人物試験や官庁訪問対策における多くのサポート。内定を得るための大きな助けとなりました

中央省庁

F さん(21 歳)
 

合格者イラスト
◆ 出身大学 : 私立大学文系学部4 年在学中
◆ 最終合格 : 国家総合職(2015 年度教養区分、2016 年度法律区分)
◆ 内  定 : 中央省庁
◆ 予定進路先: 中央省庁
●伊藤塾受講講座:入門講座:国家総合職(法律区分・教養区分)併願プラス国家一般職・地方上級本科生+リーガルトレーニング

※プロフィールは、2016年合格時点のものです。

はじめに

私が公務員を目指したきっかけは、実は「地位的にも経済的にも安定していると聞いた」という極めて即物的なものでした。しかし、説明会に行ったり、OB の方に話を聞く中で、その仕事の大きさとやりがいに感銘を受け、自らもそのような仕事をやってみたいと思い、本気で公務員を目指すようになりました。そして公務員を目指すに当たり、過去の情報や面接対策等は独学ではカバーしきれないと考え、受験指導校、中でも最も大手である伊藤塾を選択しました。そして実際に人物試験対策や官庁訪問対策において多くのサポートを受けることができ、内定を得るにあたって大きな助けとなりました

私がとった勉強方法

専門試験(多肢選択式)について

択一については、基礎のインプットを終えた後はひたすら数と反復の勝負だったように思います。はじめのうちはとにかく間違えたら適宜インプットし直し、正答率を上げていきました。すると「どうしても毎回間違える」苦手なタイプの問題が浮かび上がってくるので、それらをまとめて集中的に勉強するようにしました。また、はじめのうちは全範囲をまんべんなく勉強し、試験が近付いてきたら徐々に重要度の高い問題、分野に絞って勉強することで、効果的に正答率を上げられたと考えています。

専門試験(記述式)について

記述についても、基本的には数の勝負だったように思います。論文の書き方は大枠を除けば個々人の好みや傾向が大きく反映されるので、数をこなして自分の書きやすいスタイルを発見するようにしました。一方で、論証を覚えるという視点からも数をこなすことは重要です。実際に論証を書いてみることで、理解度は大幅に上がりました。ただ、択一よりは反復の重要性は下がるので、同じ問題よりは違う問題に取り組むよう意識しました。

基礎能力試験(多肢選択式)について

基礎能力はとにかく数的処理が大きなファクターとなるので、必然的にそこを重点的に勉強しました。こちらについても、様々な問題に共通するパターンとそれに対する自分なりのセオリーを見つけるため、とにかく数をこなしました。一方で、文章理解と数的処理以外のこまごまとした問題については、私は時間的余裕があったのですべてについて勉強しましたが、時間がないようであれば、いくつかの分野には見切りをつけて得意な分野で確実に得点できるようにするべきだと思います。

政策論文試験(記述式)または政策課題討議試験について

政策論文については、まずは多く取り上げられているトピックを調査し、それらについて勉強しておくことで実際に書く際のネタを蓄積しておくようにしました。また、新聞等で時事についても把握し、自分なりの意見を持っておくようにもしていました。加えて、伊藤塾の答案添削システムを利用して、自分の文章力を向上させるよう努めました。

面接対策・模擬集団討論について

これらについては、どうしてもテキスト等だけではカバーしきれない部分が多かったため、伊藤塾の面接カード添削や、模擬面接といったサービスを十全に活用しました。一人では気付けなかっただろう論理の甘さやちょっとした言葉づかいなどを指摘していただき、大きな助けになりました。また大学でも同じく公務員を目指す友人と模擬面接をしたりしました。

官庁訪問について

まず第一に行ったのは、説明会の参加やホームページの閲覧といった情報収集でした。そのうえで自らが勤めたいと思った省庁について絞り込み、研究を行いました。そして二次の人物試験終了から最終合格発表までの間に、伊藤塾のカウンセリングを度々利用し、省庁の選択や訪問の順番、調書に書く内容等について細々と内容を詰めることによって、それなりに自信を持って官庁訪問に臨むことができました。

進路決定の理由

実は当初、私の第一志望は人事院ではなく、事実訪問したのも三日目でした。しかし、そこで小規模な官庁ならではのアットホームな雰囲気や、我々訪問者に対する柔らかな対応等が極めて印象に残り、また面接を重ねる中で人事院の仕事の魅力を実感したため、志望先を人事院に切り替えました。結果的に内定をいただけた理由は、自分の心に素直に面接を行うことができたからではないかと個人的に分析しています。そういった意味で、はじめの志望度の低さがいい方向に転がったともいえます。

モチベーションの維持について

公務員試験は単に第一次試験から内々定までだけでも3 か月弱、準備期間を入れれば年単位の長丁場であり、実際私もやる気がなくなってしまうことがありました。そのような時に、自分の公務員への思いを見つめ直し、また熱意を燃えあがらせる方も多いことでしょう。しかし、私はそのような時には中途半端に勉強するのではなく、あえて数日間公務員のことをスッパリ忘れ、ひたすら遊んだり休んだりすることで体力と気力をチャージするようにしていました。人間気を張りすぎるのも体に毒なので、このような形でメリハリをつけることもモチベーション維持の一手段と考えます。

最後に

内定をいただいた者として、公務員試験について最後に申しあげるのであれば、「最後の最後には気力の勝負」だということです。これはテストにおいてもそうですが、長時間体力と精神力が削り続けられる官庁訪問についてより当てはまります。だからこそ、ここぞという時に心が揺らぐことのないよう、自分の中に一本筋を通して立ち向かっていくことが大切だと思います。