことが大事なのです。
 
 
2 勝手に事案を作らない
 
 
この問題を、こういう風に変えたらどうなるのだろうか?
 
 
法律というのは非常に精密なもので、判例の事案を一つとってみても、少し角度を変えてしまうと全く違う内容になることが多々あります。
 
 
そのため、みなさんが現在学んでいる条文・判例ベースの知識も、それと矛盾するかのような結論を取る地裁判例なんてざらにあるのです。
 
 
つまり、テキストの内容を変えて考えてしまうと、大概このようなよく分からない穴に入り込むことになります。
 
 
無論、資格試験程度のレベルでそんな高度な内容が聞かれるわけでもなく。
結局、無駄な勉強であったということにもなりかねません。
 
 
3 自説を展開しない
 
 
主に再受験生の方に多いです。
テキストの内容等について、「この部分は違うと思う。なぜならば、○○というように考えるからだ。」というものです。
 
 
確かに、そういう考え方も成り立つのでしょう。
少数ながらそういう考え方もあるのでしょう。
 
 
ただ、それは条文・判例ベースから出題される資格試験の範疇ではありません。
 
 
この考え方はおかしい。こうあるべきだ。
 
 
ここにこだわるのではなく、ぜひ「なぜ条文・判例がそのような解釈をしているのか。」という部分を理解するように努めてみましょう。
 
 
ですから質問をするときも、「こういう考え方もありますよね。」というのではなく、「なぜ、このような考え方をするのですか。」という観点からされた方が、よっぽど建設的なのです。
 
 
まとめると、質問のポイントは
 
1 どの部分が分からないのかをなるべく具体化し
 
2 およそテキストの内容から離れるものを避け
 
3 条文・判例ベースの理解を問う
 
 
であるといえるでしょう。少なくとも、資格試験という縛りいうならこれです。
 
 
このような質問を考えることも、実はすごい勉強になることなんですね。
ぜひ、活用してみてください。
 
 


第63回 解答スピードはテクニックなのか?

2018.5.25

 
「民法の択一を解くのに40分かかっちゃって…」
「行政法の択一を解くのに1時間近くかかっちゃって…」
 
 
もっと時間があれば、点数を上げられるのに。
 
 
その時の典型的な原因分析が
 
 
1 自分は文章を読むのが遅い
2 事案を把握するのに時間がかかる(図の作成等)
3 記憶が弱いから、思い出すのに時間がかかる
 
 
確かに、そうなのかもしれません。
それもあるのかもしれません。
 
 
けれども、上記の三点が原因でない人は結構います。
(3が原因の人は相当数いますが…)
 
 
全ては事前準備です。
 
 
当たり前の発想だと思うのです。
 
 
だって、本試験で時間が足りなくなるんですよね?
ということは、本試験の前に準備をする部分が必要ってことですよね?
 
 
残念ながら、この「事前準備」をほとんど意識していない方が…非常に多い。
 
 
どういうことか。
 
 
事前準備で出来る唯一無二のこと。
(もちろん、思い出すスピードは最大限上げるとして)
 
 
それは、思考プロセスの確立だと思うのです。
事前準備=論点想起です。
 
 
例えば、野球。
どんな球がくるか。カーブ?ストレート?フォーク?はたまた牽制球か?
どれがくるかあらかじめ分かっていれば、打てる確率が格段に上がるのってイメージできますか?
 
 
これは、試験でも同じだと思うのです。
要は、テーマにはテーマらしい論点があります。
 
 
その論点を、どの順序で、どこまで思い出して、何に気をつけていけばいいのか。
これをあらかじめ想起しながら問題に取り組むのです。
 
 
例えば、行政立法に関する次の記述のうち、正しいものを選べ。
という問題が出たとします。
 
 
ふむ。
っていっていきなり問題文を読みにいっていませんか。
だから時間がかかるんです。
 
 
素早く解く人は、この時点で次のようなことがオートマチックに想起されます。
 
 
1 行政立法は誰がどんなものを作成するか
2 内容に応じた分類がどうなっていたか
3 刀剣類、監獄法、通達関連の判例知識
 
 
この中から、あたりやすい選択肢を見ていく。
 
 
どんな問題が出題されるかあからじめ想起できているので、読むのも速く、着眼点もはっきりしている。
だから速いのです。
 
 
読むのが遅いからっていう分析をされている方。
今の「行政立法」というキーワードから、ここまで論点想起ができましたか?
 
 
原因はそこではありません。
論点想起です。
 
 
端的に言うと、事前準備が足りないのです。
やみくもに学習してもスピードは上がりません。
 
 
この問題は、何を論点想起すればよかったのか。
この論点は、どういうことに気をつけないといけないのか。
 
 
こんなことを常に考えながら学習をする必要があるでしょう。
 
 
問題を解くのが遅い。
これは、能力の問題ではなく戦略の問題です。
 
 
心当たりのある方は、早急に学習に取り組む姿勢を立て直しましょう。
 
 


第62回 質問をする技術

2018.5.17

 
質問ってどうすればいいんだろう。
つれづれなるままにしてもいいのだろうか。
 
 
結構悩みどころですよね。
それで結局、質問をしないと。まぁそんなこともあるわけです。
 
 
ということで、今回は、質問の技術について考えてみたいと思います。
 
 
今、技術といいました。
そうです。質問も技術だと思うのです。
 
 
いくつかのポイントを上げて、良い質問とは何かを考えてみましょう。
 
 
1 不明確な部分をあぶり出すこと
 
 
ありがちな質問として、「テキストのこの部分が分かりません。教えてください。」というものがあります。
これに対しては、講義を聴き直してみてくださいとしか言えないんですよね。
 
 
ですから、段階を踏んでみて、そのテキストの内容のどの部分のどこが分からないのか、つまり「何が分からないのか」を明確にするように努力してみてください。
これが上手くできると、質問する以前に自分で答えが出ることが多いですが。
 
 
それでも、なぜ分からないのか。
何が分からないのか。
 
 
この辺りを考え抜くことが大事なのです。
 
 
2 勝手に事案を作らない
 
 
この問題を、こういう風に変えたらどうなるのだろうか。
法律というのは非常に精密なもので、判例の事案を一つとってみても、少し角度を変えてしまうと全く違う内容になることが多々あります。
 
 
そのため、みなさんが現在学んでいる条文・判例ベースの知識も、それと矛盾するかのような結論を取る地裁判例なんてざらにあるのです。
 
 
つまり、テキストの内容を変えて考えてしまうと、大概このようなよく分からない穴に入り込むことになります。
 
 
無論、資格試験程度のレベルでそんな高度な内容が聞かれるわけでもなく。
結局、無駄な勉強であったということにもなりかねません。
 
 
3 自説を展開しない
 
主に再受験生の方に多いです。
テキストの内容等について、「この部分は違うと思う。なぜならば、○○というように考えるからだ。」というものです。
 
 
確かに、そういう考え方も成り立つのでしょう。
少数ながらそういう考え方もあるのでしょう。
 
 
ただ、それは条文・判例ベースから出題される資格試験の範疇ではありません。
 
 
この考え方はおかしい。こうあるべきだ。
ここにこだわるのではなく、ぜひ「なぜ条文・判例がそのような解釈をしているのか。」という部分を理解するように努めてみましょう。
 
 
ですから質問をするときも、「こういう考え方もありますよね。」というのではなく、「なぜ、このような考え方をするのですか。」という観点からされた方が、よっぽど建設的なのです。
 
 
まとめると、質問のポイントは
 
 
1 どの部分が分からないのかをなるべく具体化し
 
2 およそテキストの内容から離れるものを避け
 
3 条文・判例ベースの理解を問う
 
 
であるといえるでしょう。
少なくとも、資格試験という縛りいうならこれです。
 
 
このような質問を考えることも、実はすごい勉強になることなんですね。
 
 


第61回 あるカリスマ講師の言葉

2018.5.11

 
以前、ある番組でカリスマ講師と呼ばれる林先生がこんな言葉を言っていました。
 

1 勉強方法ばかりを聞いてくる受験生は色々な方法を試してみて、自分にフィットするものを探していない。
 

林先生は、大学受験時代、19:00に就寝。2:00頃起きて、5:00くらいまで勉強をするのが一番集中出来たそうです。
一般的ではないですが、確かにこういう方もいるのでしょう。
 

2 頑張ってるんだけど成績が伸びないと悩んでいる受験生は、単に頑張りが足りないだけ。
 

これは、その通りと思います。
成績が良い方の学習量と成績が芳しくない方の学習量の双方を聞くことがよくあります。
 

が、両者の間に存在しているのは、「圧倒的な差」です。
(もちろん、可処分時間にほとんど差がない方を比べてのお話です)
 

頑張ってるという思い込みが自分の成長を止めている。
カリスマ講師と言われる方は言い方もいちいちカッコ良いなぁと感じました。
 

「何やればいいですか?」
それを一番分かっているのはあなた自身かもしれませんね。
 


第60回 模擬試験は何回受けるべきか?

2018.5.4

 
模擬試験の受験回数。日程。
こんなところのスケジュール組みがそろそろ気になる時期かなと。むしろ、この時期から考え始めないとマズいともいえる。
 

平均点な合格者の話を聞く限り、模擬試験の受験回数は『4回』。
 

これが多いかなと。
 

多くなると8回という人もいますが、後半疲れ果てたそうです。
 

したがって、最大でも6回。
 

まとめると、4~6回というのが1つのお勧めです。
 

伊藤塾で実施される模試は、次の3つ。
 

『実力診断ハーフ模試』
『中間模試』
『最終模試』
 

の2.5回(ハーフなため)。
なので、あと2回くらいは受験してみると良いということです。
 

これを、バランス良く組み込むと良いと思います。
 

7月中旬   …『実力診断ハーフ模試』
8月中旬〜下旬… どこかの模試
9月中旬   …『中間模試』
10月初旬   … どこかの模試
10月下旬   …『最終模試』
 

こんな形ですね。
1つの参考にしてみてください。では、また次回!
 


第59回 正確な知識って何でしょう?

2018.4.27

 
正確な知識って何ですかね。
あまりにも唐突な質問ですが。
 

たとえば
 

『行政指導の中止等の求めは、当該行政指導の相手方のみならず、第三者もできますか。』
 

→ いいえ。条文には、行政指導の「相手方」とされているため、第三者はできません。
 

これがクローズドクエスチョン。「はい」もしくは「いいえ」で解答ができるものです。
 

これに対して
 

『行政指導の中止等の求めは、誰ができるのですか。』
 

→ 当該行政指導の相手方です。
 

先ほどと異なり、解答そのものをずばり言わないといけないタイプです。
 

5肢択一式の問題ばかり見ていると、どうしてもクローズドクエスチョンしか解答できない。
こんなことがよく起きるわけです。
 
 
 
話を戻します。
正確な知識って何ですか。
 

端的に解答するのであれば、『オープンドクエスチョンで答えられる。』
 

これが正確な知識です。
 

少なくともAランク指定の部分はここまで仕上げるとよろしいです。
(BCはここまで出来なくて大丈夫だと思います。問題文にリードされながら答えられれば良いのです)
 

それってすごく大変なのでは?
 

そのとおり。だから、合格率って低いんだぜ。
 


第58回 学習の進捗はいかがですか??

2018.4.20

 
え? 微妙?
 

そういう時はですね…淡々とやるしかないのです。
 

ひとまず、基礎系講座を受講されている方は、
 

7月末までに
 

1)人権の基礎的な判例知識が身についている
 

2)統治機構の条文の暗記を一度完成させたことがある(今忘れていたとしても、無敵な状態にしたことがある)
 

3)民法の重要テーマを一通り学習している(一問一答集と過去問レベルなら解ける)
 

4)行政法の過去問10年分(または8年分)の正答率が100%である
 

5)行政手続法の条文暗記を完成させたことがある(こちらも、一回無敵な状態にした経験があれば良い)
 

6)商法の過去問+周辺知識が整理出来ている
 

7)一般知識等の過去問が検討出来ている
 

ここまで。
 

なんとかここまで7月末までに持っていきましょう。
話はそれからになります。
 
では、また次回に!
 


第57回 魔法は存在するか?

2018.4.13

 
そろそろ、きっついこと言いますね。
 

合格者は段違いの勉強をしていた。
合格者は頭が良いのだ。
合格者は効率的な勉強をしていたのだ。
 

もうこういう生産性が低い議論止めませんか?
 

『合格者は段違いの勉強をしていた。』
→していません。

合格講座の方ならば、合格テキスト・答練・模試、後は講義で扱う追加の知識のみです。
中上級講座の方ならば、上級インプットテキストのみです。
判例集?他資格過去問?いなくはないが、圧倒的に少数派です。
 

『合格者は頭が良いのだ。』
→そういう人もいますね。
 
ただ毎年、自分なんて中卒なんで…って人も合格してます。(念のため、中学卒業=頭が悪いではありません。自分に自信がないだけ、勉強の習慣がないという意味です)。
 
他にも、いやー偏差値38の高校卒業したっきりで、勉強なんてしたことないっすけどねーって明るく言ってた方も普通に合格しています。
頭が良いのだと一言で片付けてしまうのは失礼な気がします。
 

『合格者は効率的な勉強をしていた。』
→ネットなどで目にする3カ月合格法とかを指しているのでしょうか?
 
そういうのはパッと合格した方が、自分の成功体験のみに基づいて言っているだけです。
という意味では真実です。
 
ですが、一般的に通用するかは別問題です。その人は成功したからいいですが、他の人が再現出来るかは、環境・能力などに相当程度左右されます。
 

私の見る限り、合格者の勉強はとにかく泥臭く、そして地味なものがほとんどです。
過去問を繰り返し読んで出題ポイントを把握する。テキストの内容を理解して、しっかりと細部まで記憶する。問題演習をして、弱点部分や盲点を探す。ね?地味で泥臭い勉強でしょ?
 
他になんか効率的な方法あるんじゃないの?もしあるのであれば、とっくの昔に指導しています。
 

地味で泥臭い勉強を
 

淡々と
 

繰り返す。
 

圧倒的にこういう合格者が多いんですよ。
もう、自分に言い訳することを止めませんか?
 

相当きっついこと書きました。
すみません。
 

しかしながら、あたかも簡単ですよー!方法間違えなければ大丈夫ですよー!という軽い形で受験指導をすることは、自分の信念に反します。
そのため、今一度確認させて頂きました。
 
では!
 


第56回 苦手なものは…

2018.4.6

 
苦手なテーマ等は、どうやって克服すればいいか?
こんな質問を受けることがあります。
 

頑張って潰そう!
以上。
 

すみません。
冗談です。
 

苦手なテーマ、しっくりこないテーマについては、アクセス先を増やすことをおすすめします。
 

同じテキストのみでそのテーマを勉強していても、苦手意識はあまり取れないような気がします。
 

そこで、
 

「テキスト(過去問含む)」。
 

これをやってもどうにもしっくりこないものには
 

「答練・模試の問題」
または
「他資格の問題」
(民法なら、司法書士試験か公務員試験。行政法なら司法試験予備試験辺りが手ごろ)
 

を増やして、全問トライします。
 

「テキスト・過去問・答練・模試」。
このくらいまでやれば、大抵苦手なテーマはやっけられます。
 

が、これでも無理!という時は
 

「六法」。
 

これを増やすといいです。
 

該当テーマの条文をがっちり読んでみましょう。
色々なものが繋がって見えてくるはずです。
 

「テキスト・過去問・答練・模試・六法」。
 

こんな形でアクセス先を増やすことで、自然と様々な角度から内容を見ることが出来るため、とてつもなくオススメです。
 
  


第55回 一発合格者の特徴

2018.3.30

 
何か特徴があるのですか。ということを時折ご相談を受けますので、常々考えていることを書いてみます。
 
 
1 段階的に学習がしっかり出来ている
2 模試・答練ごとの反省がしっかりしている
3 最後の追い込みに成功した
 
 
こんなところです。
 
 
いきなり全てをマスターしようとせず、段階的に伸ばしていく。
 
 
例えば、憲法なら、統治機構の問題を落とさないように優先的にマスター。人権は過去問レベルのみマスター。
 
 
民法なら、まずはAランクテーマのみマスター。
 
 
行政法なら、過去問10年分を完璧にする。
 
 
といったように、ミニマムな目標をまず立てていることが多いです。
 
 
達成出来そうな目標。
 
 
余計なことを考えずに、まずはこれをやる。
回せてきたら、次の段階へ。
 
 
8月とか9月とかに合格ラインに達する必要はない。
全ては11月のために。
 
 
この感覚が一発合格者は鋭いと思います。
 
 
ぜひ、参考に。
 
では、また次回に!
 


第54回 過去問の検討の仕方

2018.3.23

過去問の検討の仕方として、まずは正解肢がどれかを見てしまいます。
 
 
行政書士試験において、意外に多いのが次のようなパターンです。
 
 
1.難しい
2.難しい
3.基本(若しくは過去問知識)
4.難しい
5.難しい
 
 
 
この並びで、3が正解というもの。
1、245はテキストにほとんど記載がないものの、3を選べてしまえばいいだけなので、他は検討の余地なしと。
 
 
他には、こういうパターン。
 
 
1.基本
2.基本
3.基本
4.難しい
5.難しい
 
 
正解は、4というパターン。
これって、正答率が50%を超えるか超えないかくらいまで下がるものと、70%くらいになるものがあります。
 
 
この場合の正答率は、次のような要因で左右されます。
 
 
1)難しいが、重要論点である
→ 合格レベルの人は押さえているため、正答率が高めになる。
 
 
2)難しいが、制度趣旨から考えると答えが出る
→ ここは合格レベルの人でも、気付かずに解答してしまうことがあるため、正答率が低めになる。
 
 
3)難しいし、趣旨から考えてもどちらともいえない
→ こうなると正答率が40%を切ります。
 
 
こんな感じで問題と正答率の関係を見比べてみると、合格レベルの受験生も全ての肢を判定出来ているわけではないし、圧倒的な知識量を持っていないことも分かります。
 
 
逆に、テキスト記載の基本だし、過去問なんかでも問われているもの。
 
 
1.基本
2.基本
3.基本
4.基本
5.基本
 
 
なのに、正答率がそこまで高くないものもあったりします。本試験の現場での焦りなんかが原因なんでしょうね。
 
 
この手の現象は、横断的に知識を問う問題によく出てきます。横断知識は、いざ現場で出されると混乱するってことです。
 
 
上記の観点から過去問を読んでみると、平均的な合格者の思考回路が見えてきます。
 
 
ちょっと勉強に集中出来ないなぁ、なんか漠然と不安だなぁという方は直近5年分でこれやってみるといいですよ。
 
では、また次回に! 
 


第53回 過去問の4つめの使い方をご存知ですか?

2018.3.16

 
過去問の使い方について、少し掘り下げて。
過去問ってどうやって使いますか?
 
 
1)行政書士試験の頻出論点を知る
2)実際の問題の難易度を感じる
3)今年度にも出題されるであろう、過去問のみで解答できる問題を取れるように演習する
 
 
完璧な解答です。
 
 
いや、そんなの知ってるよと。
記事にするくらいだから、他にあるだろと。
 
 
えぇ。
 
 
実は、もう一個使い方があるのです。
 
 
それは、『実際の本試験の現場を想定する。』
もっと言うと、『実際に受験した当時の方々の感覚を想像すること』です。
 
 
5肢択一式って、別に全ての選択肢の正誤を判定する必要はないんですよね。(個数問題以外)
 
 
極論、正しいものを選べ。という問題で
 
 
1 △
2 △
3 ◯
4 △
5 △
 
 
でも、4(1問)取れるわけで。
 
 
ちょっと見えてきましたか?
 
 
そう。今解いている過去問を見てみましょう。
 
 
実際の受験生は、当時どの辺りは確実に判断しているだろうか?
迷いそうなのはどういう選択肢だろうか?
当時、少なくとも学習の範疇外から出題されているのはどれだろうか?
 
 
こんなことを考えてみると、とてつもなく勉強になります。
 
 
具体的には…。
長くなりましたので、また次回に!
 


第52回 人って、適当な生き物らしいです…

2018.3.9

 
テキストや問題文など文章を「正確に、精密に」読んでいますか?
テクニックはそれが出来ていることが前提に、活きてくるものです。
 

この点について、ケンブリッジ大学の研究に面白いものがあるそうです。
試しに、次の文章を読んでみてください。
 

こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
 

この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか
 

にんんげは たごんを にしんき する ときに その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて
 

わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?
 

そういうことです。
人間の認識能力の補完はすさまじいもので、めちゃくちゃな文章でも、読めてしまうのですね。
 

適当に読んでしまっても…
です。
 

問題文であれば、精密に読むことを怠れば、点数を取れないのは当たり前です。
意識的に「正確に、精密に」読んでください。
 

意味も分からなく、接続詞にマークしたり・よく出てくるワードにマークをしていませんか?
 

これは、適当に読まないためにやっているわけです。
 

憲法の判例問題も一緒です。
判旨は非常に美しい日本語で書かれていますから、絶好の読解力を上げる素材です。
 

事案をざっと把握したうえで、
1)何が争点ですか?
2)その争点はなぜ出てきたのですか?
 
判例は、それに対して
3)どのようなロジックで、
4)どのような結論を出しましたか?
 

この4点をきちんとおさえた学習をしているでしょうか?
 

1)と4)だけ…
という方は多くないですか?
 

楽な勉強には落とし穴があります。
ゆめゆめお気を付けを…


では、また!
 
 


第51回 問題集を中心とした学習の留意点

2018.3.2

以前「当たり前のことを当たり前に」と題してテキストを中心にした際の学習の注意点についてお伝えしましたが、今回はその続きで問題集を中心とした学習についてお伝えしたいと思います。
 

問題集を中心とした学習で弱くなるのは、次の3点。
1) 網羅的に学習出来ない
2) 似たような知識が混乱する
3) 全パターンを認識出来ない
これを上手く補充すれば、問題集中心の学習も有益です。
 
 

まず、「網羅的な学習」についてです。
問題では、条文・判例の内容を端的に問うのみです。


したがって、その部分が問われれば答えることが出来ますが、それ以外の部分が問われると全く分からなくなります。
 

そこで、解説に掲載されている条文・判例そのものを読み込み、問題で問われた部分以外も補填するようにして下さい。


特に、条文は1項のみが問われている、前段のみ問われている→解説には当該条文しか載っていないということはよくあります。
この場合、条文そのものにあたり、満遍なく目を通しておくと良いでしょう。
 
 

次に「似たような知識が混乱する」ことについて。

こちらは、問題で混乱した限度でメモをしっかり取っておくこと。
問題ごとにしっかりと比較をしていくことで防ぐことが出来ます。
問題13-3、問題15-4は対比概念だ、とかそういうメモを残しておくということです。
 
 

最後に「全パターンの認識」について。
試験対策上必要な知識にAというものがあったとします。
Aには、A1、A2、A3に場合分けされるとします。
 

問題演習中心だと、A1、A2は知っているが、A3は未出だから知らない。
こんなことがよく起こります。


したがって、問題を解いたらテキストの該当箇所を確認し、他に場合分けがないかどうかを検討する作業が必要です。
 

問題からテキスト・条文へのリファレンス。
上記の3つを守ってみると良い受験ライフが待っていると思いますよ。
  


第50回 制度趣旨と視点から出す訓練

2018.2.23

まず確認しなければならないことがあります。
皆さまが目指しているのは、行政書士試験の合格ではなく、行政書士という「資格」です。
 
 
受験勉強は、そのための修行です。
そのために身につけることは、とにかく「適切な制度趣旨から判例や条文の知識を身につける」こと。
 
 
たとえば「法定地上権」。
この論点を場合分けで分けて、整理することの愚かさはお分かりですよね。
 
 
そんなものは修行ではない。
 
 
我々が目指すのは行政書士試験の「合格」とともに行政書士という『資格』です。
資格足り得るための適切なプログラムが必要なのです。
 
 
変な暗記は絶対にいけません。
 
 
『徹底した理解から、しっかりと条文・判例を思い出せるようにする』こと。
 
 
ここを徹底してください。
単純に暗記するよりきついと思いますが、後がとても楽になります。
 
 
今の時期は暗記ではなく、とにかく制度理解。
これに尽きます。
 
 
大変な時期が続きます。
なんとか踏ん張りましょう。
 
 


第49回 不安なことリスト

2018.2.16

伊藤塾の中上級講座が本格的に動き始めました。
色々な課題をもって取り組む方が多いのではないかなと思います。
 

中上級講座を受講されていらっしゃるということは、自分の去年度までの勉強で詰んだものをある程度維持しつつ、さらに積んでいく。
 

そんなことを欲しているのだろうと思います。
 

その際、必ずやって欲しいことかあります。
それは、
 

「不安なことリスト」
 

の作成です。嫌なことリストと言ってもいいです。
 

特に160〜170点台で悔しい思いをされた方。
いま、自分が思っている不安なことはなんでしょう。
 

ぜひ、書き出してみてください。
そして、それを最優先で潰していくようにしましょう。
極論、その不安なことを潰す=今年度の合格です。
 

とっても嫌な作業ですが、必ずやりましょう。
 

そこが漠然としていて上手く掴めないのならば、とことん相談しましょう。
CHECK & ACTというものです。
 
 


第48回 テキストと問題集、どちらを主軸にすると良いですか??

2018.2.9

毎年いただくこのご相談。
 
 
『テキストと問題集、どちらを主軸にすると良いか?』
 
 
結論から言うと「どっちでも構わないんです。」けどね。
 
 
この議論について、以下簡単に整理してみましょう。
 
 
テキストを学習の中心に据えた場合。
 
 
メリットは
・ 試験に必要な論点が網羅出来る
・ 項目を基に体系的に勉強出来る
 
 
デメリットは
・ 問題で問われるポイントが分からない
・ ひっかけポイントを把握出来ない
 
 
問題集を学習の中心に据えた場合。
メリット、デメリットは上記の逆になります。
 
 
いずれも良い側面と悪い側面があるため、どっちが優れているかという議論は不毛です。
 
 
さて、それではどのような学習を心がければ良いか?
 
 
テキスト中心でいかれる方は、まず該当範囲の問題をさらっと読んでいきましょう。
どんなことが問われているか?
どんなひっかけが出題されているか?
こんなことを考えながら、どんどん問題を読んでいきます。
 
 
これが終わり次第、テキストを通読していきます。
この時、テキストの項目を意識しながら、さらっと一読します。
 
 
その後、項目だけを見て、テキストの内容を隠してください。
その上でテキストの内容を再現するのです。
(完全再現が難しいということであれば、「要件を3つ言え」といったような補助的な問いかけをメモしておき、それをきっかけに思い出せるようにしてみてください。)
 
 
この工程が終わったら、今度は自力で問題を解いてみます。
解けたらクリア、解けなければテキストに振り返り。
 
 
こんな感じで使うことになります。
これがいわゆるクロスレファレンスってやつです。
 
 
地味で何の真新しさもない、そんな勉強法ですが、何十年も廃れないで残ってるってことは…ですよね。
 
 
何かショートカットがあるんじゃないか?
もっと効率的な良い方法があるのでは?
 
 
そんなこと考えていると、何年も結果が出ないことになります。
覚悟を決めましょう!
 
 
問題中心の場合の話は別の機会に。
 
 


第47回 他の人がどれだけ勉強しているか?

2018.2.2

 
受験生の方からこんな相談を受けることがあります。
 
 
「自分が合格に見合った努力が出来ているか不安です。」
こんな漠然とした不安です。
 
 
ライブクラスの方でさえ、他の人がどれだけ勉強しているというのは見えにくいものですから、在宅(通信)でがんばっている皆さんはなおさらだと思います。
 
 
ただこれには、簡単な確認方法があります。
 
 
それは
 
 
『これ以上は無理だ。
 これ以上何すりゃいいんだよ。』
 
 
という絶望の淵に立たされた経験があるか。
 
 
こう思ったことがある方であれば、学習の方法論が合っていたか否かという別の問題はありますが、努力の総量は大丈夫です。
 
 
方法論はともかく、やり込んでやり込んでやり込んだうえで、演習講座や模擬試験、そして本試験を受ける。にもかかわらず、結果がふるわない。
 
 
このときに、こう思うわけです。
 
 
『ウソだろ…これ以上何すりゃいいんだよ…』
 
 
そう思った経験があるのであれば、絶対に大丈夫。
 
 
努力の総量は、問題ありません。
個人差はあるものの、少なくとも自分の持てる最大の力は出したということですから。
この場合は、ちょっと問題が合わなかったとか、学習の方法論がズレていたとか。
そういう問題だけ考えておけばいいと思います。
 
 
逆に、上記のようなことは思わず
 
 
『あぁ…やっぱりダメだったか…』
 
 
くらいでとどまっている方は、相当危ないです。
努力の量が、客観的に足りていないからです。
 
 
ちょっとご自身を確認してみてくださいね。
 


第46回 有効な無駄講座~憲法~

2018.1.26


憲法については、現在学習中の方、すでに学習を終えた方などさまざまいらしゃると思いますが、復習の意もこめて「政教分離原則」について、今日は少し突っ込んでみたいと思います。
 
 
政教分離原則といえば、やはり外せない判例は以下の3つ。
 
 
1)津地鎮祭事件
2)愛媛玉串事件
3)砂川政教分離事件
 
 
政教分離三銃士であります。
 
 
それぞれ、判例の論理や結論が違うのですが、それはどういう違いから生まれているのかをもう少し突っ込んでみましょう。
 
 
まずは、津地鎮祭と愛媛玉串について。
 
 
1)主催者に注目してみよう
 
津地鎮祭では、主催者は津市という地方公共団体。
愛媛玉串では、主催者は靖国神社という宗教団体です。
 
 
2)場所に注目してみよう
 
津地鎮祭では、津市の地内。
愛媛玉串では、靖国神社という宗教施設内です。
 
 
3)行われたものに注目してみよう
 
地鎮祭は、一般的に行われているものである→たまたま地方公共団体が行っただけともいえる。
玉串料の支出して玉串奉納をするという行動は、一般的に世俗化しているとはいえない。
 
 
この3点の違いを意識すると
 
 
津地鎮祭の事案においては
 
 
「いやいや、たまたま地鎮祭を地方公共団体が行っただけであって、そこに宗教的意義なんてありませんよ」と。
 
 
まぁ、そんな意見も通りそうなわけです。
 
 
しかし、愛媛玉串の事案においては
 
 
「靖国神社という宗教団体が主催しているみたま祭に、世俗化しているとはちょっと言えないような玉串奉納をわざわざしにいきましたが、それは宗教的意義のないものなんですよ。信じてください。」
 
 
という意見は通らないだろうと。
 
 
そうやって整理してみるとよいかもしれません。
 
 
いわゆる目的効果基準で抽象的に押さえていても本試験では通用しますが、このくらいまで突っ込んで事案を分析しておくと理解が深まりますよね。
 
 
さてさて。
 
 
さらに今度は、砂川政教分離。
 
 
これは、いわゆる目的効果基準を用いていないという部分がミソでしたよね。
 
 
なんでだろう!?
という疑問点については、次の藤田裁判官の補足意見が参考になると思われます。
 
 
補足意見なので試験にはあまり関係ありませんが、だからこその有効な無駄講座です。
 
 
引用しておきますね。
 
 
「本件において合憲性が問われているのは、多数意見にも述べられているように、取り立てて宗教外の意義をもつものではない純粋の神道施設につき、地方公共団体が公有地を単純にその敷地として提供しているという事実である。
 
 
私の見るところ、過去の当審判例上、目的効果基準が機能せしめられてきたのは、問題となる行為等においていわば『宗教性』と『世俗性』とが同居しておりその優劣が微妙であるときに、そのどちらを重視するかの決定に際してであって(例えば、津地鎮祭訴訟、箕面忠魂碑訴訟等は……正にそのようなケースであった。)、明確に宗教性のみを持った行為につき、更に、それが如何なる目的をもって行われたかが問われる場面においてではなかったというべきである。
 
 
(例えば、公的な立場で寺社に参拝あるいは寄進をしながら、それは、専ら国家公安・国民の安全を願う目的によるものであって、当該宗教を特に優遇しよういう趣旨からではないから、憲法にいう『宗教的活動』ではない、というような弁明を行うことは、上記目的効果基準の下においても到底許されるものとはいえない。例えば、愛媛玉串料訴訟判決は、このことを示すものであるともいえよう。)。」
 
 
もう少しこの点は説明すべきですが長くなりましたので、また別の機会に。
 


第45回 時間の使い方

2018.1.19

 
「時間の使い方を上手くしましょう。」という話はよく聞きますが、具体的には次のようなことを考えるということです。
 
 
1 自分のライフワークにおける空き時間を探す
2 空き時間を大・中・小時間に区分する
 

大・中・小時間とは人それぞれ違いますが、おおよそ次のように分類できると思います。
 

4~5時間が大時間
1~2時間が中時間
30分未満が小時間
 

休日、仕事日、合間とざっくりわけでもよろしいかと思います。
 

そして、
 

3 大・中・小時間に応じてすべきことを決める
 

ここ大事です。
時間に応じてやる内容が変わります。
 

伊藤塾の行政書士試験入門講座(合格講座)を例にしましょう。
 

大時間では、テキスト・カード・問題集をしっかりとリンクさせながら、じっくりじっくりと読み進めていきます。
 

1日15頁前後読み込めると、講義の進行ペース+αを常に維持できるため、この辺りを目標にしてみるといいです。(他校であったとしても、基本的にはこのくらいのページ数だと思います。)
 

中時間では、絞り込んだ学習(特に重要な論点の学習)をするといいと思います。
AAランク・Aランクの知識の劣化を防ぐとともに、ブラッシュアップをし続ける。
 
こういうスタンスが正解です。
 

小時間については、どうしても覚えられない図表などをコピーしておき、それを覚えるのがいいと思います。
 

コピーと言いましたが実際にコピーなんかしなくても、スマホで写真撮っておけばいいんです。細切れで最も威力を発揮するのは携帯電話です。スマホに写真データを入れておけば、さっと出して暗記をすることができます。
 

こんな感じです。
 

まとめると、
 

4時間以上勉強できる時には、テキスト・カード・問題集をしっかり読み進め、とにかく理解しつつの記憶を。
 

1~2時間くらいの時には、復習ドリル等で重要論点の確認を。
 

30分未満の細切れ時間では、スマホの写真データで図表を暗記。
 

こんな感じです。
 

時間に応じた勉強。
これが鉄則です。
 

ではでは。
 


第44回 答練・模試の復習方法

2018.1.12

 
答練・模試の復習方法は、基本的に次のように行ってください。
復習方法がズレると効用が半減してしまうため、必ず確認です。
 

復習方法と言いながら、まずは受験するまでの心構えを。
 
 
目標は、常に満点狙いです。
そのために必死に予習をする。これが何よりも重要です。
 

答練の前日や当日には、出来るだけ力技の暗記事項を詰め込んでください。
これが良い復習をするための前提です。
 

自分の可処分時間で最高の予習をする。
これなしに良い復習などあり得ないのです。
 
 
 
さて、話を本題に戻します。
復習の仕方です。
 

解説冊子が配られたら、すぐに自分の解答を以下の3つに分類してください。
 

1 理解不足
→ 問題文の言っている意味が分からなければ、これです。
→ 問題文の柱書(テーマ)を見た瞬間に、嫌な気持ちになったらこれの可能性が高い。
 

2 暗記不足
→ やった覚えがあるのに、どっちだったか思い出せない。
→ 5つのうち、3つしか思い出せない。
→ 演習中に、「あーーどっちだったかなぁ」という悩みをもった設問が、これです。
 

3 整理不足
→ 似た知識と混同している。(国会単独立法と中心立法とか、法律案の議決・予算の議決の手続とか)
→ 比較整理図表のようなものがテキストには載っていると思うので、これを活用。(この辺りは解説講義でも指摘があるかもです)
 

この分類は、なるべく設問ごと(問題ごとではなく、1~5の選択肢)に行うといいです。
全体を通して1の理解不足ということもあるので、ここはあまりこだわらずインスピレーションです。
 

この分類を終えたら、次のように復習をしてください。
 

1 全体的に理解不足である
 
個別の論点の理解不足ということもありますが、通常はそのテーマ全体の理解が乏しいことから問題が読めない。こういうケースの方が多いです。
そのため、まずは問題のテーマのテキスト部分を読み込みます(seciton単位になると思います)。
 
それから、過去問と復習ドリルも併せて読んでしまってください。この延長線上に答練の問題を置いてみます。
 
つまり、「テキスト読み→復習ドリル読み→過去問読み→答練の問題読み」です。
これで問題文の言っている意味が分かり、読むことが出来るようになっていれば、復習完了です。記憶まではいけないかもしれませんが、理解が伴ったということで十分です。
 
 
 
2 暗記不足である
 
思い出し方を考えてください。というか、講義内で、力技の暗記部分と理解から思い出すべき部分を明確に分けているはずです。
ゆえに、講義で扱った思い出し方が使えるのであれば、それを使って何回か思いだす練習をしましょう。
 
もしなかったとしても、何か自分なりの思い出し方を考えてみるのも重要です。
ゴロ合わせなんかもこれに該当します。制度趣旨から導き出すのもそうです。何かしら絶対に思い出せる方法を考えてみましょう。
 
2~3分考えて思いつかなければ、力技の暗記分野になります。
したがって、現時点では暗記をする必要はなく諦めてしまってください。力技の暗記なんて、1日後には半分以上がふっとびますから。
 
 
 
3 整理不足である
 
似て非なる概念が混乱している状態です。
勉強が中期に入ってくると、結構苦しむところですから、テキストの比較図表をしっかりと参照し、確実に整理しなおしていってください。
 
このとき、「Aという概念は、○○って方向で、Bという概念は、△△って方向だぞ」というように、似た制度の違いはどういう視点から出てくるのかを考えておくと、覚えなくても、その場で考えて出すことが出来るようになったりします。
また、講義で指摘しますので参考にしてみてくださいね。
 

今は、とにかく淡々と勉強すること。
頑張りましょうね。
 
 


第43回 「攻めの勉強」と「守りの勉強」のバランス

2018.1.4

守りの勉強とは…

科目の重要論点を一気に見ることで、記憶の減退・科目に対する不安感を払しょくすることです。
メインの科目の合間にちょいちょい挟むと、とっても良い感じ。
 

攻めの勉強とは…

じっくりと腰を据えて、確認&記憶をブラッシュアップさせることです。
『問題演習→テキスト戻る→問題との照合→テキスト読み込み』とじっくりとやっていきます。
自分の中で体系という樹木ができ、そこに活きた知識という果実が実っていく感覚を味わうというイメージ。
 

守りの勉強に向いているのは、
 

1)一問一答(肢別)本
2)過去問集
 

ただひたすら解き、比較事項などは適宜まとめ表を参照する形ですね。
 

ちなみに、これに時間がかかっちゃって…という方は、そもそも攻めの勉強でその科目の学習をしていないからです。
その場合には、まず攻めの勉強で、その科目を無敵状態にしておきましょう。
 

攻めの勉強に向いているのは
 

1)テキスト
2)過去問集
 

これに尽きます。
 

まずは、問題集を「読む」。
テキストの該当箇所を探し、どのように聞かれるのかを把握。
 

今度は問題集を「解く」→解けなければ、再びテキストへ。
 

区切りの良いところまでいったら、テキストの読み込み。
 

問題集で問われた部分の確認をしながら、テキストを読みこむ。
その際、問題集で問われていない部分があれば、マークしておき、頭に叩き込む。
 

この繰り返しです。
 

まとめます。
 

まずは、攻めの勉強。
 

1)問題を「読む」→テキスト・六法を参照しながら理解する。
 

2)問題を「解く」→解けなければ、再びテキストへ。
 

3)テキストを読み込む →問題で問われた部分を中心に→ その際、処理手順を構築しよう→ 問題で問われていない部分は、目立つ色でマーク →目次を意識して、体系もつかんでおこう。
 

4)不安な個所は問題と照合する →引っかけポイントの把握。
 

以上。これが攻めの勉強。
これだけ熟成させておけば、守りの勉強では一気にその科目を見ることができるはずです。
 

『高速回転(守りの勉強)⇔ 構築(攻めの勉強)』
 

これをいかに調和させるかが大きな課題です。
 


第42回 憲法の基本的な学習方針について

2017.12.21

 
憲法を学習する際は、次の3点を意識されると良いと思います。
 

1 各テーマの一般的な理論を刷り込む
2 理論から判旨を小説のごとく読む
・ 争点
・ 理由
(・反対利益)
・結論
を意識して読むとGoodです。
3 条文を暗記する
 

毎年のように新傾向の出題があるのが憲法。
それに引きづられると、獲得すべき問題を平気で落とすことになります。
 

したがって、上記の3点を意識して勉強されると良いですね。
 

まずは、各テーマの一般的な考え方を学ぶこと。
 
バラバラに見える最高裁の判例も、実は一貫した考え方に基づいて、具体的な事案を処理しています。
(たとえば、外国人の人権であれば、「権利の性質上日本国民を対象としているか否か」という観点から考えるとか)
 

一貫した理論から全て理解しようと試みれば、暗記をする必要性はかなり下がります。
 

そして、条文の暗記。
 

嫌な作業ですが、憲法の条文は暗記をしっかりとすること。
たとえば、今年度の問題には、「閣議」について憲法に規定があるか否かを問うものがありました。
 

条文を暗記していれば、「閣議」というワードは記載されていない!とすぐに判断できた問題です。
ここの正答率が50%を切るとか、本当にもったいない。
 

逆に言えば、嫌な作業だから受験生全員がちゃんとやれていない。
自分がちゃんとやれば、簡単に差をつけることができる。
 
 
そうなるわけです。
 

憲法は、ハマると本当に危ない科目です。
とにかく、特殊な対策に走らないこと。
基本的な学習方針を遵守すること。
 

これだけ意識しておくようにしましょう。
 


第41回 クロスレファレンス学習の功罪

2017.12.14

 
学習を始めると、よく耳にするのが次のものです。
 

『テキスト・六法・過去問をしっかりと往復していくことが重要だ。』
『往復をしっかりとして、情報を一元化することが勉強なのだ。』
 
 
このような考え方は、特に「初めて」勉強をする方に向いているものです。
 

初めての学問に触れる場合、ある一方向からの記載のみではよく分からないことが多いです。
 
 
そのため、テキストの記載を過去問でも読んでみたり、六法(条文)にあたってみて、理解をしていく。
 

多方面からアクセスすることによって、「あぁ、そういうことなのか。」と理解が進むことはよくあります。
 
 
こういう往復運動をすることが、何よりも大切なことだと思います。
 

クロスレファレンス学習は、ある一側面からだけで見て分からないものを、しっかりと理解するには最高の学習法なのです。
 

もっとも、この往復作業は、文字通り「作業」です。
勉強時間という側面から見ると、どうしても非効率的です。
 

テキスト読んで、過去問集参照して、適宜条文を引く。
 
 
あっちこっち飛ぶわけですから、その時間が無駄ですし(有効な無駄ということにはなるが)、何よりも机と椅子がないと(つまりある程度のスペースがないと)できない勉強でもあります。毎日持ち歩くわけにもいかないし……
 

だから、段々と情報をテキストに一元化していく。
 
 
この「作業」が重要であり、直前期にはそれだけ見れば良いというように仕向けていくわけです。
 

さて、ここで問題です。
 
 
上記の工程を一度でも行った方。つまり、受験経験者であともう一歩のところまできた方。
この方たちがやる意味は……果たしてあるのだろうか。
 

もう一度、情報の一元化という作業をしつつ、直前期に仕上げていく。
そんな大変な1年を過ごすのか……
 
 
上級インプット講義テキストは、そんな想いから生まれました。
 
 
本講義のテキストは、あらかじめテキスト・過去問・条文を一元化してあります。
しかも、アウトプットが最もしやすいQ&A方式で。
 
 
言い換えると、上記の「クロスレファレンス学習からの情報の一元化」は、こちらで全部行っておきました。
 
だから、受講される方は、「情報の一元化作業」という嫌な作業を「もう一度」行う必要は0です。
 

これにより、開講からいきなり直前期と同じテンションで学習をスタートすることができます。
上級インプット講義を確実に潰していけば、8月には合格ラインを超えることが可能です。
だって、ロケットスタートが違いますからね。
 

さて。
このようなスタートを切るのが、2月。
 
 
となると、今の時期に、基本的な考え方はもうしっかりと作っておかなければなりません。
これが基礎力再構築講義です。
 

受講している皆さんは、もう一度、講義に合わせて、自分が何をすべきなのか。何を身に付けるべきかなのか。
これを考えて欲しいと思います。
 

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