学生生活を犠牲にせず、最短ルートかつ最高密度で学べる
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M.Mさん |
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プロフィール
受講講座:国家総合職コース、国家総合職ゼミ
課外活動:集団塾講師
目次
公務員試験を目指したきっかけ
公務員、特に国家公務員という仕事に明確に興味を持ったのは、大学1年の夏頃です。大学での学びを通じて、経済格差や地方の衰退といった構造的な課題に触れる中で、「個別のビジネス活動だけでは解決できない、社会の根幹に関わるシステムそのものを変える仕事がしたい」と強く感じたことがきっかけでした。民間企業が「プレイヤー」として市場で価値を生み出すならば、私はその市場が健全に機能するための「ルールメーカー」になりたいと考えました。
昨今、長時間労働やなり手不足といったネガティブな報道がなされていることは、もちろん承知していました。しかし、実際に受験を決断したころ、私の心にあったのは不安よりも「逆境にある今だからこそ、当事者として国を支えたい」という使命感のようなものでした。
安きに流れるのではなく、あえて困難な道を選び、公益のために泥臭く汗をかくことこそが、自分の人生において最も納得感のある選択だと確信し、覚悟を決めました。
対策スタートのタイミング
私が伊藤塾に入塾し、対策をスタートしたのは大学1年の夏頃です。
大学生活を謳歌するためにも、やるべきことは早めに終わらせたいという思いがあり、「2年生での教養区分合格」を目標に据えて早期入塾を決断しました。1年の夏から始めることで、大学の授業やサークル活動と並行しながらでも、無理なく基礎を固める時間を確保できると考えたからです。伊藤塾の講義はペースメーカーとして最適で、着実に実力を積み上げることができました。
振り返ると、この時期のスタートこそが、2年生での合格を手にするための「必須条件」だったと思います。もしスタートが遅れていたら、基礎学習に追われ、2年秋の合格には手が届かなかったはずです。早期合格によって残りの大学生活を自由に使える点でも、ベストな決断でした。
伊藤塾を選んだ理由
最大の理由は、伊藤塾が掲げる「合格後を考える」という指導理念に強く共感したからです。
独学や学内講座も検討しましたが、これらは「試験に受かること」がゴールになりがちだと感じました。そのためには、単なる知識の詰め込みではなく、将来、行政官として活躍するための「法的思考力」や「政策立案能力」を本質から鍛えてくれる環境が必要だと考えました。
また、伊藤塾には高い志を持つ仲間が集まっており、互いに切磋琢磨できる環境があることも決め手でした。実際に、講師の方々の熱量や、先輩方の活躍を知るにつれ、「ここでなら、学生生活を犠牲にすることなく、最短ルートで、かつ最高密度で学べる」と確信し、入塾を決意しました。結果として、その直感は正しかったと実感しています。
伊藤塾のここが良かった!
教養区分特有の「企画提案試験」と「人物試験」への対策が圧倒的に充実していた点です。これが2年生での合格を決定づけました。
また、総合論文対策では、単なる知識の羅列ではなく、「行政官としての思考プロセス」を徹底的に叩き込まれました。2年生の私は、知識量では上級生に劣りますが、講師から教わった「課題発見から解決策提示までのロジック」を忠実に守ることで、本番でも評価される答案が書けました。
また、ゼミや人物試験対策も決定打でした。伊藤塾には意識の高い受講生が多く、彼らとの模擬討議やゼミを通じ、質の高いフィードバックを日常的に得られました。自分より年上の受験生と対等に議論する経験を積めたことで、本番の面接やグループディスカッションでも物怖じせず、自分の意見を堂々と主張できました。この「実践の場」の質の高さは、伊藤塾ならではだと思います。
私がとった勉強法
総合論文試験
総合論文試験は、幅広い教養と政策的な視点が問われますが、当時大学2年生だった私にとって、大学院生や上級生と戦う上で圧倒的な「知識不足」が最大の懸念材料でした。
正直に申し上げますと、私は伊藤塾のゼミやすべてのカリキュラムに毎回欠かさず参加していたわけではありません。知識のインプットに関しては、書店で手に取った市販の論文対策本や新書も積極的に活用しました。2年生という経験の浅さをカバーするには、塾のテキストだけでなく、多様な視点や最新のトピックを貪欲に取り入れる必要があると感じたからです。
しかし、それでも迷いなく答案を書けたのは、伊藤塾で「論文の書き方の型(フォーム)」を初期段階で完全に習得していたからです。「どのような情報を、どういう順番で、どのような論理構成で提示すれば、読み手(採点官)に響くのか」。この骨格が伊藤塾の講義によって確立されていたため、市販本で得た断片的な知識をそのフレームワークに当てはめるだけで、説得力のある「政策論文」へと昇華させることができました。
独学で得た「素材」を、伊藤塾で培った「調理法」で料理する。ゼミは毎回出るのではなく、自分の書き方が独りよがりになっていないかを確認する「羅針盤」としてスポット的に利用しました。このハイブリッドな学習スタイルこそが、リソースの限られた2年生での合格を可能にした要因だと考えています。
基礎能力試験(知能分野)
教養区分において、知能分野(特に数的処理と文章理解)は配点が高く、合否を分ける最初にして最大の関門です。私は2年生での合格を目指していたため、知識(時事や法律)の不足を補うためにも、この知能分野で確実に高得点を稼ぐ戦略を立てました。
勝因は、1年の夏という早期から「毎日触れること」を徹底し、感覚を鈍らせなかった点にあります。 伊藤塾の講義は、単に正解を導くだけでなく、「いかに短時間で効率よく処理するか」というタイムマネジメントに主眼が置かれており、非常に実戦的でした。講義で「解法の型」を学んだ後は、それを定着させるために、どんなに大学の課題やサークルが忙しい日でも「数的処理を1日3問は必ず解く」「英語の長文を1つ読む」というルールを自分に課しました。
最初はパズルのようで苦戦しましたが、継続することで問題を見た瞬間に解法のプロセスが浮かぶようになり、次第にゲーム感覚で取り組めるようになりました。この毎日の地道な「脳の筋トレ」が、本番での圧倒的なスピードと余裕を生み出し、心理的プレッシャーのかかる試験会場でも冷静さを保つ「精神的な安定剤」になったと確信しています。
基礎能力試験(知識分野)
知識分野は範囲が膨大であり、真面目に全てを網羅しようとすれば、大学2年生の可処分時間では到底足りません。そこで私は、伊藤塾が提示する出題傾向分析を信じ、「選択と集中」を徹底しました。
具体的には、講義で「Aランク(頻出)」と指定された分野だけを重点的に学習し、頻度の低い分野や、自分の専攻から遠く習得に時間がかかりすぎる科目は思い切って捨てる判断をしました。この「捨てる勇気」を持てたのは、過去のデータを熟知している伊藤塾の戦略的アドバイスがあったからです。
また、教養区分において極めて重要な「時事」については、単なる暗記科目としては扱いませんでした。伊藤塾の時事講義やテキストは、単にニュースを羅列するだけでなく、その背景にある社会課題や法改正の意図まで解説してくれます。これを学ぶ際、「この時事ネタは、企画提案試験や政策課題討議で使える『手札』になる」と意識してインプットしました。
結果として、知識・時事の学習は、択一試験の点数を稼ぐだけでなく、後の論文や面接試験での発言の「深み」を作るための土台となりました。効率よくインプットし、複数の試験種で使い回すという「知識の有機的な連携」ができたことが、短期合格の鍵だったと思います。
企画提案試験
企画提案試験は、教養区分における最大の山場であり、私の合格の決定打となった試験種です。 当初、大学2年生の私は、大学院生や上級生に比べて圧倒的に「政策知識」や「専門用語のストック」が不足しており、この試験に最大の恐怖を感じていました。しかし、伊藤塾の講義で「評価されるのは知識の量ではなく、現状分析から解決策に至る論理の強靭さと、実現可能性を検証する視点だ」と教わったことで、迷いが消えました。
また、その後のプレゼンテーションと質疑応答の対策こそ、伊藤塾の真骨頂でした。模擬では、講師や先輩から容赦ないツッコミを受けます。これにより、自分の提案の甘さを痛感すると同時に、「痛いところを突かれた時の切り返し方」や「知らないことを素直に認めつつ、議論を前進させる姿勢」を身につけることができました。 本番の面接官とのやり取りでは、単なる防戦一方ではなく、相手の指摘を取り入れてその場で提案をブラッシュアップさせるような「対話」ができ、これが高い評価に繋がったと感じています。知識で勝てない2年生が勝機を見出すには、この「現場での対応力」を磨く以外になく、それを可能にしたのは伊藤塾の実戦的なトレーニングでした。
政策課題討議試験
政策課題討議は、いわゆる「グループディスカッション」ですが、私は当初、これを「相手を論破し、自分の意見の正しさを証明する場(ディベート)」だと勘違いしていました。しかし、伊藤塾の指導を通じて、その認識は180度変わりました。
講師から繰り返し教えられたのは、「行政官の仕事は、多様な利害関係者の意見を調整し、最適解を導き出すことだ。だから、試験でも『他者を蹴落とす姿勢』はマイナスにしかならない」という本質でした。 特に、経験や知識で勝る上級生たちと議論をする中で、知識量で対抗しようとするのではなく、他者の意見を肯定的に受け止め、「Aさんの視点とBさんのアイデアを組み合わせれば、より実効性の高い策になるのではないか」と、議論を前に進める「触媒」のような役割に徹することを覚えました。
自分の当初の案に固執せず、メンバーの知見を借りて、グループとしての結論をより良いものへと昇華させていく。この「お互いの考えをブラッシュアップしていくプロセス」こそが重要だと肌で感じることができました。本番でも、周囲の意見を柔軟に取り入れながら合意形成を図る姿勢を貫けたことが、2年生での合格という結果に直結したと考えています。
人事院面接
人事院面接は、最終的な合否を決めるだけでなく、その後の官庁訪問にも影響する重要な試験です。社会人経験もなく、年齢も若い私が面接官に対等に向き合うためには、自分の考えを言語化する圧倒的な「量」のトレーニングが必要でした。
まず行ったのは、徹底的な「想定問答集」の作成です。伊藤塾の過去問データベースや面接再現レジュメを参考に、想定される質問を洗い出し、それに対する自分の回答をすべて書き出しました。しかし、単に文章を丸暗記するのではなく、「なぜそう考えるのか?」という背景や価値観を何度も反芻し、どのような角度から問われても自分の言葉で即答できるよう、体に染み込ませました。
さらに、この問答集の実践練習として「生成AI」を活用しました。AIに面接官のペルソナを設定し、私の面接シートを読み込ませた上で、容赦ない深掘り質問を投げかけてもらうよう指示しました。AI相手であれば、夜中でも早朝でも時間を気にせず、納得いくまで何度も模擬面接を繰り返すことができます。 伊藤塾の講師との模擬面接で「質」を高め、AIとの壁打ちで「量」をこなす。このハイブリッドな対策によって、本番ではどんな突飛な質問にも動じず、自信を持って自分を表現することができました。
加点対象の英語試験
私は加点措置のために「英検準1級」を提出しました。
取得時期は2025年9月です。教養区分試験のまさに直前期でした。正直にお話ししますと、他の対策に追われて英語を完全に後回しにしており、出願要件を確認する段階で「この加点があるかないかで、最終合格や官庁訪問の順位が大きく変わる」と気づき、慌てて受験しました。
対策は何もしませんでした。結果的に間に合いましたが、これから受験される皆さんには、時間のある1年次や2年の春までに余裕を持ってスコアを取得しておくことを、自戒を込めて強くお勧めします。
普段の生活と試験対策の両立について
私は週に3回、夜に集団指導塾での講師アルバイトを入れていました。 夕方から夜にかけての「ゴールデンタイム」が週の半分近く埋まってしまうため、物理的な学習時間は周りの受験生よりも少なかったと思います。しかし、嘆いていても時間は増えないため、徹底した「メリハリ」で勝負しました。
具体的には、机に向かう勉強は大学の空きコマや休日に集中させ、移動時間などのスキマ時間を徹底的に活用しました。また、集団塾での授業は「大勢の前で論理的に話す訓練」であり、生徒からの突発的な質問への対応は「面接での切り返し練習」であると捉え直し、アルバイトそのものを教養区分の実戦トレーニングの場に変えました。
「忙しいからできない」ではなく「忙しいからこそ密度を高める」。この意識でアルバイトと両立した経験が、結果的にプレゼン能力やタフな精神力を養い、合格への近道になったと確信しています。
民間企業の就職活動について
積極的に行う予定です。 第一志望はあくまで国家公務員ですが、民間企業の視点や利益追求のメカニズムを肌で感じることは、将来、実効性のある政策を立案する行政官になるために不可欠だと考えるからです。具体的には、社会課題解決にビジネスの側面からアプローチする「戦略コンサルティング」や、公共性の高い「インフラ業界」を見てみたいと考えています。
教養区分合格がもたらすメリットは計り知れません。 まず、大学2年で難関試験に合格しているという事実が、圧倒的な「精神的余裕」を与えてくれます。就活の早期化で焦る周囲を横目に、私は「自分には確固たる軸がある」という自信を持って企業と対話ができます。 また、伊藤塾で磨いた「企画提案力」や「ディスカッション能力」は、民間の難関企業の選考でもそのまま通用する強力な武器です。公務員試験対策が、実は最高レベルの民間就活対策にもなっていたことを実感しており、このアドバンテージを活かして、自分のキャリアを多角的に見つめ直す機会にするつもりです。
最後に
官庁訪問までの期間は、見聞を広めるために中国への長期旅行を計画しています。
入省後は、職務上の制約やセキュリティの観点から、プライベートで中国を訪れるハードルが非常に高くなると伺いました。だからこそ、比較的自由な学生の立場にある今のうちに、急速に変化する隣国の「リアル」を自分の肌で感じておきたいと考えています。
メディアの情報だけに頼るのではなく、現地の空気感や人々の生活を直接知ることは、将来、外交や経済政策に関わる上で貴重な財産になるはずです。この旅行で得た知見を、単なる思い出で終わらせず、行政官としての視野の広さに繋げられるよう、貪欲に吸収してくるつもりです。もちろん、帰国後は学業や民間就活にも全力で取り組み、人間としての幅をさらに広げていきます。
●これから進路を考える方へ
大学1・2年生の皆さんにお伝えしたいのは、「教養区分への挑戦は、選択肢を狭めるのではなく、むしろ無限に広げるための投資だ」ということです。早期に合格を勝ち取れば、3年次以降は私がこれからするように、民間就活で武者修行をするもよし、海外で知見を広めるもよし、学問を突き詰めるもよしと、圧倒的な「自由」が手に入ります。これは、心の余裕を持って自分自身のキャリアと向き合うための最強のチケットです。