本当に自分が納得できる道を考えることが、真に充実した生き方を選ぶうえで重要

法務省保護局

Y.T さん(21 歳)
 

合格者イラスト
◆ 出身大学 : 東京大学法学部4 年在学中
◆ 最終合格 : 国家総合職
◆ 内  定 : 法務省保護局
◆ 予定進路先: 法務省保護局
●伊藤塾受講講座:入門講座:国家総合職(法律区分)本科生+リーガルトレーニング

※プロフィールは、2016年合格時点のものです。


はじめに

幼い頃に家庭の低所得や持病に苦しんだ経験から、不条理によって苦しんでいる人の助けになりたいという思いを強く持っていました。犯罪はその不条理の最たるもので、もちろん加害者の責任は追及されるべきと考えていたのですが、学生時代に偶然にも非行少年たちの指導をした経験から、加害者も多くの不条理の中で生きていることを実感しました。そして加害者たちが彼らの逆境を乗り越えて社会復帰する道を整備しなければ、いつまでも犯罪による不幸が生み出され続けてしまうと考え、法務省保護局を志望するに至りました。
伊藤塾を選んだのは、大学3 年生の5 月で、周りの人たちに比べて法律の勉強があまり得意ではないという実感があったため、法律試験の指導の評判が一番よい伊藤塾を選びました。

私がとった勉強方法

専門試験(多肢選択式)について

自分は法律の勉強があまり得意ではなく、受験指導校の講義はどれだけ厳しいものなのだろうかと最初は不安に感じていたのですが、伊藤塾の講師の方々はとても雰囲気が優しく思いやりのある方たちだったので、安心して楽しく講義を聴くことができました。法律の多肢選択は細かい条文や判例の知識が必要な問題が多かったですが、必要な知識をコンパクトにまとめたテキストや、詳細な解説のついた過去問集を何度も読み、解くことによって準備を万全にすることができました

専門試験(記述式)について

法律の論文問題は、自分では正しいことを書いているつもりでも、論理的な不整合や、そもそも法的問題の認識からして違っていることも多々あるため、信頼できる人に答案を見てもらうことが非常に大切だと思います。伊藤塾では法律の答案について何通も厳しく丁寧に添削してもらい、より洗練された答案を書く力を伸ばすことができました

基礎能力試験(多肢選択式)について

数的処理や自然科学など、大学入学後はほとんど触れていなかった分野についての知識が求められる試験であり、最初はなんでこんなつまらない試験の対策をしなければならないのだろうと思いました。しかし講師の方々が単なる試験対策を超えて、日常生活での問題意識につなげたり、その分野の面白さを理解できる講義をしてくれたため、楽しく対策をすることができました。

政策論文試験(記述式)または政策課題討議試験について

政策論文の対策は一回講義を見ただけだったのですが、それで十分に対応することができました。

面接対策・模擬集団討論について

民間の面接を受けたことがなかったうえ、危機感がなく面接練習をしようとも思っていなかったのですが、筆記試験後に急に不安になって、伊藤塾で模擬面接をしていただきました。割と厳しめの面接で、想像していた通りの受け答えが全くできず、苦い思い出となりましたが(笑)、それの反省を踏まえて人事院面接に臨んだ結果、高評価をいただくこと
ができました。

官庁訪問について

法務省保護局には知り合いもおらず、事務系ではインターンの機会もなかったため、伊藤塾で開催されているものも含め、とにかく説明会には参加しました。法務省では説明会参加の回数等は採用に影響していないようですが、多くの職員の方を知ることができ、自分も同じ場所で働きたいと思う熱意を高めたり、思いを同じくする友人をつくることができ、官庁訪問にもプラスになりました。

進路決定の理由

以前から非常に強く志望していたところに内定をいただくことができ、職員の方の人柄のよさや仕事のやりがいについて、官庁訪問中に再確認することができたため、進路決定については悩みませんでした。

モチベーションの維持について

省庁の説明会に参加したり、友達と政策論議をしたりして、国家公務員として働いている自分をイメージすると、勉強するモチベーションが湧きました。
試験は難しいかもしれませんが、勉強ばかりしていては生活も自分自身もつまらなくなってしまうと思ったので、普段からしているボランティアや趣味は変わらず続けていました。

最後に

現在はどの分野の政策も厳しい課題に直面していますが、現場を離れたところから現状の維持や無難な解決を考えるのではなく、自分たちも現場に飛び込んだうえで、たくさんの課題やアイディアを学び、人の現実的な幸せにつながるような政策をつくっていく、抽象的ですが、そういう公務員になりたいと思っています。
就職活動は、今までで一番の人生の選択になると思いますので、賢く立ち回ることも必要ですが、あまり周囲の人の目や自分自身のプライドにとらわれず、本当に自分が納得できる道を考えることが、真に充実した生き方を選ぶうえで重要だと思います。