2 年生で法律の勉強をある程度固めていたことが大きなアドバンテージになりました

神奈川県庁

U.H さん(22 歳)
 

合格者イラスト
◆ 出身大学 : 上智大学法学部4 年在学中
◆ 最終合格 : 神奈川県、国税専門官、国家一般職
◆ 内  定 : 神奈川県庁、国税専門官
◆ 予定進路先: 神奈川県庁
●伊藤塾受講講座:入門講座:司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング/オプション:司法試験学習経験者のための地方上級・国家一般職コース、併願会計学

※プロフィールは、2016年合格時点のものです。

はじめに

私が公務員を目指したきっかけは、母が特別区で働きはじめたことです。多くの人と関わることのできる公務員の仕事にやりがいを感じ、母は専業主婦だった頃より毎日楽しそうで、いきいきとしていました。そんな母を見て、私も一生続けられて、人の役に立つ仕事に就きたいと強く思うようになりました。公務員は社会の基盤を支える仕事であって、広く人々に貢献できます。そして、民間と異なり、困っている人々に手を差し伸べることができます。また、女性活躍を推進しており、育児等の支援制度が整っていることも魅力に感じました。
私が公務員試験の勉強をはじめたのは3 年生になってからです。それまでは、伊藤塾の司法試験講座に通塾していました。伊藤塾は清潔な校舎で自習しやすく、またWeb 講義なのでマイペースで進められること、面接対策を丁寧にしてくださるということを聞いて、そのまま公務員試験の講座に申し込みました。

私がとった勉強方法

専門試験(択一式・多肢選択式)について

法律の勉強は司法試験講座で一通り終わっていたのですが、民法と行政法が嫌いだったので、3 年生の11 月に行政書士試験を受けてペースづくりをしました。2 年生で法律の勉強をある程度固めていたのは大きなアドバンテージになりました。「これ完」を解いてレベル感を確認し、抜けている部分は司法試験用テキストで復習しました。全部で3 回ほど「これ完」を解きました。経済学は一回講義を聴いただけでは理解できなかったので、講義は2 回ずつ、難しい所は何回も聴き直しました。テキストや「これ完」は何回見直したか覚えていないくらい何度も読み、解きました。講師が覚えなさいとおっしゃっていた部分の公式などはルーズリーフにまとめ、赤シートで暗記しました。

専門試験(記述式)について

伊藤塾の記述解答例の大事な部分を徹底的に暗記しました。全てを覚えるのは不可能だと思ったので、過去問などを研究し、自分なりに出やすそうな問題を予想し、出ると思ったもののみ手をつけました。何十回も繰り返し問題を解き続けることで最終的には自信を持って試験に臨むことができました。記述を勉強することで理解が深まり、自然に択一対策にもつながりました。経済学や財政学の記述暗記は理論の理解ができるのでおすすめです。

基礎能力試験(多肢選択式)・教養試験(択一式)について

中学受験をしていたので、数的処理や文章理解はある程度得意でした。よくでるパターンをつかんだ後は定期的に過去問演習をすることで感覚を忘れないようにして、苦手な図形問題のみ集中的に繰り返しました。資料解釈は積み重ねることでスピードが速くなりました。ちなみに、自然科学は全て捨てて、全く勉強しないという手法を採りました。時事問題対策としては伊藤塾のテキストだけでは少し足りないので、毎日新聞やニュースを見ることをおすすめします。

一般論文試験・教養論文試験(記述式)について

まず伊藤塾の講座で教養論文の基本的な形を学びました。実際に書いたものを添削してもらうことで、形式的にはある程度のレベルで書けるようになると思います。中身のある論文を書くためには、受験する自治体の長期計画を読み込み、頭に入れることが大切だと思います。

面接対策・模擬集団討論について

伊藤塾の模擬面接を利用しました。厳しい言葉もかけられますが、自分では気づかない視点を教えていただけるので有意義でした。ただあくまでも模擬なので、実際の面接とは乖離している部分も多くあります。気にしすぎず、あくまでも参考とするのがよいと思います。
面接カードを書くうえで大変助かったのがカウンセリングです。納得のいく面接カードが書けるまで何度も相談に行きました。その都度面接へのアドバイスをもらっていたこともあり、ある程度自信を持って面接に臨むことができました。

進路決定の理由

私は希望する特定の分野がなかったので、幅広い仕事に携われ、広い視野を養える地方公務員、特に管轄範囲の広い都道府県職員を志望しました。神奈川県は出身地であったことから興味を持ち、未病やロボット産業など先進的な取り組みを数多く打ち出していることを知って、進路として選びました。

モチベーションの維持について

私が一番つらかったと感じるのは、一次試験終了から内定をもらうまでの時期です。民間を受けている友人が内定をもらっている時期に、一次試験の合格発表をひたすら待ち、その間も、面接も、面接が終わって合格発表まで、とにかく焦り、不安になります。公務員試験は民間ほどたくさんは受けることができないので、待つ時間が多いです。筆記試験が受かっているかわからない中で、面接対策に力を入れるのはなかなか難しいですが、自分を信じて最善な準備をする精神力が大切だと思います。
私は筆記試験後、仕事内容に関係がありそうな小説を読んだり、ドラマを観たりしてイメージを膨らませたり、民間就職の友達に面接へのアドバイスをもらいにランチに行くなど、なるべく前向きな時間を過ごすようにしていました。

最後に

私は、公務員試験の勉強を通して様々な科目を学ぶことができましたし、社会に目を向けることで新たな発見も多くありました。有意義で楽しい時間でした。伊藤塾に通わせてくれ、常に応援し続けてくれた両親をはじめ、多くの支えてくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
公務員試験は努力が積み重なって合格を勝ち取ることができるので、就職した後もやりがいと誇りを持って仕事に取り組めるのではないかと思います。公務員試験を目指す皆様の努力が報われることをお祈りしています。