はじめに

私は高校時代から、警察官になりたいという夢を漠然と抱いていました。しかし、大学に入ってからは特にそのために勉強することもなく、部活動に明け暮れる毎日でした。
いざ３年になり、就職について意識しだしたころには、まだ公務員を志望する決心がついていませんでした。周りはほとんど一般企業への就職を考えているし、文学部である自分が法学を主とするテストに受かる自信がなかったからです。私は大学受験が推薦だったこともあり、長い努力を要する公務員試験への不安は人一倍ありました。
そんな時、入ったばかりのゼミの友達に「伊藤塾」を紹介されました。たくさんの受験指導校のパンフレットを手に悩んでいた私にとって、「伊藤塾」は受講生の口コミで良い評判が広まっていることに魅力を感じました。何よりインターネットを使った様々なフォロー制度が、毎日のように部活がある自分にピッタリだと思い、少し遅ればせながら〈一年コース〉を受講しはじめました。

私がとった勉強方法

専門科目試験（択一式）対策について

配点ウエイトの高い法律科目については、法学部ではないので全くの初心者としてスタートしました。どう勉強してよいか全くわからず非常に不安でしたが、「伊藤塾」に通いはじめてからはとても好きな科目になりました。内田講師の講義は、ただ論理の説明だけでなく簡単にケースを挙げて図式で実際の流れを説明してくれるので、その法律を一度でしっかり理解することができました。判例も、ストーリーのように説明してもらえるので頭に残りやすく、忘れかけたころに「択一トレーニング」で思い出させてもらえるので苦なく記憶することができて実践でも大いに役立ちました。公務員試験での法律科目は解き方にコツがあり、独学で真っ向勝負していたら覚えきれなかっただろうと思います。私のような法学部以外の方にはとくに実践的な「伊藤塾」の講義はおすすめです。 

教養科目試験（択一式）対策について

文学部、かつ大学推薦入学の私にとって最も不安な科目が「数的処理」でした。どの試験種でも外せない配点の高い科目なので捨てるわけにもいかずすがる思いで受講していました。はじめはどの問題もひとつも自力で解くことができずとても焦りましたが、講師が「はじめは解けなくて当たり前、今はできなくても全く問題ない」と繰り返して言ってくださったのに救われました。膨大な問題量に投げだしそうになったこともありましたが、【講義で解説してもらった問題だけは解けるようにしよう】と決めて頑張りました。すると実際の試験では解いたことのある問題が多く出題され、伊藤塾での問題選択に感謝しました。 

受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー

私は一人でコツコツ努力するのが苦手なので、通学ライブでの講義は大変刺激になりました。やはり講師の講義を直接聴くと集中力も高まりますし、同じ試験を受ける人たちの中で自分の今の位置を感じることもでき、一緒に頑張ろうという気持ちも湧いてきました。また私は体育会の運動部に所属していて、忙しくて講義に行けない日も多かったために、インターネット講義が付いているというのはとても便利でした。補習講義やビデオと違って、同じ講義をいつでも観られるというのがメリットで、私は大学での空き時間を利用していました。個別と集団の良いところを両方兼ね備えている形態だと思いました。

直前期と試験当日

伊藤塾の直前期の講義は実戦的なトレーニングであり、本番で非常に役に立ちました。「この問題見たことないな」というものがほとんどなかったので、おかげで本番も自信を持って解くことができました。警視庁は漢字問題があるので、個別に対策しておく必要があると思います。

合格、内定と進路決定

私は警視庁女性警察官Ⅰ類という試験に合格し、就職もここに決めました。国家Ⅱ種も受験する予定でしたが、警視庁の２次試験と日時がかぶり、悩んだ末警視庁の２次を選びました。一番やりたいことに素直になろうと思ったことがきっかけです。

モチベーションの維持について

一般企業へ就職する人たちが内定を決めていく中で不安になって流れてしまいそうになりますが、そんな時モチベーションになったのは同じ公務員志望の友達の存在です。喫茶店などで一緒に「これ完」を解いたり、わからない問題を教えあったりして互いに励ましあって１年乗り切りました。

最後に

試験科目として珍しい「刑法」の講義はライブの出席者がいつも少なく、２人ぐらいで聴いていたのが良い思い出です。
試験勉強が嫌だからと公務員を真っ先に視野から外す人が多いですが、よく調べれば興味深い仕事が多くあり、勿体ないことだなと思います。試験科目はほとんど被っているので、一歩踏み出せば多くの選択肢が広がります。ぜひトライしてほしいと思います。