公務員試験の受験対策で学んだことは社会に出ていく上でも役立つ
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K.Eさん |
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プロフィール
受講講座:国家総合職コース、国家総合職ゼミ
課外活動:―
目次
公務員試験を目指したきっかけ
大学2年生の時に将来を考えた際、ぼんやりと社会課題に取り組める仕事がしたいという思いがあり、特定の利害に縛られずに社会全体のために働くことのできる公務員という仕事が真っ先に頭に浮かびました。実際に公務員を目指そうと決断したのは、大学2年の秋学期の授業で経済産業省の現役官僚の方々のお話を伺った時です。実際の業務のお話を伺うことで、仕事の内容ややりがいに関する理解が深まったと同時に、官僚の方々の熱意に心を動かされ、自分もこのような志を持つ人たちと働きたいと思いました。
対策スタートのタイミング
大学2年生の6月ごろに伊藤塾での学習を始めました。この時は、公務員に対して何となく興味がある、というくらいの気持ちだったのですが、いつ学習を始めても料金は同じということ、伊藤塾で学べることはたとえ公務員にならないとしても社会に出ていく上で役立つと思ったことから、この時期からの入塾を決断しました。1年生の頃から伊藤塾への入塾を迷っており、今思えば準備は早く始めるに越したことはないので、もっと早く入塾してもよかったと思います。
伊藤塾を選んだ理由
大学入学時に生協の手続きをしている際、同じ建物内で開催されていたイベントで伊藤塾のOBOGの方とお話をさせていただき、初めて伊藤塾について知りました。その後、大学構内で開催されていた佐藤講師による説明会や、オンラインでの相談を通じて、学習プログラムの内容や大学生活との両立についての理解を深めました。他の予備校でなく伊藤塾を選んだ理由は、入塾前に話を聞ける機会が多く安心感があったことと、合格実績の高さです。
伊藤塾のここが良かった!
総合論文は、配点が多い一方で対策が難しいため、早い段階からゼミを通じて練習することができてよかったです。問題文の読み方や解答の構成の仕方を丁寧に教えていただいたおかげで、闇雲に知っていることを羅列するのではなく、要点を押さえた書き方を意識することができました。人物試験については、一次試験が終わった後、合格発表前から早めの準備を促してくださったおかげで、複数回添削をしてもらい、余裕を持って対策をすることができました。
私がとった勉強法
総合論文試験
伊藤塾のゼミのみで対策を行いました。可能な限りリアルタイムで出席し、それができない時には、なるべく早くアーカイブを視聴するようにしていました。毎回のゼミの予習・復習をすることで、I部、II部それぞれに特有の解き方や、問題の種類によって異なるアプローチの仕方を身につけることができました。また、ゼミ終了後に、問題のテーマに関連して読んでおくべき政府の公式文書等を提示してくださったため、復習をする際に、効率的に知識のインプットをすることができました。はじめの頃は何を書いて良いか分からず、表面も埋めることができませんでしたが、解答の型を覚え、知識のインプットが追いついてくると、徐々に書けるようになっていきました。再現答案を見比べて、良い答案と悪い答案を判断する機会もあり、得点につながる答案の書き方を客観的に学ぶことができました。自主ゼミは授業等が忙しくなり夏頃から参加できなくなってしまいましたが、3~6月ごろに何度か参加しました。互いの答案を見てコメントし合うことで、自分の改善点を再認識することができました。
基礎能力試験(知能分野)
文章理解は安定して9〜10問とれていたので、過去問を3回ほど解いた以外は対策していません。感覚を掴んでおくために試験がある週に一回解いておくことはおすすめします。
数的処理は本当に苦手でした。これが理由で2024の年教養区分一次試験に落ちてしまったため、2025年の試験に向けては過去問5年分を数問ずつ解くようにしていました。分からなかった問題は、テキストの解説や、ネットで探した類問の解説を分かるようになるまで読み込みました。ある程度パターンが決まっているため、繰り返し練習することでパターンを掴むことが大事だと思います。私は練習が足りず、判断推理には自信が持てなかったため、本番直前の1週間は資料解釈を中心に見直して問題に慣れるようにし、本番当日も資料解釈から解きました。2025年度の資料解釈の問題は時間がかかるもので少し焦りましたが、地道に計算すれば答えは出ると信じて落ち着いて解き、得点に繋げることができました。
基礎能力試験(知識分野)
人文科学は、大学受験で世界史・日本史選択だったため、この2科目を中心に勉強し、地理は過去問に触れる程度の勉強にとどめました。「一度読んだら絶対に忘れない」の世界史と日本史をざっと読むことで全体の流れを掴み、過去問を解いて重要そうと感じたところについては、受験期に使った山川の教科書で細かい知識を詰めました。
社会科学は、伊藤塾の講義(社会科学・社会政策・財政学・憲法など)を一通り受講することで知識をインプットしました。
自然科学も伊藤塾の講義を一通り受講した上で、大学受験で化学基礎・生物基礎を選択していたため、受験期に学んだ内容を中心に、試験に出そうなところの復習を行いました。
時事については、佐藤講師と相澤講師の講義を受講し、それぞれで扱われたテキストを読み込みました。どの分野の問題も時事が絡んでおり、時事の部分の正否で判断できる場合も多いので、時事に特に力を入れて勉強するのが良いと思います。
企画提案試験
指針講義で示されたポイントに関連するところに重点を置きながら、子ども白書を熟読しました。1回目は全体に目を通して担当省庁の方向性や現行制度の概観を掴み、2回目以降は自分が企画を提案できそうな分野をいくつか選んで、一つずつ深掘りしていきました。具体的には、まず大まかな政策分野(子どもの貧困・不登校・障害児・虐待・ヤングケアラー等)を書き出していき、それぞれについて、白書に書かれていることをまとめます。次に、白書に書かれているが詳細がよく分からない政策について、担当省庁のホームページ等を検索し、現状をまとめます。最後に以上の情報を踏まえて、自分が提案できること(現行施策の改善、全く新しい施策のアイデアなど)を文章化し、企画提案書の形にまとめます。
伊藤塾で1回、同じ大学の内定者の先輩に1回、対面でシミュレーションをしていただき、フィードバックをいただきました。発表の時間感覚を掴んだり、想定問答を考えたり、予想外の質問への対応に慣れたりするために、シミュレーションをしておくことは重要だと思います。
政策課題討議試験
伊藤塾で1回、財務省主催のディスカッション練習で1回、大学の国家総合職試験対策コミュニティで1回シミュレーションをしていただきました。伊藤塾でのシミュレーションでは、途中発言していない時間があることを指摘され、満遍なく発言するようにとのアドバイスをいただきました。この助言を活かし、その後のシミュレーションと本番では全体を通して発言するよう心がけました。ファシリテーションには自信がなかったため、決定したことを小まとめとして確認したり、留意点を提示したりすることで、議論の整理を助ける役割を果たすことを意識しました。財務省のシミュレーションは、対策コミュニティでの広報を通じて知り、応募しました。「対日直接投資を促進すべきか制限すべきか」という、財務省らしいテーマでのディスカッションを行いました。オンラインで参加しましたが、参加者のレベルが高く、議論の進め方や少数派になった時の立ち回り方などを学び取ることができました。ディスカッションの前に、テーマに関連する財務省の政策や業務について担当部局の職員によるプレゼンがあり、財務省に対する理解が深まったのもよかったです。
人事院面接
伊藤塾で2回、内定者の先輩に1回シミュレーションをしていただきました。伊藤塾では一次試験終了後、合格発表までの期間に1回、オンラインで面接練習をしていただき、面接カードの内容(長すぎるため簡潔にする、伝えたいポイントを絞るなど)や受け答えの仕方(答えが冗長になる時があるため気を付けるなど)についてアドバイスをいただきました。合格発表後、東京校で対面での練習をしていただきました。手振りを抑える、質問していない試験官の方も見る等の助言をいただきました。内定者の先輩との練習では、自分らしさが伝わるような内容や受け答えができると良いとのアドバイスをいただきました。これらのシミュレーションを踏まえて面接カードの内容を3回ほど練り直し、想定問答集を作成しました。早めに準備を始めることで、アドバイスをいただき修正をするということを何ターンか行ってブラッシュアップすることができ、不安を減らして本番に臨むことができました。
加点対象の英語試験
TOEIC Listening & Readingを提出しました。2024年の教養区分受験に間に合うように、2024年の7月くらいに学芸大学で受験しました。対策としては、受験する1ヶ月前くらいから、問題集を使って4回分ほど時間を測って解く練習をしました。せっかく受験するのなら良い点数を取りたいと思い、対策を行いましたが、対策を行わなくても730点以上は取れていたと思います。実際獲得した点数は900点越えでした。
普段の生活と試験対策の両立について
大学の授業の課題が重く、平日は試験対策に集中することが難しかったため、休日の余裕のある時間に集中的に伊藤塾の講義を受けたり、過去問を解いたりしていました。モチベーションは、海外の友達に「秋の試験に合格して春に絶対会いに行く」と宣言し、近況報告することで維持していました。集中力が切れたり、気分が落ち込んだりした時には、散歩をしたり美味しいものを食べたりすることで切り替えをしていました。
もっと試験勉強をしなくてはいけないという不安はありましたが、今年もサークルや課外活動において、自分のやりたいことは妥協をしませんでした。サークルでは、初めて編曲や弾き語りに挑戦しました。 練習にかなりの時間を割くことになりましたが、良いリフレッシュになりました。課外活動では、大学のプログラムを通じて海外の学生と交流したり、モルディブに行ったりしました。これらのプログラムを通じて自分の興味や価値観を見つめ直すことができ、結果的に人物試験の準備にも役立ったと思います。
民間企業の就職活動について
今のところは行わない予定です。実施しない理由は①興味を持てる業界がなく、②公務員就活と学業との両立が難しいと感じるからです。
最後に
志望省庁が開催するイベント(業務説明会、ワークショップ、座談会、職員訪問など)に参加したり、志望省庁が刊行している雑誌(『外交』など)を読んだりすることで情報収集を行い、各省庁への理解と自分の志望動機を深めていきたいです。また、佐藤講師や内定者の先輩に定期的に相談をすることで、官庁訪問に向けた動き方や、官庁訪問当日の雰囲気を掴みたいと考えています。学業では卒論執筆に向けて、担当教員とテーマを吟味し、自分の興味を深く掘り下げていきたいです。
●これから進路を考える方へ
教養区分試験は一次試験で問われる分野が膨大である上に、二次試験では企画提案・人物試験・政策討議という3種の試験の対策を行わなくてはいけないため、大変そう、不安だ、と思われる方も多いかもしれません。私自身、初めは自分が合格できるのか自信が持てませんでした。しかし、コツコツ準備すれば確実に合格に必要な力はついてきます。また、結果的に公務員にならないとしても、試験対策を通じて学べることは、きっと社会に出ていく上で役立つと思います。そして、何といっても受験料は無料ですので、少しでも興味のある人は早い段階から受験することをオススメします!
官庁訪問も高い壁であると思いますが、身を引き締めて志望省庁、そして自分自身としっかり向き合い、内定を掴みます。